【記者】 |
6月県議会に、知事ご自身の給与、ボーナスを3割削減する条例案を提出させるという報道がありましたが、このことについてのお考えを伺います。 |
【知事】 |
私はかねてから、これもマニフェストに書いてありますので、知事給与削減というのをできるだけ早くやる、6月議会には出したいということを申し上げております。そういう意味で、そのことについて今、鋭意検討しているところでございます。固まったという事実はありません。
今回の報道も取材を受けておりませんし、事務方にも取材はないと聞いておりますから、取材なく書かれるのは、報道の自由でありますから御自由だと思いますけれども、それは私が明日辞めるということを書いても皆さん自由ですから、それと同じ類かなというふうに思っております。 |
【記者】 |
県議会議員の報酬について、どのようにお考えでしょうか。 |
【知事】 |
それも私のマニフェストにも掲げさせていただいておりますが、それは議会の議決が必要でありますから、それは議会の中で十分お考えいただきたいと思います。いずれそれは私も関係の皆さんには考えは示していきたいと思っておりますが、今の段階ではお示しするものはありません。 |
【記者】 |
6月県議会に向けて、議員の報酬に関する知事の考えを示すということですか。 |
【知事】 |
それも含めて今後御相談ということだと思います。今、現時点ではお示しするものはありません。 |
【記者】 |
今回検討されている腹案の中に、退職金を含めての腹案があるのか伺います。 |
【知事】 |
6月議会に向けて給与削減のことを検討して、提案をしたいと言っておりますから、それ以上のことは今、申し上げるものはありません。 |
【記者】 |
節電について、ピークカットに絡んでのお話がありましたが、ピーク時でない部分についてのお考えを伺います。 |
【知事】 |
全般的にやっぱり今年の夏は、7月の梅雨明け半ばから9月前半まで2カ月、これは今までにない踏み込んだ省エネ、節電はやらなきゃいけないと思いますから、それを全部局に積み上げてくれということを申し上げております。それを固めたら、県庁はこうするから県内全市町村もやってくれ、それから県内の全民間の事業所も是非、それかもしくはそれ以上のことをやってくれというお願いをしようと思っております。そういう中で、特に、特にそれを平日の月、火、水の13時から16時のピークについてはですね、これは、今までなかったようなことまで踏み込んで、これはやらなきゃいけないと思っておりますので、その13時から16時だけじゃなくて、とにかくまずは全体の省エネ、節電をここまでやります。それから、特にピークの13時から16時はこうやりたいという形で、まとめてお示しができればと思います。 |
【記者】 |
経済活動とのバランスを考えて、ピーク時以外でも、積極的に節電をすべきとお考えですか。 |
【知事】 |
というか、省エネ、節電というのは、これは有限なものを大事に使うという、これは当然のことだと思いますから、それは、これまでにないものをこの夏場は是非お願いしたいということは、お願いしたいと思っております。
ただ、それ以上の、何ていうか自分自身で手足を縛るような数値目標を決めて縛っていくようなそういうことは、私は必要ないというふうに思っております。それはそれぞれの御判断で、それぞれの企業さんとかそういうところは目標を決めてやるんだって、それはそれで結構だと思いますが、私としてはそれはする気はありません。 |
【記者】 |
節電にむけて具体的に、県としてどのようなことから取り組んでいくのか、どのように訴えていくのかお聞かせ下さい。 |
【知事】 |
それは、もう既に各部局には指示してありますから、一生懸命積み上げていると思いますが、本当にいろいろきめ細かく、こういうことをしましょう、こういうことをしましょうっていうものを積み上げてもらって、それを指示したいと思います。その一例として、例えば廊下の電気は全部消すとか、部屋の電気も半分ぐらい消すとか、エレベーター一つだけにするとか、いろいろなことがあるでしょうということなので、そういったことをだーっと並べて、これを是非やってくれということをお願いしていきたいと思っております。そういうのを積み上げていくということかなと思いますけれども。ですから、それをどういう形で訴えていくかは、これから並行して考えたいなと思います。 |
【記者】 |
具体的に、いつ頃までに、どういった形にしてほしいという提案はないのでしょうか。 |
【知事】 |
いつまでというか、できるだけ速やかにということでしょうね。そんな、1カ月も先ってことにはなりませんけどね、できるだけ早く積み上げてお示ししたいと思います。 |
【記者】 |
新エネルギーについて、県として、今後、原子力発電に頼らず、新エネルギーで賄っていくという方向を目指すということでしょうか。 |
【知事】 |
私は、原発に頼らずにとかそういうことの、そこがスタートラインじゃ私はありませんでね。原発については好き嫌いとか是非とかいろいろあるけれども、それは置いておいて、それについては、コメントはしません。
しませんが、それはそれとして、先ほど部長会議で申し上げましたが、私もこれまで国会議員としてエネルギー政策とか産業政策やってきましたが、21世紀の産業に環境関係、それから新たなエネルギー産業というのは大きな21世紀の、これは日本だけでなくて世界の潮流、トレンドでございます。有限な石油資源とかそういった環境問題を考えれば、クリーンでサスティナブルな、持続可能なエネルギーをどう求めていくのか。それも、今までの発電所をどんとつくって、それを送電線でバァーッと供給していくのではなくて、地域分散的な電源、熱供給も含めたコジェネ、そういったことを含めた分散電源がこれからの地域のトレンドであり、そういったものをやっていく。それが燃料電池であり、車だけではなくて、家庭用の燃料電池とかいろんなことが、これから新たな産業として出てくるということでやってきました、私自身も取り組んできました。ですから、是非改めて、今こういう電力・エネルギー問題が非常に取りざたされる今だからこそ、原発を云々ということではなくて、新たな21世紀の、言葉は悪いですが飯の種として、新たな産業、自動車産業を。自動車産業だって、燃料電池車がこれからの21世紀の自動車産業の一つの死命を決するような重要なところだと思いますけれども、それもあるので、この愛知県でそういった新たな、電池も含めた、燃料電池だけではなくて、電池産業とかいろんなそういったエネルギー産業を起こしていければ、そんな思いで今日のプロジェクトはやっていきたいと思います。
だから愛知県と名古屋市で一緒にやる。それぞれの節電とか省エネみたいなやつは、それは名古屋市さんは名古屋市でしっかりやっていただくことだし、我々もしっかりやっていきたいと思いますし、共同できることは共同できるということだと思いますが、今日は、まさに新エネルギー、新たなエネルギーのプロジェクトをどんどんつくっていくという意味でやっていきたいというふうに思っています。 |
【記者】 |
橋下大阪府知事のように、明確に脱原発というスタンスではないということでしょうか。 |
【知事】 |
そうです。それは言うつもりはありません。 |
【記者】 |
中部電力への電力融通について、関西電力に直談判する予定はありますか。 |
【知事】 |
ありません。だって私が行くのは変でしょ。国が責任を持つと言っているわけですから、総理と経産大臣が責任を持つと、関西電力にも話をしましたと、了解もらっていますとまで私に言ったんですから、それは責任を果たしてもらわないと。私が行く必要もさらさらないんじゃないでしょうか。早く言ったことを実現してくれということだけです。 |