委員会情報
委員会審査状況
建設委員会
( 委 員 会 )
日 時 令和6年8月29日(木) 午後0時59分~
会 場 第4委員会室
出 席 者
山田たかお、中村貴文 正副委員長
島倉 誠、山下智也、藤原ひろき、神戸健太郎、伊藤貴治、高橋正子、
朝倉浩一、細井真司、古林千恵、筒井タカヤ、神谷まさひろ 各委員
小池 友妃子 参考人(碧南市長)
近藤 智展 参考人(刈谷市副市長)
三星 元人 参考人(安城市長)
林 郁夫 参考人(知立市長)
吉岡 初浩 参考人(高浜市長)
建部 圭一 参考人(新城市副市長)
土屋 浩 参考人(設楽町長)
村上 孝治 参考人(東栄町長)
伊藤 浩亘 参考人(豊根村長)
久世 孝宏 参考人(半田市長)
伊藤 辰矢 参考人(常滑市長)
稲吉 豊治 参考人(東海市副市長)
岡村 秀人 参考人(大府市長)
宮島 壽男 参考人(知多市長)
田中 清高 参考人(阿久比町長)
日高 輝夫 参考人(東浦町長)
石黒 和彦 参考人(南知多町長)
杉本 康寿 参考人(美浜町副町長)
籾山 芳輝 参考人(武豊町長)
建設局長、同技監、土木部長、知立建設事務所長、
新城設楽建設事務所長、知多建設事務所長、
都市・交通局長、衣浦港務所長、港湾空港推進監、
建築局技監、関係各課長等
<議 題>
本県の公共事業等について
<会議の概要>
1 開 会
2 管内の概要説明(知立建設事務所管内)
3 参考人意見聴取(同上)
4 県の取組状況説明(同上)
5 意見交換(同上)
6 休 憩(午後2時)
7 再 開(午後2時8分)
8 管内の概要説明(新城設楽建設事務所管内)
9 参考人意見聴取(同上)
10 県の取組状況説明(同上)
11 意見交換(同上)
12 休 憩(午後2時56分)
13 再 開(午後3時20分)
14 管内の概要説明(知多建設事務所管内)
15 参考人意見聴取(同上)
16 県の取組状況説明(同上)
17 意見交換(同上)
18 閉 会
<知立建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
一つ目の提案は、衣浦港におけるアンモニアサプライチェーンの構築に向けた物流インフラ、外港地区などの整備です。
衣浦港は、国内随一を誇る中部地域のモノづくりの産業の物流、生産活動を支える工業港であるとともに、国内最大級の火力発電所が立地するなど、地域のエネルギー拠点として重要な役目を担い、これら産業の原材料を中心としたバルク貨物を取り扱う重要港湾です。
衣浦港に位置する碧南火力発電所では、石炭からアンモニアへ転換する実証実験がスタートし、本年4月には20パーセント転換を達成しており、2020年代後半の商用化を目指しています。
一方で、愛知県においては2024年3月に衣浦港港湾脱炭素化推進計画を策定し、さらに中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議では、2024年7月に中部圏水素・アンモニアサプライチェーン計画を策定するなど、衣浦港外港地区の周辺でアンモニアサプライチェーンの構築を進めることとしています。
衣浦港及び周辺地域においてカーボンニュートラル推進をするためには、アンモニアの受入れ供給拠点が必要であり、間もなく埋立てが完成する外港地区に耐震強化岸壁をはじめとした、新たな埠頭整備及びこれにつながる臨港道路の早期整備を提案します。
次に、二つ目の提案は、衣浦港アクセス道路の整備促進です。
衣浦港が今後も中部地域のモノづくり産業を支え、地域の競争力強化及び生産性向上を図るためには、港湾機能強化と併せて広域幹線道路へのアクセス機能の強化が必要不可欠です。そのため、西三河地域の南北軸である衣浦豊田道路の早期整備に高い期待が寄せられています。
衣浦豊田道路は、平成31年4月に重要物流道路の指定を受け、令和3年3月に愛知県により公表された新広域道路交通計画においても、平常時、災害時及び物流、人流の視点を踏まえた広域道路のネットワーク計画の中に位置づけがされています。
現在、碧南市内では碧南高浜拡幅工区及びその南側の碧南拡幅工区につきましても、4車線化の工事を進めていただいているところですが、衣浦港及び沿線の産業基盤の強化並びに災害時の緊急輸送道路としての役割を果たすために、また2026年アジア競技大会のビーチバレーの候補地である碧南緑地へのアクセス機能の強化をするためにも、衣浦豊田道路の早期完成を提案します。
いずれも碧南市のみならず知多・三河地域の発展に必要不可欠な事業でもありますので、愛知県議会建設委員会の皆様の支援をよろしくお願いします。
【参考人】
刈谷市から二点の項目について提案します。
一点目は、モノづくりを支える道路ネットワークの整備です。
刈谷市から豊田市にかけ、この地域の強みである自動車関連産業が集積しており、愛知県のモノづくりを支えています。しかしながら、この地域の主要な幹線道路である国道1号や国道155号及びその他周辺道路では、多くの交通が集中し慢性的な渋滞が発生しており、産業活動の支障となっています。
こうした中、刈谷市では交通渋滞の緩和、物流の効率化による企業の生産性向上、さらに観光振興を目的として令和4年3月に刈谷パーキングエリアに刈谷スマートインターチェンジを供用開始しています。
刈谷スマートインターチェンジが直結する主要地方道名古屋岡崎線は、国道1号とのダブルネットワークの機能を担う、この地域を東西に横断する主要幹線道路です。沿線の豊田市内や安城市内では、自動車関連企業や物流倉庫の立地が進み、さらに豊明市内では愛知県企業庁による工業団地の造成が進められており、本路線の早期完成が望まれています。
今後も引き続きモノづくり愛知を牽引するとともに、さらなる地域の発展のためには、幹線道路ネットワークの構築が必要不可欠であり、特に主要地方道名古屋岡崎線の豊明刈谷工区における境川に架かる尾張三河橋の整備、刈谷ハイウェイオアシスに隣接しますオアシス橋工区の4車線化について、早期完成に向け整備を進めていただきますようお願いします。
次に、二点目の提案として、2級河川等の改修の促進についてです。
刈谷市は、好調な自動車関連企業に支えられ、今後も人口が増加する傾向にあることから、住宅地や産業用地等の創出などを計画的に推進しています。その反面、これまでの急激な都市化の進展等による保水・遊水機能の低下や頻発する豪雨化により、浸水被害がたびたび発生し、治水安全度の向上への対策が課題となっています。
刈谷市においては、昨年6月、梅雨前線による大雨や台風2号の影響により、2級河川境川の水位が急に上昇し氾濫のおそれが高まったため、市内の約7,000世帯約1万5,000人を対象に避難指示を発令しています。
水害が発生すると、市民生活に加えサプライチェーンの寸断による企業の操業停止など、産業活動への影響も懸念されることから、河川改修や水門、排水機場などの河川施設の整備の重要性を認識しています。
令和3年3月には流域全体のあらゆる関係者が共同して取り組む治水対策、流域治水を計画的に推進するため、流域治水プロジェクトが策定されました。
今後は、流域での連携をさらに強化し、治水の安全性の確保を図るためのハード・ソフト一体となりました治水対策事業の推進が求められています。治水対策事業は、水害から住民の生命や財産を守り、自動車関連企業の安定操業や新たな企業の進出による経済効果が見込まれることから、本市の安心・安全で活力あるまちづくりの推進につながるものと考えていますので、河川整備計画に基づく境川や逢妻川の河床掘削、河道拡幅などの改修事業について積極的な事業推進をお願いします。
【参考人】
主要地方道豊田安城線の整備促進についてです。
主要地方道豊田安城線は、東名高速道路豊田インターチェンジを起点とし、豊田上郷スマートインターチェンジを経て、衣浦港や中部国際空港を連絡する主要幹線道路です。西三河地域の自動車産業を支える南北軸として、陸海空の連携に寄与する重要な路線です。安城市におきましても、本要望区間を含む地域を産業系拡大市街地圏域に位置づけ、道路を有効活用することで、ストック効果の発現に努めてまいります。
また、本路線は2026年アジア競技大会のソフトボール競技及び近代五種競技会場候補地へのアクセス道路としての活用も予定しており、物流ネットワークの形成やアクセス機能の向上を担う道路として、早期全線開通が強く望まれています。
要望区間1,200メートルのうち事業中の900メートルの区間では、用地取得や工事が順調に進み、着実に事業を進めていただいています。
事業中の区間が整備されますと、名古屋鉄道西尾線交差部を含む残り300メートルが未着手区間となり、本路線唯一のミッシングリンクとなります。名古屋鉄道西尾線交差部につきましては、市街地や交通の分断など、本市のまちづくりの観点から鉄道を高架化し立体交差とする事業を計画しています。未着手区間の早期事業化と併せまして、名古屋鉄道西尾線の鉄道高架につきましても、安城市とともに進めていただきますようお願いします。加えて、暫定2車線区間の4車線化につきまして、早期に実現していただきますようお願いをします。
次に、1級河川矢作川水系鹿乗川改修の事業促進についてです。1級河川鹿乗川は、安城市内で約24平方キロメートルの流域を持ち、安城東部を北から南へと流れる河川です。安城市内の鹿乗川流域では、家屋浸水が平成12年の東海豪雨で119戸、また平成20年8月末豪雨では21戸発生しており、安城市内のほかの流域と比較しても特に浸水被害の大きい流域であります。
愛知県においては、鹿乗川流域の浸水対策として、平成21年度から床上浸水対策特別緊急事業により、河道拡幅や橋梁改築など重点的に取り組んでいただき、さらに令和3年度からは防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策により、一層の事業推進をしていただいていますことに感謝します。
しかしながら、令和4年7月末や令和5年6月の豪雨でも道路冠水や家屋浸水等の被害が多数発生しており、今後も集中豪雨の激化や発生頻度の増加により浸水被害が大きくなっていくことが懸念されます。このため、地域住民は雨に対して常に不安を抱きながら生活をしている状況となっています。住民の安全・安心な暮らしを守るためにも、引き続き下懸橋から西鹿乗川の合流地点までの早期完了に格別の配慮をお願いします。
特に、事業区間内で鹿乗川に合流する支川である準用河川志茂川の沿線におきましては、たびたび家屋浸水が発生しています。この地域の住民からは、志茂川合流点までの早期河川改修を強く望まれていますので、より一層の整備促進に配慮いただきますようお願いします。
【参考人】
知立市は、古くから東海道の宿場町として栄え、現在では名古屋鉄道名古屋本線が東西に、名古屋鉄道三河線が南北に走り、両線が接続する知立駅は西三河地区における交通の要衝として重要な役割を担っています。しかしながら、踏切では渋滞が発生し、市街地の分断はまちの一体的な発展の妨げになるなどの課題も生じています。
この課題の解決に向けて、愛知県において知立駅付近連続立体交差事業を推進していただいており、感謝します。知立市においても、土地区画整理事業や市街地再開発事業、街路事業など、中心市街地の面的整備を一体的に進め、人々が集う交流のまちづくりを推進しています。
これらの事業は、三河地域の玄関口でもある知立駅の交通結節点としての機能を強化し、その利便性を三河全域に広く波及させ、地域間の連携強化も期待されます。昨年の3月には名古屋本線豊橋方面が高架化され、また本年の3月16日には三河知立駅が移設開業し、記念の式典や様々なイベントを開催し、多くの関係者や市民の皆様と盛大にお祝いすることができ、事業への期待がますます高まってきています。
知立市としましても、引き続き持続可能で魅力あるまちづくりを推進していきますので、連続立体交差事業の整備促進をよろしくお願いします。
次に、境川・猿渡川水系の治水事業につきましては、河川整備計画を平成26年3月に作成していただき、平成30年10月の一部変更では、知立市内の猿渡川改修区間を延長していただきました。
護岸整備や河床掘削などの河川整備事業が順調に進められていますこと、厚く御礼しますとともに、引き続き事業を推進していただきますようよろしくお願いします。
近年、全国各地で頻発していますゲリラ豪雨や線状降水帯による洪水災害が発生しています。昨年6月には台風の影響により発生いたしました線状降水帯がもたらした大雨により、県内でも多くの被害があり、知立市内でも床下浸水などの発生とともに、2級河川逢妻川では、河川水位が避難判断水位を大きく超え、市民の方が不安な思いをしました。
平成12年9月の東海豪雨では、幹線道路、生活道路が冠水するなどの生活機能が麻痺いたしました。引き続きしゅんせつや樹木の伐採など、定期的な維持管理をよろしくお願いします。
次に、2級河川水干川について、境川水系の水干川は知立市内の約700メートル区間が未整備であり、流域では浸水などの被害がたびたび発生し、住宅の浸水や道路の冠水により、市民生活に大きな影響を及ぼしています。
市民からは、早急に改修を望む声が以前よりも増して強くなってきており、令和4年度より改修に向けたより具体的な計画作成に着手していただき、誠にありがとうございます。引き続き改修計画の策定を進めていただきますとともに、改修が早期に実現できますよう、引き続き尽力賜りますようお願いします。
【参考人】
初めに、衣浦大橋トラス橋の早期架け替えについて、衣浦大橋は、知多地域と三河地域を結ぶ陸上の交通の要衝であり、重要物流道路や第1次緊急輸送道路に位置づけられる極めて重要な橋梁です。しかしながら、衣浦大橋の周辺では、長年にわたり慢性的な交通渋滞が発生しており、周辺地域の経済活動及び都市環境に多大な悪影響を及ぼしています。
特に高浜方面へ向かう衣浦大橋トラス橋は、昭和31年の開通から68年を経過し、老朽化に加え狭い車道幅員と交通容量不足の改善が喫緊の課題となっています。このことから愛知県並びに関係各位の尽力によりまして、現時点で衣浦大橋東交差点の立体交差化及び左折専用橋梁の整備が完了し、立体交差の前後区間における4車線化について進捗を図っていただいています。
そして、今年度からトラス橋の架け替えに向けた詳細設計を実施いただいています。衣浦大橋周辺の渋滞が解消されることで、モノづくり愛知、ひいては日本経済の発展に大きく寄与することが期待できるため、その必要性、重要性に御高配を賜るとともに、交通容量拡大のために実施するトラス橋の架け替え整備に向け早期に工事着手いただきますようお願いします。
二点目は、2級河川高浜川水系の河川改修事業の促進についてです。
2級河川高浜川水系稗田川では、市民団体が中心となり、河川愛護活動やコミュニティリバー推進事業に取り組むなど、稗田川に対する市民の愛着が高まっています。また、県並びに関係各位の御尽力によりまして、令和5年度までに高浜川の合流点から鮫川合流点まで、河川整備区間対象区間の約78パーセントに相当する約3キロメートルの改修工事が完了しています。現在は、鮫川合流点から中根橋までの区間の改修工事を進めていただいており、重ねて御礼をします。
今後につきましても、市民の生活と財産を守るために一層の事業推進をお願いするとともに、あわせて下流域の改修効果を高めるため、鮫川合流点から中根橋までの区間における治水安全度向上のための河川改修事業の一層の推進、昨今の異常気象による高潮時の降雨対策として、稗田川下流の高浜川水門付近への高潮ポンプ場の整備の二点につきましても、事業の推進に高配を賜りますようお願いします。
(理事者の主な発言)
【理事者】
碧南市から提案の衣浦港アクセス道路の整備促進について説明する。
衣浦豊田道路については、衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋が2018年に開通し、現在はその北側の高浜拡幅工区、高浜高架線から南へ明石インターチェンジまでの碧南高浜拡幅工区、さらにその南側の碧南拡幅工区の計3工区において、国の個別補助金により4車線化事業を進めている。
各工区について、まず碧南高浜拡幅工区については、高浜高架橋から南へ明石インターチェンジまでの約2キロメートル区間において、暫定2車線で供用中の現道に対し新たに西側に2車線分の拡幅を行い、中央分離帯を設置する4車線化工事を行っている。
昨年度は、汐留橋前後区間の道路築造工事を進め、西側に新しく架設した汐留橋北向き車線に交通を切り替えた。今年度は残る区間の工事を進め、早期の完成を目指していく。
次に、碧南拡幅工区については、明石インターから南へ浜町交差点までの約2.7キロメートル区間において、暫定2車線で供用中の現道に対して新たに東側に2車線分の拡幅を行い、中央分離帯を設置する4車線化工事を行っている。
この工区では、まずは工区南側の碧インターから浜町交差点までの間を早期に完成できるよう、道路築造工事を進めている。また、工区北側にある港新川橋の4車線化についても、これまでに全15基の下部工のうち3基が完了しており、今年度も新たに3基の下部工事を行っていく。
また、高浜市内となるが、平松橋南交差点から高浜高架橋までの延長1.6キロメートルの高浜拡幅工区においては、現在名古屋鉄道三河線と県道名古屋碧南線をまたぐ蛇抜大橋高架橋の上部工事を進めている。昨年度までに4径間の上部工事が完了しており、今年度は名古屋鉄道三河線をまたぐ2径間の橋梁架設工事を実施するとともに、残る5径間の橋梁の桁製作を進めていく。
引き続き、衣浦豊田道路の4車線化整備にしっかり取り組んでいく。
次に、刈谷市から提案の名古屋岡崎線の豊明刈谷工区及びオアシス橋工区の4車線化について説明する。
まず、豊明刈谷工区は、豊明市の阿野名古屋線から境川を渡り、刈谷市の豊田知立線まで約1.2キロメートルのバイパス整備である。このうち刈谷市内の0.5キロメートル区間を先行開通し、現在は残る0.7キロメートル区間の整備を行っている。
用地については残り豊明市側の3筆となっており、早期に買収できるよう取り組んでいく。
また、工事については、境川に架かる尾張三河橋では、これまでに4基全ての下部工が完了し、12月には上部工架設工事に着手する予定である。
あわせて、橋梁取付け部の道路築造工事も鋭意進めるなど、早期開通を目指し一層の工事進捗を図っていく。
次に、豊明刈谷工区の東側、主要地方道豊田知立線から東へ刈谷スマートインターチェンジまでのオアシス橋工区についてである。本工区は、暫定2車線区間を4車線化する事業であり、昨年度までに公安委員会との協議が完了している。今年度は工事着手に向けて準備を進めていく。
次に、安城市から提案の主要地方道豊田安城線について説明する。
本路線は、現在安城市内において、国道1号から名古屋鉄道本線と立体交差する尾崎高架橋へとつながる都市計画道路安城新田線の県道から西へ名古屋鉄道西尾線までの約1.2キロメートル区間のうち東側の900メートル区間についてバイパス整備を進めている。
この事業区間のうち現在、現道の豊田安城線より東側の約700メートル区間については、用地買収は既に完了しており、今年度は引き続き交差する自転車道のボックス化工事や横断歩道橋の工事を進めるなど、早期完成に向けて事業進捗を図っていく。
また、現道の豊田安城線から西側の約200メートル区間についても、7月下旬に残る全ての用地が取得できた。こちらも早期完成に向け道路築造工事を進めていく。
現在事業中区間の西側約300メートルの未事業化区間については、名古屋鉄道西尾線の鉄道高架化に関する鉄道事業者との調整など、安城市に主体となって進めている。引き続き、安城市と連携し、名古屋鉄道西尾線の高架部分も含め未事業化区間の計画の具体化に向けてしっかりと検討を進めていく。
加えて、暫定2車線区間の4車線化については国道1号の北側、安城市内の宇頭茶屋交差点から北へ豊田市内の桝塚西町南小畔交差点までの区間について、昨年度都市計画変更の手続を進め、今年の3月に手続が完了した。
今後は現在事業中の安城市内のバイパス整備につづいて、事業に着手できるよう準備していく。
次に、高浜市から提案の衣浦大橋トラス橋の早期架け替えについて説明する。
衣浦大橋周辺においては、慢性的な渋滞に対応するため、渋滞原因の分析を行った上で順次対策を行っており、これまでに衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋や衣浦大橋の西向き車線への左折専用橋の整備など抜本対策のほか、衣浦大橋東交差点や半田市の亀崎町6丁目交差点の信号現示の変更など、速効対策も進めてきた。
また、今月1日には新たな速効対策になる亀崎町6丁目交差点の左折滞留長の延伸工事が完了した。こうした対策により一定の交通円滑化は図られたものの、残る交通課題を解決するためには、衣浦大橋北側のトラス橋について、老朽化対策としての架け替えに併せて、交通容量を拡大する橋梁整備が必要と考えており、今年度から橋梁詳細設計に着手した。
衣浦大橋の整備が着実に進められるよう、引き続き国庫補助事業による早期事業化を国に対して強く働きかけるなど、事業推進に取り組んでいく。
【理事者】
刈谷市から提案の2級河川等の改修の促進における境川・逢妻川の改修事業について説明する。
境川・逢妻川については、2014年3月に策定した境川水系河川整備計画に河床掘削や河道拡幅、洪水調整池などを位置づけ整備を進めている。境川では、逢妻川との間にある河口から600メートルの中堤撤去を2022年度に完了した。
河床掘削については、これまでに河口から平成大橋の下流までの約1.5キロメートルが完了し、今年度引き続きその上流約70メートルの河床掘削を進めていく。
また、架け替えが必要な県道名古屋碧南線橋梁については、橋梁取付けなどで必要となる用地買収に向けた地権者との調整を引き続き進めていくため、刈谷市の協力を願う。
さらに、石ヶ瀬川合流部の下流では、未整備区間約500メートルの河道拡幅にも着手しており、これまでに約200メートルが完了し、今年度は約100メートルの河道拡幅を進めている。
逢妻川では、2014年度から実施していたJR東海道本線下流左岸の調節池は、2022年度に完了した。下流から進めている河床掘削について、資料位置図左下写真の河床掘削と明示してある白色破線の範囲が現在進めているところである。
これまでに県道知立東浦線、平成大橋上流にある中堤の西側約400メートルが完了し、今年度は引き続きその上流約400メートルの河床掘削を進めている。あわせて、中堤の東側区間も工事着手に向けた準備を進めていく。
