【記者】 |
先週行われました、第1回中京独立戦略本部会議を終えての所感と今後の会議の進め方についてお伺いします。 |
【知事】 |
ここに至るまでの経過はいろいろありましたが、世界と闘える愛知・名古屋、大都市圏の自立、独立ということを、私ずっとかねがね、ずっとずっと申し上げてまいりましたが、それに向けての大きな議論をしていく、そういう舞台が整ったということだと思っております。
それには、まずは、あれだけ多士済々の皆様にお集まりいただきましたので、とにかくありとあらゆる角度から、この愛知・名古屋の未来に向けての骨太の大きな提言をたくさんいただきたいというふうに思っております。この間の9日の会議でも、グローバルの視点とか長期的な視点での、ものづくり産業のあり方とか地域経済を支える中小企業の発展、それから、またリニア新幹線が来た場合に大都市東京とどういうふうにやっていくのかといったようなこと、そういったことについての御提言、また人材育成とか歴史文化、それからまた愛知・名古屋はPRがあんまりうまくないというような御指摘もいただきました。そういったことをしっかり受けとめさせていただいて、また次回以降も大いに談論風発といいますかね、ありとあらゆる視点から、角度から積極的な御意見、御提言をいただきたいというふうに思っております。そうしたことを受けとめながら、本部会合はもちろんですが、その下にいろんな課題ごとに議論を詰めていくタスクフォースもつくりたいと思っておりますから、そういった面で、是非、どんどん具体的にやっていきたい。それでもって来年度中に、来年度ぐらいかけて方向性をきっちりと作っていきたいというふうに思っております。 |
【記者】 |
会議で、河村市長がたたき台を次の会議に示したいとおっしゃっていましたが、たたき台はどのような形になりますか。 |
【知事】 |
たたき台のたたき台のたたき台と言ったからね三つ。それはどのレベルのものを言うのか俺にもよくわからんけど、これから話をしますわ。具体的に何か話をしているわけじゃないので。たたき台のたたき台のたたき台って言ったから、論点整理というか、論点整理のその前ぐらいのようなものじゃないかと思いますがね。具体的に彼から聞いてないので、これまたじっくり聞きます。 |
【記者】 |
会議のたたき台は、知事のつくるたたき台と市長がつくるたたき台と二つに分かれるようなことはありますか。 |
【知事】 |
いや、二つはないでしょう。一つしかありません。お示しするのは二つというのはないですね。それは一つです。
そうでなければ出せないですよね。それは皆さんに失礼だと思います。 |
【記者】 |
大阪のような制度論というか、市を解体するとか、区をつくるとか、県をどうするのかという議論は、本部員会議でしないのでしょうか。 |
【知事】 |
いや、そんなことないですよ。
最初はねやっぱり、僕、最初からある程度こうだというのを出すよりも、本当に前から申し上げているんですけど、ありとあらゆる角度からいろんな御意見をまずはお伺いして、イメージでもいいんですよ、イメージで、こういうイメージの地域、まちにしたらいいとかね、こういう歴史文化を大事にしたらいいとか、こういうふうなグローバルの視点で企業が、韓国、中国の企業が投資できるようなものをつくってくれとか、いろんな御意見ありましたけど、本当にいろんな御意見をたくさんいただいた上で、その上で議論というのはバァッと、まずバァッといろんな意見をいただいて、その上で、じゃそういう制度論を議論する場をつくってやってもらうか、あとは経済とか産業の面をやっていくかとか、あと、観光とか文化とか歴史とか都市や地域の魅力をつくるためにはどうするか、いろんな論点、分野、ジャンルがあると思いますから、まずはいろんな意見をいただいて、それをまた、それぞれごとに論点をお示しをして議論いただくというやり方になると思いますがね。だから、そういう意味で、制度論とかありとあらゆるものをやっていくということ、これはいずれそうなります、そういう機会には。 |
【記者】 |
制度論などの議論を、タスクフォースで行うのですか。 |
【知事】 |
論点論点をやっていけば、そういったタスクフォースみたいなところでやって、それをまた本部会議で議論してもらう。共同で議論するということもあると思いますけど、いずれにしてもそういう議論になってくると。だから、制度論をやらない、そんなことありません。当然やらなかったら意味ないです。 |
【記者】 |
制度論について、来年度をかけて方向性を作っていきたいとおっしゃいましたが、その方向性というのが、制度とか枠組みになるのでしょうか。 |
【知事】 |
まあそういうことでしょうね。だから、本当はもっともっと早くやりたかったんですけど、スタートが7月だったのが2月になってしまったので7か月遅れましたのでね、実際具体的なあれとして、プロジェクトチームで論点整理とか、いろんな議論はやってきましたけど、そういう意味では、ちょっと時期がずれたというのは、それはその都度また並行的にずれていかざるを得ないので、そういった意味で、1か月や2か月で方向が出せるようなものでありませんから、それよりも、僕は本当に徹底的にいろんな意見、議論をしていただきたいなと。この際ですね、この機会にというふうに思っていますので、是非、この本部員の皆さんだけでなくて、多くの御意見を歓迎したいというふうに思います。 |
【記者】 |
会議の後に本部員などが、知事や市長の考えを、もう少し伺いたいとおっしゃっていましたが、そういう声に対してどのようにお考えでしょうか。 |
【知事】 |
それを受けて河村さんが、たたき台のたたき台のたたき台を、と言われたんだと思いますが、私はね、最初から申し上げているんですけど、そりゃ私もいろんな腹案はありますけどね、でも、それを申し上げるのは失礼だろうというか、むしろそうじゃなくて、やっぱりそれぞれの立場の、いろんな立場の方、いろんな活動をやってきた方にそれぞれの思いをぶつけていただきたいと。それはむしろ我々からのお願いなので、そのお考えは分かりますが、是非いろんな御意見をまずまず。まずまず虚心坦(たん)懐にお伺いして、そういった議論を大いに盛り上げていければというふうに思っています。
要は、例えば、どこかにあるやつを持ってきて、これと同じようなものをやりますというんだったら話は簡単だけど、そういうふうにはしたくないので、是非いろんな皆さんの御意見をもっともっとたっぷり、いっぱい聞きたいというふうに思っています。 |