【知事】 |
それからもう1つ、私から申し上げたいのは、昨日ですね、熊本県で鳥インフルエンザが3年ぶりに発生いたしました。前回発生したのは私ども愛知県でございまして、2011年の1月に豊橋市、2月に新城市で、2か所発生いたしました。
前回の被害はですね、1月26日にまず豊橋市で発生し、採卵鶏、卵をとる鶏ですね、採卵鶏15万羽を殺処分したということでございました。そしてもう1つは、新城市で2月14日に発生し、種鶏、これは名古屋コーチンのひな鳥を採る種鶏場でございまして、1万7,500羽を殺処分したということでございました。
私は3年前の2月15日が就任日でございましたので、前日に発生し、就任した後、初登庁し、記者会見した後、すぐ作業服に着替えて、そのまま豊橋市、新城市に飛んでいったというのを覚えております。
それ以来の発生ということで、感染経路はよくわかりませんが、鳥インフルエンザは、通常は感染した渡り鳥の飛来によって感染するということなので、秋から冬にかけてが警戒を要するということでございまして、4月になっての発生というのは、これはちょっと予想外ということではあったかと思いますが、お隣の韓国で今年の冬、大発生をいたしておりまして、全国ですね、畜産関係者、農業関係者も警戒を強めていたわけでございますが、とうとう九州・熊本で発生してしまったということだと思います。
政府及び熊本県は、11か所の消毒ポイントを設置し、この方が経営している農場2か所、今回は全て殺処分ということで、11万2,000羽を殺処分ということでございまして、しっかりと対応をとられているというふうに認識をいたしておりますが、私ども愛知県に、昨日、日曜日ですが、4月13日付で、農水省、国の方から、各県におきましても、それぞれしっかり監視を強めてほしいと、そして何かあれば報告をしてほしいという、監視体制の強化についてという通知をいただきましたので、早速ですね、昨日、愛知県内のこうした家きん農家へ、農政部局から情報発信及び注意喚起を行わせていただきました。
また、主要家きんの異常の有無の確認及び早期通報の再徹底を、とにかく、もう1回飼っておられる鳥を監視し、そしてまた状況をしっかり見ていただいて、何かちょっとでも異常のようなものがあれば、直ちに通報していただきたいということを徹底いたしました。それから、県庁各課及び関係機関への情報伝達も、併せて行わせていただきました。
通常はですね、暖かくなってきますと、こういった形での感染は、むしろ減ってくるという時期でございますけれども、昨日熊本で発生いたしましたので、私どもも、3年前に発生したという経験も踏まえましてしっかりとチェックをし、監視を強め、そして連絡体制をきっちり強化して、対応していきたいというふうに思っております。
熊本の場合、渡り鳥ではないかというふうには言われておりますが、九州は韓国から近いので。ただですね、そうとばっか言えませんで、今ブロイラーのいわゆる飼養状況というのは、飼う状況というのは、今やウインドウレスですからね。窓ありませんから、渡り鳥が中に入ってくることは考えられないということでね。
前回の豊橋市、新城市の場合も、鳥が中に入ってくるなんか考えられないと。窓際というか、いわゆる外側のほうで鳥が倒れてたんじゃなくて、真ん中で倒れてたというのでですね、何だろうと。
どうもですね、これは推測の域を出ませんが、感染した渡り鳥がどこかで行き倒れになって死んでいると。それを野ネズミが食べて、それで菌を背負って、コソコソッと養鶏場に入ってきて感染する。どうもやっぱり野ネズミではないかというのは、当時も言われておりましたがね。だから、そうなるとやっぱり、そういった野ネズミが入らないように、ピシッと封鎖をしていくとか、そういったことも含めて、今はそういう体制をしっかりとっておりますから、よほどのことがない限り、そういったことにならないと私は思っておりますけれども、念には念を入れてということだと思いますから、今一度しっかりと注意喚起をし、鳥インフルエンザの感染としては、もうこれでほぼ終わりの季節になってきますから、しっかり監視、注意喚起をしながら、この感染時期を何とか乗り切っていければというふうに思っております。
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