また、JR東海道本線上流の川幅が狭い600メートル区間について河道拡幅に着手しており、これまでに約200メートルが完了し、今年度は約100メートルの河道拡幅を進めていく。
次に、安城市から提案の鹿乗川の改修事業について説明する。
鹿乗川については、浸水被害の防止や軽減を図るため、床上浸水対策特別緊急事業が完了した平成27年度以降、安城市内では下懸橋から西鹿乗川合流点までの区間約2キロメートルの河道拡幅を計画的に進めており、まずは河道拡幅に支障となるパイプラインや湛水防除水路の移設等を進め、移設が完了した区間から河道拡幅を進めている。
昨年度までに下懸橋から上流約100メートルの河道拡幅が完了した。今年度は引き続き上流約100メートルの河道拡幅や上橋の右岸橋台工及び姫下橋の仮橋設置を実施していく。
また、準用河川志茂川合流点までの残る未整備延長は約400メートルとなっているが、この区間の湛水防除水路等の移設は完了しているため、下流からの河道拡幅を進めていく。
なお、今年度に志茂川が合流する部分の河川整備に必要となる設計を行うため、安城市との協議を願う。
次に、知立市から提案の2級河川の改修事業の促進における猿渡川、逢妻川、水干川の河川整備について説明する。
猿渡川については、2014年3月に作成した猿渡川水系河川整備計画に河道拡幅、河床掘削などを位置づけ、整備を進めている。
現在、河口付近の刈谷市内で河床掘削を、知立市内では弘法橋から名古屋鉄道本線までの約2.2キロメートルを当面の整備区間として河道拡幅や河床掘削を進めている。
今年度は、八ツ田橋上流の河道拡幅200メートル及び八ツ田橋下流の河床掘削300メートルを施工し、弘法橋から新牛田橋までの河道拡幅が完了する予定である。
今後は、引き続き河床掘削を実施するとともに、新牛田橋から上流に向けて河道拡幅を進めていく。
逢妻川の維持管理については、毎年樹木伐採やしゅんせつを継続的に実施しており、今年度は樹木伐採を境大橋から東海道新幹線までの右岸約700メートル、一ツ木大橋から弘法橋付近の約500メートル、及び逢妻大橋上流約300メートルを実施する予定である。
また、知立市の北側を流れる水干川については、知立市内の約700メートルが未改修となっており、当該区間は市街地で補償物件が多く、また国道1号が横断していることもあり、河道を拡幅するには多大な費用と時間を要するなどの課題がある。このため水干川流域の下水道の排水系統の見直し等も踏まえた改修計画を検討しており、知立市と相談しながら改修計画の策定を進めていく。
整備については、流域全体の治水安全度向上のため、まずは水干川の流入先となる逢妻川の河川改修を優先して事業を実施していく。
次に、高浜市から提案の高浜川水系の改修事業の促進における稗田川の改修促進と高浜川の高潮ポンプ整備について説明する。
一点目の稗田川については、2009年7月に策定した高浜川水系河川整備計画に高浜川合流点から上流の約4キロメートル区間の築堤、護岸整備などを位置づけており、昨年度までに高浜川合流点から準用河川鮫川合流点までの約3.1キロメートルの整備が完了した。
昨年度から準用河川鮫川上流に位置する中根橋の改築に着手しており、左岸下部工の施工に引き続き今年度は右岸下部工を施行していく。
今後も道路管理者である高浜市と連携を図りながら事業を進めていく。
二点目の高潮ポンプの整備については、高浜川水門が台風などの高潮時に閉鎖した場合の排水を担うポンプとなる。この整備に当たっては、まず高浜川の各支川の堤防高や河川断面が不足している箇所の整備を優先的に進めており、今年度は半場川左岸2.6キロメートルから3キロメートルの約400メートルの築堤を実施していく。あわせて、これまでに予備設計においてポンプ型式や台数、樋管断面、排水機場を施設の配置などを検討していく。
【理事者】
知立市から提案の知立駅付近連続立体交差事業の促進について説明する。
知立駅付近連続立体交差事業のうち、名古屋鉄道名古屋本線については、現在名古屋方面行きの高架化を目指して工事を進めている。
次に、名古屋鉄道三河線の豊田方面については、本年3月に三河知立駅を豊田市側へ移設し、今月より高架本体工事に着手した。
また、同じく三河線の碧南方面については、昨年度から仮線工事に着手したことで、今年度仮線への切替えを予定している。
本県としては、引き続き名古屋鉄道などの関係機関と調整しながら、着実に連続立体交差事業を進めていくため、知立市においても周辺の面的整備を推進してもらいたい。
【理事者】
碧南市から提案の衣浦港におけるアンモニアサプライチェーンの構築に向けた外港地区などの物流インフラの整備について説明する。
衣浦ポートアイランドについては、しゅんせつ土砂などによる埋立てがおおむね完了したため、今後は土地利用が可能になるよう造成工事を進めていく。
また、新たな埠頭用地等の配置計画の検討を進めるとともに、国の直轄事業で予定している衣浦ポートアイランド北側の耐震強化岸壁、泊地及び碧南市側からアクセスする臨港道路の整備について、積極的に国へ要望していく。
事業化に向けては、関係者が一体となって需要喚起の取組を進める必要があるため、引き続き協力願う。
(主な質疑)
なし
《その他》
なし
<新城設楽建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
新城市からは、一般国道151号一宮バイパス(2工区)の新城市側からの事業推進、主要地方道豊川新城線未改良区間の早期事業化の二点について提案します。
初めに、一般国道151号一宮バイパスの新城市側からの事業推進ですが、平成28年2月に新東名高速道路の新城インターチェンジが開通しまして、東名高速道路と新東名高速道路を結ぶ一般国道151号の役割は、地域経済の活性化はもちろんですが、安全・安心な地域づくりの面からますます大きなものとなっています。
特に、南海トラフ地震など、災害時には緊急輸送路として位置づけられるとともに、深刻な医師不足を抱えます奥三河地域にとりましては、緊急患者を豊橋・豊川方面の病院に搬送するための命の道となっています。
しかしながら、新城市を含む現道は、朝夕、あるいは休日に渋滞が慢性的に発生しておりまして、約17キロメートルの当該区間中南側の約8キロメートルの一宮バイパス区間につきましては、工区を二つに分けまして豊川インターチェンジ付近の1工区に引き続いて令和元年度から2工区に着手をしていただいているところです。
地域住民の利便性向上、それから地域経済の振興のみならず、防災・救急道路の観点から1工区とともに2工区のさらなる事業推進をお願いしたいと思います。
続いて、二点目の主要地方道豊川新城線、これの未改良区間の早期事業化についてです。主要地方道豊川新城線は、新城市内を走る重要路線としまして、これまで長年整備を進めていただいているところです。
ただ、現在、山地区から片山地区の間約2.3キロメートルがまだ整備されておりません。この前後の区間は既に改良整備をしていただいていますが、山地内から片山地内の2.3キロメートルの区間につきましては、狭隘な道路のままで交通量も増加しておりまして、児童生徒の通学路にもなっていますので、その安全確保や地域住民の生活にも支障を来しているのが現状です。
また、豊川新城線は地域住民の生活道路であるとともに、奥三河地域の主要道路であります国道257号や国道1号を結ぶ幹線道路であります。したがいまして、地域の産業活動はもとより、緊急時や災害時の活動にとっても大きな役割を有しています。地域住民の安全・安心な生活を確保するために非常に重要な道路でもありますので、地域住民の安全確保、これは喫緊の課題ですので、早期の事業化をお願いしたいと思います。
【参考人】
まず一点目は、設楽ダム関連事業の促進についてです。
愛知県においては、設楽ダム関連事業として国道3路線16工区をはじめ、県道、河川、そして町道、林道、農道など町内各所で進めていただき、町民一同感謝しているところです。
既に国道257号、川向地内並びに清崎地内の歩道設置、国道473号設楽バイパス、県道坂宇場津具設楽線、長江地内の待避所設置、県道和市清崎線1工区、県代行事業の町道田口大崎線並びに町道田内清崎線、田口地区公共下水道の代行整備につきましては完了しまして、生活環境並びに利便性が大きく向上し、大変感謝しております。
しかしながら、設楽ダム建設事業は、当初の計画では令和2年に完成するとのことでありました。その後の社会状況の変化などにより、完成年度が令和8年に延長され、また一昨年の5月には工期がさらに8年間延長され、現在の完成予定は令和16年度となっています。
町といたしましては、工法の検討結果であり、また働き方改革等の社会状況の変化のため延長することは致し方がないと考えていますけれども、ダム本体の完成が遅れることにより、ダム関連事業として位置づけされている道路整備など、地域振興策の遅れが住民生活に大きな影響を与えることに懸念をしています。
そのため、以前より約束されています道路整備につきましては、国道3路線のみならず、町民の生活に直結します路線につきましては、令和8年度には完成できるように事業の進捗をお願いします。
設楽町には鉄道もなく、公共交通機関としては唯一豊橋鉄道と町営バスがあるのみです。そのバスも本数が少なく、移動は自家用車に頼らざるを得ないのが現状であります。このような環境の中で現管理道路も幅員が狭く、車のすれ違いが困難な箇所も多く存在をします。
さらに設楽町は高齢化率が非常に高く、高齢のドライバーの狭い道での車のすれ違いには大変苦慮しています。また、緊急車両の通行にも影響が懸念される状況であります。よって日常生活の安心・安全を図る上でも、道路の整備は地域を支える最優先課題となっています。少しでも交通環境の改善をしていかなくてはならないと考えています。
そして、これらの道路整備の効果といたしまして、三つ挙げさせていただきます。一つ目は、高齢ドライバーでも安心・安全な通行ができる交通環境の確保と住民の日常生活の向上、二つ目は、救急搬送時間の短縮による早期治療など命の道の確保、三つ目は、高速道路へのアクセス性の向上による新産業の創出や新規市場開拓など、産業の活性化が期待されるところです。
その他道路以外のダム関連事業の効果として、豊川の浸水護岸整備では道の駅したらと一体となった新しい水辺の交流拠点の整備により、地域の観光産業の活性化など多くの効果を期待することができます。
道の駅したらも令和3年にオープンして以来約60万人余りの方に来場いただき、設楽町の南の玄関として多くの皆様に利用いただいています。隣接します豊川に親しみ、また設楽ダムへの拠点としても今後ますます期待を寄せているところであります。
これらのように地域振興策で計画された道路や河川の整備を行っていただくことにより、町民がこの地域で安心して暮らすことができるようになり、また地域の発展と振興を進めていくことができるものと考えていますので、今後とも格段の配慮をお願いします。
二点目は、土砂災害防止施設の整備についてです。設楽町は、東西22.4キロメートル、南北19.7キロメートル、総面積が274平方キロメートルと県内で5番目となる広大な面積を有し、また地形は急峻で脆弱な地盤のところが多く、このような場所に住居が点在をしています。
近年、頻繁に発生している局地的な集中豪雨では、土砂崩れや土石流による人的被害が危惧をされています。一昨日には、蒲郡市で土砂崩れにより5人の方が巻き込まれたとのニュースがありました。また、昨年は全国で1,471件もの土砂災害が発生し、8人の尊い命が犠牲になりました。
設楽町でも土砂災害警戒区域として508か所が指定されており、昨年6月の豪雨では人的被害はありませんでしたが、人家の裏山が崩れる災害も発生しており、今後大きな土砂災害がいつ起こるか分からない状況にあります。
自然災害から人命と財産を守るため、土砂災害防止施設の整備をお願いします。これらの効果としましては、土砂災害による被害を最小限に食い止め、高齢者をはじめ、全住民が安心して暮らせる環境を確保し、災害に強いまちづくりを進めることができますので、今後とも格段の配慮をお願いします。
【参考人】
東栄町からは、一般国道473号の月バイパスの整備と中心地の交通環境の改善について、また、県代行事業の町道本郷下川農免線の早期整備についてお願いをしたいと思っています。
まず、一般国道473号の月バイパスの整備につきましては、国道473号が当町東西に走り、設楽町に通ずる通勤通学、官公署への幹線道路として重要な路線であります。
この間につきましては、月バイパスの整備であるトンネル掘削が始まったとのことですので、引き続き早期整備をお願いしたいと思います。
そして、二つ目の提案が東栄町の中心にあります下田地内における公共交通環境の改善についてです。中心地の下田地内においては、観光資源でありますとうえい温泉、観光まちづくり協会を所在しているのき山学校等があります。そして、東栄小学校・中学校への通学路としてこの道路を多くの児童生徒が通学をしているというような状況であります。
全線において道路幅員が非常に狭く、車両のすれ違い等歩行者の安全確保が非常に厳しいという状況であります。現在もそれぞれ現道の局部拡幅、退避所設置等を実施していただいていますが、引き続き交通安全対策の早期実施をお願いしたいと思います。
そして、県代行事業で進めています町道本郷下川農免線の早期整備について提案します。本路線につきましては、国道473号下田地内の交差点から本郷地内へとつながる国道151号のアクセス道路として非常に交通量が多い路線となっています。
そして、平成25年に小学校を統合し、東栄小学校が開校しています。そして、保育園につきましても三園を一園にし、平成31年にとうえい保育園を開園させていただいています。そして、令和4年10月に開始をしています東栄診療所と東栄保健福祉センターへ通ずる地域の道路として重要な路線です。そして、バス路線にも指定をされている状況であります。現在、東栄町役場庁舎もこの中心地から離れていますので、将来においては役場庁舎も中心地へ移したいと現在考えております。
平成18年度に終点から工事を着手していただいていますが、平成24年に一部供用を開始していただいています。残る区間につきましても、利便性確保のために早急な整備が必要だと思っていますので、今後も引き続き本郷下川農免線を県代行事業として事業推進をしていただきますようお願いします。
【参考人】
国道151号は、豊橋市と飯田市を南北に結ぶ東三河の大動脈路線であり、物流や防災、医療、通勤通学など、地域住民にとって非常に重要な路線です。特に人口が950人足らずの豊根村は、消防、救急、医療、衛生、教育など日常生活の主要な部分を都市部に依存していますが、国道151号はその都市部と農村部をつなぐ命を支える道といえます。
また、三遠南信自動車道が来年度中に鳳来峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間が開通しますが、救急搬送や災害対応などは、東栄インターチェンジまで早く安全にアクセスできるかにかかっておりまして、アクセス道路としての国道151号の役割は非常に大きいと考えています。
さらに国道151号は、飯田市の天龍峡インターチェンジと東栄インターチェンジを結んでおり、三遠南信自動車道が全線開通しても、ダブルネットワークとしての非常に重要な役割を担う幹線道路です。
しかし、いまだに急カーブや急勾配、狭隘な箇所が残っており、特に新太和金トンネルの北側の豊根村上黒川地内においては、県道古真立津具線との三叉路がカーブの途中にありまして、見通しが悪い上に、集落内でありながら歩道がなく、大型車の通行に際しまして歩行者と接触する危険があることから、道路線形改良を提案します。
国道151号は、昨年7月にこれまでボトルネックだった長野県境の長野県側新野拡幅が完了しまして、ボトルネックが解消されましたが、今度は改良時期が古い豊根村上黒川地内がボトルネックになりかねないことから、早期の改良促進をお願いします。
次に、茶臼山高原へのアクセス向上による観光交流の活性化について、具体的には一般県道茶臼山線の改良整備促進について提案します。
茶臼山高原は長野県との県境にあり、愛知県の最高峰茶臼山を擁し、芝桜の丘やスキー場など、年間50万人の観光客でにぎわう県内有数の観光地です。茶臼山高原に登るには、名古屋・豊田方面から国道153号を経由して、全線が改良済みとなっている一般県道茶臼山高原設楽線を使うルートが一般的であり、多くの観光客が利用しています。
一方で、国道151号を経由して、一般県道茶臼山線から上るルートは、急カーブ、急勾配が連続し、狭隘な未改良区間が存在することから、大型バスの通行に支障を来し、ピーク時には渋滞が起きるなど、交通事故も発生しています。
当地域では、来年度に予定をされています三遠南信自動車道鳳来峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間の開通や天龍峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間の事業進捗、リニア中央新幹線の開業など、今後人流の活発化が期待されていますので、観光交流を面的に拡大するためにも、一般県道茶臼山線の改良整備の一層の促進を提案します。
(理事者の主な発言)
【理事者】
東栄町からの一般国道473号に関する提案のうち、東栄町下田地内における道路環境の改善について説明する。
国道473号の東栄町大字下田地内は、新橋北交差点から大字下田字箱平付近までが通学路指定されているものの、歩道が未整備であり、かつ道路の幅員も狭小で、車のすれ違いが困難な状況である。
このため、2013年度より歩道設置、路肩カラー舗装、待避所設置による対策を実施してきた。このうち歩道設置及び路肩カラー舗装については既に完了しており、現在は新橋北交差点から町道本郷下川農免線の交差部までの区間において6か所の待避所設置を進めている。
これまで4か所の設置が完了し、残るとうえい温泉付近の2か所についても、この6月に必要な用地を取得できたため、今年度引き続き残る全ての工事を発注していく。
次に、東栄町から提案の県代行事業、町道本郷下川農免線の早期整備について説明する。
町道本郷下川農免線については、国道473号に並行し、1級河川大千瀬川を挟んだ右岸側に位置しており、公共施設等が集積する町中心部と東部地域の交通の利便性が向上し、町の活性化につながる地域にとって重要な路線と認識している。
このため、2006年度から県代行事業により、未整備区間であった約1.7キロメートルの改良に着手し、2012年度までに東側の1期工区である600メートルの整備を完了した。2013年度からは、引き続き2期工区として約1.1キロメートルの改良を東側より進めており、これまでに730メートルの整備が完了している。
本年度も残る約400メートルの区間について道路改良工事を進めていく。
事業区間の延伸については、町の計画が整った後、その整備方法等について改めて相談してほしい。
【理事者】
新城市から提案の国道151号一宮バイパスについて説明する。
国道151号一宮バイパスについては、東名高速道路の豊川インターチェンジ北側の現道から途中交差する市道上長山一宮線までの延長約3.6キロメートルの1工区と、市道から新城市川田の国道151号新城バイパスまでの延長約4.3キロメートルの2工区に分けて事業を進めている。
1工区については、昨年度は用地買収を進めるとともに、JR飯田線鉄道交差部の橋梁の床版工事を実施した。
今年度も引き続き残る用地買収を進めるとともに、JR飯田線鉄道交差部につながる区間の橋梁架設工事や道路築造工事、市道交差部における函渠工事を行うなど、事業の進捗を図っていく。
また、2工区については、豊川市内の東上地区では昨年度、橋梁予備設計に加え用地測量を実施した。今年度も引き続き用地測量を進めていく。
同じく豊川市内の上長山地区については、交差市道に関する地元との協議を進めていく。
新城市内については、これまでに新城市の協力を得ながら用地買収を進めており、その進捗は約5割となっている。今年度も引き続き用地買収を進めていくため、新城市の引き続きの協力を願う。
次に、新城市から提案の主要地方道豊川新城線について説明する。
豊川新城線の片山・徳定・山地区の整備については、現道が狭隘であり、地域の安全確保に対する課題について改善が必要であると認識している。このため、地元と意見交換をし、まずは地元より提案のあった道路新設の計画について、昨年度までに検討を進めてきた。
検討の結果、起点側の区間における大規模切土への対応、また豊川用水との交差部の構造形式など、構造上の課題に加えて、部分供用が困難であるなど、事業効果の面からの課題を有することが明らかとなった。このため、地域の安全確保に向けてほかにどのような方法がよいのか、昨年度までの検討結果も踏まえつつ、引き続き幅広く検討していきたいため、新城市の協力を願う。
次に、設楽町から提案の設楽ダム関連事業の促進について説明する。
本県では、設楽ダム関連事業について2009年3月に策定した水源地域整備計画等に基づき、31か所35工区で国道、県道、河川の整備や町道代行、下水道代行の事業を実施し、これまでに12工区で工事が完了している。
今年度は22工区で工事を進めていく。このうち国道257号清崎地区の安沢坂では視距改良とバイパス整備を進めている。視距改良については昨年8月に完了した。また、バイパス整備については、これまでに南側の400メートル区間が完了している。現在は、残る北側区間の整備を進めており、今年度は国が施工している瀬戸設楽線との交差部の道路築造工事を進めていく。引き続き早期完了に向けて事業進捗を図っていく。
次に、国道420号豊邦地区について、今年度、落合橋の橋梁工事が完了予定である。また、その東側でも道路拡幅工事を進めており、引き続き事業の進捗に努めている。
このほか1級河川豊川の親水護岸については道の駅に隣接する左岸側を優先的に進め、2020年度に完了した。右岸側については、昨年度から工事に着手しており、今年度は下流から約140メートルの護岸整備を実施していく。
今後も地域の要請に応え、地域の生活再建と活性化につながるよう、設楽町の協力を得ながら、事業進捗を図っていく。
次に、東栄町から提案の国道473号月バイパスの整備促進について説明する。
