【記者】 |
県の定める独自の安全基準について、東海市長からも早く設定してほしいと言われていますが、今後、いつ頃を目途に安全基準を設定する予定かのかお伺いします。 |
【知事】 |
というか、それはできるだけ早く。もうやると決めた以上は、できるだけ早く受け入れをしたいということで進めているわけですから、それに支障がない範囲で決めていくということになるんだというだけですよね、そこはね。いつがどうのこうのって言ったって、そりゃ早きゃ早い方がいいんでしょ。だけど、いろんな方の意見を聞いて、情報、データを集め、さまざまな御意見もお聞きしながらやっていくということですから、別に今日、明日決めなきゃいけないというものじゃないですわね。だから、そんなに、その決める期限に意味があるとは思いませんけど。だから、支障がないように決めていくということでしょう。だから物事は、現地の状況とか、データを聞くということなんですが、それをやった上で、まずはこちらへ持ってきて試験焼却をしてどうするかとか、こういう話からやっていくんでしょ。だから、そういったことをやりながら、試験焼却するときに別にまだ数字が要るということでもないでしょうからね、試験的なことだから。だから、そういったこともやりながら、本格的に受け入れるまでに決めるということだと思っております。
そのためには、やっぱり受け入れる、試験焼却をやる、さらに。ですから、私、この間申し上げたように、最終処分場にちょっと時間がかかるということであれば、仮置き場、ストックヤードは早く造って、それができれば、どんどん受け入れすることができるので、それもどんどん進めていきながら、ということだというふうに思っております。ですから、まずは受け入れ態勢をどう作っていくかということが一番の大きなポイントではないかと思います。 |
【記者】 |
広域処理と安全性について、東海市長の現地視察に県の職員も同行し調査をするということですが、 具体的な調査内容を教えてください。 |
【知事】 |
今回、震災がれきの状況だとか、そこのいわゆる放射性物質の数値だとか、そのがれきのもの、生のもの、それから焼却した後の焼却灰のもの、そういった通常の調査をしてくるということだろうと思っています。東海市は市長さん始め、部長さん、清掃センターの方、生活環境課長さんなどなどが行かれると聞いておりますから、うちの方から環境部からも、そういった廃棄物行政の専門家を行かせて、情報を共有していくということだと思っています。
ですから、今、釜石市さん、現地の方で持っておられるデータ、情報は基本的にはすべていただいてといいますか、共有して。というか、どちらがどちらかというか、これは共同作業なので、今、現地で持っている情報は、基本的には共有させていただいてやっていくということだというふうに思っております。4、5、6日の3日間ということでありますから、是非、しっかりと情報をいただいて、そして現地の状況をつぶさに見てきていただいて、また報告を受けたいというふうに思っております。 |
【記者】 |
試験焼却という話がありましたが、実際に受け入れる前に、そういった過程を踏んでから実施するお考えですか。 |
【知事】 |
そりゃそうです、やっぱり。だって、いきなりドカンなんて話ないので、実際に現地で調べたデータをあれしてお示しする。実際に物を持ってきて、実際にやってみてということですよね。どこでやるかは、それは地元のやっぱり住民の方々とか、皆さんに御理解いただくように、そういったものを情報も含めオープンにしながら、御理解を賜りながらやっていくということになるのは当然だというふうに思っています。だから、とにかくそれらをきちっきちっと手順を踏んでやっていくということになると思います。 |
【記者】 |
今週、金曜日に、中京独立戦略本部会議の第2回目が開かれますが、どのように臨まれるのかお伺いします。 |
【知事】 |
その前に、昨日、私が記者会見できなかったんで、同時に河村さんの方でも発表していただきましたが、女性ということでございまして、愛知県岡崎市出身で東京ガールズコレクションの立ち上げからチーフプロデューサーとして活躍をされました、現在、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属されておられる、永谷亜矢子さんを女性メンバーということで加えるということにいたしました。私も、去年夏に会っておりまして、それは何かというと、東京ガールズコレクション、去年は2月にやったんだね、今年は秋にやると聞いておりますが、そういったことを大いに盛り上げていきたいということなので、是非、是非、是非と、こういったのをどんどんやっていくというのは、大変元気になるのでということで、私からもよろしくお願いします、ということを申し上げた永谷さんということでございますので、是非、大いに期待をしたいというふうに思っております。
