【記者】 |
大阪市長の参加がないが、これは呼ばなかったのか、呼んで断られたのか。 |
【知事】 |
呼んでおりません。
要は、私と橋下知事さんの話の中でこういう話が出てきたのでですね、もともとが。ですから、そういうこともありまして、最初からお声はかけておりません。 |
【記者】 |
大阪市長に声を掛けなかった理由は何でしょうか。 |
【知事】 |
自然とそういう。自然体で。
というか、要は、県と市、広域的な、いわゆる大都市、新たな大都市制度をつくるということで、私どもは、その方向を同じくしている同志が集まろうということですから、大阪の場合はやっぱりあれじゃないでしょうか、橋下知事さんとは大分違うということではないでしょうか。ですから、自然体としてお声がけはしなかったと。今回は同志を相募って、日本、大都市制度を大きく変えていくと、日本の国のかたちを変えていくということで大きな発信をしていきたいということですので、この5人で集まるということです。 |
【記者】 |
大阪都も新潟州も、市を解体して特別区を置くとしていますが、中京都の場合は、まだはっきりしていない。方向性を同じくするということで、河村名古屋市長との間で、どのような話になっていますか。 |
【知事】 |
前から申し上げておりますように、いろいろなお考えがあると思います。いろいろな議論があると思いますから、十分議論を尽くしてやっていきたいと思いますので、これからの議論だと思います。
当日、宮脇先生は、全国というか、全世界のいろいろなパターンを言われると思いますよ。アジアでも、例えば台湾で、私も宮脇先生から聞いたんですが、県と市が垂直で合併する、統合するということが、今どんどん行われていると。要は、台湾というのは日本の行政制度を、法律なんかも似通っていますけれども、それはそうですよね、日本のものを導入してつくったわけですから、そういったところでも二重行政をやっていては国際競争に勝てないと。だから、もう一つにするんだと。それは県が市をのみ込むパターンと、市が県をのみ込むパターンと二つあると。だから、いろいろなパターンがあるんですということでありますので、そういったことも含めて、これからまたさらに議論していければと思います。
要は、最初から何かかっちりしたことをあれして、さあどうだということではないと私は思っていまして、そういう意味では、私は形には余りこだわらないので、とにかく司令塔を一つにして、世界と闘える行政体というか地域というか、そういった地域のあり方、塊をつくりたいということなので、それはまたぜひいろいろな方の御意見をいただければと思っております。 |
【記者】 |
7月31日の会議後に何か声明を出しますか、それとも、今後、第2回、第3回と続いていく会議なのですか。 |
【知事】 |
時間がありますから、これからちょっと調整だと思いますが、声明というか、何らかのあれはつくれるのかなと思いますけどね。だけど、何らかアピールする文言みたいなやつはあってもいいかなと思いますが、それはまた、ちょっと調整をしたいなと思います。 |
【記者】 |
中京都について、名古屋市と愛知県の司令塔を一つにし、行政的に合体することを考えているのか。今の状態を保ったまま、実態的に二重行政を廃していくやり方も視野にあるのか。今のお考えを伺います。 |
【知事】 |
いろいろなお考えがあると、私は申し上げましたが、方向は、もちろん前者ですよ、それは一つにする。司令塔は一つですから、一つにするということです。それは、私は選挙で申し上げたということですから、そういった方向で議論を重ね、実現をしていきたいというふうに思います。 |
【記者】 |
放射性セシウムが検出された稲わらを餌にした牛肉が、この地方でも流通しているという報道がありますが、それに対する愛知県の対応と国の対応について、知事の所感を伺います。 |
【知事】 |
放射能汚染された稲わらを給餌していた可能性のある牛肉の流通が全国に、もう30都府県を超えて流通していたという事実ということでございます。この連休中、最初、金曜日の夜にそういった話が確認されたので、急遽、夕刻というか夜に記者発表させていただきましたが、当初は愛知県だけかと思ったんですが、開けてみたら、その晩だけで28ですか、金曜日の夜だけでということだったので、こんなに広がっているのかというふうに思いましたが、愛知県におきましても、昨日18日までに食肉販売店9店舗や焼き肉店など飲食店の4店舗への流通が確認をされております。