国道473号月バイパスについては、三遠南信自動車道の東栄インターチェンジへのアクセス性の向上や、設楽ダム建設に伴う地域振興を目的として事業を進めている。
本事業は、延長約3.4キロメートルのバイパス整備であり、主な構造物として設楽町側の延長480メートルの1号トンネル、東栄町側の延長1,877メートルの2号トンネル及び3基の橋梁を計画している。
本年1月にトンネル工事に着手し、東側にある2号トンネルについて、東栄町月側から設楽町方面に向けて掘削工事を進めている。また、これまでに1号、2号トンネルの間に架設する2号橋付近への工事用進入路も築造した。
今年度は、引き続きトンネル掘削工事を推進するとともに、設楽町側の橋梁及び道路築造工事も実施するなど、工区全体で工事を進めていく。今後も事業進捗を図っていくためよろしく願う。
次に、豊根村から提案の国道151号の新太和金トンネル北側の道路改良促進について説明する。
国道151号は、津川橋付近で県道古真立津具線と鋭角に交差しており、視認性が悪く、交通安全上課題のある交差点となっている。また、その先は急峻な地形で、急カーブ、落石危険箇所が存在する。このためこれまでに現道を改良する案やバイパス案など、複数案を豊根村とともに検討してきた。その結果、県道古真立津具線との交差箇所については、新たな橋梁の新設により交差形状を改良することとし、そこから先は急カーブや落石危険箇所を回避するため、トンネルによるバイパスとして調査設計を進めている。
事業着手に向けて、今後とも公安委員会など関係機関との協議を行い、道路計画を固めていく。
次に、豊根村から提案の一般県道茶臼山線についてである。
本路線については、茶臼山高原から国道151号までの区間の延長約6キロメートルのうち、約4.4キロメートルが改良済みとなっている。現在は、全長6キロメートルのうち線形が悪く、縦断勾配が急な880メートル区間を対象に、急カーブ、急勾配を解消するバイパス整備を行っている。
早期に整備効果を発現させるため、区間を四つの工区に分け、茶臼山高原側の第1工区から国道151号に向け順次整備を進めている。このうち観光バスの事故があった茶臼山高原側の第1工区は、2017年に工事が完了し、残る国道151号側の三つの工区についても用地取得が完了し、現在は第2工区の整備を行っている。第2工区では、現在盛土区間の整備を進めており、昨年度は現地盤を安定させる工事を行い、今年度はその上に擁壁を設置し、道路の盛土をする工事を進めていく。
さらに第3工区の工事着手に向けた準備として、保安林解除の手続を進めている。引き続き着実に事業進捗を図っていく。
【理事者】
設楽町から提案の土砂災害防止整備について説明する。
設楽町内には土石流などの土砂災害により、人家等に被害が及ぶおそれがある箇所は508か所ある。そのうち災害が発生した際に高齢者など配慮を要する人々が利用する施設や避難所、人家の多くに被害が及ぶおそれのある114か所を対象に砂防堰堤などハード対策を進めており、これまでに32か所で施設整備が完了している。
土砂災害の危険がある箇所は町内に点在しているため、今年度の土石流対策としては、岡田洞沢、神谷沢、当貝津川第13線の3か所で、また崖崩れ対策として、田口区域の1か所で施設整備を進めている。
このうち保全対象に地域の重要な施設である設楽警察署がある田口区域では、今年度の完了を目指し、擁壁工の整備を実施している。
土砂災害から県民の命を守るためには、こうしたハード整備を着実に進めるとともに、ソフト対策にも取り組む必要がある。ソフト対策としては、土砂災害の危険がある箇所を知ってもらうため、土砂災害警戒区域の指定を進めている。また、避難経路や避難のタイミングなど、住民が自ら記載する土砂災害マイ・ハザードマップの普及にも取り組んでいる。
普及に当たり、県内の土砂災害警戒区域の約8割が103の小学校区内にあることから、103の小学校を対象に小学生に土砂災害マイ・ハザードマップを作成してもらう出前講座の定期的な開催に向け、現在教育委員会と調整を進めている。
今後もハード、ソフト両面から土砂災害対策に取り組んでいくため、設楽町の協力を願う。
(主な質疑)
なし
《その他》
【参考人】
現在、東名高速道路の豊橋新城スマートインターチェンジ(仮称)について、愛知県からも支援を頂きながら整備を進めているところですが、このスマートインターチェンジが開通しますと、アクセス道路であります国道301号や県道豊橋下吉田線の交通量が増加すると思われます。
しかし、現在、国道301号の黒田地内の交差点は右折レーンがなく、朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生しています。また、両路線とも歩道がない箇所がありまして、児童生徒の通学の安全の懸念があるため、既に事業に着手していただいているが、早期に整備が完了するように尽力いただくようお願いします。
<知多建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
まず一点目は、衣浦大橋周辺の渋滞対策についてです。
知多地域と三河地域を連絡する衣浦大橋周辺の道路は、災害時における第1次緊急輸送道路であるとともに、重要物流道路にも指定された地域の大動脈でありますが、物流及び通勤車両等の集中により慢性的な交通渋滞が発生しており、半田市における長年の懸案事項となっています。
このことについては、愛知県の尽力により、令和5年3月には高浜市から半田市へ向かう左折専用橋梁の整備を完了していただきました。また、現在、衣浦大橋トラス橋北側の橋について、架け替え及び衣浦大橋周辺の渋滞対策の検討も行っていただいています。つきましては、次の事項について特段の配慮を賜りますように提案します。
一つ目は、抜本的な対策として、衣浦大橋のトラス橋及び国道247号の整備について早期事業化を図っていただくことです。二つ目は、衣浦トンネルを低料金化または無料化し、交通量の分散を図ることにより、衣浦大橋周辺の慢性的な渋滞を解消していただくことです。以上、2項目の実現は、国が掲げる防災・減災、国土強靱化の観点からも必要不可欠な対策であると考えていますので、よろしくお願いします。
次に、二点目はJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進及び関連する街路事業への着手についてです。
半田市は、名古屋鉄道知多半田駅とJR半田駅周辺に中心市街地が形成されており、その中央をJR武豊線が南北に縦断しているため、まちが分断され、慢性的な渋滞の発生や駅周辺の空洞化が進むなど、市街地の一体的な活用がなされていない状況にあります。
こうした中、平成28年度に愛知県の施工するJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業が事業認可され、現在、全線にわたって橋脚の築造が進められ、新しい駅舎の建築が開始されるなど、新たな様相を呈しています。
また、連続立体交差事業に併せて実施しているJR半田駅前での土地区画整理事業においても、9割の建物移転が完了し、道路整備や宅地造成などの区画整理工事を順調に進めています。
特に半田駅南の外部では、工事を終えた宅地に新たな住宅が建ち始めるなど、まちの様子も変わりつつあります。引き続きJR武豊線の高架事業に併せ、区画整理区域内の移転や工事等についても積極的に進めていきます。このような状況を踏まえ、次の事項について特段の配慮を賜りますよう提案します。
一つ目は、JR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進を行っていただくことです。二つ目は、都市計画道路前明山中蓮線の事業着手をしていただくことです。
【参考人】
まず、一点目ですが、中部国際空港第2滑走路の早期実現のお願いです。
中部国際空港については、旅客数が2015年度から5年連続で1,000万人を突破し、本地域のにぎわいを創出するとともに、産業の活性化をはじめ、本地域の成長を牽引してきました。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けて、旅客数は激減しましたが、現在では国内線においてはコロナ禍前の水準まで回復し、国際線についてもインバウンド需要の増加を受けてアジア方面の便の再開や新規就航が進んでおり、今後も旅客数の回復が期待されています。
国際線の航空需要拡大を見据え、社会活動のグローバルな交流を支える国際拠点空港としての役割を十分に発揮していくためにも、第2滑走路の整備をはじめとする空港の機能強化に向けた取組を引き続き促進していただきますようお願いします。
二点目は、高規格道路西知多道路事業中区間の整備促進及び早期供用です。
本路線は、地域の交通渋滞の緩和、物流の効率化、災害時の輸送路確保、中部国際空港へのアクセスの充実などに効果があり、今後の知多地域の発展には欠かせないものと大変期待をしています。
常滑市では、空港島及び空港対岸部のりんくう地区を総合計画等において国際広域交流拠点形成地区に位置づけており、当地区には中部国際空港や愛知県国際展示場に加え、集客力の高い商業施設等が立地しています。航空需要が回復、拡大しつつある中、当地区のさらなる発展を見据えると、ますます多くの交通が集中することが考えられます。
また、内陸部では今年3月に西知多道路の(仮称)多屋インターチェンジ周辺において、西知多道路を活用した新たな産業用地の形成を目指すことを決定したところです。
つきましては、西知多道路の事業中区間について、地元住民の安全・安心や周辺環境に配慮いただきながら、強力な整備促進と早期供用をお願いします。
また、残る調査中区間につきましても、早期事業化に向け関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗を図るようお願いします。
【参考人】
一点目の西知多道路大田インターチェンジ(仮称)の整備についてです。
県と市の共同事業である西知多道路大田インターチェンジ(仮称)につきまして事業を推進していただき、大変感謝をします。
資料図面中央辺りの赤枠で囲っている箇所が大田インターチェンジ(仮称)です。そして、そこに接続します黄色で着色しています都市計画道路太田川駅前線につきましては、インターへの接続道路として東海市が整備を進めています。
また、大田インターチェンジ(仮称)に隣接する東海太田川駅西土地区画整理事業につきましては34ヘクタールの造成がほぼ完了しまして、今後建築工事が始まってまいります。令和8年の春には大型商業施設のオープンが予定されており、その後も随時大型物流施設、日本福祉大学のキャンパスの拡張、ホテルやマンションの進出などが予定されています。交通利便性を生かした新たなまちづくりを着実に進めているところです。
つきましては、大田インターチェンジ(仮称)周辺のまちづくりを進めるため、県と市の共同事業である大田インターチェンジ(仮称)の整備を着実に推進していただくようお願いします。
また、東海ジャンクションから南の調査中区間につきましても、早期事業化に向け関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗が図られるようよろしくお願いします。
次に、2級河川大田川流域における浸水対策についてです。
東海市では、大田川流域の浸水被害軽減のため、平成28年2月に登録されました10mm/h安心プランに基づき、浸水対策の取組を県、市及び地域住民等と進め、今年で9年目を迎えることになりました。
愛知県においては、大田川の護岸耐震補強を施工していただいており、また中流部では河床掘削を、その上流部において護岸整備を推進していただき感謝します。
東海市としましては、大田川第7雨水幹線が大田川に接続する樋管口の整備などを進めています。つきましては、大田川流域全体の浸水被害が低減できますよう、以下の項目について要望します。
100mm/h安心プランに基づき、未整備となっている2級河川大田川の中流部において、第7雨水幹線の樋管口付近の護岸整備、河床掘削を推進していただくようよろしくお願いします。
【参考人】
道路や河川などの都市基盤の整備、市民生活を脅かす自然災害に対する防災対策などにつきましては、市民の関心も非常に高いところであり、市民生活の安心・安全を確保し、快適で便利な暮らしを確立していくためには、愛知県の力添えが欠かせないものです。
最初に、一般県道長草東海線(都市計画道路荒尾大府線)改良事業の促進について提案です。
大府市の総合計画の土地利用計画におきまして、本路線の周辺地域を新たな産業地の形成を図るエリアとして位置づけており、土地利用を推進するために必要不可欠な路線であることから、今年度より用地取得に向けた測量業務に着手していただき、感謝をします。
現道の長草東海線は、車両のすれ違いができないと多くの要望が寄せられており、本路線が整備されることにより安全性が確保できるとともに、大府パーキングエリアにある店舗や隣接する白魦池への散策などの利用促進にもつながるものと期待されます。
また、本路線の周辺地域では、民間開発の計画が進んでおり、その中で道路整備も併せて検討していることから、特に知多半島道路より東側の区間について早期に整備していただきますよう提案します。
次に、2級河川五箇村川中流排水機場整備の促進について提案です。
この2級河川五箇村川の流れる地域は、東海豪雨の際には本市を含め甚大な被害を被った地域です。現在発生しています台風10号の影響によりまして、先日の27日には蒲郡市で大雨による土砂崩れにより3名の尊い命が失われたところです。
今週末から来週にかけて、この地域へ最接近するおそれがあると言われています。大府市としましても、この台風に対して必要に応じ災害対策本部を設置し、台風への対策に万全を期してまいりますが、やはり浸水の被害というのが大変心配しているところです。
このように多発する大雨に対する対策として、2014年3月に策定されました2級河川境川水系河川整備計画に位置づけられています五箇村川の新規河川ポンプ設置につきまして、大府市も内水対策に一生懸命取り組んでいますので、早期に整備していただきますよう提案します。
以上二点を要望させていただきましたが、大府市といたしましても、今後とも愛知県と協力し、全力を挙げてまちづくりに取り組んでまいります。
【参考人】
一つ目は、高規格道路西知多道路の整備促進について要望します。
本路線は中部国際空港へのアクセスや周辺の高速道路とのネットワークの道路であるとともに、知多地域の発展に必要不可欠な社会基盤であると考えています。
日長インターチェンジ(仮称)から常滑ジャンクションまでの愛知県施工区間においては、用地買収や工事を進めていただいており、また長浦インターチェンジから日長インターチェンジ(仮称)までの国による権限代行区間においても同じく用地買収とともに本体工事に向けた準備工事を進めていただいています。
知多市においても、本路線の整備による現在の西知多産業道路の交通渋滞の緩和、地域経済の活性化や市内の土地利用の増進が期待されています。このような状況において、本路線の整備効果を最大限に取り込み、知多市の発展につなげるため、知多市では様々な事業を展開しているところです。
現在、ハーフインターの寺本インターチェンジ(仮称)周辺においては、公益財団法人愛知県サッカー協会によりフットボールセンターが整備され、また隣にはフットサルチームの名古屋オーシャンズが専用のトレーニングセンターの整備を行い、活動の拠点となっています。
さらに本年4月1日には、温水プールなどの健康増進施設がオープンし、スポーツの集積拠点として着々と整備が進んでいます。
また、朝倉インターチェンジ周辺では、朝倉駅周辺整備事業を順次進めており、令和9年度の供用開始を目指し、市役所新庁舎の整備に取り組んでいるほか、ホテル誘致事業も推進しているところです。
今後、愛知県においては、事業化区間の開通に向けたより一層の事業進捗と北部区間における調査中区間の早期事業化に向け、関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗を図るよう強く提案させていただきます。
次に、二点目は2級河川日長川の整備促進について要望します。
岡田市街地において平成12年の東海豪雨では130戸、平成21年の台風18号では59戸の家屋で溢水などによる浸水被害が発生しました。本河川については、昭和50年度以降、河口から岡田橋まで着々と整備を進めていただき、大変ありがとうございます。
しかしながら、平成24年度から用地買収を行っている岡田橋から薬師橋の区間を含む上流部については、未整備の状態になっています。昨年度から岡田橋から薬師橋の区間の一部において、着実に着手していただいていますが、引き続き岡田橋より上流の早期の河川改修をお願いします。
近年、想定を超える豪雨による河川の氾濫等が全国各地で報告されている中、市民が安心に暮らせるまちづくりを促進させるためにも、また、水害の不安から一日でも早く開放されるためにも、整備促進を強く提案させていただきます。
【参考人】
提案項目といたしまして、都市計画道路名古屋半田線の早期整備促進についてです。
都市計画道路名古屋半田線は、名古屋市から知多半島の中央部を南北に縦断し、半田市中央部へと接続する地域の幹線道路です。阿久比町内においては、昭和41年12月28日に幅員22メートルで都市計画決定をされています。都市計画道路名古屋半田線におきましては、主要地方道路西尾知多線から北側に約2.4キロメートルが未整備区間です。この区間の整備により、主要地方道名古屋半田線の慢性的な渋滞の緩和が期待されるところです。
現在は、選択と集中により知多半島北部から工事が進められていますが、阿久比町内におきましても昨年度、地元住民を対象とした説明会を終え、用地測量を終了していると聞いています。未整備区間のうち阿久比町内の約1.2キロメートル区間は物件移転補償等が少ないことから、用地取得が完了しましたら、早期に事業着手が可能と考えていますので、よろしくお願いします。
東浦町及び阿久比町にまたがる大きな住宅地への進入路として、新たに交差点が整備されることにより、住宅地への往来について利便性の向上も期待できるため、一刻も早い整備の実施をお願いします。
次に、提案項目といたしまして、高規格道路名古屋三河道路の早期実現についてです。
知多半島は、モノづくり愛知を牽引する西三河地域及び中京圏の中心都市である名古屋市から国際拠点港湾である名古屋港や国際拠点空港である中部国際空港までを結ぶ物流ルートとして重要な役割を担う位置にあります。
その中で阿久比町は、名古屋地域や三河地域共に近い位置にある利便性を生かしたまちづくりを目指しています。
また、阿久比町では現在、愛知県有料道路コンセッション事業により、阿久比パーキングエリア上り新設事業及び民間事業による任意事業、愛知多の大地が計画されており、今後様々な方面から集客が期待され、阿久比町を中心とした交通量の増加が見込まれています。
そうした中、知多地域から西三河地域を結ぶ東西軸である既存幹線道路は、境川渡河部等で交通集中による渋滞が発生しており、既存道路の機能強化に加え、新たな東西軸の整備が必要であります。
令和4年3月、名古屋都市圏環状機能検討会において、名古屋三河道路の概略ルート、構造の検討に着手することが示され、愛知県が主体となり西知多道路から名豊道路までの優先整備区間の計画の具体化を推進していただくこととなっています。
名古屋港から阿久比町を経由し、西三河地域に至る高規格道路名古屋三河道路ができることにより、地域道路網の混雑緩和が期待でき、全線整備の場合には伊勢湾岸道路とのダブルネットワーク化による高速道路ネットワークの機能向上が期待されていますので、早期実現に向けた格段の配慮をお願いします。
【参考人】
一点目は、都市計画道路名古屋半田線です。
都市計画道路名古屋半田線は、東海市の名古屋市境から半田市までをつなぐ全長約22キロメートルの主要幹線道路です。
未整備である東浦町及び阿久比町を含めた約2.4キロメートルにおいては、2022年度に地元住民を対象とした道路計画及び用地測量の説明会、用地測量に伴う関係地権者による境界確認を行い、昨年度から用地買収が進められています。
昨年度末時点での東浦町と阿久比町等を併せた用地取得の進捗率は約7割と伺っています。2022年12月に全線開通した東海市に続き、本町と阿久比町の区間の全線開通に向け、着実に前進していることを感じています。
名古屋半田線は、本町の道路ネットワークを形成する上でも重要な路線であるとともに、緊急時の避難、救助等防災機能の向上が期待されます。それとともに、広域的な道路ネットワークが形成されることで、人が行き交い、まち全体が成長していくことも期待されていますので、早期整備、開通に向け着実な事業進捗をしていただきますようよろしくお願いします。
次に、二点目は、都市計画道路衣浦西部線(一般国道366号バイパス)です。
都市計画道路衣浦西部線は、緒川地区の一部4車線供用区間を除き、暫定2車線で供用されていますが、森岡工業団地南交差点など各交差点において慢性的な渋滞が発生しています。特に朝夕の通勤時間帯の渋滞が生活に及ぼす影響は多大になっています。
バイパスの4車線化整備による交通の円滑化により、通学路となっている現道の国道366号の交通量の減少や渋滞を避けて住宅地に流入する通過交通の減少も期待されています。歩行者や自転車が安全・安心に生活道路を利用していただけるよう、現在事業中である東栄町交差点から浜新田交差点までの早期完成、また4車線の幅の用地が確保できている下家左川交差点以北及び浜新田交差点以南の4車線化の早期整備を期待しています。
東浦町としましても、県、そして知多建設事務所、衣浦港務所とともに地域の基盤整備を進めていきたいと考えています。
【参考人】
国道247号内海交差点付近の道路の拡幅についてです。
主要地方道半田南知多線との交差部分から内海橋を越えた箇所までの自歩道設置をお願いするものです。この箇所につきましては、南知多町通学路交通安全プログラムに位置づけている対策箇所ですので、子供たちの安全確保のため早期に事業を進めていただきたく要望するものです。
既に用地買収につきましては順調に進んでいるとお聞きしています。引き続き内海橋の架け替え工事も含め、工事着手に向けより一層の事業の進捗をお願いします。
次に、豊浜地区の地すべりの早期整備についてです。
