【記者】 |
本日で伊勢志摩サミット開催の150日前となりました。来年、日本がサミットの議長国に就任すると、警備体制やテーマなどがはっきり見えてくると思います。
知事からは、精力的に取り組んでいくとの話がありましたが、今年設置した2016伊勢志摩サミット対策室の人員や取り組み方等、今後の展開についてもう少し聞かせてください。 |
【知事】 |
もう日は決まっておりまして、5月26日、27日の2日間でありますから、それに向けて、年末年始がありますから、今日150日と言っても、もう150日を切って、いよいよ本当にカウントダウンということだと思います。
会場は伊勢志摩でありますけれども、ゲートウェイは全て我が愛知県ですよね。中部空港セントレアでほとんど全ての首脳を受け入れ、更にアウトリーチ国がどのくらいになるかですが、10か国は超えるのでしょう。全部首脳が来られますから、そうなるとその方々も全部セントレアで受け入れ、歓迎し、そしておもてなしをしながら、そして警備に万全を期しながら目的地に行っていただくということをやらなければいけないということ。
そしてもう一つは、多くの関係のマスコミだけで全世界から5,000人と言われておりますが、そういった方々、随行者などは、基本的には新幹線で来て名古屋駅で近鉄に乗り換えてということが多いのではないかと思いますが、そういう意味での名古屋駅でどういうふうにするか。名古屋駅に、またカウントダウンボードもいつ作ろうかという話も今日ちょっとしてきましたけどね。それと、どういうふうな歓迎の形にするのかということ、どういうふうに情報発信していくかということも含めて、調整することが山のようにある。
伊勢志摩サミット対策室も増強したいと思いますし、今9月1日付けで外務省にも私ども県庁から1人派遣しておりますが、年明け早々に、また更に派遣も増やしてくれという要望がありますので、これも増やしたいと思っております。そういったことも含めて、体制強化をしていきたいと思います。
それと、セントレアでどういうふうな対応をするか。それから、アウトリーチ国の首脳の方々は名古屋で宿泊されることになろうかと思いますので、その折には我々がおもてなしの、歓迎の様々なセレモニーやレセプションといったことも考えていかなければいけませんので、そういう意味では相当やらなければいけないことがたくさんありますから、引き続き、全力で取り組んでいきたいと思っております。 |
【記者】 |
アウトリーチ国の詳細については、県にはどれくらい前に、連絡があるのですか。 |
【知事】 |
それはわかりませんね。要は、サミット議長国は、今年、2015年はドイツですから。2016年1月1日から日本に代わるので、代わったらテーマを決めて、テーマに応じてアジア、アフリカの国々にお声がけをしていくということになると聞いていますから、お声がけをしたところは相当な確率で来られるのでしょうね。これは外務省、外交ルートでやる話なので、我々は決まったら、こういうことですよと話を伝えてもらって、それを前提に色々なスケジュールを組んでいくということだと思います。
ただ、なかなか、首脳ですから、そう早く決まらないのではないかと思いますけどね。だから、それを前提に我々はやることをやっていく。
政府が愛知県に出先とか足掛かりがあるわけではないので、段取りは我々がやるので、それはきちっと連絡を密にして。情報提供してくれなかったらやれないということ、ただそれだけのことです。きちっとやりたければ、ちゃんと教えてくれよという話ではないでしょうか。ということだと思います。ですから、連絡を密にしながら、齟齬(そご)がないようにこれはやっていきたいと思っています。 |
【記者】 |
先々週に国が決定したサミット関連の補正予算では、三重県向けに6億円の補助金が決定しました。国費全体では、来年度予算分も含めて600億円弱とのことです。地方向けの支援の形についてはまだ見えていないところもありますが、愛知県としての要望はいかがですか。 |
【知事】 |
三重県の場合、特に道路整備とかハード整備が非常に巨額ですよね。ですから、そういった方に使うということではないかと思っております。
我々も、本来、これが無かりせば使わなくていいような費用、この間の9月補正でも3億5,000万円を超える額を、警備費と企画費でたてさせていただきましたけれども、そういったものは本来、国が負担すべき話だと思いますから、その点の負担といいますか、支援というよりも、応分の負担だろうと思いますけどね。それは強く話はしておりますので、しかるべき対応はあると思っています。
その点は私は全く心配していません。それは本来、国がやるべき話なので。我々は地元の受け皿ということでやっている。8年に1回アジアで唯一やるサミットですから、日本国民として、これはやはり成功させなければいけないと思っていますから、そういう意味では純粋にしっかりと取り組んでいこうということなので、それについての応分の負担は当然あると思っています。無かったらそのときは、相当ひどいことになるのだろうと思いますけどね。そんなことはないでしょう。
|