この食肉販売店1店舗と焼き肉店1店舗で取り扱われた牛肉については、同一個体の検査等により暫定規制値を下回っているということが確認をされたこと、これも発表させていただいているとおりでございます。
そういう意味で、食の安全性というのは大変、もう一番の大前提でありますから、最初の出荷の段階で安全性を確認するということが非常に重要でありますので、国においては、こうした制度を早急に整備していただきたいということを強く申し上げていきたいと思っております。
国では、現在この点について検討していると聞いておりますが、県としてもこの動向を見守るとともに、こうした汚染のおそれのある牛肉等に関する情報を入手した際には、これまでもですが、これからも正確な情報を直ちに、迅速に提供させていただくということで取り組んでいきたいと思っております。
したがいまして、記者クラブの皆さん、大変恐縮でありますが、情報がわかり次第、随時、御報告させていただきますので、ちょっと時間がずれたりするかもしれませんが、何とぞよろしくお願いを申し上げたいと思っております。
なお、県民の皆様には、ぜひ不必要な不安を抱いて風評被害ということにつながらないように、ぜひ冷静な行動をお願いができればと思っております。
これは最初の段階で、国のほうから県のほうに、そうした3月11日以降の外にあったような稲わらとか、そういったものを使わないようにという通知があったのが、畜産農家には県を通じて行ったけれども、稲わらをつくっている、いわゆる耕種農家というんですかね、水田稲作農家のほうには行かなかったということなので、私はちょっとそこに抜けがあったんではないかと思いますし、そこはやっぱり、しっかりとやっていただかなきゃいかんと思いますし、現に福島県内のそういった農家さんに対しては、徹底をしていただきたいと思っております。
それから、福島県産のそうした牛肉などなどについては、全頭検査はお願いしたいと思っておりますし、愛知県以外でと畜解体された肉が来るものはそこで、今、牛肉は御案内のようにBSE以来、全頭トレーサビリティで個体の番号で追っかけられることができるようになっておりますから、その辺はできると思いますが、あと、肉で流通するやつと、生きた牛を生体で持ってきて消費地のと畜場でと畜解体するという流通ルートもあるわけでありますが、愛知県には牛のと畜場は、名古屋市、豊橋市、半田市ということでございますが、名古屋市のと畜場は市営ということ、豊橋市は三セク、半田市は組合ということでございますが、そういうところには、そういった福島県産の生体の牛が来た場合は、これは全頭検査、その肉を、検体をとって調べてもらえばいいわけですから、それは全頭検査をしていただくということでやっていきたい、これは徹底したいと思っております。 |
【記者】 |
福島県から生体で運ばれてきた牛については、全頭、放射線検査をするのでしょうか。 |
【知事】 |
そうです。それはもう徹底します。ただ、もともとやっぱり、福島からゼロではないんでしょうけれども、やっぱり生きたままトラックでね、よくあるでしょう、高速道路とかを走ってても生きた牛があれする。ただやっぱり、ちょっと移動距離がありますから、そんなに多くはないかなと思いますし、数は非常に少ないレアケースになるかと思いますが、仮にあれば、それは徹底したいと思います。 |
【記者】 |
愛知県では、東北の方から稲わらを仕入れているケースは把握していますか。 |
【知事】 |
愛知県では、県内では畜産飼料用として稲わらは去年、平成22年度に1万2,930トンの稲わらが利用されております。そのうち県内産稲わらが1万2,754トンで、98.6%ということでございまして、県外産稲わらは176トン、1.4%ということでございます。県外産の稲わらのデータは、そこまでは追っかけておりませんのでありませんけれども、稲わらは、御案内のように稲を乾燥させて束ねたやつですから、正直言ってかさばるわけですね。かさばるものをトラックで運べば当然輸送代がかかりますから、通常遠方から来るというのは、まず考えられない。ですから、東北から来るというのは、はっきり言ってないんじゃないかと思っております。
現在、東北・関東地方の11県におきまして、稲わら取り扱い状況について調査が進められていますので、その調査の中で、愛知県のほうにも来たということがあれば、それは直ちに対応したいと思っておりますが、基本的には東北から来るということは、今申し上げた数字上からも、これはまずないと思います。もし仮に何か違った状況があれば、直ちに調査したり、対応をしたいと思います。 |
