【記者】 |
マニフェスト工程表の更新について、236項目のうち、何項目を達成し、何項目を達成していないのか、総計のようなものをまとめていらっしゃいませんか。
また、前回の知事選挙で共同公約に掲げられた中京都構想について、ご自身では進捗状況をどのように評価されていますか。 |
【知事】 |
236項目のマニフェストはですね、全て着手をいたしております。ただ、もちろん進捗状況はね、完了したもの、それから、仕掛りのもの、7、8割できたもの、5割ぐらいのもの、2、3割のもの、まだ取り組んだばかりのものと、こういうふうなことはあると思いますが、それは全て取り組み、着手をしているということで、進捗状況をしっかり管理するという意味でね、毎年、今の時期に、このマニフェストの進捗状況、工程表を更新して、発表してお示ししているということでございます。
そういう中でも、例えば、この3年間、産業空洞化対策減税基金を原資とする補助制度による企業立地の促進、また地域医療再生基金を活用した医療体制の充実強化、それからスポーツ大会を生かした地域振興、また東三河県庁の設置と振興ビジョンの策定といったことで、愛知の総合力を高める施策を精力的に進めて、着実に成果を上げてきているというふうに考えております。
また、今年度においてもですね、次世代自動車の普及促進や、南海トラフの巨大地震対策などなども含めまして、また女性の活躍促進、特別支援教育の充実といったことで、さらにマニフェストの厚みを増していきたいというふうに思っております。
そして、中京都の創設についてでございますが、これは、今年の3月といいますか、一昨年度と昨年度におきまして、中京独立戦略本部を開催し、その議論を深めて、一定の方向性、考え方の整理はさせていただきました。引き続き、それを含めまして、また河村さん、名古屋市の皆さんとも、よくよく話をしていきたいというふうに思っております。これは、引き続き協議をしていく、話し合いをしていくということだと思っております。 |
【記者】 |
236項目のうちいくつ達成した、というのは数字としては出していませんか。 |
【知事】 |
そういう形の整理はしておりません。ただ、このあれを見ていただければ、どこまで進捗したかというのはお分かりいただけるのではないかというふうに思っています。 |
【記者】 |
中京都について、知事は「中京都ホールディングス」というお考えを示された一方で、河村市長は「尾張名古屋共和国」という構想を示されています。中京独立戦略本部会議を伺っていても、なかなか溝が埋まっていないのかなという感じを受けるのですが、まさに今年が最後の仕上げの1年ということで、この1年、中京都について、どう具体的に進めて行くのか、知事のお考えをお聞かせください。 |
【知事】 |
今申し上げたとおりでありましてね、この公約の原点は、平成23年2月のトリプル選挙で共同公約として掲げたものでありますし、去年、河村さんは自分の名古屋市長選挙でも、公約として、まさに「中京都」という名前も挙げて、公約で掲げておられますね。ですから、選挙で公約に掲げたものを原点にして、それを中京独立戦略本部という会合の中で話し合い、協議をし、今年の春ですが、3月の段階での考え方の整理をとりあえずしたということでありますから、引き続き、それは、協議、話し合いをしていくということでございます、今の段階では。 |
【記者】 |
具体的にこの時期までに何かを決める、とかはあるのですか。 |
【知事】 |
それは特にあれですけど、協議、話し合いをしていくということであります。私自身は、申し上げていることは全く変わっておりませんから、選挙の公約で掲げたことということはね、よくよくこれは関係の皆様ね、河村さんも含めて、ご認識をいただければいいかなというふうに思います。 |
【記者】 |
マニフェストの「中京都の創設」の中に「次世代自動車の普及促進」を位置付けたのは、どのような理由からですか。 |
【知事】 |
マニフェストの当時のやつを見ていただくとあれなんですが、最初、EVの、充電式のいわゆるタクシーというんですかね。当時アメリカのカリフォルニアにある、ベンチャー企業がそういったのを大々的につくって、日本でもということで、経産省とかそういったところが肝いりで、東京でもそういったものを普及させようと。特に、充電のものをカートリッジ式で換えていくものがありまして、私もちょうどその折に、ちょっと視察をして、これはいいなという話でね、世界的にも広がっていっているということもあったので、それを、いわゆる名古屋を中心とした都市部でね、県と市で共同でやったらどうかというような話のところで、EV、次世代自動車を中京都構想の中に整理したというのがあってですね。そういうことなので、今回ここに、マニフェストのそこに書いてあるということなので、今回そこで整理したということです。
ちょっと政策のあれからすると、むしろ産業経済の方かなと僕も最初見て思ったんですが、自分の3年前のマニフェストを見たら、そこに書いてあるので、そこの項目で、今回、工程表の整理をしたということです。 |
【記者】 |
名古屋市も、この位置付けについては、一応了承しているのですか。 |
【知事】 |
了承というかね、だから私のマニフェストの中に、そこの部分に整理したというので。今回、私がやった、EVの充電器をどんどん県内に増やしていくということ、それから、県庁西庁舎の駐車場に水素ステーションをつくるということは、これは名古屋市とじゃなくて、これは県の事業としてやっているということですが、項目がそこにこう、当時のマニフェストに整理してあるので、そこで今回も、工程表の中で整理したということです。 |