【知事】 |
あいちロボット産業クラスター推進協議会ワーキンググループの立ち上げについてご報告をいたします。(https://www.pref.aichi.jp/0000080486.html)
愛知県では、産学行政が連携いたしましてロボットの研究開発や生産の拠点を形成し、新技術・新製品を創出していくことで、この地域を世界に誇れるロボット産業拠点として発展させるため、昨年11月に「あいちロボット産業クラスター推進協議会」を設立し、第1回会合では藤田保健衛生大学の才藤先生をはじめとする有識者から、ロボットの研究開発・事業化に関する課題についてご議論いただきました。
本協議会では、ロボットの開発側と利用側の双方が参画するワーキンググループによりまして、開発や実用化、普及に向けた具体的な取組を進めることといたしておりまして、このたび、有識者の意見や会員のニーズ、企業さんに様々なアンケートも行いまして、そうしたことを踏まえて、今回3つのワーキンググループを立ち上げることといたしました。製造・物流、そして医療・介護、そして無人飛行ロボット、この3つでございます。
1つ目の「製造・物流等分野ロボット導入実証ワーキンググループ」につきましては、国のロボット導入に係る競争的資金の積極的活用を視野に入れまして、製造・物流等の現場へのロボット導入を促進してまいります。座長は名古屋工業大学の梅崎教授にお願いしておりまして、これは一番早く、明後日、25日の水曜日に第1回を行うことといたしております。ちなみに、このワーキンググループには、大口町にありますプラスチック製造ロボットメーカーのスター精機でありますとか、刈谷市にあります産業用ロボットメーカーのアスカ、そういった会社を始め60の企業・団体が今、手を挙げてくださっております。
そして2つ目は「医療・介護等分野ロボット実用化ワーキンググループ」でございます。医療・介護現場や生活の場で活用するロボットの開発・実用化を促進してまいります。座長は、国立長寿医療研究センターの鳥羽総長にお願いいたしておりまして、3月25日水曜日に第1回を開催いたします。この医療・介護分野につきましては、本協議会の委員企業でもありますトヨタ自動車、それから工作機械メーカーであり知立市に本社があります富士機械製造を始めとする開発側とともに、国立長寿医療研究センター、また様々な県内の病院とか、そういった福祉施設を運用しております愛知県厚生事業団を始めとする利用側など、100社・団体を予定いたしております。もちろん藤田保健衛生大学も参画をするということでございます。
それから3つ目が「無人飛行ロボット活用ワーキンググループ」でございます。ドローンというやつですね。無人飛行ロボットの開発・実証実験の実施、新たなビジネスモデルの可能性を検討してまいります。座長は、大同大学の橋口講師にお願いしておりまして、4月24日金曜日に第1回を開催する予定でございます。このワーキンググループには、無人飛行ロボットの開発・製作を行っております名古屋市の会社のキャリオ技研、あとこれも名古屋市の会社でケイアンドエス、そういった開発側とともに、同ロボットの活用を検討している企業、自治体を始めとする利用側など、20の企業・団体を想定いたしております。
今後、こうした取組を通じまして、一つでも多くのロボットを様々な現場に投入するとともに、新たなビジネスモデルを創出することで、日本一の産業県・愛知をさらにレベルアップしていきたいと考えております。
3枚目以降がその関係資料でございますが、ご覧をいただければと思っております。具体的な場所、日時などは記入してございますので、よろしくお願いをいたします。
ちなみに、この資料の2ページでありますが、あいちロボット産業クラスター推進協議会につきましては、今現在、会員数が133社及び団体ということでございまして、徐々に増えているということでございます。
なお、こうしたワーキンググループは、原則、協議会の会員のみの参加ということにしておりまして、会員の皆さんには電子メールで案内をしておりますが、会員以外の方々もですね、今日、県のホームページでこれを告知いたしますので、その段階で協議会の会員に登録をして参加申込みをしていただければ参加できるということでございますので、奮ってのご参加を期待いたしております。
また、取材はもちろん可能でございますので、マスコミの皆様には直接会場へお越しいただければ結構でございます。マスコミオープンということでやっていきたいと思います。
それから、ワーキンググループとしては、今後それぞれの分野ロボットにおきまして、新技術・新製品を創出し、普及させていく上での課題を様々に議論、検証をいたしまして、それを解決する取組を進めていくということでございます。
なお、先般、2月13日、先々週の金曜日に、国の近未来技術実証特区に3つの分野で応募いたしました。一つが「リハビリ遠隔医療・ロボット実証プロジェクト」、それから「無人飛行ロボット実証プロジェクト」でございますが、これは今回のものとかぶってまいりますので、一緒にやっていくということになろうかと思っております。もう一つ、自動走行というやつがあります。自動走行は自動走行でまた別途やっていければと思っております。こうした国の施策も活用しながら、ワーキンググループで精力的に取り組み、進めていきたいと思っております。
なお、会員の企業さんに様々なアンケートをとらせていただきましたところ、当面はこの3つの分野でやっていきますが、ご要望とかご意見としては、さらに、例えば農業分野で研究をしたらどうかというご意見もたくさんございました。また、エンターテイメントとか接客の分野でもやったらどうか、こういうご意見、ご提言もありましたので、今後随時、そうしたニーズをくみ上げながら進めていければと思っております。
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