【知事】 |
それではですね、定例の記者会見を申し上げたいと思っております。
まずは、大変恐縮でございますが、年頭所感を先ほども仕事始め式で申し上げましたが、去年もそうだったんでありますが、これはインターネットで配信いたしますので、大変申しわけありませんが、もう一度お付き合いをいただきたいというふうに思っております。お手元に私の年頭所感をお配りしておりますので、御覧いただきながらお付き合いをいただければというふうに思っております。
改めまして、皆様新年明けましておめでとうございます。
昨年、我が国は、長期化する円高、中国等をめぐる対外関係の変調、東日本大震災からの復旧・復興、原発事故を受けたエネルギー政策の見直しなど、様々な課題が山積をし、景気の先行きにも不透明感が漂った多難な1年でございました。そうした中にありまして、我が愛知は企業立地や研究開発の支援、県独自のエコカー免税の創設など産業・経済対策に力を注ぎ、日本の成長エンジンとして日本ど真ん中から国を支え、引っ張っていくという、力強い姿勢を示してまいりました。私自身、昨年の愛知は、活力の「活」の1文字に表わさせていただきました。今年も、さらに活力と豊かさに満ちた日本一元気な愛知づくりに取り組んでいきたいと考えております。
さて、今年は2013年、巳(み)年でございます。辰(たつ)年の昨年は、大いなる飛躍への期待を込めて、年頭における私の所信という意味で「飛竜乗雲」の書を披露させていただきましたが、今年は干支(えと)の蛇、巳(み)にちなみまして、こちらにあります「一龍一蛇」(いちりょういちだ)の四文字の書にさせていただきました。これはですね、中国の「荘子」にある言葉でございまして、「一龍一蛇」、「あるときは龍となって大空を駆けめぐり、あるときは蛇となって地べたを這い回る。転変する内外のいろんな状況、時の推移に合わせて柔軟に対応し、そして調和する。」という意でございます。自然をあるがままに受け入れていくという荘子の思想に近いといいますかね、表わした言葉であるというふうに思っております。我が愛知、そして日本を取り巻く内外の情勢は、今年だけじゃなくて、昨年もずうっと大きく変化をいたしております。その変化に的確に対応して愛知の総合力を発揮し、そして元気な愛知を作って日本を引っ張っていく、そういう意を込めて「一龍一蛇」と記させていただきました。今年1年、その思いでしっかりと頑張っていきたいと思います。そして、その思いを実現するために、今年も具体的な施策を次から次へと展開していきたいと思います。
まず、モノづくり産業の競争力の強化でございます。
日本を支える成長エンジンとして愛知の産業をフル回転させまして、日本一の産業集積力という愛知の強みをさらに高めてまいります。一昨年には、国際戦略総合特区として航空宇宙分野の指定を受けました。今年はボーイングの増産、そして日本初の国産ジェットMRJの初飛行も予定されております。こうしたプロジェクトをさらに進めてまいります。そして愛知を、アメリカのシアトル、フランスのトゥールーズと並ぶ世界三大拠点にしていきたいというふうに思っております。
そして、愛知の基幹産業であります自動車産業でございます。現在、豊田・岡崎地区では、4,000人の研究者が集まるトヨタ自動車の日本一の研究開発拠点の整備に向けたプロジェクトを昨年11月に着工いたしました。着実に推進をしていきたいというふうに思っております。
また、昨年4月からスタートさせました産業空洞化対策減税基金による補助制度につきましては、実証実験、研究開発に加えまして、具体的な企業の設備投資、企業立地の分野では42件、1,144億円、1万1,000人の雇用が見込まれる案件が、既に決定をいたしました。まだまだ手が挙がってきておりますので、日本一の産業県愛知をさらに前に進めていくために、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。
また、愛知万博のそばにあります「知の拠点」、昨年2月に「あいち産業科学技術総合センター」をオープンいたしました。今年は、「あいちシンクロトロン光センター(仮称)」のオープンに向けまして、今、準備を加速いたしております。さらに、こうした研究開発拠点、次世代産業の育成、航空、自動車などなどを育てまして、また中小企業の振興をいたしまして、日本一の産業県愛知をさらに磨きをかけていきたいというふうに思っております。
続いて、環境政策でございます。
日本一の産業県である愛知は、環境政策でも日本一、トップランナーでなければならないと思っております。そのためにも、住宅の太陽光発電やメガソーラー、農業用水を利用した小水力発電などの再生可能エネルギーの活用にさらに取り組んでまいります。次世代自動車の導入もしっかりと進めてまいります。また、COP10で採択をいたしました「愛知目標」の達成に向けましても、生物多様性戦略の策定、生態系ネットワークの形成など、取組を進めてまいります。さらに、今年は「ESDに関するユネスコ世界会議」の1年前ということでございまして、その準備をしっかりと進めていきたいと考えております。
続いて、農林水産業でございます。
愛知県は日本三番手の農業県でございます。順位でいえば大体5位から6位ということでございますが、中部地区では最大の農業県でありまして、特に園芸の分野、花の分野では50年連続日本一、まさに「花の王国あいち」ということでありまして、花フェスタを昨年のラグーナ蒲郡に続いて、今年は市制60周年の西尾市でも開催し、大いにアピールをしていきたいというふうに思っております。また、愛知には、あさりやうなぎを始めとした上位のものがたくさんありますし、そうした水産資源の保護、そうしたこともしっかり取り組み、愛知の農林水産業を活力あるものにしていきたいと思っております。
