【知事】 |
大津市のいじめを要因として中学2年生の子が自殺するという大変痛ましい事件がありまして、連日マスコミ報道で大きく取り上げられているところでありまして、私、この問題というのは非常に根が深いというか、日本全国、本当になかなか根絶というところまでいかないのが残念でならないわけでありますが、皆さん御案内のように愛知県は、先ほど部長会議で申し上げましたが、平成6年に西尾でいじめを原因として自殺した大河内君の事件がありました。当時、私も東京で役所勤めしておりましたが、私は高校が西尾なので、地元でえらいことが起こったなと。何なんだというふうな思いをいたしました。その後、これはどんな小さなサインでも見逃さない、見落とさないということで、県の教育委員会から各市の教育委員会、市町村の教育委員会にそうした指導をしておりまして、各小中学校もほぼ全ての小中学校で定期的にアンケートをやっております。アンケート調査をやり、ささいな、こんなこんな細かいことを見逃さないように実態把握に努めております。
ですから、直近の平成22年度の都道府県別いじめの認知件数のワースト5、これは国公私立ですが、小学校では愛知県が5,010件で1番ですね。それから中学校では愛知県が3,812件で、千葉県が1番で3,961件なので2番。高校では471件で3番と、こういうことでありまして、私はこれ決して、この認知件数が多いというのは、それだけ僕はきめ細かくアンケートをやっているということだと思います。というのは、地域地域で、これは確率の問題なんで、何十万人、何百万人をベースにして、そんな、こんなにいじめの件数がこんなに、倍半分も違うなんていうことはないと思うんだ。表へ出てるか出てこないのか、それだけ感知できるのかできないのかということだと思います。
ですから、そういう意味で、これは深刻な状況に陥る前に早期発見、早期対応するということが重要だと思いますので、各学校では定期的なアンケート、それから常日頃からの個別面談、いじめの早期発見ということに努めてもらいたいと思っておりますし、スクールカウンセラーを使った相談活動の充実、そうしたこともずっとやってきております。
スクールカウンセラー、いじめ問題に対してのことについて、平成6年に西尾での中学生の自殺の問題、それから平成12年に名古屋で中学生が同級生から5,000万円を恐喝されるという事件ありましたね。だから、そういったことも受けて愛知県ではずっとやってきておりますけれども、例えば平成19年度にスクールカウンセラーを全中学校への配置を完了したと。それから小学校にもどんどん配置をして、平成24年度、今年度にスクールカウンセラー、全小学校にも配置を完了しております。ですから、そういったことも含め、絶対に許さない。とにかくどんな小さなことでも拾い上げていって解決をしていくということだと思っております。ですから、先週、蒲郡でいじめのケースが報道されましたけれども、あれも解決したと。そういったいじめをした側から、子どもも親御さんもその相手さんのほうに全部謝罪をして、学年集会もやって解決をしたというふうに聞いております。ですから、とにかくそういったことを少しでも、ちょっとしたことでもとらまえてやっていくということが必要だと思います。
でもって、そういうこともありますので、近々私のほうから県民の皆様、そして、小中高全学校関係者に向けてですね、メッセージを発信したいというふうに思います。改めていじめ問題の根絶に向けてですねみんなで考えようということで、改めて私からメッセージを出したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。内容は今詰めているところでありまして、できるだけ早くメッセージを発したいというふうに思います。 |