【記者】 |
愛知県三河青い鳥医療療育センターは、段階的にオープンするとのことですが、全体のオープンの時期は決まっていますか。 |
【知事】 |
施設はこれででき上がりますから、あとは先程申し上げたように、医師、看護師の確保と、そして、それに合わせて入所者の募集をしていくということでございますので、今回2病棟、肢体不自由児を35床、重症心身障害者を36床で合わせて71床を開所し、そして、1年かけて来年は、肢体不自由児の35床を50床にする。そして平成31年の1月ですから3年後に、重心をもう一つ増やして、肢体不自由児50床と重心70床で120床にする。さらにその2年後、平成33年の1月ですかね、5年近く後になりますが、そこで肢体はずっと50床ですけれども、重心をもう1病棟オープンさせて合計で140床にするという計画ということでございます。その間に、医師、看護師を順次確保していくということにいたしております。
医師も、当面4月からは6.4名のものを平成33年には10.8名にしなければいけませんし、看護師はこの4月は46名を、33年に92名にしなければいけないということで、やはり、こういう重度の方には、それも1対1、マンツーマンという形でのケアになりますから、その間、ある程度スキルを持った方を確保していくことになりますので、順を追ってやっていきたいということでございます。 |
【記者】 |
スキルのある医師や看護師の確保が難しい場合は、段階的なオープンの時期も遅れるということですか。 |
【知事】 |
それは大丈夫だと思います。
言われるように、問題は入所者のニーズにもよってくると思うんです。確かに、今いきなりドンと全部、今申し上げたように、140床をドンとオープンしても、多分すぐは埋まらないと思うんですね。ですから、徐々に徐々に、そういう話を聞いて埋まってくる。もちろん、通所というか、通いの機能もつくりますしね。ですから、そういう意味で、そういった所を利用していただいた上で、やはり入所がしたいということですね。
当面、通所でも20人の定員で受け入れることができますので、そうなりますと、通いでやってきて利用したいという方も出てこられるのではないかと思います。そういう意味では、少しずつ少しずつ。
一宮市の杏嶺会も、120床ですが最初は40床ぐらいと言って、少しずつ。いきなり今この時期に看護師、それもベテランの看護師を100人ドンと集めるのは、それは無理ですわ。そういうことをやろうとすると、引き抜きみたいな話になるから、地域の医療が混乱しますので、そういう意味では、育てていきながら確保していくということですね。ですから、両々にらみながら。もちろんハード施設は、これででき上がりますので、そこで事情を聞きながら、地元の医療界の皆さんの協力も得ながらやっていくということだと思います。 |
【記者】 |
標榜診療科目は具体的には何ですか。 |
【知事】 |
後でまた資料をお届けします。 |
【記者】 |
入所の希望者はどれ位いるのですか。 |
【知事】 |
これからだと思っています。今は、先程申し上げたように、今現在、岡崎市の本宿の第二青い鳥学園は、肢体不自由の入所施設の子供たちが平成26年度で24名です。その方々は、そのまますっと入っていただくということで、要望があれば受けるということです。
先程申し上げたように、最初は、春日井のコロニーのこばと学園という重症心身障害者の入所施設にいる方がまずは20名、三河方面から入っている方なのでしょう。要は今まで西三河は一つもありませんでしたから。豊橋市の国立病院機構に40床しかなかったので、西三河方面の方が近くにできて、最新鋭の施設ならありがたいねというので20名入ってきて、そこでまずは36床オープンしますから、16床空けて御希望をお待ちするということなので、多分、順次埋まっていくことになると思います。
それが順次埋まっていって、さらに要望いただければ、我々としてはできるだけマンパワー確保に頑張って、ハード施設はできていますから、人手さえ確保できれば、我々としては、先程申し上げた開所の予定をできるだけ早く前倒しでオープンしたいということなので、是非、そういった色々なお声を聞きながら。ただ、医療界の御協力もいただかなければいけませんので、協力いただきながらやっていければと思っております。 |
【健康福祉
部長】 |
昨年末に地元の説明会を開催させていただいて、多くの患者さん、御家族の方から御相談をいただきました。今、知事が申し上げましたように、全ての児童の方を診断の上、本当にこの施設での治療が必要かを確認して、順次受け入れるという段階に入っておりますので、医療スタッフの確保に合わせて、順次入所していただきたいと思っています。 |
【知事】 |
やはり重い方から入れるんだね。特に愛知県の場合は、平成25年まで重症心身障害児者の施設が382床だったわけですね。はっきり言って、対人口比で47番目ですよ。それは幾ら何でもひどいわと、幾ら何でもいけないということで、短期間でほぼ倍近くに増やす。これはやはりハード整備もそうですけれども、やはりマンパワーも確保しなければいけないので相当費用がかかる話ですから、それがこの短期間でこれだけ整備することができたということは、関係者の皆さんの協力に大変心から感謝しております。
我々県立のもの、名古屋市立のものだけではなくて、民間のものが二つできるというのは、本当に大変ありがたいなと。一宮市の杏嶺会も豊川市の信愛医療療育センターも、はっきり言って、この施設は採算うんぬんの話ではありませんからね。ですから、そういう意味では本当にありがたく思っております。
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【記者】 |
ダイコー(株)が処理困難通知書を発出した排出事業者の47社は、県内4か所に廃棄物を保管していた8,900㎥の排出事業者なのか、撤去命令を出した3,600㎥の排出事業者なのか、どちらですか。 |
【知事】 |
47社で全てではありませんが、ダイコー(株)に直接依頼した排出事業者に対してです。
大手の47社はすぐに分かったのですが、現在、ダイコー(株)の関係書類は警察にあるので、それ以外の小さい事業者については含まれていません。 |
【記者】 |
47社が全ての廃棄物を撤去したとしても、残る廃棄物もあるということですか。 |
【知事】 |
そういうことだね。
ただ、これは、処理困難通知書というのが産廃業者から、事業の休止ということで排出事業者へ書面で通知された場合は、今度は通知を受けた排出事業者が、その処理を自分でやるか、他の処理業者に委託するかで必要な措置を講じなければならないということで、この廃棄物処理法上、今度はその排出事業者に処理の責任がかかってきますので、それは3日にそういう通知を発出したということでありますから、少なくともこの通知がいった47社におかれては、速やかに撤去をお願いしたいということだと思っております。 |
【記者】 |
ダイコー(株)に対しては、3月4日までに着手したとみなすということですが、5月17日を履行期限とした改善命令はどうなりますか。 |
【知事】 |
それは変わらず、生きている。だから、5月17日までに廃棄物処理業者がやれということだ。 |
【記者】 |
排出事業者に対し、事実上の期限が設けられるということですか。 |
【知事】 |
処理困難通知書が来たわけだから、その責任がそっちに行ったということ。
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