なお、3月30日には、たたき台のたたき台というか、これまで申し上げてきたことをしっかり言っていくということだと思っております。前回、いろんな御意見をいただいた論点整理ペーパーは出しますが、併せまして、1年前に公約で約束をさせていただいた、愛知県と名古屋市の合体、強力で唯一の司令塔、そして二重行政の徹底排除、そうしたことを踏まえ、日本一元気な愛知・名古屋をつくっていくんだということのあり方をですね、骨子という形、そういったもの、今まで私が申し上げてきたものを、つなぎ合わせたものをお出しをして、いろんな御意見をいただくということになろうか、というふうに思っております。
そういう意味では、今度は、この間、名古屋市役所でやりましたので、今度は、県庁の本庁舎の講堂。いろんな場所、どこかと言ったんですけど、人数がある程度、多くなることもあるかなと思ったので講堂でやるということでございまして、しっかりとやっていきたいというふうに思っています。 |
【記者】 |
河村名古屋市長が、先日の会見で尾張名古屋共和国構想が中京都構想になる、中京都イコール尾張名古屋共和国と考えられる旨の発言もありましたが、これについて知事はどのようにお考えでしょうか。また、たたき台は、名古屋市と県が別々に出すのでしょうか。 |
【知事】 |
中京都構想というのはですね、去年の選挙で共同マニフェストで掲げて、そして大阪の維新の会の皆さん、橋下さんの方とも連携をして合意をしてやってきたものでございますので、まず、たたき台が二つ出るということはありません。合意をしたものしか出ていかない。事の性格上当たり前のことであります。
中京独立戦略本部は、時事放談会とか漫談会ではありませんので、要は個人の意見が出ていくということもありません。あくまでも共同で合意をしたものが出ていくということでございます。それが1点。従って、3月30日の会合で、河村さんがいろいろ個人の御発言することは自由でありますけれども、いろいろ言われておられる尾張名古屋共和国構想が、中京都構想という形で出ていくということはありません、それはありません。
というのは、私、何度も申し上げておりますが、尾張名古屋共和国構想を河村さんが唱え、周辺の市町村の皆さんと連携して、いろんなことをやっていきたいというのは、それを大いに結構なことなので、どんどんやっていただきたいと。そうやって愛知県と名古屋市が、合体して一つになるということをお約束しているわけですから、そういった形で名古屋市さんが頑張って求心力を持っていかれるということは、大変結構なことなので、これは大いに歓迎をしたいということを申し上げておりますが、それがどういう形になるのかということを、私自身も、これは制度論を申し上げているので、形とか制度論ということなので、それはどういう形になるのかを、何を目指しておられるのか、というのは私はまだ聞いておりませんので、それがポンと出ていくということは、それはありません。ですから、そういった性格のものではないということを申し上げたいというふうに思っております。
ですから、私が言っているのは、例えば全部、名古屋市が、周辺市町村全部合併をしてやっていくということなら制度論としてはわかるんですが、広域連携が制度ということにはならないんではないのかなというふうに思います。現実に周辺の市長さん、町長さんに「ちゃんと合併するのかね」と聞いたら、全員が「そんなこと考えておりません」と言われるので、そこはどういうふうにこれからやっていかれるのか。それは何度も申し上げますが、地域ごとに、ブロックごとに市町村の皆さんが広域連携して、いろんなことをやっていかれるというのは、大変結構なことだというふうに思っております。
例えば、今日の知多市の5市5町の広域の消防指令センター、これだって、今まで5市5町で消防本部六つあって、それが24時間6か所で救急車の手配とかやっていたわけですね。それは5市5町が一つになる、ちょっと設備投資は要りますが、一つになるということは、かかる人数が半分以下に減らせるということなんですね。だから、そういったことを、どんどん、どんどんやっていただく、こういうことは、私は大変結構なことだと思いますが、中京都構想とそれがどうかと言われても、それはちょっと私は具体的なことを河村さんから聞いているわけではありませんので、市町はどんどんやっていただいていいんですが、あくまでも中京都構想というのは、愛知県と名古屋市を合体して一つにするということですから、そこのところの話を、もっとお聞かせいただければありがたいかなと思います。あくまでも本部においては合意をしたものしか出ていきませんので、そこでいろんな議論が出るのはあれですけれども、我々からこういうアイデアですということで出ていくことはありません。 |
【記者】 |
知事の中京都構想についての腹案については、出されないのでしょうか。 |
【知事】 |
だからそれは、あくまでも協議して合意したものでなければ出ていかないという性格のものですから、私自身の腹案はありますし、そういったことの話もしていかないかんと思っておりますが、そういう意味では、これからじっくりと24年度、新年度やっていきたいというふうに思っています。 |