この箇所につきましては、既に工事着手していただいておりまして、昨年度中に3万7,000立方メートルの排土工事が全て完了し、続いて地下水位を下げるための集水井工事に着手していただいているとお聞きしています。迅速に事業進捗を図っていただいていることに感謝します。
この区域は、保全対象に旅館1軒を含む人家2軒及び国道247号などがあり、残る対策工事につきましても、一刻も早い住民の皆様の安全・安心確保のため尽力いただきますようお願いします。
今後、事業実施に当たり、南知多町においても最大限の協力をさせていただきますので、引き続き事業の進捗に格別の配慮をお願いします。
【参考人】
初めに、都市計画道路知多西部線(常滑美浜バイパス)の早期完成についてです。
美浜町の西海岸を南北に縦断する国道247号の上野間交差点から上野間駅前交差点の区間は、古くからの集落内をとおり、道路幅が狭く、歩道もない道路です。沿道にある商店や住宅などは道路沿いまで建築されており、大型車両同士のすれ違いにも注意が必要となる危険な区域も多く残っています。また、道路は中学校の通学道路にもなっており、生徒の通学時の安全対策も急務となっています。
これらのことから、本地域の交通渋滞の緩和、交通安全対策とともに、物流の円滑化、災害時の緊急輸送道路として常滑美浜バイパスの早期完成は、地元上野間地区の住民だけではなく、多くの町民や町内企業からも期待されています。平成16年度より都市計画道路知多西部線、一般国道247号常滑美浜バイパスの区間3キロメートルについて事業が行われており、常滑市内の既存の国道の拡幅区間は工事が完了し、供用しています。
現在、名古屋鉄道知多新線との立体交差化をはじめ、未供用区間全体で工事を施工していただいており、大変感謝をしています。つきましては、今後におきましても本事業区間の予算を確保していただくとともに、一日も早い完成を要望します。
次に、2級河川山王川の整備促進についてです。
現在、美浜町では山王川沿いの知多奥田駅東地区において美浜町運動公園を整備しているところです。右岸側の陸上競技場の建設につきましては、愛知県からも多大なる協力を頂き、本年6月30日にオープンすることができました。また、この運動公園に隣接する区間につきましては、河川整備計画に基づき先行して整備を進めていただきまして、大変感謝をしています。
美浜町運動公園につきましては、隣接する日本福祉大学及び附属高校による事業や部活動、また大会や様々な事業など、行事などにより利用者数を年間7万8,000人と見込んでおり、合宿や大会、イベント等の行事により町外や県外からも多くの人々が集う地域になる計画です。
この受皿となる宿泊施設や住宅地が山王川下流部に集中していますが、河川部の防潮樋門から国道247号にかかる奥田橋の区間では、石積み護岸の老朽化が見られ、また山王橋上流の区間では平成27年の台風18号により、市街化区域を含む地域で冠水が発生しています。今後の公園利用者をはじめ、地域住民の安全・安心な環境整備のためにも、山王川の整備促進を要望します。
【参考人】
一点目は、臨港道路武豊線、武豊美浜線の交差点改良工事及び4車線化整備についてです。
本路線は、平成23年3月に供用が開始された3号地の廃棄物最終処分場の整備と併せ、暫定2車線で供用されており、慢性的な渋滞が発生しています。臨海部の埠頭用地や工業用地のアクセス道路である当該道路は、円滑な港湾物流において重要な役割を持つ道路であり、沿線の企業からも渋滞の解消について多くの要望をいただいています。
沿線には平成28年4月に地域交流センター及びまちの駅味の蔵たけとよがオープンし、本町の商業、観光の拠点としてにぎわいのある地域となっています。また、令和4年4月には二市三町による知多南部広域環境センター、そしてCCNCプールたけとよが供用開始され、交通量が増大する一方です。
加えまして、本路線と交差する町道は、重要物流道路に指定されており、平常時、災害時を問わず、交差点の円滑化が必要です。
つきましては、都市計画道路武豊港線との交差点改良工事の推進、早期の4車線化整備の完了を要望するものであります。
次に、二点目は、都市計画道路知多東部線の事業促進についてです。
本路線は、平成23年3月に武豊町南部から半田市の中心部をつなぐ広域的な交通軸が形成されて以来、南進について10年以上未整備の状況であります。このため冨貴南部地域では知多東部線の南端に子供たちの通学路ともなっている狭小な生活道路を通って多くの車両が集中し、大変危険な状態となっています。
加えて、現在、南知多道路の武豊北インターの新設工事が施工中であり、供用開始後は交通量が増えるものと想定しています。
つきましては、都市計画道路知多東部線の事業促進を要望します。
(理事者の主な発言)
【理事者】
南知多町から提案の国道247号内海交差点付近の交通安全対策について説明する。
内海地区の国道247号については、2009年度より主要地方道半田南知多線から町道東端内福寺線までの延長約650メートルについて、交差点改良を含む歩道設置事業に着手している。
主要地方道半田南知多線との交差点部の約250メートルを1工区として、2012年度から用地測量へ協力を願ったが、地権者の理解が得られず、1工区東側の内海西交差点から東へ内海橋を含む約400メートルの区間を2工区として、2015年度から事業着手をしている。
そして、2019年度より用地取得を進め、昨年度末までの用地の進捗率は約79パーセントとなっている。
まずは、内海交差点付近の用地取得を目指し、内海交差点から内海西交差点までの早期工事着手に努めるため、南知多町においても用地交渉等の協力を願う。
また、架橋から90年以上が経過し、老朽化が進行している内海橋については、2022年度から国庫補助事業として架け替え事業に着手し、昨年度は橋梁及び迂回路の予備設計を行い、公安委員会との協議が完了した。
今年度は、河川管理者との協議を行い、早期の工事着手に向け架け替え計画を固めていく。その後、迂回路設置に必要となる借地交渉や橋の拡幅に伴い必要となる用地取得を実施するため、南知多町の協力を願う。
【理事者】
半田市から提案の衣浦大橋周辺の渋滞対策について説明する。
衣浦大橋周辺においては、慢性的な渋滞に対応するため、渋滞原因の分析を行った上で順次対策を行っている。これまでに衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋や衣浦大橋西向き車線への左折専用橋の整備など抜本対策のほか、衣浦大橋東交差点や亀崎町6丁目交差点の信号現示の変更など、速攻対策も進めてきた。
また、今月1日には新たな速攻対策となる亀崎6丁目交差点の左折滞留長の延伸工事が完了した。
こうした対策により、一定の交通円滑化は図られたものの、残る交通課題を解決するためには、衣浦大橋北側のトラス橋について、老朽化対策としての架け替えに併せて、交通容量を拡大する橋梁整備が必要と考えており、今年度から橋梁詳細設計に着手した。
衣浦大橋の整備が着実に進められるよう、引き続き国庫補助事業による早期事業化を国に強く働きかけていく。
また、国道247号については、衣浦大橋の架け替えに伴う衣浦大橋西交差点の改良を進めるとともに、本交差点から南側の区間についても、道路計画の策定に向け半田市と相談しながら検討を進めていく。
次に、衣浦トンネルについてである。衣浦大橋周辺の渋滞解消に向けた衣浦トンネルの低料金化、無料化については、まずは衣浦大橋周辺の渋滞対策を進めていく。
なお、2023年度末現在で衣浦トンネルの未償還額が約52億円残っている。また、今年1月に発生した能登半島地震を踏まえた緊急提言が6月に国より示されている。また、気候変動を踏まえた海岸保全基本計画の見直しが進められていることもあり、緊急輸送道路としてのさらなる機能強化が必要と考えている。
このような状況から、早期の低料金化や無料化は現時点では困難と考えている。引き続き衣浦大橋周辺の渋滞対策にしっかり取り組んでいくためよろしく願う。
次に、常滑市、東海市、知多市から提案の西知多道路について説明する。
本道路は、東海ジャンクション部と西知多産業道路の長浦インターチェンジから知多市日長までの区間を国が権限代行事業により、知多市日長から常滑市の知多横断道路までの区間を本県が2工区に分けて、国の個別補助事業により、また大田インターチェンジ(仮称)の新設事業については、本県と東海市の共同事業としてそれぞれ事業を進めている。
このうち長浦ジャンクション(仮称)から常滑ジャンクション(仮称)までの区間については愛知県道路公社による有料道路事業も活用している。
事業中の区間の状況について、まず、国による権限代行区間となる東海ジャンクション部では改良工や橋梁上部工が進められている。また、長浦インターチェンジから日長インターチェンジ(仮称)間については、今年度より本格的な工事に着手すると聞いている。
その南側、県施工区間については、現在、知多南工区、常滑工区の2工区とも9割を超える用地を取得しており、工事を推進している。事業を着実に進めるためには、残る用地の早期取得が大変重要となってくる。引き続き、知多市及び常滑市の協力をよろしく願う。
また、大田インターチェンジ(仮称)については、西知多産業道路の東側のランプ橋の下部工が完成している。現在は、その取付け部において地盤改良工事や将来計画に必要となる下部工事を進めている。
今年度は、さらに西側のランプ橋の整備に向け、現道の切り回し工事を進めるとともに、ランプ橋の桁の製作も進めていく。
また、調査中区間については、本年6月に開催の国道247号西知多道路調整会議において、本県が主体となって課題整理を行うことが確認されたため、国はじめ関係機関と連携し検討を進めていく。
今後も地域の安全・安心に配慮しながら事業中区間の整備推進にしっかりと取り組むとともに、権限代行区間の整備促進と調査中区間の事業化についても国に強く働きかけていく。
次に、大府市から提案の長草東海線について説明する。
一般県道長草東海線については、大府パーキングエリア新設に伴う関連道路の整備として、2018年度から愛知県道路公社が主体となって、長草東海線バイパスの一部区間の整備を進め、2022年4月に供用している。
この区間以外の東海市境から東へ県道の東海緑線までの約1.2キロメートルの未整備区間については、2022年度から国の交付金事業により事業を進めている。
今年1月に道路計画について公安委員会との協議が完了し、昨年度から引き続き用地測量を進めている。今年度は残る用地買収を進めていくので、大府市の協力をよろしく願う。
次に、阿久比町及び東浦町から提案の都市計画道路名古屋半田線について説明する。
名古屋半田線については、東浦町から南へ阿久比町まで約2.4キロメートル区間においてバイパス整備を進めている。用地については、これまでに6割を超える用地を取得している。
今年度も残る用地取得を進め、事業進捗を図っていくため、引き続き阿久比町及び東浦町の協力をよろしく願う。
なお、事業区間が約2.4キロメートルと長いことから、阿久比町の提案の先行整備については、今後の用地買収等の状況を見ながら、地元や関係機関と調整の上検討していく。
次に、阿久比町から提案の名古屋三河道路について説明する。
本道路については、現在、優先整備区間の概略ルート、構造の検討となる構想段階評価を進めている。昨年12月の第2回有識者委員会において、複数のルート帯案を示した後、2月から3月にかけて地域の方々へ意見聴取を行った。
今後は、第3回有識者委員会を開催し、ルート帯案を1本に絞るなど、概略ルート、構造の検討を着実に進めていく。
さらに、次のステップとなる都市計画、環境アセスメントの段階に移行できるよう、優先整備区間のさらなる計画の具体化に向けて取り組んでいく。
早期実現に向けては、関係者の支援、協力が不可欠であるので、引き続きよろしく願う。
次に、東浦町から提案の都市計画道路衣浦西部線、一般国道366号について説明する。
本路線については、東栄町交差点から南側の浜新田交差点を含めた延長約1.4キロメートルの区間で4車線化整備を進めている。そのうち東栄町交差点から天王新橋までの約0.3キロメートルの区間は、2023年12月に4車線化整備を完了している。
今年度は、引き続き残る天王新橋より南側の区間の工事を進めていく。
なお、未着手区間に関しては、これまでに実施した交通量調査で混雑が確認されている森岡工業団地南交差点において、下家左川交差点までの4車線化を見据え、交差点の設計や現地測量を実施していく。
次に、美浜町から提案の知多西部線、国道247号常滑美浜バイパスについて説明する。
本事業は、常滑市から美浜町に至る約3キロメートル区間において、道路の拡幅とバイパス整備を行う事業である。バイパス区間である常滑市から美浜町にまたがる2キロメートルの区間については、美浜町内では県道上野間布土線の立体交差部や、二級河川鵜の池川の横断ボックス工事が完了している。今年度は、工区終点側の盛土工事を進めていく。
常滑市内では、今年度は交差する常滑市道の横断ボックス工事に着手するとともに、保安林解除手続が完了した区間での切土工事を進めていく。
また、名古屋鉄道知多新線と立体交差する箇所では、鉄道の仮線を本線に復旧する工事を進めていく。
引き続き事業進捗を図り、2026年春の全線開通を目指していく。
武豊町から提案の都市計画道路知多東部線について説明する。
本路線は、阿久比町から南知多町に至る重要な路線であり、これまで阿久比町側から順次整備を進め、武豊町内の県道大谷冨貴線まで開通している。
知多東部線の県道大谷冨貴線より南の区間については、未開通区間の整備効果を早期に発現させるため、部分供用を念頭に工区を分けて段階的に整備を進めていく。まずは、名古屋鉄道知多新線との交差部を含む約1キロメートル区間について、道路概略設計を実施するとともに、名古屋鉄道と交差協議に向けた調整を始めている。
この区間の整備に向けては、知多東部線と現道の国道247号を東西につなぐ道路整備が必要となる。武豊町をはじめとした地元との連携を図りながら、検討を進めていく。
【理事者】
東海市から提案の大田川流域における浸水対策について説明する。
大田川については、河川と東海市の下水道が連携した国の100mm/h安心プランの事業として、名古屋鉄道常滑線下流から1.9キロメートルを重点的に整備している。これまでに旧樋門の撤去と内堀橋までの約1.8キロメートルの護岸整備、木田橋までの約1.4キロメートルの河床掘削が完了している。
現在は、上流部で護岸整備100メートル及び河床掘削200メートルを進めている。引き続き上野橋から第7雨水幹線樋管までの約300メートルの区間の河床掘削を行うことで、100mm/h安心プランの対策区間は完了する予定であるため、東海市においては工程調整、地元調整に協力願いたい。
次に、大府市から提案の五箇村川中流排水機場の整備について説明する。
五箇村川は、五箇村川と併走する準用河川横根川の中堤を撤去することで、五箇村川水門付近を除き、2022年度に河道拡幅が完了している。
引き続き、五箇村川の水を境川に排水する五箇村川中流排水機場の整備を行っていく。今年度は、工事進入路となる仮桟橋の設置と排水樋管工を実施していく。
大府市が進める内水対策の効果が着実に発現されるよう、今後も排水機場の早期供用を目指していく。
次に、知多市から提案の日長川の整備について説明する。
日長川は、これまでに原山橋から県道西尾知多線の岡田橋までの約600メートルの区間の河川整備が完了している。
現在は、岡田橋から県道大府常滑線の薬師橋までの約250メートルを当面の整備区間として位置づけ、河道拡幅に必要な用地の取得を進めており、これまでに9割以上の取得を完了させ、残り1人となっている。残る1人は、交渉が難航しているため、知多市においては協力をよろしく願う。
現在は、上流側の薬師橋側の区間50メートルの河道拡幅に併せて通路の整備を進めており、今年度内に完了し、今後は用地取得が完了でき次第、岡田橋側からの整備を進めていく。
次に、美浜町から提案の山王川の整備について説明する。
山王川は、押六橋から新ひえぞ橋までの450メートルの区間を美浜町の運動公園整備事業と連携し河川整備を進めており、今年1月に押六橋からひえぞ橋までの右岸約350メートルの整備を実施した。
残るひえぞ橋から新ひえぞ橋までの約100メートルの区間については、美浜町が施工する橋梁や樋管の改築と併せて護岸整備も河川管理者負担金により美浜町が施工することになっているため協力願いたい。
今年度は、美浜町施工により新ひえぞ橋の橋台及び護岸工約30メートルを実施していく。また、奥田橋下流からの未改修区間については、山王橋までを当面の整備区間としており、昨年度この区間の護岸詳細設計を実施した。今年度は、奥田橋改築の予備設計を進めていく。
【理事者】
南知多町から提案の豊浜地区地すべりの早期整備について説明する。
知多半島の伊勢湾側の先端、国道247号がくぼんだ形になっている箇所が豊浜漁港であり、そこに接するところが地すべり対策事業を実施している豊浜地区である。
豊浜地区では、2019年に農道にひび割れが発生するなど、地すべり現象を確認したことから、2020年度から観測を実施するとともに、地すべりの原因となる地下水位を緊急的に下げるために、排水ボーリング工を実施した。その後、地すべりを起こしている地盤を軽くするため、上部の土を3万7,000立方メートル取り除く排土工を実施した。
現在は、排土した後の地盤に水が浸透しないよう舗装するとともに、地盤内の地下水位を下げるため、集水井など排水工を実施しており、今年度内に全ての工事が完了する予定である。
【理事者】
半田市から提案のJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進及び関連する街路事業である都市計画道路前明山中蓮線の着手について説明する。
初めに、半田駅付近連続立体交差事業については、高架構造物が順次姿を表しているなど、事業進捗が目に見える形となってきた。引き続き、半田市と連携しながら、関係機関と調整し、着実に事業を進めていく。
次に、都市計画道路前明山中蓮線については、現在、国と事業認可の取得に向けた協議を実施しており、認可され次第、用地測量に着手していくため、引き続き、半田市の協力を願う。
【理事者】
武豊町から提案の臨港道路武豊線、武豊美浜線の交差点改良工事及び4車線化整備について説明する。
港湾物流の円滑化を図るため、2021年度から4車線化事業に着手している。昨年度から堀川新橋前後の用地測量、物件調査を進めており、今年度は用地買収及び物件補償に着手していく。
これらの手続の際には、土地所有者など関係者との調整がスムーズに行えるよう、武豊町の協力を願う。
【理事者】
常滑市から提案の中部国際空港第2滑走路の早期実現について説明する。
中部国際空港第2滑走路をはじめとする空港の機能強化については、2021年12月に策定した中部国際空港の将来構想の実現に向け、知多市町会など関係者と共に国等への要請活動を行ったほか、空港会社への支援を行ってきた。
その結果、現空港用地内での代替滑走路の整備について、国において新規事業化に向けた手続が昨年度行われ、今年度の政府予算において代替滑走路整備関連の予算が盛り込まれた。
空港会社の中期経営戦略では、中部国際空港の旅客数を2030年に2,000万人級とすることを目標としており、将来の第2滑走路の整備を図るためには、さらなる航空需要の拡大に取り組む必要がある。そのため、引き続き知多地域をはじめ、地域一体となった取組が必要不可欠であるため、引き続きの協力を願う。
(主な質疑)
【委員】
大府市から提案の五箇村川の排水機場整備の促進について、五箇村川の水を境川に流すことについての調整はどこまでしているのか確認したい。
【理事者】
五箇村川の排水機場については、排水量が2.8トンの排水機場を今年から整備する予定としている。その2.8トンの五箇村川の水を境川の上流へ排水することになるため、現状の状態で境川に排水しても、境川がハイウォーター以下で流れることを確認した上で整備を進めている。
〈委員外議員発言〉
【議員】
東浦町から提案の都市計画道路衣浦西部線の早期整備に対する説明の中で、4車線化に向けた現在の見解について、森岡工業団地南交差点から下家左川までの区間で調査検討を行うとのことであったが、それに加えて、森岡工業団地南交差点よりも北側から南進してくる交通量が多く、森岡跨線橋を下りてきたところが朝夕大変渋滞している状況がある。ここを改良する必要があるとの地元からの指摘もあるが、この点について当局の見解を伺う。
【理事者】
森岡工業団地南交差点は、北側に森岡跨線橋があり、信号のない区間を多くの交通が流入するため、交通集中により混雑していることは承知している。 国道366号の整備は、東栄町交差点から南への4車線化を整備中であるが、続いて森岡工業団地南交差点から南への4車線化を想定した上で、まずは課題のある森岡工業団地南交差点の交差点設計等を行うこととしている。
【議員】
特に朝夕南進してきた車で渋滞が激しくなっており、ここが原因で他の道路への回避する交通量が増えている。地元からの指摘も声もあるため、検討をよろしく願う。
【議員】
半田市から提案の衣浦大橋周辺の渋滞問題について、これは長年の問題であり早期に解決してほしいと地元からも多く声が上がっている。衣浦トンネルの低料金化、または無料化について、昨年度の建設委員会県内調査の中で、昨年度時点で約60億円の未償還金が残っており、2029年が償還期限との説明があった。それまでに、年間約8億円償還し、数億円残る部分については、基金を取り崩して埋めて、2029年には償還が完了するとのことであった。そして、それ以降は無料化になるとの発言が当局からあったと記憶していたるが、今回の答弁では、無料化、低料金化は困難であるとの説明であった。無料化、低料金化は困難であるということでよいかもう一度伺いたい。
【理事者】
現時点では、未償還額が約52億円あるとのことで、直ちに無料化、低料金化は難しい。昨年度の建設委員会県内調査での質問があり、衣浦トンネルについては、道路整備特別措置法の中で料金を徴収できる期間が決められており、その期限が2029年11月と答弁している。
これまでに、料金徴収期間以降は無料開放している事例もあるが、2029年11月以降どうするのかとのことを今後、愛知県道路公社などと一緒に検討する必要がある。
【議員】
