愛知県衛生研究所

2018/19シーズン
インフルエンザウイルス分離・検出状況

インフルエンザウイルス分離状況(令和元年8月28日現在)<名古屋市を除く>

2018/19シーズン
発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
A香港型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2018年9月 13 9 0 9 0 0 0
10月 7 4 0 3 1 0 0
11月 21 17 0 17 0 0 0
12月 90 65 0 38 27 0 0
2019年1月 170 132 0 41 87 3 1
2月 94 69 0 18 48 3 0
3月 53 34 0 6 23 4 1
4月 53 33 0 5 12 16 0
5月 31 18 0 1 3 12 2
6月 9 6 0 0 1 5 0
7月 3 2 0 1 0 1 0
8月 3 1 0 1 0 0 0
合計 547 390 0 140 202 44 4
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
A香港型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2018年9月 2 0 0 0 0 0 0
10月 0 0 0 0 0 0 0
11月 13 3 0 3 0 0 0
12月 21 9 0 6 3 0 0
2019年1月 0 0 0 0 0 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 0 0 0 0 0 0 0
5月 0 0 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 36 12 0 9 3 0 0
2017/18シーズン(参考)
発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
A香港型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2017年9月 3 2 0 1 1 0 0
10月 8 2 0 1 1 0 0
11月 21 15 0 2 3 0 10
12月 104 97 0 34 13 6 44
2018年1月 169 153 0 22 60 2 69
2月 128 109 0 7 38 7 57
3月 97 85 0 7 40 1 37
4月 31 22 0 0 15 0 7
5月 9 6 0 1 4 0 1
6月 3 0 0 0 0 0 0
7月 4 3 0 0 3 0 0
8月 6 2 0 2 0 0 0
合計 583 496 0 77 178 16 225
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
A香港型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2017年9月 0 0 0 0 0 0 0
10月 0 0 0 0 0 0 0
11月 0 0 0 0 0 0 0
12月 30 9 0 5 1 0 3
2018年1月 0 0 0 0 0 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 0 0 0 0 0 0 0
5月 0 0 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 30 9 0 5 1 0 3
2017/18シーズンのインフルエンザウイルス分離状況はこちら

2018/19シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況(速報)(令和元年8月28日現在)

ウイルスサーベイランス

感染症発生動向調査等の目的で2018/19シーズン(平成30年9月〜)に愛知県内の医療機関(名古屋市を除く・指定提出機関を含む)で採取され、当衛生研究所に搬入された547検体中390検体よりAH1pdm09亜型140株、AH3亜型202株、B型(ビクトリア系統)44株、B型(山形系統)4株が分離されています。今シーズン全国からの分離・検出報告によると2019年8月28日現在、AH3亜型が全分離・検出の56.3%を占めていますが、それに続いてAH1pdm09亜型が36.6%検出されており、B型(ビクトリア系統)、B型(山形系統)もそれぞれ6.4%、0.6%検出されています。なおインフルエンザ以外のウイルスを含む全てのウイルス検出状況は、愛知県感染症情報に月2回最新の情報(速報)を掲載しています(疾患別ウイルス検出状況)。

 今シーズンもA型インフルエンザは昨シーズンと同様にAH1pdm09亜型とAH3亜型の混合流行がみられました。一方、B型インフルエンザでは昨シーズンのような大規模な流行はみられず、分離されたウイルス株も昨シーズンに流行したB型(山形系統)は少数となりB型(ビクトリア系統)が増加しました。

 今シーズンも引き続き流行期終了後の検体についても分離・検出を試み、シーズン終盤である8月に採取された検体よりAH1pdm09亜型1株が分離されています。

集団かぜ
平成30年9月から12月に春日井、豊川、衣浦東部、一宮、瀬戸、豊橋市の各保健所管内の小学校で発生した事例よりAH1pdm09亜型9株、AH3亜型3株が分離されています。
入院サーベイランス
平成30年第36週から令和元年第33週までに県内全15基幹定点医療機関より報告された入院患者は971名でした。
抗ウイルス剤感受性(耐性マーカー)サーベイランス(名古屋市を除く)
上記インフルエンザウイルス検査において分離されたAH1pdm09ウイルス株146株についてオセルタミビル(タミフル)耐性マーカー遺伝子(H275Y変異)の検索を行ったところ、2株(1.4%)より耐性マーカーが検出されました。なお全国地衛研の検索では2019年8月20日現在、2099株中17株(0.8%)が耐性マーカーH275Y陽性となっています。