【記者】 |
先程、政府、日本銀行が、円売りドル買いの市場介入をしたということですが、これについて、知事のご意見をお伺いします。 |
【知事】 |
そうですか。今、初めてお聞きしましたが、それは政府・日銀の英断だというふうに思います。是非、必要なときには、果断に決断し対応するんだというふうに野田総理も安住財務大臣も言われておりましたので、是非、それをきちっとやっていただきたいというふうに思います。結果は、マーケットのことなので、これ以上は申し上げるのは控えたほうがいいと思います。十分注視したいと思います。 |
【記者】 |
円の相場が、75円台前半ということですが、改めて、愛知県の経済に与える影響は、どのようだとお考えですか。 |
【知事】 |
先週28日に、金曜日、東京で全国知事会の円高プロジェクトチームの代表として、さらなる円高対策を緊急要請という形で発表し、財務省にも要請をさせていただきました。
今の超円高、そして国内産業の空洞化が加速していく、そんな恐れがある。そういう状況からすればですね、この75円台というのはとても容認できる水準ではないというふうに思います。ですからこれはとにかく、こういった介入をやっていただくことはもちろんなんですが、五十嵐財務副大臣とも話をしましたが、やはりこれももちろん大事なんですが、枠組みとして、構造として、国際金融のあり方を改めて、大きな枠組みの中で議論していただきたいと思います。
欧州危機はなかなかなかなか目途が、まだまだかかるんじゃないかと思いますが、それだからといってほっておくんじゃなくて、ヨーロッパ、EUもそうだし、EUとアメリカと日本と中国も組み込んだような形の大きな国際金融の枠組み、あり方、ヘッジファンドが、毎日、毎日動かせるお金が1,000兆円を超えるようなときに、特定の弱いところをどんどん狙っていって潰していってですね、そのさやを抜いていくようなことは、放置するというのは、私はいかがなものかと思いますから、是非、そういった大きなグランドデザインを描けるような政治のリーダーシップをもって、この国際為替、通貨の話をやっぱり取り組んでいただきたいと思います。 |
【記者】 |
愛知県でも、独自の円高対策を行っていますが、さらに新たな対策はお考えでしょうか。 |
【知事】 |
我々は、28日にも申し上げましたが、国際的な為替とか通貨とか、そういったものは国が国家の威信をかけてやっていただかなきゃいけないというふうに思いますが、経済、産業、雇用、そうしたものは、我々の大きな役割だというふうに思います。ですから、愛知県の経済、産業、雇用を守るために空洞化をこれ以上進めないために、空洞化を進めないどころか、もっともっとこの愛知に企業、産業が集積していくために、やっぱり必要な施策は果断にやっていきたい。
さらに踏み込んだ、円高対策というよりも、国内産業空洞化を阻止し、企業、産業をもっと集積させていく、そういう対策、施策はやっていかなきゃいけないと思います。来年度の予算編成とかそういったことも含め、これから国もやっていきますが、我々も、もう議論を始めておりますから、しっかりと取り組んでいきたいと思います。 |
【記者】 |
円高対策ということで、当初予算で予算措置をされるということでしょうか。 |
【知事】 |
というか、それはこれからですけどね。これからですが、そういったのを念頭に置いて施策づくりをやっていかなきゃいけないというふうに思います。
あと、第3次補正予算に5,000億円規模の、産業空洞化防止のための立地補助金というのが盛り込まれておりますが、そういったことも含めて、やっぱり活用できるものはしっかり活用していくという、そういうスタンスで取り組んでいきたいと思います。 |