昔からずっと渋滞がひどく、通常時であれば20分程度で通行できるところが1時間以上かかるような大変渋滞するエリアである。できれば衣浦トンネルを無料化、低料金化して、このエリアの交通円滑化が進むように要望する。
《その他》
なし
( 委 員 会 )
日 時 令和6年8月29日(木) 午後0時59分~
会 場 第4委員会室
出 席 者
山田たかお、中村貴文 正副委員長
島倉 誠、山下智也、藤原ひろき、神戸健太郎、伊藤貴治、高橋正子、
朝倉浩一、細井真司、古林千恵、筒井タカヤ、神谷まさひろ 各委員
小池 友妃子 参考人(碧南市長)
近藤 智展 参考人(刈谷市副市長)
三星 元人 参考人(安城市長)
林 郁夫 参考人(知立市長)
吉岡 初浩 参考人(高浜市長)
建部 圭一 参考人(新城市副市長)
土屋 浩 参考人(設楽町長)
村上 孝治 参考人(東栄町長)
伊藤 浩亘 参考人(豊根村長)
久世 孝宏 参考人(半田市長)
伊藤 辰矢 参考人(常滑市長)
稲吉 豊治 参考人(東海市副市長)
岡村 秀人 参考人(大府市長)
宮島 壽男 参考人(知多市長)
田中 清高 参考人(阿久比町長)
日高 輝夫 参考人(東浦町長)
石黒 和彦 参考人(南知多町長)
杉本 康寿 参考人(美浜町副町長)
籾山 芳輝 参考人(武豊町長)
建設局長、同技監、土木部長、知立建設事務所長、
新城設楽建設事務所長、知多建設事務所長、
都市・交通局長、衣浦港務所長、港湾空港推進監、
建築局技監、関係各課長等
委員会審査風景
<議 題>
本県の公共事業等について
<会議の概要>
1 開 会
2 管内の概要説明(知立建設事務所管内)
3 参考人意見聴取(同上)
4 県の取組状況説明(同上)
5 意見交換(同上)
6 休 憩(午後2時)
7 再 開(午後2時8分)
8 管内の概要説明(新城設楽建設事務所管内)
9 参考人意見聴取(同上)
10 県の取組状況説明(同上)
11 意見交換(同上)
12 休 憩(午後2時56分)
13 再 開(午後3時20分)
14 管内の概要説明(知多建設事務所管内)
15 参考人意見聴取(同上)
16 県の取組状況説明(同上)
17 意見交換(同上)
18 閉 会
<知立建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
一つ目の提案は、衣浦港におけるアンモニアサプライチェーンの構築に向けた物流インフラ、外港地区などの整備です。
衣浦港は、国内随一を誇る中部地域のモノづくりの産業の物流、生産活動を支える工業港であるとともに、国内最大級の火力発電所が立地するなど、地域のエネルギー拠点として重要な役目を担い、これら産業の原材料を中心としたバルク貨物を取り扱う重要港湾です。
衣浦港に位置する碧南火力発電所では、石炭からアンモニアへ転換する実証実験がスタートし、本年4月には20パーセント転換を達成しており、2020年代後半の商用化を目指しています。
一方で、愛知県においては2024年3月に衣浦港港湾脱炭素化推進計画を策定し、さらに中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議では、2024年7月に中部圏水素・アンモニアサプライチェーン計画を策定するなど、衣浦港外港地区の周辺でアンモニアサプライチェーンの構築を進めることとしています。
衣浦港及び周辺地域においてカーボンニュートラル推進をするためには、アンモニアの受入れ供給拠点が必要であり、間もなく埋立てが完成する外港地区に耐震強化岸壁をはじめとした、新たな埠頭整備及びこれにつながる臨港道路の早期整備を提案します。
次に、二つ目の提案は、衣浦港アクセス道路の整備促進です。
衣浦港が今後も中部地域のモノづくり産業を支え、地域の競争力強化及び生産性向上を図るためには、港湾機能強化と併せて広域幹線道路へのアクセス機能の強化が必要不可欠です。そのため、西三河地域の南北軸である衣浦豊田道路の早期整備に高い期待が寄せられています。
衣浦豊田道路は、平成31年4月に重要物流道路の指定を受け、令和3年3月に愛知県により公表された新広域道路交通計画においても、平常時、災害時及び物流、人流の視点を踏まえた広域道路のネットワーク計画の中に位置づけがされています。
現在、碧南市内では碧南高浜拡幅工区及びその南側の碧南拡幅工区につきましても、4車線化の工事を進めていただいているところですが、衣浦港及び沿線の産業基盤の強化並びに災害時の緊急輸送道路としての役割を果たすために、また2026年アジア競技大会のビーチバレーの候補地である碧南緑地へのアクセス機能の強化をするためにも、衣浦豊田道路の早期完成を提案します。
いずれも碧南市のみならず知多・三河地域の発展に必要不可欠な事業でもありますので、愛知県議会建設委員会の皆様の支援をよろしくお願いします。
【参考人】
刈谷市から二点の項目について提案します。
一点目は、モノづくりを支える道路ネットワークの整備です。
刈谷市から豊田市にかけ、この地域の強みである自動車関連産業が集積しており、愛知県のモノづくりを支えています。しかしながら、この地域の主要な幹線道路である国道1号や国道155号及びその他周辺道路では、多くの交通が集中し慢性的な渋滞が発生しており、産業活動の支障となっています。
こうした中、刈谷市では交通渋滞の緩和、物流の効率化による企業の生産性向上、さらに観光振興を目的として令和4年3月に刈谷パーキングエリアに刈谷スマートインターチェンジを供用開始しています。
刈谷スマートインターチェンジが直結する主要地方道名古屋岡崎線は、国道1号とのダブルネットワークの機能を担う、この地域を東西に横断する主要幹線道路です。沿線の豊田市内や安城市内では、自動車関連企業や物流倉庫の立地が進み、さらに豊明市内では愛知県企業庁による工業団地の造成が進められており、本路線の早期完成が望まれています。
今後も引き続きモノづくり愛知を牽引するとともに、さらなる地域の発展のためには、幹線道路ネットワークの構築が必要不可欠であり、特に主要地方道名古屋岡崎線の豊明刈谷工区における境川に架かる尾張三河橋の整備、刈谷ハイウェイオアシスに隣接しますオアシス橋工区の4車線化について、早期完成に向け整備を進めていただきますようお願いします。
次に、二点目の提案として、2級河川等の改修の促進についてです。
刈谷市は、好調な自動車関連企業に支えられ、今後も人口が増加する傾向にあることから、住宅地や産業用地等の創出などを計画的に推進しています。その反面、これまでの急激な都市化の進展等による保水・遊水機能の低下や頻発する豪雨化により、浸水被害がたびたび発生し、治水安全度の向上への対策が課題となっています。
刈谷市においては、昨年6月、梅雨前線による大雨や台風2号の影響により、2級河川境川の水位が急に上昇し氾濫のおそれが高まったため、市内の約7,000世帯約1万5,000人を対象に避難指示を発令しています。
水害が発生すると、市民生活に加えサプライチェーンの寸断による企業の操業停止など、産業活動への影響も懸念されることから、河川改修や水門、排水機場などの河川施設の整備の重要性を認識しています。
令和3年3月には流域全体のあらゆる関係者が共同して取り組む治水対策、流域治水を計画的に推進するため、流域治水プロジェクトが策定されました。
今後は、流域での連携をさらに強化し、治水の安全性の確保を図るためのハード・ソフト一体となりました治水対策事業の推進が求められています。治水対策事業は、水害から住民の生命や財産を守り、自動車関連企業の安定操業や新たな企業の進出による経済効果が見込まれることから、本市の安心・安全で活力あるまちづくりの推進につながるものと考えていますので、河川整備計画に基づく境川や逢妻川の河床掘削、河道拡幅などの改修事業について積極的な事業推進をお願いします。
【参考人】
主要地方道豊田安城線の整備促進についてです。
主要地方道豊田安城線は、東名高速道路豊田インターチェンジを起点とし、豊田上郷スマートインターチェンジを経て、衣浦港や中部国際空港を連絡する主要幹線道路です。西三河地域の自動車産業を支える南北軸として、陸海空の連携に寄与する重要な路線です。安城市におきましても、本要望区間を含む地域を産業系拡大市街地圏域に位置づけ、道路を有効活用することで、ストック効果の発現に努めてまいります。
また、本路線は2026年アジア競技大会のソフトボール競技及び近代五種競技会場候補地へのアクセス道路としての活用も予定しており、物流ネットワークの形成やアクセス機能の向上を担う道路として、早期全線開通が強く望まれています。
要望区間1,200メートルのうち事業中の900メートルの区間では、用地取得や工事が順調に進み、着実に事業を進めていただいています。
事業中の区間が整備されますと、名古屋鉄道西尾線交差部を含む残り300メートルが未着手区間となり、本路線唯一のミッシングリンクとなります。名古屋鉄道西尾線交差部につきましては、市街地や交通の分断など、本市のまちづくりの観点から鉄道を高架化し立体交差とする事業を計画しています。未着手区間の早期事業化と併せまして、名古屋鉄道西尾線の鉄道高架につきましても、安城市とともに進めていただきますようお願いします。加えて、暫定2車線区間の4車線化につきまして、早期に実現していただきますようお願いをします。
次に、1級河川矢作川水系鹿乗川改修の事業促進についてです。1級河川鹿乗川は、安城市内で約24平方キロメートルの流域を持ち、安城東部を北から南へと流れる河川です。安城市内の鹿乗川流域では、家屋浸水が平成12年の東海豪雨で119戸、また平成20年8月末豪雨では21戸発生しており、安城市内のほかの流域と比較しても特に浸水被害の大きい流域であります。
愛知県においては、鹿乗川流域の浸水対策として、平成21年度から床上浸水対策特別緊急事業により、河道拡幅や橋梁改築など重点的に取り組んでいただき、さらに令和3年度からは防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策により、一層の事業推進をしていただいていますことに感謝します。
しかしながら、令和4年7月末や令和5年6月の豪雨でも道路冠水や家屋浸水等の被害が多数発生しており、今後も集中豪雨の激化や発生頻度の増加により浸水被害が大きくなっていくことが懸念されます。このため、地域住民は雨に対して常に不安を抱きながら生活をしている状況となっています。住民の安全・安心な暮らしを守るためにも、引き続き下懸橋から西鹿乗川の合流地点までの早期完了に格別の配慮をお願いします。
特に、事業区間内で鹿乗川に合流する支川である準用河川志茂川の沿線におきましては、たびたび家屋浸水が発生しています。この地域の住民からは、志茂川合流点までの早期河川改修を強く望まれていますので、より一層の整備促進に配慮いただきますようお願いします。
【参考人】
知立市は、古くから東海道の宿場町として栄え、現在では名古屋鉄道名古屋本線が東西に、名古屋鉄道三河線が南北に走り、両線が接続する知立駅は西三河地区における交通の要衝として重要な役割を担っています。しかしながら、踏切では渋滞が発生し、市街地の分断はまちの一体的な発展の妨げになるなどの課題も生じています。
この課題の解決に向けて、愛知県において知立駅付近連続立体交差事業を推進していただいており、感謝します。知立市においても、土地区画整理事業や市街地再開発事業、街路事業など、中心市街地の面的整備を一体的に進め、人々が集う交流のまちづくりを推進しています。
これらの事業は、三河地域の玄関口でもある知立駅の交通結節点としての機能を強化し、その利便性を三河全域に広く波及させ、地域間の連携強化も期待されます。昨年の3月には名古屋本線豊橋方面が高架化され、また本年の3月16日には三河知立駅が移設開業し、記念の式典や様々なイベントを開催し、多くの関係者や市民の皆様と盛大にお祝いすることができ、事業への期待がますます高まってきています。
知立市としましても、引き続き持続可能で魅力あるまちづくりを推進していきますので、連続立体交差事業の整備促進をよろしくお願いします。
次に、境川・猿渡川水系の治水事業につきましては、河川整備計画を平成26年3月に作成していただき、平成30年10月の一部変更では、知立市内の猿渡川改修区間を延長していただきました。
護岸整備や河床掘削などの河川整備事業が順調に進められていますこと、厚く御礼しますとともに、引き続き事業を推進していただきますようよろしくお願いします。
近年、全国各地で頻発していますゲリラ豪雨や線状降水帯による洪水災害が発生しています。昨年6月には台風の影響により発生いたしました線状降水帯がもたらした大雨により、県内でも多くの被害があり、知立市内でも床下浸水などの発生とともに、2級河川逢妻川では、河川水位が避難判断水位を大きく超え、市民の方が不安な思いをしました。
平成12年9月の東海豪雨では、幹線道路、生活道路が冠水するなどの生活機能が麻痺いたしました。引き続きしゅんせつや樹木の伐採など、定期的な維持管理をよろしくお願いします。
次に、2級河川水干川について、境川水系の水干川は知立市内の約700メートル区間が未整備であり、流域では浸水などの被害がたびたび発生し、住宅の浸水や道路の冠水により、市民生活に大きな影響を及ぼしています。
市民からは、早急に改修を望む声が以前よりも増して強くなってきており、令和4年度より改修に向けたより具体的な計画作成に着手していただき、誠にありがとうございます。引き続き改修計画の策定を進めていただきますとともに、改修が早期に実現できますよう、引き続き尽力賜りますようお願いします。
【参考人】
初めに、衣浦大橋トラス橋の早期架け替えについて、衣浦大橋は、知多地域と三河地域を結ぶ陸上の交通の要衝であり、重要物流道路や第1次緊急輸送道路に位置づけられる極めて重要な橋梁です。しかしながら、衣浦大橋の周辺では、長年にわたり慢性的な交通渋滞が発生しており、周辺地域の経済活動及び都市環境に多大な悪影響を及ぼしています。
特に高浜方面へ向かう衣浦大橋トラス橋は、昭和31年の開通から68年を経過し、老朽化に加え狭い車道幅員と交通容量不足の改善が喫緊の課題となっています。このことから愛知県並びに関係各位の尽力によりまして、現時点で衣浦大橋東交差点の立体交差化及び左折専用橋梁の整備が完了し、立体交差の前後区間における4車線化について進捗を図っていただいています。
そして、今年度からトラス橋の架け替えに向けた詳細設計を実施いただいています。衣浦大橋周辺の渋滞が解消されることで、モノづくり愛知、ひいては日本経済の発展に大きく寄与することが期待できるため、その必要性、重要性に御高配を賜るとともに、交通容量拡大のために実施するトラス橋の架け替え整備に向け早期に工事着手いただきますようお願いします。
二点目は、2級河川高浜川水系の河川改修事業の促進についてです。
2級河川高浜川水系稗田川では、市民団体が中心となり、河川愛護活動やコミュニティリバー推進事業に取り組むなど、稗田川に対する市民の愛着が高まっています。また、県並びに関係各位の御尽力によりまして、令和5年度までに高浜川の合流点から鮫川合流点まで、河川整備区間対象区間の約78パーセントに相当する約3キロメートルの改修工事が完了しています。現在は、鮫川合流点から中根橋までの区間の改修工事を進めていただいており、重ねて御礼をします。
今後につきましても、市民の生活と財産を守るために一層の事業推進をお願いするとともに、あわせて下流域の改修効果を高めるため、鮫川合流点から中根橋までの区間における治水安全度向上のための河川改修事業の一層の推進、昨今の異常気象による高潮時の降雨対策として、稗田川下流の高浜川水門付近への高潮ポンプ場の整備の二点につきましても、事業の推進に高配を賜りますようお願いします。
(理事者の主な発言)
【理事者】
碧南市から提案の衣浦港アクセス道路の整備促進について説明する。
衣浦豊田道路については、衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋が2018年に開通し、現在はその北側の高浜拡幅工区、高浜高架線から南へ明石インターチェンジまでの碧南高浜拡幅工区、さらにその南側の碧南拡幅工区の計3工区において、国の個別補助金により4車線化事業を進めている。
各工区について、まず碧南高浜拡幅工区については、高浜高架橋から南へ明石インターチェンジまでの約2キロメートル区間において、暫定2車線で供用中の現道に対し新たに西側に2車線分の拡幅を行い、中央分離帯を設置する4車線化工事を行っている。
昨年度は、汐留橋前後区間の道路築造工事を進め、西側に新しく架設した汐留橋北向き車線に交通を切り替えた。今年度は残る区間の工事を進め、早期の完成を目指していく。
次に、碧南拡幅工区については、明石インターから南へ浜町交差点までの約2.7キロメートル区間において、暫定2車線で供用中の現道に対して新たに東側に2車線分の拡幅を行い、中央分離帯を設置する4車線化工事を行っている。
この工区では、まずは工区南側の碧インターから浜町交差点までの間を早期に完成できるよう、道路築造工事を進めている。また、工区北側にある港新川橋の4車線化についても、これまでに全15基の下部工のうち3基が完了しており、今年度も新たに3基の下部工事を行っていく。
また、高浜市内となるが、平松橋南交差点から高浜高架橋までの延長1.6キロメートルの高浜拡幅工区においては、現在名古屋鉄道三河線と県道名古屋碧南線をまたぐ蛇抜大橋高架橋の上部工事を進めている。昨年度までに4径間の上部工事が完了しており、今年度は名古屋鉄道三河線をまたぐ2径間の橋梁架設工事を実施するとともに、残る5径間の橋梁の桁製作を進めていく。
引き続き、衣浦豊田道路の4車線化整備にしっかり取り組んでいく。
次に、刈谷市から提案の名古屋岡崎線の豊明刈谷工区及びオアシス橋工区の4車線化について説明する。
まず、豊明刈谷工区は、豊明市の阿野名古屋線から境川を渡り、刈谷市の豊田知立線まで約1.2キロメートルのバイパス整備である。このうち刈谷市内の0.5キロメートル区間を先行開通し、現在は残る0.7キロメートル区間の整備を行っている。
用地については残り豊明市側の3筆となっており、早期に買収できるよう取り組んでいく。
また、工事については、境川に架かる尾張三河橋では、これまでに4基全ての下部工が完了し、12月には上部工架設工事に着手する予定である。
あわせて、橋梁取付け部の道路築造工事も鋭意進めるなど、早期開通を目指し一層の工事進捗を図っていく。
次に、豊明刈谷工区の東側、主要地方道豊田知立線から東へ刈谷スマートインターチェンジまでのオアシス橋工区についてである。本工区は、暫定2車線区間を4車線化する事業であり、昨年度までに公安委員会との協議が完了している。今年度は工事着手に向けて準備を進めていく。
次に、安城市から提案の主要地方道豊田安城線について説明する。
本路線は、現在安城市内において、国道1号から名古屋鉄道本線と立体交差する尾崎高架橋へとつながる都市計画道路安城新田線の県道から西へ名古屋鉄道西尾線までの約1.2キロメートル区間のうち東側の900メートル区間についてバイパス整備を進めている。
この事業区間のうち現在、現道の豊田安城線より東側の約700メートル区間については、用地買収は既に完了しており、今年度は引き続き交差する自転車道のボックス化工事や横断歩道橋の工事を進めるなど、早期完成に向けて事業進捗を図っていく。
また、現道の豊田安城線から西側の約200メートル区間についても、7月下旬に残る全ての用地が取得できた。こちらも早期完成に向け道路築造工事を進めていく。
現在事業中区間の西側約300メートルの未事業化区間については、名古屋鉄道西尾線の鉄道高架化に関する鉄道事業者との調整など、安城市に主体となって進めている。引き続き、安城市と連携し、名古屋鉄道西尾線の高架部分も含め未事業化区間の計画の具体化に向けてしっかりと検討を進めていく。
加えて、暫定2車線区間の4車線化については国道1号の北側、安城市内の宇頭茶屋交差点から北へ豊田市内の桝塚西町南小畔交差点までの区間について、昨年度都市計画変更の手続を進め、今年の3月に手続が完了した。
今後は現在事業中の安城市内のバイパス整備につづいて、事業に着手できるよう準備していく。
次に、高浜市から提案の衣浦大橋トラス橋の早期架け替えについて説明する。
衣浦大橋周辺においては、慢性的な渋滞に対応するため、渋滞原因の分析を行った上で順次対策を行っており、これまでに衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋や衣浦大橋の西向き車線への左折専用橋の整備など抜本対策のほか、衣浦大橋東交差点や半田市の亀崎町6丁目交差点の信号現示の変更など、速効対策も進めてきた。
また、今月1日には新たな速効対策になる亀崎町6丁目交差点の左折滞留長の延伸工事が完了した。こうした対策により一定の交通円滑化は図られたものの、残る交通課題を解決するためには、衣浦大橋北側のトラス橋について、老朽化対策としての架け替えに併せて、交通容量を拡大する橋梁整備が必要と考えており、今年度から橋梁詳細設計に着手した。
衣浦大橋の整備が着実に進められるよう、引き続き国庫補助事業による早期事業化を国に対して強く働きかけるなど、事業推進に取り組んでいく。
【理事者】
刈谷市から提案の2級河川等の改修の促進における境川・逢妻川の改修事業について説明する。
境川・逢妻川については、2014年3月に策定した境川水系河川整備計画に河床掘削や河道拡幅、洪水調整池などを位置づけ整備を進めている。境川では、逢妻川との間にある河口から600メートルの中堤撤去を2022年度に完了した。
河床掘削については、これまでに河口から平成大橋の下流までの約1.5キロメートルが完了し、今年度引き続きその上流約70メートルの河床掘削を進めていく。
また、架け替えが必要な県道名古屋碧南線橋梁については、橋梁取付けなどで必要となる用地買収に向けた地権者との調整を引き続き進めていくため、刈谷市の協力を願う。
さらに、石ヶ瀬川合流部の下流では、未整備区間約500メートルの河道拡幅にも着手しており、これまでに約200メートルが完了し、今年度は約100メートルの河道拡幅を進めている。
逢妻川では、2014年度から実施していたJR東海道本線下流左岸の調節池は、2022年度に完了した。下流から進めている河床掘削について、資料位置図左下写真の河床掘削と明示してある白色破線の範囲が現在進めているところである。
