委員会情報
委員会審査状況
県民環境委員会
( 委 員 会 )
日 時 令和6年5月22日(水) 午後0時59分~
会 場 第6委員会室
出 席 者
黒田太郎、杉江繁樹 正副委員長
松川浩明、中野治美、神戸健太郎、山田たかお、杉浦正和、増田成美、
高木ひろし、鈴木 純、加藤貴志、神谷まさひろ、永田敦史 各委員
県民文化局長、県民生活部長、文化部長、学事振興監、関係各課長等
<付託案件等>
○ 議 案
第 93 号 令和6年度愛知県一般会計補正予算(第1号)
第1条(歳入歳出予算の補正)の内
歳 出
第3款 県民環境費
第9款 教育・スポーツ費
(結 果)
全員一致をもって原案を可決すべきものと決した議案
第93号
〇 閉会中継続調査申出案件
1 文化芸術の振興及び文化財の保護について
2 青少年の健全育成及び県民・NPOとの協働の推進について
3 男女共同参画社会の形成の促進について
4 生活環境及び自然環境の保全について
5 地球温暖化対策について
6 県民文化局及び環境局の行政運営について
<会議の概要>
1 開 会
2 議案審査(1件)
(1)理事者の説明
(2)質 疑
(3)採 決
3 委員長報告の決定
4 閉会中継続調査申出案件の決定
5 閉 会
(主な質疑)
《議案関係》
【委員】
文化施設活性化推進事業費について、5月臨時議会に提出した理由を伺う。
【理事者】
愛知芸術文化センター及び愛知県陶磁美術館については、これまでの成果を踏まえつつ、現状における課題を整理し、県民から求められる文化施設としての機能や役割を果たすことが可能な運営手法を調査するため、昨年の9月定例議会で補正予算が承認され、その結果を本年4月に愛知県文化施設活性化基本計画として公表した。
この計画において、愛知芸術文化センターの建物管理及び愛知県芸術劇場の運営手法については、コンセッション方式または公募型の指定管理を検討していくことが望ましく、また、愛知県美術館及び愛知県陶磁美術館の運営手法については、地方独立行政法人による2館一体運営が最適としている。
この新たな運営手法について、基本計画で示した最短での移行を実現するためには、速やかに具体的な検討に着手する必要があることから、必要な調査費等の補正予算を5月臨時議会で計上した。
【委員】
検討に要する時間が長いため、早く着手したいと思うが、今後の方向性が決まる話なので、もう少し審査をする時間があってもよいのではないかと思い質問した。
愛知県文化施設活性化基本計画を見ると、主に施設の運用に関することが書いてあるように感じられ、芸術や文化の振興といった部分へのフォーカスが少ないような気がする。これを民間に移行することになると、施設の管理や建物の有効活用、人を集めるといったことは得意かもしれない一方で、芸術や文化の振興といったことまでできるのか大変心配になっている。
愛知県文化施設活性化基本計画により、県としてどのような姿を目指しているのか、今後の方向性について教えてほしい。
【理事者】
基本計画では、各文化施設が持つポテンシャルを十分に生かすことにより、ブランドイメージを向上させ、利用者層の拡大を図り、にぎわいを創出することを目指すべき姿としている。
今後の方向性について、愛知芸術文化センターの施設全体では、建物全体の空間の有効活用などに課題を抱えていることから、愛知県美術館の企画展や愛知県芸術劇場での公演に依存することなく、公演などがない平常時においても集客やにぎわいの創出を図ることを目指している。
愛知県芸術劇場については、存在感の向上に必要な戦略的な公演の誘致などができていないことから、愛知県芸術劇場を質の高さに定評があるダンス公演の世界的なネットワークの拠点として位置付けるとともに、貸館事業を柔軟化し、世界水準の芸術公演を積極的に誘致することにより、劇場の存在感を向上させ、本県の文化芸術の発信拠点という位置づけをさらに強化することを目指している。
愛知県美術館及び愛知県陶磁美術館については、来館者数が伸び悩んでいることから、これまで以上に県民に優れた作品を幅広く鑑賞する機会を提供するため、学芸員の能力向上や、広報をはじめとした事務職員の専門化などを図り、展覧会の内容や学芸員の調査、研究活動を充実することにより、愛知県美術館のさらなる魅力向上を図ることを目指している。
