【知事】 |
これは新年度の予算にも関係するものでございますが、特に子育て支援という形で、今日の女性の活躍促進ということでも関連いたしますが、働く女性を応援する子育て支援ということも含めまして、今、新年度の予算策定中でございますけれども、その中でも特に放課後児童クラブの整備促進について、その方針、方向が固まりましたので、ご報告をさせていただきたいと思います。
お手元には、このA3横の1枚紙を、内容をまとめて、お配りしておりますので、ご覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。
まず、左の現状のところをご覧いただきたいと思います。放課後児童クラブにつきましては、平成22年3月に「あいち はぐみんプラン」を策定いたしました。そこで目標として、小学校区に1か所つくるということとか、大規模クラブの解消を目指して、平成26年度に650か所。これは政令市と中核市を除くということでございますが、との目標を定めまして、整備促進に努めてまいりました。その結果、平成25年5月1日、昨年の5月1日では657か所ということで、この策定当初の目標は達成したわけでございますが、その後ニーズが高まりまして、さらに多くのクラブが必要となっているというのが現状でございます。
昨年5月1日現在の放課後児童クラブに登録できなかった児童、いわゆる待機児童は、政令市・中核市を除きまして、県内で前の年から200人増加いたしまして498人ということで、これは、厚生労働省の調査によりますと、全国ワースト3位という、あまり、ありがたくない状況でございまして、これも報道されたとおりでございますが、ということもございまして、これは東京、埼玉に次いで全国ワースト3位ということで、大都市圏にどうしても働く女性の方がたくさん、希望の方がおられて、待機児童がどうしても出やすいと。これは保育園でも一緒でございますが。だからといって、それをそれのままというわけにいきませんので、これを解消していきたいと。
保育園、保育所待機児童の解消、これも当然やっていかなきゃいけませんが、保育所を卒園した際に待機児童となる、いわゆる「小1の壁」ということも言われているわけでございます。
この待機児童への対応といたしましては、空き教室を利用したり、夏休み期間中の利用希望者に対しまして、教室を臨時的に使用するなど、市町村の実情に応じた工夫により解消に努めておりまして、ここの現状の二つ目の丸の、498人の右側の、ちょっと小さいんであれですが、括弧のところにありますが、昨年の12月25日時点では390人減少して、108人まで減少いたしております。したがって、今100人ちょっとですが、今年度のクラブ整備によりまして、この108人もほぼ解消するという見込みではありますが、保育園の待機児童と一緒で、そういうのができたとなると、またニーズが出てくるというのがございまして、したがって、さらに整備をしていかなきゃいけないということでございます。
右側の課題の欄をご覧いただきたいと思います。地域の実情に応じた工夫により解消に努めておりますが、新たな施設整備も求められております。また、現在は、待機児童のいない市町村につきましても、宅地開発などによる今後の需要の増加に対応する必要があるということもございます。
それと、もう一つは、子育ての支援制度が新たに平成27年度から変わります。ですから、1年ちょっと後ということでございまして。これはですね、放課後児童クラブはこれまで小3までであったのが小6まで、3年間延びるということと、それから施設及び運営基準は今までなくてガイドラインだけだったんですが、国が省令で基準を定めまして、市町村が条例を制定する。定員が40人、面積が1.65平米1人当たりというような感じになるということでございますので、そういったことになりますと、また当然、対象の児童が広がってくるし、また、そういう施設の規格もできてきますので、そういったものに対応していく必要があるということでもございます。
そういったことに対応するため、平成26年度における取組ということで下のところを見ていただきますように、予算を増やし、そして待機児童が発生しないようにするために、対象か所数の拡充を図っていきたいというふうに思っております。
平成25年度は7市町村で7か所ということでございまして、未設置校区や大規模クラブの解消を優先採択をして7か所ということでございました。予算額は、25年度は3,300万円でございましたが、26年度、新年度は県から市町村に対しまして整備の促進、27年度がこういう新たな基準ができるので、そして対象が広がるので、26年度中にやっぱり、できるだけ増やしましょうということを働きかけをした上で、その希望が上がってまいりましたのが18か所でございましたので、この9市町村18か所をすべて採択し補助をすることといたしました。予算額は8,300万円程度を予定いたしております。したがって、3,300万から8,300万に増えると、倍増以上になるということでございます。
このように放課後児童クラブの整備の充実を図りまして、子どもが保育所を卒園した後も、保護者の方が安心して働き続けられる環境を整備していきたいというふうに思っております。
また、これは放課後児童クラブでございますが、保育所につきましても、整備を引き続き進めていきたいと思います。子育て支援対策基金を活用いたしておりまして、今年度は、これは名古屋市も、政令市・中核市も全部含めまして、今年、平成25年度は40か所の民間保育所の新規設置や受入定員の増加に対して支援をする予定でございます。
これは補助、うちの基金から2分の1出すんだね。補助率がね。名古屋市はもうちょっと増えなかったでしたか。3分の2までいくんだな、たしか。名古屋市のほうがむしろ、名古屋市に対する補助のほうが高いぐらいで。やっぱり待機児童は政令市に、どうしても全国的に大都市に集中しますから、そういった形でやっておりますが、この子育て支援対策基金によりまして今年度は40か所ですが、26年度は市町村の計画に基づいて県内で61か所の保育所の整備をしていくということですね、予定をいたしておりまして、引き続き、しっかりとやっていきたいというふうに思っております。
子育て支援対策基金というのは、平成21年3月にこれをつくりました。国が安心こども基金という、当時、リーマンショックの後の経済対策のときに、麻生内閣でありましたが、私、厚生労働副大臣をやって、この担当をやっておりましたので、これに数千億円ドンと積んで各県にお願いし、愛知県は結局、この子育て支援対策基金を累次積んできまして、トータルで235億8,700万という国からの積立金を積んで、実際使ったのは229億で、まだ残額が8億5,000万ぐらい残っておりますが、これは26年度の計画も入れてですね、来年度も入れてということでございますけど、ということで取り組んでおります。
ちなみに、保育所の新規整備は21年度から6年間で217か所の新規と定員増で対応いたしておりまして、こうした保育所もしっかりとやっていきたいと思います。
放課後児童クラブを拡充していくということを、こうした女性の活用といいますか女性の活躍促進という観点からもやっていくということで、あわせまして、この機会に。来年度当初予算、また2月の半ばに全体、ご報告いたしますが、この部分については方向を確定させていただきましたので、今日、ご報告をさせていただきました。 |