【記者】 |
新日鐵住金について、これまでの3回とは別の原因であるということですが、知事も、4回目でもあり、大いに反省し、すべての業務点検をしてもらうくらいでないといけないとおっしゃいました。今回の報告を受け、知事が特に問題だと思うところを改めて教えてください。 |
【知事】 |
先ほど申し上げたとおりなんですけど、最初の3回の原因とは全く別の原因で、今回、また黒煙が発生する事故、いわゆる停電事故が発生したということであります。規模的にはこれまでのものより大分小さかったということではありますけれども、やっぱり周辺の住民の皆さんからすればですね、通常見ることのない光景でありますから、非常に不安も感じられると思いますしね。今回、環境への影響はほとんどなかったというデータですけれども、場合によっては大きな影響がある事故というのも考えられるわけですから、そういう意味では、原因はそれぞれ違うということもあれですし、大体ほぼ特定されているということでもあるのかもしれませんが、何せ、この半年の間に4回というのは、やはり、ちょっとこれは、いかにも異常ではないかというふうに思いますね。
ですから、そういう意味では、これだけの日本を代表するトップ企業さんですから、私は、社会的な責任というのはより重いと思うんですね。それだけ国民の皆さんの信頼も高いわけですからね。ですから、改めて、もう一回この名古屋製鐵所の総点検をやっていただいて、二度とこんなことがないように、しっかり取り組んでいただきたいということに尽きると思います。
やはり、我々というよりも、まさに当事者である新日鐵住金さんが、専門家の立場としての分析も含めてですね、大いに、東海市さん始め周辺の市民、住民の方にしっかり説明していただいて、そして不安払拭をしていただきたいなというふうに思っております。 |
【記者】 |
半年で4回目ということで、新日鐵住金はその度に再発防止に努めると言っていますが、知事として、根本的な対策がこれまで以上に取られるまでは製鐵所全体の操業停止をするというような、踏み込んだ対応を求めるつもりはないのでしょうか。 |
【知事】 |
今回の黒煙の事故といいますか、いわゆる停電の事故が、どこまでの範囲のものかということにもよると思うんですね。こういう全体のですね、まさに集中的なところの、大変大きな影響のある決定的なところだったということになりますと、やはりそこは全部止めて検証してもらわないかんということになるのかもしれませんが、今回お聞きしている範囲ではね、本当に規模的にもこれまでのものより小さかった。それと、原因は、ほぼこの部分と、一部のここの部分ということで、特定をされているというふうにもお聞きしていますから、私は、全体をこのことによって止めて何とかという話には、すぐにはいかないと。それはまた逆に、世の中における影響が余りにも大き過ぎると思いますからね。
ですから、私は、毎回毎回ということかもしれませんが、とにかく何としても今回の原因をしっかり特定し、究明していただいて、この事故については電源系統でしょう、ずっと電源系統ですもんね。それをもう一回総点検をしていただいてね、やはり安全性の確保、そしてこういうふうにやるんだということについても、しっかりと地元の方々を中心に説明していただきたい。そういった説明責任をしっかり果たしていただきたい、そのことを強く申し上げたいと思います。
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