【記者】 |
福島県産の牛の全頭検査ですが、愛知県に1台ある検査機器で実施するのでしょうか。 |
【知事】 |
あれはサーベイメーターのことでしょう。あれじゃなくて、要は、肉になりますよね。と畜解体して肉になったやつの検体をとって、それはそれと全然別のやつで調べればいいので。
この間、一宮のスーパーで出てきて、個々の家庭で10日ぐらい前の肉がまだ持っていたという方のやつを調べたのは県の衛生研究所です。ですから、そういった研究所とか、愛知県も衛生研究所があるし、名古屋市も衛生研究所があるし、民間のそういう検査機関でも簡単に、そう難しくないということなので、検体をとって調べるので、そう難しくないと思います。
県の衛生研究所にいただければ、1日もあれば十分。
そもそも牛肉というのは、と畜解体してからすぐ食べないからね。冷蔵庫に入れて少し熟成させるので、そういう意味では、すぐ流通しなきゃいけないということはありませんので、十分間に合うと思います。 |
【記者】 |
全頭検査を実施するのは、愛知県の畜産農家に福島県の農家が飼育した牛が売られてきているからでしょうか。 |
【知事】 |
要は、仮にと畜解体する牛が、ばーっと生体で愛知県のと畜場まで来たとしたらということ。だから、現に東京とか横浜まで来ていたわけですよね。だから、仮にこちらまで来てたとしたらと。多分、こういう状況になれば余計たぶんないとは思いますが。 |
【記者】 |
これまでに、福島県産の牛が、愛知県のと畜場で解体された実績はありますか。 |
【健康担当
局 長】 |
わからない。これまで、稲わらの事件ができるまでは、そんな形で、直接汚染されたものならともかくも、現に流通してて安全だと言っているやつで問題がある、内部被曝がこれだけ出るなんてことはだれも想像してないから、だから一番最初に、肉に3,600ベクレル出たというような情報もあったぐらいで、それでみんなびっくりして、それから意識が集中されている。それ以前は、4月にしろ5月にしろたくさんと畜されてばらまかれて分かれているんですね、各地に売られているわけですね。それは知っていて売っているわけではなくて、知らずに売っているわけ。それと同じような状況で、これからは福島県産、知事も言ったようにトレーサビリティで福島県で飼育されたものは、ちゃんと番号を見てコントロールします。これまではそういう意識がないからわからない。そういう意味でわからない。
|
【知事】 |
わからないというか、要は、牛には全部個体識別番号がついているので。
今までそんなのだって全然、全国国内で流通しているやつは全部、別にその生体、生きているときにそんなの、どこの地区のやつがいかんとか何とかって、そんなのなかったわけでしょう。だから、来たやつを、と畜解体した後の肉になったやつをいろいろな基準でチェックをすると、衛生基準でね、とういうことはありますけれども、そういう意味でそんなチェックしてないということなので、これからはチェックします。
生体の牛が来たときに、これはどこの産だというのは全部ついている。だから、来たときにわかるわけ。 |
【記者】 |
生体の牛が来たときに、すぐその場で放射能チェックするということですか。 |
【知事】 |
もちろん来たときに、それを解体して肉にしたやつを、検体をとって検査すればいいわけでしょう。 |
【健康担当
局 長】 |
まず、体表検査はガイガーカウンターでやるんだけれども、それまで体表検査だけでオーケーと言っていたのが、実は東京で最初に出たのは肉そのものにあったと。初めて東京で、いや、調べてみたら内部被曝があったということがわかったので、当然外はやる。それから解体してばらした肉を、知事が言ったみたいに、保存中の肉の一部検体にとって、それを分析して、分析結果が出るまでは出さないようにする。そういうことでコントロールしていきたい。
|
【知事】 |
出荷するときに、現地のほうで体表のは全部チェックして、大丈夫ですというやつしか来ないんだよ。 |
【記者】 |
福島県から直接来たのではなく、一度、どこかの市場をはさんで生体で持ち込まれた場合についても、事故後、福島県で飼育された場合には、検査をするということでしょうか。 |
【知事】 |
そうです。全部番号がついているので、追っかけられるようになっているので、牛はやれます。 |