これまでに県道知立東浦線、平成大橋上流にある中堤の西側約400メートルが完了し、今年度は引き続きその上流約400メートルの河床掘削を進めている。あわせて、中堤の東側区間も工事着手に向けた準備を進めていく。
また、JR東海道本線上流の川幅が狭い600メートル区間について河道拡幅に着手しており、これまでに約200メートルが完了し、今年度は約100メートルの河道拡幅を進めていく。
次に、安城市から提案の鹿乗川の改修事業について説明する。
鹿乗川については、浸水被害の防止や軽減を図るため、床上浸水対策特別緊急事業が完了した平成27年度以降、安城市内では下懸橋から西鹿乗川合流点までの区間約2キロメートルの河道拡幅を計画的に進めており、まずは河道拡幅に支障となるパイプラインや湛水防除水路の移設等を進め、移設が完了した区間から河道拡幅を進めている。
昨年度までに下懸橋から上流約100メートルの河道拡幅が完了した。今年度は引き続き上流約100メートルの河道拡幅や上橋の右岸橋台工及び姫下橋の仮橋設置を実施していく。
また、準用河川志茂川合流点までの残る未整備延長は約400メートルとなっているが、この区間の湛水防除水路等の移設は完了しているため、下流からの河道拡幅を進めていく。
なお、今年度に志茂川が合流する部分の河川整備に必要となる設計を行うため、安城市との協議を願う。
次に、知立市から提案の2級河川の改修事業の促進における猿渡川、逢妻川、水干川の河川整備について説明する。
猿渡川については、2014年3月に作成した猿渡川水系河川整備計画に河道拡幅、河床掘削などを位置づけ、整備を進めている。
現在、河口付近の刈谷市内で河床掘削を、知立市内では弘法橋から名古屋鉄道本線までの約2.2キロメートルを当面の整備区間として河道拡幅や河床掘削を進めている。
今年度は、八ツ田橋上流の河道拡幅200メートル及び八ツ田橋下流の河床掘削300メートルを施工し、弘法橋から新牛田橋までの河道拡幅が完了する予定である。
今後は、引き続き河床掘削を実施するとともに、新牛田橋から上流に向けて河道拡幅を進めていく。
逢妻川の維持管理については、毎年樹木伐採やしゅんせつを継続的に実施しており、今年度は樹木伐採を境大橋から東海道新幹線までの右岸約700メートル、一ツ木大橋から弘法橋付近の約500メートル、及び逢妻大橋上流約300メートルを実施する予定である。
また、知立市の北側を流れる水干川については、知立市内の約700メートルが未改修となっており、当該区間は市街地で補償物件が多く、また国道1号が横断していることもあり、河道を拡幅するには多大な費用と時間を要するなどの課題がある。このため水干川流域の下水道の排水系統の見直し等も踏まえた改修計画を検討しており、知立市と相談しながら改修計画の策定を進めていく。
整備については、流域全体の治水安全度向上のため、まずは水干川の流入先となる逢妻川の河川改修を優先して事業を実施していく。
次に、高浜市から提案の高浜川水系の改修事業の促進における稗田川の改修促進と高浜川の高潮ポンプ整備について説明する。
一点目の稗田川については、2009年7月に策定した高浜川水系河川整備計画に高浜川合流点から上流の約4キロメートル区間の築堤、護岸整備などを位置づけており、昨年度までに高浜川合流点から準用河川鮫川合流点までの約3.1キロメートルの整備が完了した。
昨年度から準用河川鮫川上流に位置する中根橋の改築に着手しており、左岸下部工の施工に引き続き今年度は右岸下部工を施行していく。
今後も道路管理者である高浜市と連携を図りながら事業を進めていく。
二点目の高潮ポンプの整備については、高浜川水門が台風などの高潮時に閉鎖した場合の排水を担うポンプとなる。この整備に当たっては、まず高浜川の各支川の堤防高や河川断面が不足している箇所の整備を優先的に進めており、今年度は半場川左岸2.6キロメートルから3キロメートルの約400メートルの築堤を実施していく。あわせて、これまでに予備設計においてポンプ型式や台数、樋管断面、排水機場を施設の配置などを検討していく。
【理事者】
知立市から提案の知立駅付近連続立体交差事業の促進について説明する。
知立駅付近連続立体交差事業のうち、名古屋鉄道名古屋本線については、現在名古屋方面行きの高架化を目指して工事を進めている。
次に、名古屋鉄道三河線の豊田方面については、本年3月に三河知立駅を豊田市側へ移設し、今月より高架本体工事に着手した。
また、同じく三河線の碧南方面については、昨年度から仮線工事に着手したことで、今年度仮線への切替えを予定している。
本県としては、引き続き名古屋鉄道などの関係機関と調整しながら、着実に連続立体交差事業を進めていくため、知立市においても周辺の面的整備を推進してもらいたい。
【理事者】
碧南市から提案の衣浦港におけるアンモニアサプライチェーンの構築に向けた外港地区などの物流インフラの整備について説明する。
衣浦ポートアイランドについては、しゅんせつ土砂などによる埋立てがおおむね完了したため、今後は土地利用が可能になるよう造成工事を進めていく。
また、新たな埠頭用地等の配置計画の検討を進めるとともに、国の直轄事業で予定している衣浦ポートアイランド北側の耐震強化岸壁、泊地及び碧南市側からアクセスする臨港道路の整備について、積極的に国へ要望していく。
事業化に向けては、関係者が一体となって需要喚起の取組を進める必要があるため、引き続き協力願う。
(主な質疑)
なし
《その他》
なし
<新城設楽建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
新城市からは、一般国道151号一宮バイパス(2工区)の新城市側からの事業推進、主要地方道豊川新城線未改良区間の早期事業化の二点について提案します。
初めに、一般国道151号一宮バイパスの新城市側からの事業推進ですが、平成28年2月に新東名高速道路の新城インターチェンジが開通しまして、東名高速道路と新東名高速道路を結ぶ一般国道151号の役割は、地域経済の活性化はもちろんですが、安全・安心な地域づくりの面からますます大きなものとなっています。
特に、南海トラフ地震など、災害時には緊急輸送路として位置づけられるとともに、深刻な医師不足を抱えます奥三河地域にとりましては、緊急患者を豊橋・豊川方面の病院に搬送するための命の道となっています。
しかしながら、新城市を含む現道は、朝夕、あるいは休日に渋滞が慢性的に発生しておりまして、約17キロメートルの当該区間中南側の約8キロメートルの一宮バイパス区間につきましては、工区を二つに分けまして豊川インターチェンジ付近の1工区に引き続いて令和元年度から2工区に着手をしていただいているところです。
地域住民の利便性向上、それから地域経済の振興のみならず、防災・救急道路の観点から1工区とともに2工区のさらなる事業推進をお願いしたいと思います。
続いて、二点目の主要地方道豊川新城線、これの未改良区間の早期事業化についてです。主要地方道豊川新城線は、新城市内を走る重要路線としまして、これまで長年整備を進めていただいているところです。
ただ、現在、山地区から片山地区の間約2.3キロメートルがまだ整備されておりません。この前後の区間は既に改良整備をしていただいていますが、山地内から片山地内の2.3キロメートルの区間につきましては、狭隘な道路のままで交通量も増加しておりまして、児童生徒の通学路にもなっていますので、その安全確保や地域住民の生活にも支障を来しているのが現状です。
また、豊川新城線は地域住民の生活道路であるとともに、奥三河地域の主要道路であります国道257号や国道1号を結ぶ幹線道路であります。したがいまして、地域の産業活動はもとより、緊急時や災害時の活動にとっても大きな役割を有しています。地域住民の安全・安心な生活を確保するために非常に重要な道路でもありますので、地域住民の安全確保、これは喫緊の課題ですので、早期の事業化をお願いしたいと思います。
【参考人】
まず一点目は、設楽ダム関連事業の促進についてです。
愛知県においては、設楽ダム関連事業として国道3路線16工区をはじめ、県道、河川、そして町道、林道、農道など町内各所で進めていただき、町民一同感謝しているところです。
既に国道257号、川向地内並びに清崎地内の歩道設置、国道473号設楽バイパス、県道坂宇場津具設楽線、長江地内の待避所設置、県道和市清崎線1工区、県代行事業の町道田口大崎線並びに町道田内清崎線、田口地区公共下水道の代行整備につきましては完了しまして、生活環境並びに利便性が大きく向上し、大変感謝しております。
しかしながら、設楽ダム建設事業は、当初の計画では令和2年に完成するとのことでありました。その後の社会状況の変化などにより、完成年度が令和8年に延長され、また一昨年の5月には工期がさらに8年間延長され、現在の完成予定は令和16年度となっています。
町といたしましては、工法の検討結果であり、また働き方改革等の社会状況の変化のため延長することは致し方がないと考えていますけれども、ダム本体の完成が遅れることにより、ダム関連事業として位置づけされている道路整備など、地域振興策の遅れが住民生活に大きな影響を与えることに懸念をしています。
そのため、以前より約束されています道路整備につきましては、国道3路線のみならず、町民の生活に直結します路線につきましては、令和8年度には完成できるように事業の進捗をお願いします。
設楽町には鉄道もなく、公共交通機関としては唯一豊橋鉄道と町営バスがあるのみです。そのバスも本数が少なく、移動は自家用車に頼らざるを得ないのが現状であります。このような環境の中で現管理道路も幅員が狭く、車のすれ違いが困難な箇所も多く存在をします。
さらに設楽町は高齢化率が非常に高く、高齢のドライバーの狭い道での車のすれ違いには大変苦慮しています。また、緊急車両の通行にも影響が懸念される状況であります。よって日常生活の安心・安全を図る上でも、道路の整備は地域を支える最優先課題となっています。少しでも交通環境の改善をしていかなくてはならないと考えています。
そして、これらの道路整備の効果といたしまして、三つ挙げさせていただきます。一つ目は、高齢ドライバーでも安心・安全な通行ができる交通環境の確保と住民の日常生活の向上、二つ目は、救急搬送時間の短縮による早期治療など命の道の確保、三つ目は、高速道路へのアクセス性の向上による新産業の創出や新規市場開拓など、産業の活性化が期待されるところです。
その他道路以外のダム関連事業の効果として、豊川の浸水護岸整備では道の駅したらと一体となった新しい水辺の交流拠点の整備により、地域の観光産業の活性化など多くの効果を期待することができます。
道の駅したらも令和3年にオープンして以来約60万人余りの方に来場いただき、設楽町の南の玄関として多くの皆様に利用いただいています。隣接します豊川に親しみ、また設楽ダムへの拠点としても今後ますます期待を寄せているところであります。
これらのように地域振興策で計画された道路や河川の整備を行っていただくことにより、町民がこの地域で安心して暮らすことができるようになり、また地域の発展と振興を進めていくことができるものと考えていますので、今後とも格段の配慮をお願いします。
二点目は、土砂災害防止施設の整備についてです。設楽町は、東西22.4キロメートル、南北19.7キロメートル、総面積が274平方キロメートルと県内で5番目となる広大な面積を有し、また地形は急峻で脆弱な地盤のところが多く、このような場所に住居が点在をしています。
近年、頻繁に発生している局地的な集中豪雨では、土砂崩れや土石流による人的被害が危惧をされています。一昨日には、蒲郡市で土砂崩れにより5人の方が巻き込まれたとのニュースがありました。また、昨年は全国で1,471件もの土砂災害が発生し、8人の尊い命が犠牲になりました。
設楽町でも土砂災害警戒区域として508か所が指定されており、昨年6月の豪雨では人的被害はありませんでしたが、人家の裏山が崩れる災害も発生しており、今後大きな土砂災害がいつ起こるか分からない状況にあります。
自然災害から人命と財産を守るため、土砂災害防止施設の整備をお願いします。これらの効果としましては、土砂災害による被害を最小限に食い止め、高齢者をはじめ、全住民が安心して暮らせる環境を確保し、災害に強いまちづくりを進めることができますので、今後とも格段の配慮をお願いします。
【参考人】
東栄町からは、一般国道473号の月バイパスの整備と中心地の交通環境の改善について、また、県代行事業の町道本郷下川農免線の早期整備についてお願いをしたいと思っています。
まず、一般国道473号の月バイパスの整備につきましては、国道473号が当町東西に走り、設楽町に通ずる通勤通学、官公署への幹線道路として重要な路線であります。
この間につきましては、月バイパスの整備であるトンネル掘削が始まったとのことですので、引き続き早期整備をお願いしたいと思います。
そして、二つ目の提案が東栄町の中心にあります下田地内における公共交通環境の改善についてです。中心地の下田地内においては、観光資源でありますとうえい温泉、観光まちづくり協会を所在しているのき山学校等があります。そして、東栄小学校・中学校への通学路としてこの道路を多くの児童生徒が通学をしているというような状況であります。
全線において道路幅員が非常に狭く、車両のすれ違い等歩行者の安全確保が非常に厳しいという状況であります。現在もそれぞれ現道の局部拡幅、退避所設置等を実施していただいていますが、引き続き交通安全対策の早期実施をお願いしたいと思います。
そして、県代行事業で進めています町道本郷下川農免線の早期整備について提案します。本路線につきましては、国道473号下田地内の交差点から本郷地内へとつながる国道151号のアクセス道路として非常に交通量が多い路線となっています。
そして、平成25年に小学校を統合し、東栄小学校が開校しています。そして、保育園につきましても三園を一園にし、平成31年にとうえい保育園を開園させていただいています。そして、令和4年10月に開始をしています東栄診療所と東栄保健福祉センターへ通ずる地域の道路として重要な路線です。そして、バス路線にも指定をされている状況であります。現在、東栄町役場庁舎もこの中心地から離れていますので、将来においては役場庁舎も中心地へ移したいと現在考えております。
平成18年度に終点から工事を着手していただいていますが、平成24年に一部供用を開始していただいています。残る区間につきましても、利便性確保のために早急な整備が必要だと思っていますので、今後も引き続き本郷下川農免線を県代行事業として事業推進をしていただきますようお願いします。
【参考人】
国道151号は、豊橋市と飯田市を南北に結ぶ東三河の大動脈路線であり、物流や防災、医療、通勤通学など、地域住民にとって非常に重要な路線です。特に人口が950人足らずの豊根村は、消防、救急、医療、衛生、教育など日常生活の主要な部分を都市部に依存していますが、国道151号はその都市部と農村部をつなぐ命を支える道といえます。
また、三遠南信自動車道が来年度中に鳳来峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間が開通しますが、救急搬送や災害対応などは、東栄インターチェンジまで早く安全にアクセスできるかにかかっておりまして、アクセス道路としての国道151号の役割は非常に大きいと考えています。
さらに国道151号は、飯田市の天龍峡インターチェンジと東栄インターチェンジを結んでおり、三遠南信自動車道が全線開通しても、ダブルネットワークとしての非常に重要な役割を担う幹線道路です。
しかし、いまだに急カーブや急勾配、狭隘な箇所が残っており、特に新太和金トンネルの北側の豊根村上黒川地内においては、県道古真立津具線との三叉路がカーブの途中にありまして、見通しが悪い上に、集落内でありながら歩道がなく、大型車の通行に際しまして歩行者と接触する危険があることから、道路線形改良を提案します。
国道151号は、昨年7月にこれまでボトルネックだった長野県境の長野県側新野拡幅が完了しまして、ボトルネックが解消されましたが、今度は改良時期が古い豊根村上黒川地内がボトルネックになりかねないことから、早期の改良促進をお願いします。
次に、茶臼山高原へのアクセス向上による観光交流の活性化について、具体的には一般県道茶臼山線の改良整備促進について提案します。
茶臼山高原は長野県との県境にあり、愛知県の最高峰茶臼山を擁し、芝桜の丘やスキー場など、年間50万人の観光客でにぎわう県内有数の観光地です。茶臼山高原に登るには、名古屋・豊田方面から国道153号を経由して、全線が改良済みとなっている一般県道茶臼山高原設楽線を使うルートが一般的であり、多くの観光客が利用しています。
一方で、国道151号を経由して、一般県道茶臼山線から上るルートは、急カーブ、急勾配が連続し、狭隘な未改良区間が存在することから、大型バスの通行に支障を来し、ピーク時には渋滞が起きるなど、交通事故も発生しています。
当地域では、来年度に予定をされています三遠南信自動車道鳳来峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間の開通や天龍峡インターチェンジと東栄インターチェンジ間の事業進捗、リニア中央新幹線の開業など、今後人流の活発化が期待されていますので、観光交流を面的に拡大するためにも、一般県道茶臼山線の改良整備の一層の促進を提案します。
(理事者の主な発言)
【理事者】
東栄町からの一般国道473号に関する提案のうち、東栄町下田地内における道路環境の改善について説明する。
国道473号の東栄町大字下田地内は、新橋北交差点から大字下田字箱平付近までが通学路指定されているものの、歩道が未整備であり、かつ道路の幅員も狭小で、車のすれ違いが困難な状況である。
このため、2013年度より歩道設置、路肩カラー舗装、待避所設置による対策を実施してきた。このうち歩道設置及び路肩カラー舗装については既に完了しており、現在は新橋北交差点から町道本郷下川農免線の交差部までの区間において6か所の待避所設置を進めている。
これまで4か所の設置が完了し、残るとうえい温泉付近の2か所についても、この6月に必要な用地を取得できたため、今年度引き続き残る全ての工事を発注していく。
次に、東栄町から提案の県代行事業、町道本郷下川農免線の早期整備について説明する。
町道本郷下川農免線については、国道473号に並行し、1級河川大千瀬川を挟んだ右岸側に位置しており、公共施設等が集積する町中心部と東部地域の交通の利便性が向上し、町の活性化につながる地域にとって重要な路線と認識している。
このため、2006年度から県代行事業により、未整備区間であった約1.7キロメートルの改良に着手し、2012年度までに東側の1期工区である600メートルの整備を完了した。2013年度からは、引き続き2期工区として約1.1キロメートルの改良を東側より進めており、これまでに730メートルの整備が完了している。
本年度も残る約400メートルの区間について道路改良工事を進めていく。
事業区間の延伸については、町の計画が整った後、その整備方法等について改めて相談してほしい。
【理事者】
新城市から提案の国道151号一宮バイパスについて説明する。
国道151号一宮バイパスについては、東名高速道路の豊川インターチェンジ北側の現道から途中交差する市道上長山一宮線までの延長約3.6キロメートルの1工区と、市道から新城市川田の国道151号新城バイパスまでの延長約4.3キロメートルの2工区に分けて事業を進めている。
1工区については、昨年度は用地買収を進めるとともに、JR飯田線鉄道交差部の橋梁の床版工事を実施した。
今年度も引き続き残る用地買収を進めるとともに、JR飯田線鉄道交差部につながる区間の橋梁架設工事や道路築造工事、市道交差部における函渠工事を行うなど、事業の進捗を図っていく。
また、2工区については、豊川市内の東上地区では昨年度、橋梁予備設計に加え用地測量を実施した。今年度も引き続き用地測量を進めていく。
同じく豊川市内の上長山地区については、交差市道に関する地元との協議を進めていく。
新城市内については、これまでに新城市の協力を得ながら用地買収を進めており、その進捗は約5割となっている。今年度も引き続き用地買収を進めていくため、新城市の引き続きの協力を願う。
次に、新城市から提案の主要地方道豊川新城線について説明する。
豊川新城線の片山・徳定・山地区の整備については、現道が狭隘であり、地域の安全確保に対する課題について改善が必要であると認識している。このため、地元と意見交換をし、まずは地元より提案のあった道路新設の計画について、昨年度までに検討を進めてきた。
検討の結果、起点側の区間における大規模切土への対応、また豊川用水との交差部の構造形式など、構造上の課題に加えて、部分供用が困難であるなど、事業効果の面からの課題を有することが明らかとなった。このため、地域の安全確保に向けてほかにどのような方法がよいのか、昨年度までの検討結果も踏まえつつ、引き続き幅広く検討していきたいため、新城市の協力を願う。
次に、設楽町から提案の設楽ダム関連事業の促進について説明する。
本県では、設楽ダム関連事業について2009年3月に策定した水源地域整備計画等に基づき、31か所35工区で国道、県道、河川の整備や町道代行、下水道代行の事業を実施し、これまでに12工区で工事が完了している。
今年度は22工区で工事を進めていく。このうち国道257号清崎地区の安沢坂では視距改良とバイパス整備を進めている。視距改良については昨年8月に完了した。また、バイパス整備については、これまでに南側の400メートル区間が完了している。現在は、残る北側区間の整備を進めており、今年度は国が施工している瀬戸設楽線との交差部の道路築造工事を進めていく。引き続き早期完了に向けて事業進捗を図っていく。
次に、国道420号豊邦地区について、今年度、落合橋の橋梁工事が完了予定である。また、その東側でも道路拡幅工事を進めており、引き続き事業の進捗に努めている。
このほか1級河川豊川の親水護岸については道の駅に隣接する左岸側を優先的に進め、2020年度に完了した。右岸側については、昨年度から工事に着手しており、今年度は下流から約140メートルの護岸整備を実施していく。
今後も地域の要請に応え、地域の生活再建と活性化につながるよう、設楽町の協力を得ながら、事業進捗を図っていく。
次に、東栄町から提案の国道473号月バイパスの整備促進について説明する。
