【知事】 |
厚生労働省、旧厚生省の人口推計というのは、数ある統計の中で一番当たると言われているものでございましてね。それはそうですね、今ある出生数を先々に持っていけばいいわけなので。 ですから、2040年、今から30年近く後でありますが、何もしなければ、今の状況でいけば、まず間違いなくそれに近い線になるということだと思います。したがって私、これは愛知というよりも、日本全体のことですね、大変大きな課題というか、特に直面する深刻な課題だと思います。
ですから、そういう意味では少子化対策ですね、子育て支援、これはもう前から言われていることで、これは本当にしっかり取り組んでいかなきゃいけないということだと思いますし、私、国会議員のときから少子化対策、子育て支援対策は必須だということをずっと申し上げ、取り組んできました。
それと併せましてね、やっぱり日本の産業とか経済とか、地域を活力あるものにしていくためには、私は、今日本の場合は真正面から移民ということは取り組んでなくて、外国人労働者を研修という形とかいろいろ、日系の方は平成元年に入管法、入管手続を改正して入りやすくするとか、あとある程度高度人材といいますかね、そういった方を入っていただくということでやっておりますけど、私はですね、真正面からそういったことをやっぱり、移民政策も含めて、これは取り組んでいくべきだということをずっと申し上げ、そしてそういう議連もつくって、提言も何度も何度もやってきました。もうそういう議論の余地はないんじゃないかと私は思いますね。
あの2040年の人口の推計を見れば、もう2,000万人以上減るんですよね、たしかね。1億人ちょっとぐらいになるということですし、高齢化率が30%をはるかに超えていくと。愛知県はそれでも高齢化率が46番目だったかねたしかね。たしか若いほうなんですよ。それにしてもやはり大変深刻だと。あの人口の状況だと、社会保障制度は全部壊れますから。年金ももたない、医療も介護ももたない。全てもたないということなので、私はそういう意味ではもう議論の余地はない、待ったなしで人口減少に対して取り組んでいかなきゃいけないということだというふうに思っております。いろんな課題ありますけれども、日本が直面する本当に深刻な課題だし、すぐ取り組んでいかなきゃならない課題だというふうに思っています。 |