【知事】 |
皆さんおはようございます。12月9日火曜日でございます。昨日は、県議会本会議の一般質問がございましたので、1日延びまして今日ということでございます。よろしくお願いいたします。
先週の12月3日水曜日に内閣府が、総合特別区域の進捗を評価する「総合特別区域評価・調査検討会における評価結果(平成25年度)」を公表いたしました。国が様々な特区をつくっておりますが、それの評価を、フォローアップをやるということで、それをやって、結果を公表したということでございます。
私ども愛知県が中心となって進めております「アジア1航空宇宙産業クラスター形成特区」につきましてでございますが、この評価からいたしますと、平成24年度に続きまして、平成25年度も、全国7つある国際戦略総合特区の中で最も高い「A」の評価を受けたということでございます。また、表にありますように、評価数値も最も高い「5.0」、これは満点といいますか、一番上限でございますが、最大値「5.0」をいただいております。
今回の評価につきましては、総合評価に係る専門家から、概ね順調に成果を上げており、特区全体の動向を踏まえた支援、条例の制定による規制緩和、緑地規制の緩和とか、そういったこともやっていただいておりますし、愛知県の高度先端産業立地補助金、産業空洞化対策減税基金によるものでございますが、そうした支援も順調に行われているということ。それから、生産量の目標が達成され、貿易量も計画を大幅に超えて増えているということ、規制緩和や財政措置の結果、生産能力も大幅に増えている。航空宇宙関連工場等の新増設が平成25年度までに既に18件の実績を上げているということなどが高く評価をされたということでございます。
今後とも、総合特区制度における「法人税の軽減」などの支援措置を積極的に活用するとともに、産業空洞化対策減税基金に基づく「21世紀高度先端産業立地補助金」などを活用した本県独自の取組をしっかりと積み重ね、更なる企業集積や生産機能の拡大・強化を図っていきたいと考えております。これらの取組を着実に推進し、アメリカのシアトル、フランスのツールーズに並ぶ、アジア1の航空宇宙産業の拠点形成に向けまして、全力を傾けていきたいと考えております。
お手元の資料が、全国7地区の評価ということでございますが、愛知県を中心とする、航空宇宙産業のクラスター特区が最高評価ということでございます。
3年ぐらい前に鉦や太鼓でこの特区のやつをやりましたけれども、その後きちっとやっているということで評価を最大に受けているということでございます。その次のページもそういったことで、点数化して評価がされているということでございます。
ちなみに、この愛知を中心とした地域での航空機及び部品の生産高について、平成25年の目標値は4,800億円でありましたが実績値は5,756億円となりまして、進捗度は120%でございました。それから、名古屋税関管内の航空機類の輸出額につきましても、平成25年における目標値が1,670億円であったのに対しまして、実績値は2,930億円ということで、進捗度が175%でございました。
もう一回申し上げます。中部地域における航空機・部品の生産高が、平成25年目標値が4,800億円でありましたが実績値は5,756億円で、進捗度が120%。名古屋税関内の航空機類の輸出額が、平成25年の目標値が1,670億円だったのが実績値が2,930億円で、進捗度が175%ということでございました。ということで、生産高、輸出金額が大幅に目標を上回ったということでございます。
それから、平成24年以降に18件の工場の新増設ということでありますが、これは愛知県内が10、岐阜県内が8つと、こういうことでございます。ということで、これも大幅に目標を上回っているということでございます。
更には、例えば工場等新増設促進事業については、半田市始め7市町において工場立地に係る緑地規制を緩和する条例が制定されているということ。このうち4つの市において規制緩和を生かした工場の規模拡大が行われているという実績もございます。
この特区による投資促進税制の支援については延べ36の企業、それから国際戦略総合特区の支援利子補給金については延べ29の企業が活用しているということもございます。ということでございまして、大変順調に進んでいるということだと思います。
特区とかこういう国の仕立ての色々なもので順調に進むところは、言葉はあれですけど珍しい。大体、絵に描いた餅。大体、東京のコンサルタント会社に絵とか文章を書いてもらって、それでもって仕立て上げるというのが多くてね。そのとおりいったためしはほとんどないのですが、私どものところは実需がある中でつくったということでありますし、あわせてこの愛知の産業の集積力が如実に現れていると思っておりまして、引き続き、これを更に進めていきたいと思っております。
いずれにしても、今現段階も、具体的にボーイングの関係の設備増強が大きく行われておりますし、何といってもMRJの試験機もできましたし、初フライトも来春ということでもありますし、量産工場の建設も、3月までには土地を県がつくって渡して、着実に来年度やっていきますので、更にこれが伸びていくということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。
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