【記者】 |
河村名古屋市長が、先週の市議会で、中京都構想あるいは、尾張名古屋共和国に関連して、愛知県を廃止して県を飲み込むイメージで、名古屋市を解体するつもりはなく、大きな大名古屋をつくりたいと言っていますが、これは、2人で掲げられている中京都構想とは別物の印象がありますが、いかがでしょうか。 |
【知事】 |
何ら問題ないんじゃないでしょうか。河村さんが言っていることは構想でもなくて、発言だから。だから、僕は、彼には、「県を飲み込んでやっちまうんだと言っとけ」とかっていつも言ってるんでね、そういう意味では大いに結構じゃないでしょうか。
ただ、構想というのは具体的な形がないと構想になりませんから、そういう意味で、発言はね、僕はいっくらでも自由かっ達にいろんなことを言っていいというふうに思っておりますが、ただ、(尾張)名古屋共和国構想にしたって、何にしたって、構想ということじゃなくてね、やっぱりあるのはただ一つ、中京都をつくるというのを1年前に公約に掲げ、何回も何回も、公で紙にし、そしてまた記者会見でも答え、選挙でも訴えたのは、愛知県と名古屋市を合体して一つにする。強力で唯一の司令塔。二重行政を撤廃する、一つにする。法人格も一つにする。司令塔は1人だということを1年前に言っているわけですから、それは変わらないということなので、それについて途中いろんな言い方があっても、それはにぎやかく、楽しくやったらいいんじゃないかというふうに思ってます。 |
【記者】 |
愛知県と名古屋市が合体するということは、名古屋市を解体するということでしょうか。 |
【知事】 |
違います。僕は何度でも言ってますから。
私は大阪は、大阪都構想は東京都に近いものというふうに受けとめてますが、あれもね、つぶさに見ると、東京23区の特別区の権限をもっともっと強くするというふうに言っているから、似て非なるもので違うんですよ。一緒じゃない。だけど、分割していくという意味では似てるということかもしれませんが、私、前から言っているように、愛知と大阪の状況って非常に違う。やっぱり面積の大きさが全然違うということと、経済の中心は名古屋ではないと、ここはね。ここは西三河ですから、自動車産業が経済、産業の中心なので、そういったことも踏まえると、私は、やっぱり名古屋市という形を一つ形にして、併せて、愛知県と合体をして一つにするということで申し上げているんで、だから、皆さんはそういうふうにつくりたいんでしょうけど、つくったことは何回でも違うと言っているんで、その点は、もうちょっと勉強して質問していただきたいというふうに思います。 |
【記者】 |
名古屋市を解体しないとなると、名古屋市長も残るということでしょうか。 |
【知事】 |
1人にすると言っているんです。だから、日本語をよく理解してちょうだい、そこは。1人にすると言っている。合体して一つにすると。トップは1人だということを1年前から言っているので、その報道も、新聞記事も、是非、それを頭に入れてから御質問していただきたいというふうに思います。 |
【記者】 |
トップは1人ということですが、名古屋市は解体しない、愛知県も維持していくというのは。 |
【知事】 |
いやいや。だから皆さんすぐ、すぐ前提条件を自分たちでつくるのはやめていただきたいと申し上げているんですね。去年、皆さんに配った紙があるでしょ。残っているでしょ、皆さん取材のメモに。何でこんなことを何回でも言わないかんのかと思って、だんだん腹立ってくる。そうじゃなくて、だから、残ってるわけだから、それを見てやってください。だから、愛知県と名古屋市を合体して一つにする。法人格は一つだと、トップは1人だということなんですから、その辺、それと違うようなことを聞かれても、それは同じことを言うだけなので。その中で、いろんな形があるのは、それは中京独立戦略本部でいろんな御意見を聞いてね、形を作っていきましょうとやっているんですね。ですから、そういう意味で、今の段階は、もちろん僕は前から申し上げている(ように)腹案もあるけれど、それはいろんな方の御意見を聞いてね、調整しながらやっていくということがいいと思っているので、そういう形にしていきたいというふうに思っていますので、河村さんがどういう発言をしても、それは自由なんですよ。自由なんで、いかようにでも言っていただければいいけど、決め事は、去年、1年前に言ったことは決め事なので、それに向かって、どういうふうな形をつくっていくのか、ということだと思っております。
ですから、私もいつも言っているでしょ。じゃ愛知県を全部名古屋市にして、中国の上海市みたいな直轄市にすることだってありだよと。ただ、現実問題、それは全部の市町村を合併するなんてあり得ないからね、それ。県内をね。だから、そうじゃない、現実に可能性のあることをしっかりやっていくということじゃないでしょうか。構想というのは、そういうことになるんで。
だから、いろんな発言と構想と、僕はちょっと違うと思いますが、そこが。だから、途中段階いろんなことを言ってもそれは自由なんで、もっともっと大いに盛り上げていただけりゃいいのかなというふうに思ってます。 |
【記者】 |
トップというのは、全県的にわたるような行政の司令塔を、一つにまとめて1人にするというイメージになるのでしょうか。 |
【知事】 |
いやいや、だから1人だって言っている。 |
【記者】 |
中京都構想について、次回の中京独立戦略本部会議に、知事の考えとか、具体的な踏み込んだ内容を提示される予定はありますか。 |
【知事】 |
たたき台のたたき台のたたき台と言ったからね。いや、僕が言ったわけじゃないよ。河村さんが言ったんだから、調整して、それぞれが別々のもの、紙を出すということになりませんから、これから議論というか、中で調整していきたいというふうに思います。 |