【委員】
全体を一体で運用することに関してはよいと思う。ただ、芸術や文化というのは民間ではなかなか採算が合わないため、公共が担ってきた。最近いろいろなところで民間の活用といわれており、民間の良さとして人件費の圧縮や公費よりも条件を緩めることができるといったことはあるにせよ、民間に委託したら何かが解決するということではないと思う。特に人件費は年々高騰してきており、民間に委託すれば効率的にうまく回るという話もだんだん難しくなってきている。民間に委託することが駄目だとはいわないが、県には優秀な職員がたくさんいるので、やりたいことの方向性やビジョンを描き、知識を持ったうえで公募をすると、出てきたものに対しての精査や意見ができると思う。今回の議案と直接は関係ないかもしれないが、そういったことにも留意して取り組んでもらうようお願いする。
次に、愛知芸術文化センターについてだが、公益財団法人愛知県文化振興事業団が指定管理者になっており、愛知芸術文化センターが立ち上がるときから一体となって館の運営を支えてきたのだと思う。指定管理者でなくなった場合の団体の運営について、今後どうなっていくのか。
【理事者】
公益財団法人愛知県文化振興事業団は、2014年度から愛知芸術文化センターの指定管理者となり、愛知芸術文化センター全体の施設管理業務や芸術劇場の管理運営業務を行っている。コンセッション方式の導入などにより、愛知芸術文化センターの運営手法が変更され指定管理者でなくなった場合でも、団体は存続し、各種文化事業を引き続き実施していくことになる。
【委員】
変えていく部分もある反面、今までの歴史も大事にしたいという難しい問題ではあると思うが、文化、芸術の振興を、これまで以上に進めていける体制になるように新しい方式を選んでほしい。それから先ほども言ったが、県の職員がスキルを磨き、委託先から出てきたものに対してきちんと意見し、アドバイスができるぐらいの覚悟を持って取り組むことをお願いする。
( 委 員 会 )
日 時 令和6年5月22日(水) 午後0時59分~
会 場 第6委員会室
出 席 者
黒田太郎、杉江繁樹 正副委員長
松川浩明、中野治美、神戸健太郎、山田たかお、杉浦正和、増田成美、
高木ひろし、鈴木 純、加藤貴志、神谷まさひろ、永田敦史 各委員
県民文化局長、県民生活部長、文化部長、学事振興監、関係各課長等
委員会審査風景
<付託案件等>
○ 議 案
第 93 号 令和6年度愛知県一般会計補正予算(第1号)
第1条(歳入歳出予算の補正)の内
歳 出
第3款 県民環境費
第9款 教育・スポーツ費
(結 果)
全員一致をもって原案を可決すべきものと決した議案
第93号
〇 閉会中継続調査申出案件
1 文化芸術の振興及び文化財の保護について
2 青少年の健全育成及び県民・NPOとの協働の推進について
3 男女共同参画社会の形成の促進について
4 生活環境及び自然環境の保全について
5 地球温暖化対策について
6 県民文化局及び環境局の行政運営について
<会議の概要>
1 開 会
2 議案審査(1件)
(1)理事者の説明
(2)質 疑
(3)採 決
3 委員長報告の決定
4 閉会中継続調査申出案件の決定
5 閉 会
(主な質疑)
《議案関係》
【委員】
文化施設活性化推進事業費について、5月臨時議会に提出した理由を伺う。
【理事者】
愛知芸術文化センター及び愛知県陶磁美術館については、これまでの成果を踏まえつつ、現状における課題を整理し、県民から求められる文化施設としての機能や役割を果たすことが可能な運営手法を調査するため、昨年の9月定例議会で補正予算が承認され、その結果を本年4月に愛知県文化施設活性化基本計画として公表した。
この計画において、愛知芸術文化センターの建物管理及び愛知県芸術劇場の運営手法については、コンセッション方式または公募型の指定管理を検討していくことが望ましく、また、愛知県美術館及び愛知県陶磁美術館の運営手法については、地方独立行政法人による2館一体運営が最適としている。
