【記者】 |
がれき処理の現地調査報告を受けたとのことですが、具体的にどのような現状で、どういう点が県の独自の基準づくりに生かされるという報告であったのでしょうか。 |
【知事】 |
具体的にって、トータルで、もう既に報道されていることですね。釜石でどのぐらいのがれきがあり、岩手県でどのぐらい、それから宮城でどのくらい。要は、釜石だとがれきの発生が57万トンとかね、岩手で435万トン、それから宮城で1,600万トンというのがあって、それを今現状として、例えば中でいうと、コンクリート殻のような不燃だとか、あと木くず、金属くず、可燃物、そういったものが何%ぐらいあるかとか、それをどういうふうに対応しているのかということとか、そういった現状をお聞きしました。どちらも異口同音に、愛知県が引き受けていただけるなら、県から種類、量などのオーダーを出してもらえば、そのように対応して準備を進めるという話でございます。是非是非よろしくお願いしたいということでございました。
いずれにいたしましても、我々としては、その受ける方向といいますか、受ける決意を固めたわけでありますから、あとは具体的に進めていきたい。具体的に進めるためには、もう場所は特定をしたわけですから、具体的な場所としたら、普通に縄張りして図面引いてきちっと手続踏んでやっていかなきゃいけませんので、そういったことを粛々とやっていきたいというふうに思っております。また、当然これからも引き続き、しっかり連絡を密にして対応していければというふうに思っております。 |
【記者】 |
先週、3箇所について正式に検討を進めていくと発表がありましたが、地元の首長は安全性、風評被害への懸念を示しているが、今後どのように理解を求めていきますか。 |
【知事】 |
どうやってって、それは説明して理解を求めていくというだけですよ。だから、今は我々はこういう場所の特定をしてこういったことでやっていくということで方針と決意を固めたわけでありますから、あとは具体的なものを、例えば知多の南5区であれば、ここでこういうふうな、ここの場所に処分場をつくり、焼却施設をつくり、ここに仮置き場をつくるということ。それはこういうものですよと。だけど、具体的な設計図と図面と、そしてまたそれに対してこういうデータですということをきちっとデータで説明しないと説明になりませんですよね。だから、そのデータを作るということをやらなきゃいけませんから、そのためにはやはり調査費が必要だと。調査費で専門家にこれは委託をし、こちらからスペック、注文書を出して、それに基づいてきちんと調べてもらい、そして具体的な絵姿、図面を作ってもらって、それでもって説明をしていくということにならないと、今我々説明できるのはこのぐらいのものしかないので、それはまず、今度は今週、各市町村の担当者とかそういった方々に説明をいたしますけれども、そういった方々からまたいろんな御要請、注文を受けて、それをまた専門家に言って、そういった設計会社とかコンサルの皆さんにね。もっともっと詳細なものを積み上げなきゃいけませんから、それをまず今日夕方、専決処分しますけど、そこでしっかりやって、そして説明しようということに尽きます。
基本は、安全性に懸念があるようなものを受け入れることはありませんので、それはきちっとやって、粛々とやっていくということなんですが、ただそれは言葉で言ってもしようがないので、やっぱりデータでお示ししなきゃいけない。当たり前のことですけど。そのためにはデータを積み上げるための、それは専門家に注文出さなきゃいけませんから、その作業をやっていただく予算が必要だということなので、それは急を要すると。6月議会にかければ7月になっちゃいますから、そのスピードではいけないということなので、今日、専決処分をして粛々と、できるだけ早くその作業を終えて、しっかりと地元の皆さんに説明していきたいというふうに思っています。 |
【記者】 |
先ほど、各自治体からの注文を受けて、との発言がありましたが、これまでないような安全性の高いものをつくって欲しいとか、風評被害対策を県もやってほしいとか、そういったものを今後の取組みに反映させていくということですか。 |
【知事】 |
というか、別に全く新しいものをつくるわけじゃありませんので、処分場の焼却施設は既存のものがあるわけですよね。ただ、これをそこの場所でどういうものにするかということについては今後具体的に設計せないけませんから、その設計をしっかりやっていくということです。あと、地元の皆さんからいろんな御要請があるというのは、そうした風評被害云々も含めていろんなことがあると思いますから、それはしっかり受けとめてやっていきたいというふうに思ってます。 |