【記者】 |
新日鐵住金への要請について、外部の委員若しくはオブザーバーに、県とか市は入るのですか。また、要請する対策の確実な実行については、どのように担保するのですか。 |
【知事】 |
外部の委員、検証組織ということでありますけれども、これはまずは、どういう方が適任なのかということを、これは新日鐵住金さんの方でお考えをいただいて、検討していただきたいというふうに思っております。その上で、県、市がどういう立場になるか、これは、その上で考えていくということだと思いまして、まずは新日鐵住金さんにお考えをいただくということだと思います。
半年で4回ということでありますから、やはりこれは重大に受けとめていただきましてね。正直、私を含めて県当局は、今回の事案を非常に重大に受けとめております。
新日鐵住金さんという日本を代表するトップメーカーであり、社会的な信頼がある会社さんが、こうした形で、原因の異なる形での停電事故が4回も起きるというのは、やはり私は、異常ではないかと思います。ですから、こういった形での外部有識者による検証委員会ということについて、明日、強く要請したいと思いますが、そうした形での取組はしていただけるのではないかというふうに思っております。まずは新日鐵住金さんで十分ご検討いただき、速やかにまたご返答がいただけるのではないかと思っております。
そして、再発防止策云々ですが、これは、まずはですね、電源の2系統化の恒久対策ということでありますが、これはある程度時間が少しかかるということはお聞きいたしておりますが、可能な限り速やかに、これは実施していただきたいというふうに思っております。あとは、どういうふうな形でやるか、それはやはり、まずは新日鐵住金さんで十分にお考えいただき、そして真摯に取り組んでいただきたい。そのことを強く申し上げたいと思っております。 |
【記者】 |
この要請は、任意の申し入れであるのか、それとも、県としての指導監督の権限や処分を伴うような行政指導であるのか伺います。 |
【知事】 |
今回の要請につきましては、これは任意のものでございます。今回の、この半年間で4度ということについて、我々は重大に受けとめておりますから、そのことを含めてですね、強く申し入れたいということでございます。
任意でありますけど、やはり世の中には社会的責任というものがあるわけでありますから、私は、真剣に受けとめていただいて、真摯に取り組んでいただけるものというふうに思っております。 |
【記者】 |
半年の間に4回と、これだけ短期間に集中して事故が起きていることについて、県としては、どうしてこのようなことが起きていると考えていますか。
また、要請内容の電源の2系統化について、新日鐵住金にこれを求める理由について教えてください。 |
【知事】 |
まず電源の2系統化というのは、これは新日鐵さんの方が発表している対策。4回目はちょっと別の要因でしたけれども、1月の2回と6月を受けてですね、早急に電源を2系統化し、1つの電源がショートしても、もう1つの方でしっかりすぐ対応できる、停電事故を起こさないということで発表されたものですから、それをできるだけ早く、これは実行していただきたいということを、改めて強く申し上げたいというふうに思います。
それから、原因云々につきましては、これはまず当事者である新日鐵さんの方がきちっと検証し解明してですね、そして対策を講じられるということだと思っておりますが、そういったことを客観的に、何が原因でどういうふうになっててどうなんだということについて、この会社自らだけではなくて、やはり第三者の方、専門家、有識者の方に、そこを点検、検証していただいて、その上で、東海市さん始め、地域の住民の皆さん、そして県民の皆さんに十分に説明していただくという意味も込めてですね、第三者のこうした検証委員会をつくってもらいたいということを、強く申し入れるものでございます。明日、しっかり申し入れをさせていただきましてね、早急に対策を講じていただきたいというふうに思っております。 |
【記者】 |
委員やオブザーバーの中には、県から人を入れる考えはないですか。 |
【知事】 |
そのメンバー云々とか、どういう形にされるのか、まずはそれは、当事者であります新日鐵さんがお考えをいただくということではないかというふうに思います。そして、しかるべき段階で我々の方にご返答がいただけると思いますから、その段階でまた、我々の考え方は申し上げたいと思います。
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