この新たな運営手法について、基本計画で示した最短での移行を実現するためには、速やかに具体的な検討に着手する必要があることから、必要な調査費等の補正予算を5月臨時議会で計上した。
【委員】
検討に要する時間が長いため、早く着手したいと思うが、今後の方向性が決まる話なので、もう少し審査をする時間があってもよいのではないかと思い質問した。
愛知県文化施設活性化基本計画を見ると、主に施設の運用に関することが書いてあるように感じられ、芸術や文化の振興といった部分へのフォーカスが少ないような気がする。これを民間に移行することになると、施設の管理や建物の有効活用、人を集めるといったことは得意かもしれない一方で、芸術や文化の振興といったことまでできるのか大変心配になっている。
愛知県文化施設活性化基本計画により、県としてどのような姿を目指しているのか、今後の方向性について教えてほしい。
【理事者】
基本計画では、各文化施設が持つポテンシャルを十分に生かすことにより、ブランドイメージを向上させ、利用者層の拡大を図り、にぎわいを創出することを目指すべき姿としている。
今後の方向性について、愛知芸術文化センターの施設全体では、建物全体の空間の有効活用などに課題を抱えていることから、愛知県美術館の企画展や愛知県芸術劇場での公演に依存することなく、公演などがない平常時においても集客やにぎわいの創出を図ることを目指している。
愛知県芸術劇場については、存在感の向上に必要な戦略的な公演の誘致などができていないことから、愛知県芸術劇場を質の高さに定評があるダンス公演の世界的なネットワークの拠点として位置付けるとともに、貸館事業を柔軟化し、世界水準の芸術公演を積極的に誘致することにより、劇場の存在感を向上させ、本県の文化芸術の発信拠点という位置づけをさらに強化することを目指している。
愛知県美術館及び愛知県陶磁美術館については、来館者数が伸び悩んでいることから、これまで以上に県民に優れた作品を幅広く鑑賞する機会を提供するため、学芸員の能力向上や、広報をはじめとした事務職員の専門化などを図り、展覧会の内容や学芸員の調査、研究活動を充実することにより、愛知県美術館のさらなる魅力向上を図ることを目指している。
【委員】
全体を一体で運用することに関してはよいと思う。ただ、芸術や文化というのは民間ではなかなか採算が合わないため、公共が担ってきた。最近いろいろなところで民間の活用といわれており、民間の良さとして人件費の圧縮や公費よりも条件を緩めることができるといったことはあるにせよ、民間に委託したら何かが解決するということではないと思う。特に人件費は年々高騰してきており、民間に委託すれば効率的にうまく回るという話もだんだん難しくなってきている。民間に委託することが駄目だとはいわないが、県には優秀な職員がたくさんいるので、やりたいことの方向性やビジョンを描き、知識を持ったうえで公募をすると、出てきたものに対しての精査や意見ができると思う。今回の議案と直接は関係ないかもしれないが、そういったことにも留意して取り組んでもらうようお願いする。
次に、愛知芸術文化センターについてだが、公益財団法人愛知県文化振興事業団が指定管理者になっており、愛知芸術文化センターが立ち上がるときから一体となって館の運営を支えてきたのだと思う。指定管理者でなくなった場合の団体の運営について、今後どうなっていくのか。
【理事者】
公益財団法人愛知県文化振興事業団は、2014年度から愛知芸術文化センターの指定管理者となり、愛知芸術文化センター全体の施設管理業務や芸術劇場の管理運営業務を行っている。コンセッション方式の導入などにより、愛知芸術文化センターの運営手法が変更され指定管理者でなくなった場合でも、団体は存続し、各種文化事業を引き続き実施していくことになる。
【委員】
変えていく部分もある反面、今までの歴史も大事にしたいという難しい問題ではあると思うが、文化、芸術の振興を、これまで以上に進めていける体制になるように新しい方式を選んでほしい。それから先ほども言ったが、県の職員がスキルを磨き、委託先から出てきたものに対してきちんと意見し、アドバイスができるぐらいの覚悟を持って取り組むことをお願いする。