【記者】 |
本日、一部報道に、県が2026年アジア大会の招致の意向を固めたとありましたが、これに関して教えてください。 |
【知事】 |
2026年もそうですけど、私としてはやはり2027年のリニア開業に向けて、そこで大型の国際的なスポーツ大会、国際的な大きなイベントといったものをやっていきたいなという思いはあります。
アジア大会もそのうちの一つの選択肢だと思っておりまして、これは県議会でもこれまで何度か、一昨年、昨年と質問をいただきましたし、名古屋青年会議所さんからも、もう1年ぐらい前になりますが御要請もいただいております。そういった形で大きな大会を、やはり我々の目標は2027年でしょう。若干、その日程が合うかどうかというのはありますけども、それに向けて調査検討をし、その上で取組を、具体化していきたいと思っています。 |
【記者】 |
アジア大会は、複数ある国際的なスポーツ大会やイベントの招致の候補の中の一つだということですか。 |
【知事】 |
私はアジア大会は、個人的には是非そういった形でやっていきたいと、取り組みたいと思いますが、これは大変大きな、巨大な大会なので、それについてどういうふうに条件整備をしていくか。これまでも正直言って、ずっと内部的には色々な可能性を持って検討をしてきまして、何が必要なのかということも含めて、大分前提条件がクリアになってきたと思っております。
そういう意味では、実現可能性も含めて取り組んでいきたいと思っていますが、もちろんそれだけではなくて、色々なスポーツ大会を含めてやっていければいいかなと思います。いずれにしても、まずは更に具体的な調査検討を進めて、是非そういう方向で取り組んでいきたいと思います。 |
【記者】 |
調査検討準備委員会等を今年中に設置するといった、具体的な話はありますか。 |
【知事】 |
新年度に調査検討費、調査費を出したいと思います。
2020年代に向けて、特に2027年の前後といいますか、2027年は何と言ったって、世界初のスーパーマグレブを世界中の人に見ていただきたいと、東京−名古屋が40分だということのインパクトを世界中に発信したいと思いますので、そういう意味で是非そういった形でやっていければ。
元々アジア大会は、2014年の韓国・仁川の後は2019年ベトナムで決まっていた。それが、ベトナムがちょっとなかなか難しいという話になって、次はインドネシアのジャカルタ及びその周辺が引き受けたんですね。それで2019年だったけど、2019年はインドネシア大統領選挙があるので、1年前倒して2018年にしてくれということになって2018年。その後、2022年は中国の杭州になったという経過がありますから、私は是非2027年にそういった形のことがやれれば、これだけのインパクトのあるものはないのではないかと思っております。
やはり2027年に何をするか、それは、まだまだ12年先と言いながら、名古屋駅界隈の用地買収等含めていきますと、あと実際の工事、事業の期間を考えると、はっきり言って、そんなに余裕がある工程ではないと思いますが、英知を絞ってこれをやっていきたい。
我々としては何といっても東京−名古屋の40分というスーパーマグレブを、是非是非世界中の人に見ていただきたいなと思っておりますから、そこにこういった世界中が注目するような大型の国際大会をぶつけていきたいと、手を挙げていきたいということでございます。
ですから、色々な前提条件、例えば何万人も入るような、新国立の6万8,000人とか8万人みたいな、その後のことを考えると、あれほどのものはよう造りませんが。ですけど、ある一定規模の国際大会ができる陸上競技場、メインスタンドが要るということですから、瑞穂の建て替えという話がこれから具体化をしていく。これは我々もずっとずっと名古屋市とも相当打ち合わせをしてきておりますので、それをどういう形で進めていくかということも含めてやっていければと思いますし、他にもまだ色々詰めなければいけない、クリアにしなければいけないものがたくさんありますからね、どういう形かというのはあれですが、是非具体化をして、名乗りを上げていければと思っています。 |
【記者】 |
メイン会場の有力案は、瑞穂陸上競技場ということですか。 |
【知事】 |
メインスタジアムというかメインスタンドは他にないでしょ。あそこは8レーンしかありませんので、国際大会は9レーンが必要なので、名古屋で世界陸上も開けないんですね。それはいかがなものかと。大分老朽化もしてきているということもありますし、そちらの観点からも。
正直言って、あそこが大分手狭ということもありますので、名古屋市の郊外とかそういったところでやれるところはないかと。それは県有地で幾つか土地はありますから、やろうと思えばやれるよ。だけど、その郊外のぐっと離れたところに造って、本当に人が集まるかということとか、色々な意味でのことを考えて。名古屋市とは別に、県がもう一つ造るのかということなどを考えますと、そこはやはり愛知県と名古屋市が共同でやっていくということが一番、県民、市民が望んでいる方向ではないかなと私は思っております。
具体的なことはまだ、これから更に詰めていかなければいけませんけど、相当大きな事業費も要りますし、その後の運営も含めて考えますと、新国立で色々、ああでない、こうでないと言われ、あれほどの規模ではありませんが、ちょっと大きくすると、事業費が何倍もかかってしまう。あんな大きなものではありませんが、やはり同じですよね。後々の運営まで視野に入れて考えていかないと、造ったのはいいが、後は重荷になるというのではいけませんからね。ということを含めてしっかりと検討していければと思っています。 |
【記者】 |
確認をしたいのですが、知事としては、可能であれば、リニア中央新幹線が開通する2027年のアジア大会開催を要請していきたいということですか。 |
【知事】 |
そういうことです。我々としてはやはり目指していきたいのは2027年だから。ただ、相手があることだから分かりませんよ。 |
【記者】 |
知事の希望としては、開催年をずらして、2026年ではなく、2027年の開催を要請したいということですか。 |
【知事】 |
それは言っていかないといけないと思っています。やはり、2027年という年が特別な意味があるのではないでしょうか。
それは、我々愛知県だけではなくて、日本国中、日本国民全員の人がそういう思いを持っているのではないですか。東京−名古屋のリニア新幹線、スーパーマグレブは、私は昭和39年の東海道新幹線を凌駕(りょうが)するぐらいのすごいインパクトだと思いますけどね。
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