【記者】 |
ヘイトスピーチについて、対策法が成立する中で、29日に、名古屋市内の繁華街で、在日コリアンへの差別をあおる内容のデモがありました。朝鮮学校への補助金廃止を求めるような内容で、中には、過激な発言もあったようですが、それに対する知事の所感を伺います。
また、名指しで、河村市長の姿勢を評価し、大村知事に対する過激な発言もあったようですが、知事の所感をお願いします。 |
【知事】 |
ヘイトスピーチの団体の皆さんに私の名前まで出していただくのは大変光栄に思っております。笑いますけども。
ヘイトスピーチというのは、先ほどの話題とも同じかもしれませんが、人権侵害だと思います。表現の自由を逸脱していると思います。これは先日も申し上げたとおりだと思います。ですから、今回こういったヘイトスピーチを、解消を目指す法律が成立したということは大変有意義だと思いますし、こういった形のものが頻発するということになれば、我々としては更にそれに踏み込んだ対応をしていかなければならないのではないかと考えております。
ですから、そういう意味ではこれは引き続き、表現の自由でも何でもないと、人権侵害だと、国際的には恥ずべきことだということを多くの皆様に、国民のほとんどの皆さんはそう思っていますよ。ですから、そういう意味では、こういった形のことを公の場で、こういう公道でやられるということについて、私はこうした形でやられる方々には自粛を、自粛というかやめていただきたいということを申し上げたいと思いますし、何らかのこうしたことについては法律ができたということだけではなくて、更にどういう対処ができるのか、もっと踏み込んだ対処が必要ではないかと思いますし、それは他の自治体の動向などなども注視しながら検討したいと思っております。
もう一つ、朝鮮学校うんぬんの件でありますが、我々は、北朝鮮の様々な核開発の問題等々、これは断固許せない、認めるわけにいかないものでありますけれども、それと子どもたちの教育ということについて、そこも連動させるということは、これは適切ではないと思っておりますので、私ども県としては引き続きといいますか、予算どおり粛々と執行していくということでございます。 |
【記者】 |
他の自治体を見ながらという話がありましたが、川崎市では、市が管理する公園でヘイトスピーチに関連する集会は許可しないという検討を進めているようですが、愛知県としてはどうですか。 |
【知事】 |
これ川崎市の話ですね。市でありますから、そういった形のことは、私はあってしかるべきだと思います。県の施設がどこにあるかと、名古屋市内の真ん中、名古屋市内にないですね、あまり県の施設は。名古屋市は政令市だから。川崎市さんのそういう対応は、大変よく理解できると思います。多くの市民の皆さんの賛同を得られるのではないでしょうか。
私は、県の施設がということになれば、当然それは私も、もしそういう使用許可みたいなものがあれば、申請があればそれは許可しないという方向で対応すべきだと思います。名古屋市内だから名古屋市さんがどう判断されるかあれですけど、私はやはり公共団体が持っている施設については使用を許可しないという対応があるべき姿だと思います。望ましいと思います。ですから、県の施設にもしそういう許可申請があれば、許可はしません。
|