【記者】 |
先週、反対派が県に署名を提出しました。そのことに対する知事の受け止めと、環境破壊につながるのでないかと反対派が懸念を示していることについて、どのように考えているか聞かせてください。 |
【知事】 |
我々としては、2月の県議会でのご意見も受けまして、3月にあそこの場所を、こういった形で活用したいという形で公表させていただいて、事業者さん、企業さんも公募してきたということでございます。その段階で名古屋市役所にも事前に話をさせていただいて、そういった形で手順を踏んでやってきております。
それで、10月半ばに発表させていただいたのですが、それまでご意見とか全くありませんでね。そういう意味で、こういった形で意見をいただいたということかなと思っておりますが、これは色々なご意見があられるのは、よくよく受けとめさせていただければと思っております。
ただ、環境面につきましては、何の問題もないと思っております。というのは、あそこ自体を改変することはほとんどありませんし、もともと今は、現地に行かれるとわかりますけど、崖なんですよ。私もあそこをちょっと歩きましたけど、非常に急な、今でいうと未利用地ということかなと思っておりますので、その未利用地を活用してということだと思いますので、そういった形で進めていければと思います。
あと、大高緑地公園に行っていただきますとわかると思いますが、100万平米の公園内の、すぐ隣の駐車場を挟んだこちらの方に30万平米を超える保存樹林を残しておりまして、そういう意味で、環境面では十分配慮してあの公園は整備してきていると思っております。
我々としては全ての情報をしっかりオープンにしながら、多くの方のご意見を聞いて、より良いものにしていきたいと思っております。 |
【記者】 |
今のところ、住民説明会等を行う予定はありますか。 |
【知事】 |
地元の方々にはもう事業計画の発表と同時に、区役所にも説明いたしましたし、あと区政協力委員さんにも説明会を行いました。あと、更に、今の状況も含めて、色々な報道が少しあるので、区政協力委員さんに個別に今ずっと説明をしております。
あそこは、広域公園という位置付けなので、個別の説明会という形がなかなかとりにくいということがありますので、我々としてはとにかく情報提供を、県のホームページなどを通じてしっかりオープンにして、そしてまた色々なご意見をいただければありがたいかなと思っています。 |
【記者】 |
複数の関係者等に説明をしたという話ですが、回数はどれぐらいですか。 |
【知事】 |
名古屋市役所には、こちらの開発の関係のところですけど、こういったことを考えていますよと、公募する前に言っておかなければいけませんからそれをやる。それから発表して直ちに緑区役所には説明をする。それから11月の頭に区政協力委員の皆さんにも区政協力委員会で説明したのかな、いずれにしてもそこで説明をやった。
あと、区政協力委員さんにまた日を決めて集まれなんてことは失礼ですので、何十人かおられると思いますが、今個別に担当者が回って説明をしているということでございます。 |
【記者】 |
完成することによって、どのような効果を期待するか、意気込みを聞かせてください。 |
【知事】 |
まずは、一つは、あの場所が未利用地の樹林地ということなのでね、そこを少し民間活力を入れて整備をして、その上で多くの方に、公園を利用される方に喜んでいただければという思いで今回のこの話は進めたということでございます。
ほとんど外から見たら森は全く変わらない。中がちょこちょこっと、園路があってということなので。これは全部で4ヘクタールの未整備の斜面地について既存樹林を残して、0.65ヘクタールですか、園路をつくり、少し建物をつくり、トイレもつくったりということでやることになっておりますので、そういう意味では、あそこは去年150万人、一昨年160万人と、150、160万人の利用者があります。特に土日は家族連れの方が多いというデータもありますので、そういった方々に喜んでいただけるような形で、楽しんでいただければと思っております。
結構急な斜面なので、私も前、夏ぐらいにあそこをちょっと歩いたらズルッと滑りましたけどね。本当はちょっと気を付けてといいますか、あそこの中は、全部とは言いませんけれども、結構急なので、なかなか利用するのは難しいということかなとは思っています。本当にその一部を使うということなので、その点は、ぜひ多くの方に喜んでいただければと思っております。
もちろん環境問題については、万全の配慮をしていくということに尽きると思っておりますし、その点はご心配いただかないで大丈夫だということは申し上げていきたいと思っています。
とにかく我々は別にそんなに難しいことをあそこでやるわけではありませんので、全ての情報はオープンにしておりますので、もし仮に色々なご意見があれば、それはまたご意見をいただきながら進めていければと思っております。
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