【記者】 |
来年度の知事の給与とボーナスの取扱いについて、どのようにするお考えですか。 |
【知事】 |
これは予算編成の過程の中と、あとまた2月県議会に条例を出していくという話になります。その折にということだと思いますが、方向としては、先週、年頭の会見、それから県議会の各会派にも御説明をさせていただき、今週から県議会の各会派との政策調整の場がありますけれども、そこにもありますように、愛知県の財政は来年度1,800億円の収支不足ということが目の前にあるわけですね。これを何とか克服し、のみ込んで予算編成をしていかなきゃいけないということでございますから、私はそういう意味で今回、今年度、私自身の歳費3割カットをやらせていただきましたが、引き続き、その方向でやっていくということになるのではないかというふうに思います。最終的には全体の議案とセットということでありますが、方向としてはそういう方向で臨みたいというふうに思っております。 |
【記者】 |
知事の3割削減を更に増やすこともあり得ますか。 |
【知事】 |
歳費というのは何が適正なのかというのはあれだと思いますが、いわゆる我々の特別職の報酬はね、特別職、知事、副知事、それから教育長、企業庁長、病院事業庁長、それから議員さんの歳費についても、報酬審議会があって、この辺がというか、本来決められている報酬、歳費というのが県民の皆様含めいろんな目から見てそれが適正だということで決めておられるだろうと思います。ですから、それに対して私自身の考え方として、選挙を経て、今年の6月県議会に提案させていただいた、その状況は変わっていないというふうに思っておりますので、その方向でやっていきたいということだと思います。
そりゃ、タダがいいと言えばタダで、タダで働けと言うんだったらあれだけど、それなら誰もやらんわね。それはやっぱり非現実的だと思います。 |
【記者】 |
副知事の削減幅は、引続き来年度も維持するのですか。 |
【知事】 |
先ほど申し上げましたが、数字というのはどれがというのはあれなんで、状況が引き続き変わらないということであれば、方向としては変わらないと、同じということに。引き続き、状況が変わらないということであれば、引き続き同じ方向で取り組んでいくということになるんだろうというふうに思います。 |
【記者】 |
一般職員の給与削減についてはどのようにお考えですか。 |
【知事】 |
これはですね、一般職の給与の場合は職員組合の皆さんとやっぱり交渉しなきゃいけませんので、これ毎年交渉してやっておりますので、それは近々交渉していくということになろうかと思います。どういう方向で交渉していくかは、その交渉の中で議論し決めていくということだと思っております。 |
【記者】 |
職員組合との交渉に臨むにあたって、削減についての知事のお考えはありますか。 |
【知事】 |
交渉というのは、あらかじめ前提を持って臨むということは適当ではないと思いますから。ただ、愛知県が置かれている厳しい財政状況、特に東日本大震災を受けて、はっきりと回復基調、増収基調であった県財政、特に法人税収等々、去年の今の時期だと、23年3月期決算というのは相当上向くという感があって、24年3月はもっと上向くという、リーマン・ショック以降完全に戻ったというのが各企業経営者、関係者のあれだったのが、3月11日で大震災を受けて大きく状況が変わったということです。
それにしても、去年と今年の税収だったら、ほぼ横ばいか、若干、今年23年度少しプラスになっとるぐらい、それぐらい底堅かった。ところが、来年度は今のままでいきますと、今年よりはちょっと厳しいということですから、そういう状況を見れば、職員組合の皆さんにも、この県の厳しい財政状況を率直に説明をして、御説明をして、御理解をいただけるように努力をするということだと思います。ただ、具体的にどういうふうな交渉をするかはこれからということでございます。 |