国道473号月バイパスについては、三遠南信自動車道の東栄インターチェンジへのアクセス性の向上や、設楽ダム建設に伴う地域振興を目的として事業を進めている。
本事業は、延長約3.4キロメートルのバイパス整備であり、主な構造物として設楽町側の延長480メートルの1号トンネル、東栄町側の延長1,877メートルの2号トンネル及び3基の橋梁を計画している。
本年1月にトンネル工事に着手し、東側にある2号トンネルについて、東栄町月側から設楽町方面に向けて掘削工事を進めている。また、これまでに1号、2号トンネルの間に架設する2号橋付近への工事用進入路も築造した。
今年度は、引き続きトンネル掘削工事を推進するとともに、設楽町側の橋梁及び道路築造工事も実施するなど、工区全体で工事を進めていく。今後も事業進捗を図っていくためよろしく願う。
次に、豊根村から提案の国道151号の新太和金トンネル北側の道路改良促進について説明する。
国道151号は、津川橋付近で県道古真立津具線と鋭角に交差しており、視認性が悪く、交通安全上課題のある交差点となっている。また、その先は急峻な地形で、急カーブ、落石危険箇所が存在する。このためこれまでに現道を改良する案やバイパス案など、複数案を豊根村とともに検討してきた。その結果、県道古真立津具線との交差箇所については、新たな橋梁の新設により交差形状を改良することとし、そこから先は急カーブや落石危険箇所を回避するため、トンネルによるバイパスとして調査設計を進めている。
事業着手に向けて、今後とも公安委員会など関係機関との協議を行い、道路計画を固めていく。
次に、豊根村から提案の一般県道茶臼山線についてである。
本路線については、茶臼山高原から国道151号までの区間の延長約6キロメートルのうち、約4.4キロメートルが改良済みとなっている。現在は、全長6キロメートルのうち線形が悪く、縦断勾配が急な880メートル区間を対象に、急カーブ、急勾配を解消するバイパス整備を行っている。
早期に整備効果を発現させるため、区間を四つの工区に分け、茶臼山高原側の第1工区から国道151号に向け順次整備を進めている。このうち観光バスの事故があった茶臼山高原側の第1工区は、2017年に工事が完了し、残る国道151号側の三つの工区についても用地取得が完了し、現在は第2工区の整備を行っている。第2工区では、現在盛土区間の整備を進めており、昨年度は現地盤を安定させる工事を行い、今年度はその上に擁壁を設置し、道路の盛土をする工事を進めていく。
さらに第3工区の工事着手に向けた準備として、保安林解除の手続を進めている。引き続き着実に事業進捗を図っていく。
【理事者】
設楽町から提案の土砂災害防止整備について説明する。
設楽町内には土石流などの土砂災害により、人家等に被害が及ぶおそれがある箇所は508か所ある。そのうち災害が発生した際に高齢者など配慮を要する人々が利用する施設や避難所、人家の多くに被害が及ぶおそれのある114か所を対象に砂防堰堤などハード対策を進めており、これまでに32か所で施設整備が完了している。
土砂災害の危険がある箇所は町内に点在しているため、今年度の土石流対策としては、岡田洞沢、神谷沢、当貝津川第13線の3か所で、また崖崩れ対策として、田口区域の1か所で施設整備を進めている。
このうち保全対象に地域の重要な施設である設楽警察署がある田口区域では、今年度の完了を目指し、擁壁工の整備を実施している。
土砂災害から県民の命を守るためには、こうしたハード整備を着実に進めるとともに、ソフト対策にも取り組む必要がある。ソフト対策としては、土砂災害の危険がある箇所を知ってもらうため、土砂災害警戒区域の指定を進めている。また、避難経路や避難のタイミングなど、住民が自ら記載する土砂災害マイ・ハザードマップの普及にも取り組んでいる。
普及に当たり、県内の土砂災害警戒区域の約8割が103の小学校区内にあることから、103の小学校を対象に小学生に土砂災害マイ・ハザードマップを作成してもらう出前講座の定期的な開催に向け、現在教育委員会と調整を進めている。
今後もハード、ソフト両面から土砂災害対策に取り組んでいくため、設楽町の協力を願う。
(主な質疑)
なし
《その他》
【参考人】
現在、東名高速道路の豊橋新城スマートインターチェンジ(仮称)について、愛知県からも支援を頂きながら整備を進めているところですが、このスマートインターチェンジが開通しますと、アクセス道路であります国道301号や県道豊橋下吉田線の交通量が増加すると思われます。
しかし、現在、国道301号の黒田地内の交差点は右折レーンがなく、朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生しています。また、両路線とも歩道がない箇所がありまして、児童生徒の通学の安全の懸念があるため、既に事業に着手していただいているが、早期に整備が完了するように尽力いただくようお願いします。
<知多建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【参考人】
まず一点目は、衣浦大橋周辺の渋滞対策についてです。
知多地域と三河地域を連絡する衣浦大橋周辺の道路は、災害時における第1次緊急輸送道路であるとともに、重要物流道路にも指定された地域の大動脈でありますが、物流及び通勤車両等の集中により慢性的な交通渋滞が発生しており、半田市における長年の懸案事項となっています。
このことについては、愛知県の尽力により、令和5年3月には高浜市から半田市へ向かう左折専用橋梁の整備を完了していただきました。また、現在、衣浦大橋トラス橋北側の橋について、架け替え及び衣浦大橋周辺の渋滞対策の検討も行っていただいています。つきましては、次の事項について特段の配慮を賜りますように提案します。
一つ目は、抜本的な対策として、衣浦大橋のトラス橋及び国道247号の整備について早期事業化を図っていただくことです。二つ目は、衣浦トンネルを低料金化または無料化し、交通量の分散を図ることにより、衣浦大橋周辺の慢性的な渋滞を解消していただくことです。以上、2項目の実現は、国が掲げる防災・減災、国土強靱化の観点からも必要不可欠な対策であると考えていますので、よろしくお願いします。
次に、二点目はJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進及び関連する街路事業への着手についてです。
半田市は、名古屋鉄道知多半田駅とJR半田駅周辺に中心市街地が形成されており、その中央をJR武豊線が南北に縦断しているため、まちが分断され、慢性的な渋滞の発生や駅周辺の空洞化が進むなど、市街地の一体的な活用がなされていない状況にあります。
こうした中、平成28年度に愛知県の施工するJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業が事業認可され、現在、全線にわたって橋脚の築造が進められ、新しい駅舎の建築が開始されるなど、新たな様相を呈しています。
また、連続立体交差事業に併せて実施しているJR半田駅前での土地区画整理事業においても、9割の建物移転が完了し、道路整備や宅地造成などの区画整理工事を順調に進めています。
特に半田駅南の外部では、工事を終えた宅地に新たな住宅が建ち始めるなど、まちの様子も変わりつつあります。引き続きJR武豊線の高架事業に併せ、区画整理区域内の移転や工事等についても積極的に進めていきます。このような状況を踏まえ、次の事項について特段の配慮を賜りますよう提案します。
一つ目は、JR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進を行っていただくことです。二つ目は、都市計画道路前明山中蓮線の事業着手をしていただくことです。
【参考人】
まず、一点目ですが、中部国際空港第2滑走路の早期実現のお願いです。
中部国際空港については、旅客数が2015年度から5年連続で1,000万人を突破し、本地域のにぎわいを創出するとともに、産業の活性化をはじめ、本地域の成長を牽引してきました。
2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けて、旅客数は激減しましたが、現在では国内線においてはコロナ禍前の水準まで回復し、国際線についてもインバウンド需要の増加を受けてアジア方面の便の再開や新規就航が進んでおり、今後も旅客数の回復が期待されています。
国際線の航空需要拡大を見据え、社会活動のグローバルな交流を支える国際拠点空港としての役割を十分に発揮していくためにも、第2滑走路の整備をはじめとする空港の機能強化に向けた取組を引き続き促進していただきますようお願いします。
二点目は、高規格道路西知多道路事業中区間の整備促進及び早期供用です。
本路線は、地域の交通渋滞の緩和、物流の効率化、災害時の輸送路確保、中部国際空港へのアクセスの充実などに効果があり、今後の知多地域の発展には欠かせないものと大変期待をしています。
常滑市では、空港島及び空港対岸部のりんくう地区を総合計画等において国際広域交流拠点形成地区に位置づけており、当地区には中部国際空港や愛知県国際展示場に加え、集客力の高い商業施設等が立地しています。航空需要が回復、拡大しつつある中、当地区のさらなる発展を見据えると、ますます多くの交通が集中することが考えられます。
また、内陸部では今年3月に西知多道路の(仮称)多屋インターチェンジ周辺において、西知多道路を活用した新たな産業用地の形成を目指すことを決定したところです。
つきましては、西知多道路の事業中区間について、地元住民の安全・安心や周辺環境に配慮いただきながら、強力な整備促進と早期供用をお願いします。
また、残る調査中区間につきましても、早期事業化に向け関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗を図るようお願いします。
【参考人】
一点目の西知多道路大田インターチェンジ(仮称)の整備についてです。
県と市の共同事業である西知多道路大田インターチェンジ(仮称)につきまして事業を推進していただき、大変感謝をします。
資料図面中央辺りの赤枠で囲っている箇所が大田インターチェンジ(仮称)です。そして、そこに接続します黄色で着色しています都市計画道路太田川駅前線につきましては、インターへの接続道路として東海市が整備を進めています。
また、大田インターチェンジ(仮称)に隣接する東海太田川駅西土地区画整理事業につきましては34ヘクタールの造成がほぼ完了しまして、今後建築工事が始まってまいります。令和8年の春には大型商業施設のオープンが予定されており、その後も随時大型物流施設、日本福祉大学のキャンパスの拡張、ホテルやマンションの進出などが予定されています。交通利便性を生かした新たなまちづくりを着実に進めているところです。
つきましては、大田インターチェンジ(仮称)周辺のまちづくりを進めるため、県と市の共同事業である大田インターチェンジ(仮称)の整備を着実に推進していただくようお願いします。
また、東海ジャンクションから南の調査中区間につきましても、早期事業化に向け関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗が図られるようよろしくお願いします。
次に、2級河川大田川流域における浸水対策についてです。
東海市では、大田川流域の浸水被害軽減のため、平成28年2月に登録されました10mm/h安心プランに基づき、浸水対策の取組を県、市及び地域住民等と進め、今年で9年目を迎えることになりました。
愛知県においては、大田川の護岸耐震補強を施工していただいており、また中流部では河床掘削を、その上流部において護岸整備を推進していただき感謝します。
東海市としましては、大田川第7雨水幹線が大田川に接続する樋管口の整備などを進めています。つきましては、大田川流域全体の浸水被害が低減できますよう、以下の項目について要望します。
100mm/h安心プランに基づき、未整備となっている2級河川大田川の中流部において、第7雨水幹線の樋管口付近の護岸整備、河床掘削を推進していただくようよろしくお願いします。
【参考人】
道路や河川などの都市基盤の整備、市民生活を脅かす自然災害に対する防災対策などにつきましては、市民の関心も非常に高いところであり、市民生活の安心・安全を確保し、快適で便利な暮らしを確立していくためには、愛知県の力添えが欠かせないものです。
最初に、一般県道長草東海線(都市計画道路荒尾大府線)改良事業の促進について提案です。
大府市の総合計画の土地利用計画におきまして、本路線の周辺地域を新たな産業地の形成を図るエリアとして位置づけており、土地利用を推進するために必要不可欠な路線であることから、今年度より用地取得に向けた測量業務に着手していただき、感謝をします。
現道の長草東海線は、車両のすれ違いができないと多くの要望が寄せられており、本路線が整備されることにより安全性が確保できるとともに、大府パーキングエリアにある店舗や隣接する白魦池への散策などの利用促進にもつながるものと期待されます。
また、本路線の周辺地域では、民間開発の計画が進んでおり、その中で道路整備も併せて検討していることから、特に知多半島道路より東側の区間について早期に整備していただきますよう提案します。
次に、2級河川五箇村川中流排水機場整備の促進について提案です。
この2級河川五箇村川の流れる地域は、東海豪雨の際には本市を含め甚大な被害を被った地域です。現在発生しています台風10号の影響によりまして、先日の27日には蒲郡市で大雨による土砂崩れにより3名の尊い命が失われたところです。
今週末から来週にかけて、この地域へ最接近するおそれがあると言われています。大府市としましても、この台風に対して必要に応じ災害対策本部を設置し、台風への対策に万全を期してまいりますが、やはり浸水の被害というのが大変心配しているところです。
このように多発する大雨に対する対策として、2014年3月に策定されました2級河川境川水系河川整備計画に位置づけられています五箇村川の新規河川ポンプ設置につきまして、大府市も内水対策に一生懸命取り組んでいますので、早期に整備していただきますよう提案します。
以上二点を要望させていただきましたが、大府市といたしましても、今後とも愛知県と協力し、全力を挙げてまちづくりに取り組んでまいります。
【参考人】
一つ目は、高規格道路西知多道路の整備促進について要望します。
本路線は中部国際空港へのアクセスや周辺の高速道路とのネットワークの道路であるとともに、知多地域の発展に必要不可欠な社会基盤であると考えています。
日長インターチェンジ(仮称)から常滑ジャンクションまでの愛知県施工区間においては、用地買収や工事を進めていただいており、また長浦インターチェンジから日長インターチェンジ(仮称)までの国による権限代行区間においても同じく用地買収とともに本体工事に向けた準備工事を進めていただいています。
知多市においても、本路線の整備による現在の西知多産業道路の交通渋滞の緩和、地域経済の活性化や市内の土地利用の増進が期待されています。このような状況において、本路線の整備効果を最大限に取り込み、知多市の発展につなげるため、知多市では様々な事業を展開しているところです。
現在、ハーフインターの寺本インターチェンジ(仮称)周辺においては、公益財団法人愛知県サッカー協会によりフットボールセンターが整備され、また隣にはフットサルチームの名古屋オーシャンズが専用のトレーニングセンターの整備を行い、活動の拠点となっています。
さらに本年4月1日には、温水プールなどの健康増進施設がオープンし、スポーツの集積拠点として着々と整備が進んでいます。
また、朝倉インターチェンジ周辺では、朝倉駅周辺整備事業を順次進めており、令和9年度の供用開始を目指し、市役所新庁舎の整備に取り組んでいるほか、ホテル誘致事業も推進しているところです。
今後、愛知県においては、事業化区間の開通に向けたより一層の事業進捗と北部区間における調査中区間の早期事業化に向け、関係機関の相互協力の下、着実に調査の進捗を図るよう強く提案させていただきます。
次に、二点目は2級河川日長川の整備促進について要望します。
岡田市街地において平成12年の東海豪雨では130戸、平成21年の台風18号では59戸の家屋で溢水などによる浸水被害が発生しました。本河川については、昭和50年度以降、河口から岡田橋まで着々と整備を進めていただき、大変ありがとうございます。
しかしながら、平成24年度から用地買収を行っている岡田橋から薬師橋の区間を含む上流部については、未整備の状態になっています。昨年度から岡田橋から薬師橋の区間の一部において、着実に着手していただいていますが、引き続き岡田橋より上流の早期の河川改修をお願いします。
近年、想定を超える豪雨による河川の氾濫等が全国各地で報告されている中、市民が安心に暮らせるまちづくりを促進させるためにも、また、水害の不安から一日でも早く開放されるためにも、整備促進を強く提案させていただきます。
【参考人】
提案項目といたしまして、都市計画道路名古屋半田線の早期整備促進についてです。
都市計画道路名古屋半田線は、名古屋市から知多半島の中央部を南北に縦断し、半田市中央部へと接続する地域の幹線道路です。阿久比町内においては、昭和41年12月28日に幅員22メートルで都市計画決定をされています。都市計画道路名古屋半田線におきましては、主要地方道路西尾知多線から北側に約2.4キロメートルが未整備区間です。この区間の整備により、主要地方道名古屋半田線の慢性的な渋滞の緩和が期待されるところです。
現在は、選択と集中により知多半島北部から工事が進められていますが、阿久比町内におきましても昨年度、地元住民を対象とした説明会を終え、用地測量を終了していると聞いています。未整備区間のうち阿久比町内の約1.2キロメートル区間は物件移転補償等が少ないことから、用地取得が完了しましたら、早期に事業着手が可能と考えていますので、よろしくお願いします。
東浦町及び阿久比町にまたがる大きな住宅地への進入路として、新たに交差点が整備されることにより、住宅地への往来について利便性の向上も期待できるため、一刻も早い整備の実施をお願いします。
次に、提案項目といたしまして、高規格道路名古屋三河道路の早期実現についてです。
知多半島は、モノづくり愛知を牽引する西三河地域及び中京圏の中心都市である名古屋市から国際拠点港湾である名古屋港や国際拠点空港である中部国際空港までを結ぶ物流ルートとして重要な役割を担う位置にあります。
その中で阿久比町は、名古屋地域や三河地域共に近い位置にある利便性を生かしたまちづくりを目指しています。
また、阿久比町では現在、愛知県有料道路コンセッション事業により、阿久比パーキングエリア上り新設事業及び民間事業による任意事業、愛知多の大地が計画されており、今後様々な方面から集客が期待され、阿久比町を中心とした交通量の増加が見込まれています。
そうした中、知多地域から西三河地域を結ぶ東西軸である既存幹線道路は、境川渡河部等で交通集中による渋滞が発生しており、既存道路の機能強化に加え、新たな東西軸の整備が必要であります。
令和4年3月、名古屋都市圏環状機能検討会において、名古屋三河道路の概略ルート、構造の検討に着手することが示され、愛知県が主体となり西知多道路から名豊道路までの優先整備区間の計画の具体化を推進していただくこととなっています。
名古屋港から阿久比町を経由し、西三河地域に至る高規格道路名古屋三河道路ができることにより、地域道路網の混雑緩和が期待でき、全線整備の場合には伊勢湾岸道路とのダブルネットワーク化による高速道路ネットワークの機能向上が期待されていますので、早期実現に向けた格段の配慮をお願いします。
【参考人】
一点目は、都市計画道路名古屋半田線です。
都市計画道路名古屋半田線は、東海市の名古屋市境から半田市までをつなぐ全長約22キロメートルの主要幹線道路です。
未整備である東浦町及び阿久比町を含めた約2.4キロメートルにおいては、2022年度に地元住民を対象とした道路計画及び用地測量の説明会、用地測量に伴う関係地権者による境界確認を行い、昨年度から用地買収が進められています。
昨年度末時点での東浦町と阿久比町等を併せた用地取得の進捗率は約7割と伺っています。2022年12月に全線開通した東海市に続き、本町と阿久比町の区間の全線開通に向け、着実に前進していることを感じています。
名古屋半田線は、本町の道路ネットワークを形成する上でも重要な路線であるとともに、緊急時の避難、救助等防災機能の向上が期待されます。それとともに、広域的な道路ネットワークが形成されることで、人が行き交い、まち全体が成長していくことも期待されていますので、早期整備、開通に向け着実な事業進捗をしていただきますようよろしくお願いします。
次に、二点目は、都市計画道路衣浦西部線(一般国道366号バイパス)です。
都市計画道路衣浦西部線は、緒川地区の一部4車線供用区間を除き、暫定2車線で供用されていますが、森岡工業団地南交差点など各交差点において慢性的な渋滞が発生しています。特に朝夕の通勤時間帯の渋滞が生活に及ぼす影響は多大になっています。
バイパスの4車線化整備による交通の円滑化により、通学路となっている現道の国道366号の交通量の減少や渋滞を避けて住宅地に流入する通過交通の減少も期待されています。歩行者や自転車が安全・安心に生活道路を利用していただけるよう、現在事業中である東栄町交差点から浜新田交差点までの早期完成、また4車線の幅の用地が確保できている下家左川交差点以北及び浜新田交差点以南の4車線化の早期整備を期待しています。
東浦町としましても、県、そして知多建設事務所、衣浦港務所とともに地域の基盤整備を進めていきたいと考えています。
【参考人】
国道247号内海交差点付近の道路の拡幅についてです。
主要地方道半田南知多線との交差部分から内海橋を越えた箇所までの自歩道設置をお願いするものです。この箇所につきましては、南知多町通学路交通安全プログラムに位置づけている対策箇所ですので、子供たちの安全確保のため早期に事業を進めていただきたく要望するものです。
既に用地買収につきましては順調に進んでいるとお聞きしています。引き続き内海橋の架け替え工事も含め、工事着手に向けより一層の事業の進捗をお願いします。
次に、豊浜地区の地すべりの早期整備についてです。
