【記者】 |
交通死亡事故が足下で増えているということですが、原因や理由など、推察されることは何かありますか。 |
【知事】 |
これというのはなかなか難しいとは思いますが、やはり夏休みに入って、7月末から増えてきており、8月頭から去年の数を上回って、8月15日からワースト1位になって、また段々差が開いているということは、大変残念でならないわけでありますけれども、夏休みになると人がたくさん出ているということなんですね。ですから、それ以上に我々は交通安全に対する啓蒙、啓発をしっかりやって、交通違反の取締もしっかりやっていくことだと思っております。
何せ我々がやれることには限界がありますから、とにかく県民の皆さんに、やはり交通安全の意識をしっかり持っていただくということを、方々にお願いしていきたいと思います。
さきほど申し上げたようにこれから秋になり、行楽の秋なのでまた人が出る、それから年末に向けて、人が動いていく時期でありますから、ぜひ交通安全をよろしくお願いしたいと思います。 |
【記者】 |
交通死亡事故は高齢者や歩行者が多いということですが、エリアや地域で特色などはありますか。 |
【知事】 |
高齢者が多いというのは、ずっとここのところの傾向なんですね。ですから、それは同じ傾向であり、歩行者、特に交差点での事故が多いというのも傾向ですから、同じような傾向があるということであります。事故別原因では前方不注意とか左右安全不確認といった安全運転義務違反、ドライバーに起因するものも多いというのも、これまでの傾向です。その分、この夏休みにたくさん人と車が外に出たのでしょうね。それで増えているということであります。
地域別では西尾張が35人で今年の最多ということですね。去年は西三河が最多でありましたが、今回は西尾張が最多ということであります。新たな傾向ということではないと思いますので、引き続き、しっかりと啓発をして、しっかり取締をしていきたいと思っています。 |
【記者】 |
今回初めて交通死亡事故多発警報発令の二つの基準に該当したということですが、それについての知事の受止めをもう一度お願いします。 |
【知事】 |
先ほど申し上げましたが、ダブルの基準でこの交通死亡事故の多発警報を発令したのは今回が初めてでありますから、事態は大変厳しいということだと思います。愛知は産業も経済も、そして雇用も人手不足で人手も足らない。とにかく、非常に活気はある、活力はあると思っていますが、その一方でこういう形で負の側面も出てくるということではないかと思っております。
交通事故は、特に死亡事故というのは、とにかく無くしていかなければいけない。ある日突然というか、ある一瞬から、関係の皆さんがみんな不幸になりますので、それをみんなで減らしていくということをやっていかなければいけないと思っています。
ですから、今までの基準に加えての、もう一つのワースト2位との間が10人以上開いたということと、前年同時期より10人以上も増えたということは、大変厳しいことだと思います。本当に厳しく厳しく受けとめて、全力で対策に取り組んでいきたいと思います。
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