【記者】 |
市町村や風評被害を心配する団体から、がれき受入れに慎重な意見も出ていますが、知事はこうした慎重派、反対派をどのように説得しますか。 |
【知事】 |
説得というか、淡々と粛々とやっていくということだと思っています。要は、こういう形でやりますということは申し上げたんですね。ですから、知多市、碧南市、田原市の最終処分場、巨大な最終処分場の中にさらにきちっと管理できるものを早急に作って、そこで受け入れをしていく。焼却施設、処分場、そして、つなぎの意味での仮置き場、ストックヤードも作ってやっていくということはもう発表いたしました。
ただ、それを具体的に説明していくために、やっぱり科学的なデータとか資料とかきちっと。こういった話は好きや嫌いとか感情論とかそういう話じゃなくて、やっぱり科学的な知見、データに基づいてきちっと説明をしていかなきゃいけないと思いますので、そういった意味で調査費を予算措置したわけです。
既に独自の基準というものについては今週、明日かな、明日にでも契約をすると。最初の契約をいたします。さらに、この契約につきましては、搬送の手法ね、どういうふうに持ってくるかということ。それから、3箇所にそれぞれ基本の検討とボーリング調査で3箇所掛ける2で6本、それから環境アセスメント3箇所で3本、全部で11本のこの調査委託契約をこれから順次、早急にやっていくということになります。これも契約したらできるだけ早くこの方向性、結論を出してもらって、結論とかデータを作ってもらって調査をしてもらって、それを地元の人も含め、県民の皆さんにしっかりと説明をして、理解をしていただくように取り組んでいきたいというふうに思っております。
私は、そういう意味で、そういった理解を得ながら着々、着実にやっていくということです。 |
【 記 者 】 |
先週の市長会の勉強会では、調査に入るにしても県が地元住民にしっかり説明をしてほしいとの声もありましたが、こういった意見にどのように応えますか。 |
【 知 事 】 |
だから、最初からそういったきちっとしたデータを作って調査をかけてしっかりやって、その上で地元の市、そして地元の地域にはしっかりと説明をしていきたい。これは最初から申し上げております。それは県が直接の事業主体になって、県が責任を持って主体となってやっていくということなので、そのことは当然のことながらしっかりとやっていきたいということです。 |
【 記 者 】 |
まずは、データということでしょうか。 |
【 知 事 】 |
それはそうです。だから、いつも申し上げておりますが、これはもうやるわけですから、きちっとやっていく上において一番いいやり方を作り、そして地域の皆さんにはきちっと説明をしていくということで、よくよく考えて一番いいやり方、方法でしっかりとやっていきたいということです。 |
【 記 者 】 |
調査に入ること自体不安ということもありますが。 |
【 知 事 】 |
それは言われてもしようがないね、それは。調査で何かある?調査することが何か御迷惑かけますか、そんなことはないと思いますよ、それは。だから、市長さんとかいろんな御意見はあると思いますが、そこのところは、それぞれの皆さんがこれまで被災地の地域に職員を送ったり、いろんなことで御支援をしてきた、そういったこと、経過とかこれまでの、それぞれの市の皆さんがね、市長さんがね、言っておられたことをよくよくお考えになってしっかりと御協力をいただきたいというふうに思っています。 |
【 記 者 】 |
市長さんが言っていたこと、とは具体的にどのようなことでしょうか。 |
【 知 事 】 |
一生懸命みんなで支援しましょうということを言っておられたわけですね。だから、その基本的な方向は全く変わっていないというふうに思っていますけどね、私は。
それぞれの地域の皆さんが一生懸命東北地方を応援するということを言っておられたわけだから、そのことをよくよく踏まえて御協力をいただければというふうに思います。そういう方向だと思いますよ、皆さん。だから全く一緒になってやっていけるというふうに思っていますけど。 |
【 記 者 】 |
トヨタの田原工場ではレクサスをつくったりしていますが、風評被害対策に関して、現在県として具体的に考えていることはありますか。 |
【 知 事 】 |
風評被害っていうのは、要はわけのわからん話ですからね、そんなことで風評被害になるとは私は思いませんけどね、それは。それはためにする議論じゃないかというふうに思いますけど、そういったことが起きないように我々は全力を尽くすと。起させないと、起きないようにすると、起こさせないということに全力を尽くす。これは国が絶対それは責任持って起させないようにしますと言っているわけですから、我々も絶対にその責任を持ってそんなことは起きないようにします、起させないようにしますということをずっと言い続けるし、もし何かあったら、それはきちっとやると、き然としてやるということだと思っています。
ほとんど問題のない値のものを持ってきて封じ込めてやる、計ってみれば全く出てこないと、土かぶせて埋めちゃえばゼロなわけだ、数字は。それでも何かありますかという話ですよ。そういうのは言いがかりじゃないの。そういうことに対してそれでもどうですかと言われても、それは起きない、起させないようにします、起きないようにしますということを言うだけですよね。もしそういうひぼう中傷というか、ひぼう中傷だよね、そうなるとね。全くゼロなのにも関わらずそういうことがと言うんだったら、それはもうき然として対応するということだと思います。 |