【記者】 |
震災対策としての雇用の提供についてですが、これまでで750人として受けとめてよろしいでしょうか。 |
【知事】 |
そうですね、先週申し上げたのは600人で、あれからまだもうちょっと増えとるんだろう。
だから、それとは別です。別に、それはだから愛知県というよりも、チェーン店だから関東も含めてもうちょっとですが、1社で150人を採用したいというお申し出でございました。大変ありがたい話なので、ぜひそういった方を受け入れて、一人でも多くの方をやっぱり、乗り越えて社会に巣立っていただきたいというふうに思っています。 |
【記者】 |
先週、被災地に派遣された職員が、明日、帰ってくるということで、現地での状況やどんな活動をしているのか、どんな様子か、お聞きになっている事があれば教えてください。また、職員が戻って来てから、愛知県庁内でどう活かしてほしいのかお伺いします。 |
【知事】 |
先週も半ばに会見で申し上げましたが、現地へ行って、本当に厳しい状況の中で、寝袋等々毛布で寝泊りし、一緒の暮らしをしということで頑張っていただいております。ただ、やっぱり行政の職員が行って、もともと行政の仕事に慣れている人間が行っておりますから、要は、1日ぐらいあると大体のみ込めて、正直言って複雑怪奇な仕事をするわけでもありませんので、ある程度大体マニュアルどおりやるということで大体1日ぐらいで慣れて、そうしますと、どんどんどんどん現地の多賀城市役所にいる方々が市役所の本来の救援活動に、復旧活動に戻れますので、大変ありがたがられておられるというのは事実という話も聞いております。ですから、現地の職員のモチベーションが大変上がっていると、今こそ自分たちがやらなきゃいかん、というふうに聞いております。ですから、ちょうどまたこれで第2陣との交代ということになりますが、帰ってきたらぜひ詳細を聞いて、彼らの努力もねぎらい、そしてまた現地で見た、やっぱり百聞は一見にしかずですからね、現地でのいろんな、こういう大災害のときでの活動、支援の活動。もちろんその一端しかわからないと思いますが、それをぜひ今後の愛知県の防災の行政に生かしていただきたいというふうに思っています。 |
【記者】 |
中小企業の金融対策ですが、自動車産業等を含めても愛知の中小企業に、かなり影響が出てきている深刻な状況という認識なのかお伺いします。 |
【知事】 |
自動車産業ももちろんですし、現段階でも部品関係はまだ操業が、生産が再開しておりません。大変深刻だと思っております。ですから、こういうときこそ本当に、これは経済的な事由だとか企業さんのそれぞれの自らの事由でなったわけではありませんから、こういったときこそ、やはりまずは国が全面的な信用をつないでいく。そういう意味では、そういった方々一律にモラトリアムをすべきではないかとか、相当な資金量を提供しての無条件でのつなぎ融資とか保証というのをやっぱり思い切ってやっていく。こういう非常時のときは非常政策が必要だというふうに思っております。
ちょうど今から2年半前のリーマン・ショックのときも、私、政府におりましたが、非常のときは非常の政策なんだと、何を言っとると言っていろんなことをやって、最後の仕上げにあのエコカー補助金を出しておったんですよ。補正で3,700億円なんて経産省はびっくりして、反対しやがっんだあいつら最初。「やれっ」て、「うるさい、持ってけ」って、「あとはこっちが金つくるでええ」ってスタートした。
非常のときは非常の対策が必要だと思います。そういうことをね、今はもう私、民主党政権に言いたいことは山のようにありますがね、菅直人も含めて。山のようにありますが、今、言いませんけど、こういうときにこそやっぱりちゃんとした、非常のときは非常の政策をきちっとやって出してもらいたいというふうに思います。そういう意味で、こんな口調で言っておりますけどね、「ちゃんとやれよおまえは」っていうことを民主党政権の連中にも言っていますから、きちっとやってくれるもんだというふうに思ってますが、早くやらないかんというふうに思いますので、そのことは引き続き物申していきたいというふうに思っています。
あわせてやっぱり愛知県内の中小企業さん、先ほど申し上げた自動車産業はもちろんなんですが、建設・建築関係の皆さんも資材がみんな、それはしようがないです、当座向こうに、東日本の方に、つまり急ぎですから行くのは仕方ないですが、今、資材が枯渇して、仕事がないと。というかできないということなんで、これはもちろん、輸入が途絶しているわけでないので、そのうちといいますか物は入ってくると思いますが、そういったことを含めて、これは我々県でできること、明日金融機関には申し上げますが、県でできるいろんな保証、融資等々の対応は、正直言って、私、お金を惜しむなと。とにかく幾ら使ってもいいということを申し上げております。とにかくこの震災対策については、支援物資も人の派遣もいろんなプロジェクト対策もお金を惜しまないで、全く惜しむ必要ない、どんどんやれと。そのかわり帳面つけとけよと、後で全部国へ取りにいくからというふうに言っておりますんで、とにかくそれは県庁挙げてやってまいりたいというふうに思っております。
それは県内の、折に触れて、実は今言ったとにかくお金を惜しまずやってくれと、全市町村の皆さん、市長さんとかにも会うたびに、どんどんやってくださいと。それは、必要だったらどんどんこっちへ、県に持ってきてくれと、そんなのはどんどんやりますからと、受けますからということを申し上げておりますから、そのことをやっていきたい。
それと、ちょっと一段落、これは一山、本当にちょっと落ちついた段階で私は、県でどのくらいできるかというのもあるかと思いますが、相当な景気対策、経済対策をやっていかないといけないというふうに思います。東北地方はこれから復興需要が、夏場ぐらいからぐっと上がって、正直言って、相当な人も資材もお金もどーんと投入されていくようになるんでしょう。そっちを最優先でやるということになると思いますが、支える意味での愛知県の経済も、ここが冷え込んじゃったら話になりませんから、どういう形のものができるかというのは、県内、県庁各部局、みんな知恵者がいっぱいいますからやっていただきたいと思いますが、とにかく相当な景気対策をやっててこ入れしないといけないんじゃないかというふうに思っております。
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【知事】 |
最後にいいですか一言。
最初にいろんな課題等々申し上げさせていただきました。期せずして新年度の抱負というのは大体、ようやく桜も咲いたんで、春爛漫の新年度のスタートということで心も晴れ晴れというのが、本来新年度の会見ということだろうと思いますが、今年はそうはまいらないというふうに思います。そういう意味で、まさに我々が背負っているこの大震災への対応は、本当に未曾有の国難へどう立ち向かっていくかということだと思います。今こそ我々愛知が日本を支える。
これは先般、22日火曜日大阪に行って、大阪の橋下知事とも、今こそ我々西日本が、その西日本の中心である愛知と大阪が日本を支えるんだ。今こそ我々が元気を出さないで、誰が元気を出して支えるんだということを2人で合意をし、2人でちょっと力んできましたけれども、全く気持ちはその気持ちでございます。
そういう意味で、やれることは何でもやる、とにかくやる。すぐやると。とにかく、もうあとちょっと検討してさらになんていうことじゃ全然話になりませんから、どんどんこれはやっていきたいというふうに思っております。そういう意味で、この未曾有の国難に立ち向かう新年度、本当に大変な1年になろうかと思いますが、こういうときこそ、まさに日本民族の力が試されていると思いますから、その一翼を担う愛知県として全力で取り組んでいきたい。そのことも1年通じて、県民の皆さんにお呼びかけをしていきたい、そんな1年になろうと思っておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
以上です。 |