続いて、地震防災対策の強化でございます。
県民の皆様の安心安全の確保ということで、地震防災対策充実強化をしてまいります。今年はですね、今年の6月に予定をしておりますが、地域防災計画の見直し充実に向けて、今、検証、取組をいたしております。安心・安全の愛知を作っていくために、また、ハード面では緊急輸送道路とか港湾設備などの防災機能の強化を踏まえた社会基盤の整備、農業用ため池や排水機場の耐震対策、県立学校の耐震化、また国の基幹的広域防災拠点の早期実現など、しっかりと取り組んでいきたいというふうに思っております。
また、医療・福祉の充実にも取り組んでまいります。現在、愛知県では、「災害医療対策」、「精神保健医療」、「小児救急」、「がん対策」の見直しにポイントを置いた新たな地域保健医療計画の策定中でございます。こうした今申し上げたポイントを盛り込んで、県民の皆様のための医療計画、医療体制を作っていきたいと思います。
なお、具体的には、大府の小児医療総合センターに小児の第三次救急の病棟を作る、今、設計をやっておりまして、来年度、着工したいと思っております。また城山病院、精神の城山病院のこの設計も、改築も進めております。それから、がんセンター中央病院では外来化学療法センター棟をこの夏にも完成させることといたしております。
そして福祉でございます。
高齢者の医療・介護・予防・住まいを切れ目なく提供するために、地域包括ケアシステムの“あいちモデル”づくりを今やっておりまして、しっかりと取り組んでいきたい。また、児童虐待の防止、子育て支援などにも積極的に取り組んでまいります。
また、障害福祉の分野では、春日井の心身障害者コロニーの全面改築を行いまして、「療育医療総合センター(仮称)」を整備してまいります。今設計をやっておりまして、来年度にも具体的な着工に入ります。また、岡崎の第二青い鳥学園もこの三河地域の重症心身障害児者の入所施設として全面的な移転改築を行っていくことといたしております。
また、「人づくり」も大変大きな課題でございます。
愛知の基盤となる「人づくり」、今年11月には名古屋市と刈谷市を会場として、第23回全国産業教育フェア愛知大会を開催いたします。全国の専門学科などで学ぶ高校生が発表や展示などを通じまして、大いに発信、交流をしていくものでございます。10万人の方が集う大規模な大会でありまして、成功させていきたいと思います。そして、これに続いて来年には、ESDの世界会合の後でありますけれども、引き続いて、来年11月、技能五輪の全国大会と障害者のアビリンピックを開催いたします。愛知は、昨年10月に長野で開催された技能五輪でも優勝いたしまして、8年連続全国優勝ということで、まさに技能王国愛知でございます。しっかりと取り組んでいきたいというふうに思います。
さて、文化・芸術の分野では、クリムト展というのは大変大事なイベントでありますが、さらに今年8月から10月にかけまして、「あいちトリエンナーレ2013」を開催いたします。名古屋、そして岡崎を中心に、県内各地も回っていきたいというふうに思っておりまして、この3月にも全てのアーティストを決めていきたいと思います。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
それからスポーツでは、今年3月の「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2013」、2回目ということでございますが、全部で3万人の方の御参加、女性だけのフルマラソンで昨年は1万3,114人。もう既にギネスに載っております。スポーツ王国愛知を代表する大きなイベントにさらに育て上げていきたいというふうに思っております。
それから、東三河県庁がスタートして2年目でございます。今年2月をめどに、「将来ビジョン」と「主要プロジェクト推進プラン」を合わせた、「東三河振興ビジョン」を策定してまいりたいというふうに思っております。東三河を県政発展の大きな柱として育てていきたい。そして三遠南信連携ということで新たな大きな発展も、ビジョンも作っていきたいというふうに思っております。
また、今年11月には豊川市でB−1グルメの全国大会も開催されます。地元の皆さんとともに大いに盛り上げていきたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、日本一の産業集積を誇る我が愛知が元気になって日本を引っ張っていく。これからもしっかりと取り組んでいきたいと思います。
なお、私にとりましても、今年の2月にちょうど知事就任の2年、折り返しを迎えるわけでございます。これまでの2年間、様々な内外の変化、大震災、円高、デフレ、また対外関係の変調、中国との関係などなど、いろんな課題、問題がありました。それを一つ一つ、その都度その都度スピード感をもって対応してきたと考えておりますが、引き続き、こうした形での取り組みを進めていきたいというふうに思っておりますし、やはり仕事は、任期であります4年間でしっかりと完成をさせていきたいということでありますので、2年前の就任直後の2月、3月、4月、5月と、あの時は骨格予算と、そして6月補正で大きな方向性を作りましたが、そうしたものをさらに具体化をして、この4年間で完成をさせていきたい。もちろんハードのものは全部は、例えば病院の建て替えなんていうのはそう簡単にはいきませんけれども、もう全部設計に入り、そして着工しようというものもありますし、そういったものを含めて実を上げていきたいというふうに思っております。
日本一元気な愛知、活力あふれる愛知を目指して、また皆様とともに頑張っていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
ということで、以上、私の年頭所感でございました。 |