【記者】 |
先日の県議会で、今年度中に組体操を安全に実施するための指針を作成すると、県教育委員会が答弁しました。組体操については、団結につながる、運動会の呼び物になる等の面もありますが、一方では事故が相次いでいる面もあります。
知事自身は、組体操に制約や目安を付けることについて、どのように考えますか。 |
【知事】 |
今年の秋、9月末ぐらいでしたかね、大阪の方で組体操で事故が起きて、何人か骨折してけがをされて、それがYou Tubeにアップされて、私も見ましたけれども、やはりちょっと行き過ぎではないかと思っておりまして、その時点ぐらいから、教育委員会には県内の悉皆調査をきちんとやれということを指示をいたしております。その結果が出て、この間の議会での教育長の答弁ということになったわけであります。
その調査の結果を見て私も驚きましてね。これだけけがが多いのかということなので、当然のことながら、これは一定の規制はしなければいけないと思っております。指針と言っていますけど、これぐらいまでという形のものを決める。大体2メートルぐらいで、ピラミッドであれば5段、タワーであれば3段といったところが、大体2メートルの高さぐらいというのが一つの目安になるのではないでしょうか。それ以上はするなということは、はっきりと明示的にして通知を出すべきだと思っております。
やはり小学校、中学校の子供たちには、まだまだ骨格が十分できていないときに、ああいう形では非常に負荷がかかる。確かに子供たちにけががなければ、見てて壮大で壮快でいいとか、また子供たちも達成感があっていいとか、こんな大きなのつくるのかということがあるかもしれませんけれども、現実に相当な率でけがをされる子が出ているということは、これはやはり大人の責任で止めさせる必要がある。学校現場の方々が、これは運動会の呼び物だとか何とかって、それは大人の勝手だよね。私は今まで規制をしなかったのがおかしいと思いますよ。
今からしっかりと規制をして通知をしていけば、大体、今、運動会は春が多いので、来年春には間に合うということになろうかと思いますから、私はしっかりと具体的な数値を示して規制をしていくということは、当然のことだと思っております。 |
【記者】 |
県教育委員会から各市町村の教育委員会に通知し、一律に規制することを想定しているということですか。 |
【知事】 |
そうです。県教育委員会から市町村教育委員会、それから県立学校はそのまま行きますよね。そういうことで県全体でと思っています。
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