一宮市
Ichinomiya City

一宮市の歴史的資産
種類 名称 解説 紹介サイト(外部ウェブサイトへ)
街道・宿場町  美濃路と起(おこし)宿  ・美濃路には将軍上洛、西国・北陸大名の参勤交代、朝鮮通信使、琉球使節、その他幕府要人の往来があった。

・起(おこし)宿は、木曽川の起渡船場のある宿場町で、水陸交通の拠点として賑わった。宿場の長さは10町6間(約1100m)あり、本陣・脇本陣各1軒、旅籠屋22軒、問屋場2カ所を有していた。紀伊藩徳川家、岡山藩池田家、徳島藩蜂須賀家、熊本藩細川家、柳川藩立花家、加賀藩前田家、福井藩松平家などが起宿を利用した。

・起渡船場は、木曽川の美濃路の渡しで、川幅500間余(約900m)あり、尾張藩船手奉行の管轄下で、起宿の船庄屋が支配した。江戸時代初期の将軍家や朝鮮通信使の通行の際架けられた船橋は、270隻以上の船をつないだ日本最大の規模だった。起渡船場跡として、金刀比羅社前に常夜燈が残っている。

・明治24年(1891年)に濃尾地震が起きて起地区の家屋倒壊率は95%だった。現在の古い町並みは震災後の建替えによるものである。

・震災を耐えた数少ない建物として、船庄屋であった旧湊屋文右衛門邸(国登録有形文化財)がある。現在、湊屋倶楽部という地元活動団体が借り受けて喫茶店や集会の場に活用している。また、旧脇本陣・旧林家の建物(大正初期、国登録有形文化財)は、一宮市が尾西歴史民俗資料館別館として活用している。 

一宮市尾西歴史民俗資料館
Network2010(美濃路起宿)
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