この箇所につきましては、既に工事着手していただいておりまして、昨年度中に3万7,000立方メートルの排土工事が全て完了し、続いて地下水位を下げるための集水井工事に着手していただいているとお聞きしています。迅速に事業進捗を図っていただいていることに感謝します。
この区域は、保全対象に旅館1軒を含む人家2軒及び国道247号などがあり、残る対策工事につきましても、一刻も早い住民の皆様の安全・安心確保のため尽力いただきますようお願いします。
今後、事業実施に当たり、南知多町においても最大限の協力をさせていただきますので、引き続き事業の進捗に格別の配慮をお願いします。
【参考人】
初めに、都市計画道路知多西部線(常滑美浜バイパス)の早期完成についてです。
美浜町の西海岸を南北に縦断する国道247号の上野間交差点から上野間駅前交差点の区間は、古くからの集落内をとおり、道路幅が狭く、歩道もない道路です。沿道にある商店や住宅などは道路沿いまで建築されており、大型車両同士のすれ違いにも注意が必要となる危険な区域も多く残っています。また、道路は中学校の通学道路にもなっており、生徒の通学時の安全対策も急務となっています。
これらのことから、本地域の交通渋滞の緩和、交通安全対策とともに、物流の円滑化、災害時の緊急輸送道路として常滑美浜バイパスの早期完成は、地元上野間地区の住民だけではなく、多くの町民や町内企業からも期待されています。平成16年度より都市計画道路知多西部線、一般国道247号常滑美浜バイパスの区間3キロメートルについて事業が行われており、常滑市内の既存の国道の拡幅区間は工事が完了し、供用しています。
現在、名古屋鉄道知多新線との立体交差化をはじめ、未供用区間全体で工事を施工していただいており、大変感謝をしています。つきましては、今後におきましても本事業区間の予算を確保していただくとともに、一日も早い完成を要望します。
次に、2級河川山王川の整備促進についてです。
現在、美浜町では山王川沿いの知多奥田駅東地区において美浜町運動公園を整備しているところです。右岸側の陸上競技場の建設につきましては、愛知県からも多大なる協力を頂き、本年6月30日にオープンすることができました。また、この運動公園に隣接する区間につきましては、河川整備計画に基づき先行して整備を進めていただきまして、大変感謝をしています。
美浜町運動公園につきましては、隣接する日本福祉大学及び附属高校による事業や部活動、また大会や様々な事業など、行事などにより利用者数を年間7万8,000人と見込んでおり、合宿や大会、イベント等の行事により町外や県外からも多くの人々が集う地域になる計画です。
この受皿となる宿泊施設や住宅地が山王川下流部に集中していますが、河川部の防潮樋門から国道247号にかかる奥田橋の区間では、石積み護岸の老朽化が見られ、また山王橋上流の区間では平成27年の台風18号により、市街化区域を含む地域で冠水が発生しています。今後の公園利用者をはじめ、地域住民の安全・安心な環境整備のためにも、山王川の整備促進を要望します。
【参考人】
一点目は、臨港道路武豊線、武豊美浜線の交差点改良工事及び4車線化整備についてです。
本路線は、平成23年3月に供用が開始された3号地の廃棄物最終処分場の整備と併せ、暫定2車線で供用されており、慢性的な渋滞が発生しています。臨海部の埠頭用地や工業用地のアクセス道路である当該道路は、円滑な港湾物流において重要な役割を持つ道路であり、沿線の企業からも渋滞の解消について多くの要望をいただいています。
沿線には平成28年4月に地域交流センター及びまちの駅味の蔵たけとよがオープンし、本町の商業、観光の拠点としてにぎわいのある地域となっています。また、令和4年4月には二市三町による知多南部広域環境センター、そしてCCNCプールたけとよが供用開始され、交通量が増大する一方です。
加えまして、本路線と交差する町道は、重要物流道路に指定されており、平常時、災害時を問わず、交差点の円滑化が必要です。
つきましては、都市計画道路武豊港線との交差点改良工事の推進、早期の4車線化整備の完了を要望するものであります。
次に、二点目は、都市計画道路知多東部線の事業促進についてです。
本路線は、平成23年3月に武豊町南部から半田市の中心部をつなぐ広域的な交通軸が形成されて以来、南進について10年以上未整備の状況であります。このため冨貴南部地域では知多東部線の南端に子供たちの通学路ともなっている狭小な生活道路を通って多くの車両が集中し、大変危険な状態となっています。
加えて、現在、南知多道路の武豊北インターの新設工事が施工中であり、供用開始後は交通量が増えるものと想定しています。
つきましては、都市計画道路知多東部線の事業促進を要望します。
(理事者の主な発言)
【理事者】
南知多町から提案の国道247号内海交差点付近の交通安全対策について説明する。
内海地区の国道247号については、2009年度より主要地方道半田南知多線から町道東端内福寺線までの延長約650メートルについて、交差点改良を含む歩道設置事業に着手している。
主要地方道半田南知多線との交差点部の約250メートルを1工区として、2012年度から用地測量へ協力を願ったが、地権者の理解が得られず、1工区東側の内海西交差点から東へ内海橋を含む約400メートルの区間を2工区として、2015年度から事業着手をしている。
そして、2019年度より用地取得を進め、昨年度末までの用地の進捗率は約79パーセントとなっている。
まずは、内海交差点付近の用地取得を目指し、内海交差点から内海西交差点までの早期工事着手に努めるため、南知多町においても用地交渉等の協力を願う。
また、架橋から90年以上が経過し、老朽化が進行している内海橋については、2022年度から国庫補助事業として架け替え事業に着手し、昨年度は橋梁及び迂回路の予備設計を行い、公安委員会との協議が完了した。
今年度は、河川管理者との協議を行い、早期の工事着手に向け架け替え計画を固めていく。その後、迂回路設置に必要となる借地交渉や橋の拡幅に伴い必要となる用地取得を実施するため、南知多町の協力を願う。
【理事者】
半田市から提案の衣浦大橋周辺の渋滞対策について説明する。
衣浦大橋周辺においては、慢性的な渋滞に対応するため、渋滞原因の分析を行った上で順次対策を行っている。これまでに衣浦大橋東交差点を立体交差化する高浜高架橋や衣浦大橋西向き車線への左折専用橋の整備など抜本対策のほか、衣浦大橋東交差点や亀崎町6丁目交差点の信号現示の変更など、速攻対策も進めてきた。
また、今月1日には新たな速攻対策となる亀崎6丁目交差点の左折滞留長の延伸工事が完了した。
こうした対策により、一定の交通円滑化は図られたものの、残る交通課題を解決するためには、衣浦大橋北側のトラス橋について、老朽化対策としての架け替えに併せて、交通容量を拡大する橋梁整備が必要と考えており、今年度から橋梁詳細設計に着手した。
衣浦大橋の整備が着実に進められるよう、引き続き国庫補助事業による早期事業化を国に強く働きかけていく。
また、国道247号については、衣浦大橋の架け替えに伴う衣浦大橋西交差点の改良を進めるとともに、本交差点から南側の区間についても、道路計画の策定に向け半田市と相談しながら検討を進めていく。
次に、衣浦トンネルについてである。衣浦大橋周辺の渋滞解消に向けた衣浦トンネルの低料金化、無料化については、まずは衣浦大橋周辺の渋滞対策を進めていく。
なお、2023年度末現在で衣浦トンネルの未償還額が約52億円残っている。また、今年1月に発生した能登半島地震を踏まえた緊急提言が6月に国より示されている。また、気候変動を踏まえた海岸保全基本計画の見直しが進められていることもあり、緊急輸送道路としてのさらなる機能強化が必要と考えている。
このような状況から、早期の低料金化や無料化は現時点では困難と考えている。引き続き衣浦大橋周辺の渋滞対策にしっかり取り組んでいくためよろしく願う。
次に、常滑市、東海市、知多市から提案の西知多道路について説明する。
本道路は、東海ジャンクション部と西知多産業道路の長浦インターチェンジから知多市日長までの区間を国が権限代行事業により、知多市日長から常滑市の知多横断道路までの区間を本県が2工区に分けて、国の個別補助事業により、また大田インターチェンジ(仮称)の新設事業については、本県と東海市の共同事業としてそれぞれ事業を進めている。
このうち長浦ジャンクション(仮称)から常滑ジャンクション(仮称)までの区間については愛知県道路公社による有料道路事業も活用している。
事業中の区間の状況について、まず、国による権限代行区間となる東海ジャンクション部では改良工や橋梁上部工が進められている。また、長浦インターチェンジから日長インターチェンジ(仮称)間については、今年度より本格的な工事に着手すると聞いている。
その南側、県施工区間については、現在、知多南工区、常滑工区の2工区とも9割を超える用地を取得しており、工事を推進している。事業を着実に進めるためには、残る用地の早期取得が大変重要となってくる。引き続き、知多市及び常滑市の協力をよろしく願う。
また、大田インターチェンジ(仮称)については、西知多産業道路の東側のランプ橋の下部工が完成している。現在は、その取付け部において地盤改良工事や将来計画に必要となる下部工事を進めている。
今年度は、さらに西側のランプ橋の整備に向け、現道の切り回し工事を進めるとともに、ランプ橋の桁の製作も進めていく。
また、調査中区間については、本年6月に開催の国道247号西知多道路調整会議において、本県が主体となって課題整理を行うことが確認されたため、国はじめ関係機関と連携し検討を進めていく。
今後も地域の安全・安心に配慮しながら事業中区間の整備推進にしっかりと取り組むとともに、権限代行区間の整備促進と調査中区間の事業化についても国に強く働きかけていく。
次に、大府市から提案の長草東海線について説明する。
一般県道長草東海線については、大府パーキングエリア新設に伴う関連道路の整備として、2018年度から愛知県道路公社が主体となって、長草東海線バイパスの一部区間の整備を進め、2022年4月に供用している。
この区間以外の東海市境から東へ県道の東海緑線までの約1.2キロメートルの未整備区間については、2022年度から国の交付金事業により事業を進めている。
今年1月に道路計画について公安委員会との協議が完了し、昨年度から引き続き用地測量を進めている。今年度は残る用地買収を進めていくので、大府市の協力をよろしく願う。
次に、阿久比町及び東浦町から提案の都市計画道路名古屋半田線について説明する。
名古屋半田線については、東浦町から南へ阿久比町まで約2.4キロメートル区間においてバイパス整備を進めている。用地については、これまでに6割を超える用地を取得している。
今年度も残る用地取得を進め、事業進捗を図っていくため、引き続き阿久比町及び東浦町の協力をよろしく願う。
なお、事業区間が約2.4キロメートルと長いことから、阿久比町の提案の先行整備については、今後の用地買収等の状況を見ながら、地元や関係機関と調整の上検討していく。
次に、阿久比町から提案の名古屋三河道路について説明する。
本道路については、現在、優先整備区間の概略ルート、構造の検討となる構想段階評価を進めている。昨年12月の第2回有識者委員会において、複数のルート帯案を示した後、2月から3月にかけて地域の方々へ意見聴取を行った。
今後は、第3回有識者委員会を開催し、ルート帯案を1本に絞るなど、概略ルート、構造の検討を着実に進めていく。
さらに、次のステップとなる都市計画、環境アセスメントの段階に移行できるよう、優先整備区間のさらなる計画の具体化に向けて取り組んでいく。
早期実現に向けては、関係者の支援、協力が不可欠であるので、引き続きよろしく願う。
次に、東浦町から提案の都市計画道路衣浦西部線、一般国道366号について説明する。
本路線については、東栄町交差点から南側の浜新田交差点を含めた延長約1.4キロメートルの区間で4車線化整備を進めている。そのうち東栄町交差点から天王新橋までの約0.3キロメートルの区間は、2023年12月に4車線化整備を完了している。
今年度は、引き続き残る天王新橋より南側の区間の工事を進めていく。
なお、未着手区間に関しては、これまでに実施した交通量調査で混雑が確認されている森岡工業団地南交差点において、下家左川交差点までの4車線化を見据え、交差点の設計や現地測量を実施していく。
次に、美浜町から提案の知多西部線、国道247号常滑美浜バイパスについて説明する。
本事業は、常滑市から美浜町に至る約3キロメートル区間において、道路の拡幅とバイパス整備を行う事業である。バイパス区間である常滑市から美浜町にまたがる2キロメートルの区間については、美浜町内では県道上野間布土線の立体交差部や、二級河川鵜の池川の横断ボックス工事が完了している。今年度は、工区終点側の盛土工事を進めていく。
常滑市内では、今年度は交差する常滑市道の横断ボックス工事に着手するとともに、保安林解除手続が完了した区間での切土工事を進めていく。
また、名古屋鉄道知多新線と立体交差する箇所では、鉄道の仮線を本線に復旧する工事を進めていく。
引き続き事業進捗を図り、2026年春の全線開通を目指していく。
武豊町から提案の都市計画道路知多東部線について説明する。
本路線は、阿久比町から南知多町に至る重要な路線であり、これまで阿久比町側から順次整備を進め、武豊町内の県道大谷冨貴線まで開通している。
知多東部線の県道大谷冨貴線より南の区間については、未開通区間の整備効果を早期に発現させるため、部分供用を念頭に工区を分けて段階的に整備を進めていく。まずは、名古屋鉄道知多新線との交差部を含む約1キロメートル区間について、道路概略設計を実施するとともに、名古屋鉄道と交差協議に向けた調整を始めている。
この区間の整備に向けては、知多東部線と現道の国道247号を東西につなぐ道路整備が必要となる。武豊町をはじめとした地元との連携を図りながら、検討を進めていく。
【理事者】
東海市から提案の大田川流域における浸水対策について説明する。
大田川については、河川と東海市の下水道が連携した国の100mm/h安心プランの事業として、名古屋鉄道常滑線下流から1.9キロメートルを重点的に整備している。これまでに旧樋門の撤去と内堀橋までの約1.8キロメートルの護岸整備、木田橋までの約1.4キロメートルの河床掘削が完了している。
現在は、上流部で護岸整備100メートル及び河床掘削200メートルを進めている。引き続き上野橋から第7雨水幹線樋管までの約300メートルの区間の河床掘削を行うことで、100mm/h安心プランの対策区間は完了する予定であるため、東海市においては工程調整、地元調整に協力願いたい。
次に、大府市から提案の五箇村川中流排水機場の整備について説明する。
五箇村川は、五箇村川と併走する準用河川横根川の中堤を撤去することで、五箇村川水門付近を除き、2022年度に河道拡幅が完了している。
引き続き、五箇村川の水を境川に排水する五箇村川中流排水機場の整備を行っていく。今年度は、工事進入路となる仮桟橋の設置と排水樋管工を実施していく。
大府市が進める内水対策の効果が着実に発現されるよう、今後も排水機場の早期供用を目指していく。
次に、知多市から提案の日長川の整備について説明する。
日長川は、これまでに原山橋から県道西尾知多線の岡田橋までの約600メートルの区間の河川整備が完了している。
現在は、岡田橋から県道大府常滑線の薬師橋までの約250メートルを当面の整備区間として位置づけ、河道拡幅に必要な用地の取得を進めており、これまでに9割以上の取得を完了させ、残り1人となっている。残る1人は、交渉が難航しているため、知多市においては協力をよろしく願う。
現在は、上流側の薬師橋側の区間50メートルの河道拡幅に併せて通路の整備を進めており、今年度内に完了し、今後は用地取得が完了でき次第、岡田橋側からの整備を進めていく。
次に、美浜町から提案の山王川の整備について説明する。
山王川は、押六橋から新ひえぞ橋までの450メートルの区間を美浜町の運動公園整備事業と連携し河川整備を進めており、今年1月に押六橋からひえぞ橋までの右岸約350メートルの整備を実施した。
残るひえぞ橋から新ひえぞ橋までの約100メートルの区間については、美浜町が施工する橋梁や樋管の改築と併せて護岸整備も河川管理者負担金により美浜町が施工することになっているため協力願いたい。
今年度は、美浜町施工により新ひえぞ橋の橋台及び護岸工約30メートルを実施していく。また、奥田橋下流からの未改修区間については、山王橋までを当面の整備区間としており、昨年度この区間の護岸詳細設計を実施した。今年度は、奥田橋改築の予備設計を進めていく。
【理事者】
南知多町から提案の豊浜地区地すべりの早期整備について説明する。
知多半島の伊勢湾側の先端、国道247号がくぼんだ形になっている箇所が豊浜漁港であり、そこに接するところが地すべり対策事業を実施している豊浜地区である。
豊浜地区では、2019年に農道にひび割れが発生するなど、地すべり現象を確認したことから、2020年度から観測を実施するとともに、地すべりの原因となる地下水位を緊急的に下げるために、排水ボーリング工を実施した。その後、地すべりを起こしている地盤を軽くするため、上部の土を3万7,000立方メートル取り除く排土工を実施した。
現在は、排土した後の地盤に水が浸透しないよう舗装するとともに、地盤内の地下水位を下げるため、集水井など排水工を実施しており、今年度内に全ての工事が完了する予定である。
【理事者】
半田市から提案のJR武豊線半田駅付近連続立体交差事業の整備促進及び関連する街路事業である都市計画道路前明山中蓮線の着手について説明する。
初めに、半田駅付近連続立体交差事業については、高架構造物が順次姿を表しているなど、事業進捗が目に見える形となってきた。引き続き、半田市と連携しながら、関係機関と調整し、着実に事業を進めていく。
次に、都市計画道路前明山中蓮線については、現在、国と事業認可の取得に向けた協議を実施しており、認可され次第、用地測量に着手していくため、引き続き、半田市の協力を願う。
【理事者】
武豊町から提案の臨港道路武豊線、武豊美浜線の交差点改良工事及び4車線化整備について説明する。
港湾物流の円滑化を図るため、2021年度から4車線化事業に着手している。昨年度から堀川新橋前後の用地測量、物件調査を進めており、今年度は用地買収及び物件補償に着手していく。
これらの手続の際には、土地所有者など関係者との調整がスムーズに行えるよう、武豊町の協力を願う。
【理事者】
常滑市から提案の中部国際空港第2滑走路の早期実現について説明する。
中部国際空港第2滑走路をはじめとする空港の機能強化については、2021年12月に策定した中部国際空港の将来構想の実現に向け、知多市町会など関係者と共に国等への要請活動を行ったほか、空港会社への支援を行ってきた。
その結果、現空港用地内での代替滑走路の整備について、国において新規事業化に向けた手続が昨年度行われ、今年度の政府予算において代替滑走路整備関連の予算が盛り込まれた。
空港会社の中期経営戦略では、中部国際空港の旅客数を2030年に2,000万人級とすることを目標としており、将来の第2滑走路の整備を図るためには、さらなる航空需要の拡大に取り組む必要がある。そのため、引き続き知多地域をはじめ、地域一体となった取組が必要不可欠であるため、引き続きの協力を願う。
(主な質疑)
【委員】
大府市から提案の五箇村川の排水機場整備の促進について、五箇村川の水を境川に流すことについての調整はどこまでしているのか確認したい。
【理事者】
五箇村川の排水機場については、排水量が2.8トンの排水機場を今年から整備する予定としている。その2.8トンの五箇村川の水を境川の上流へ排水することになるため、現状の状態で境川に排水しても、境川がハイウォーター以下で流れることを確認した上で整備を進めている。
〈委員外議員発言〉
【議員】
東浦町から提案の都市計画道路衣浦西部線の早期整備に対する説明の中で、4車線化に向けた現在の見解について、森岡工業団地南交差点から下家左川までの区間で調査検討を行うとのことであったが、それに加えて、森岡工業団地南交差点よりも北側から南進してくる交通量が多く、森岡跨線橋を下りてきたところが朝夕大変渋滞している状況がある。ここを改良する必要があるとの地元からの指摘もあるが、この点について当局の見解を伺う。
【理事者】
森岡工業団地南交差点は、北側に森岡跨線橋があり、信号のない区間を多くの交通が流入するため、交通集中により混雑していることは承知している。 国道366号の整備は、東栄町交差点から南への4車線化を整備中であるが、続いて森岡工業団地南交差点から南への4車線化を想定した上で、まずは課題のある森岡工業団地南交差点の交差点設計等を行うこととしている。
【議員】
特に朝夕南進してきた車で渋滞が激しくなっており、ここが原因で他の道路への回避する交通量が増えている。地元からの指摘も声もあるため、検討をよろしく願う。
【議員】
半田市から提案の衣浦大橋周辺の渋滞問題について、これは長年の問題であり早期に解決してほしいと地元からも多く声が上がっている。衣浦トンネルの低料金化、または無料化について、昨年度の建設委員会県内調査の中で、昨年度時点で約60億円の未償還金が残っており、2029年が償還期限との説明があった。それまでに、年間約8億円償還し、数億円残る部分については、基金を取り崩して埋めて、2029年には償還が完了するとのことであった。そして、それ以降は無料化になるとの発言が当局からあったと記憶していたるが、今回の答弁では、無料化、低料金化は困難であるとの説明であった。無料化、低料金化は困難であるということでよいかもう一度伺いたい。
【理事者】
現時点では、未償還額が約52億円あるとのことで、直ちに無料化、低料金化は難しい。昨年度の建設委員会県内調査での質問があり、衣浦トンネルについては、道路整備特別措置法の中で料金を徴収できる期間が決められており、その期限が2029年11月と答弁している。
これまでに、料金徴収期間以降は無料開放している事例もあるが、2029年11月以降どうするのかとのことを今後、愛知県道路公社などと一緒に検討する必要がある。
【議員】
昔からずっと渋滞がひどく、通常時であれば20分程度で通行できるところが1時間以上かかるような大変渋滞するエリアである。できれば衣浦トンネルを無料化、低料金化して、このエリアの交通円滑化が進むように要望する。
《その他》
なし