【記者】 |
高速鉄道ネットワークとは、例えば高山線の複線化というような話か、新幹線等を通したほうがよいというお話か、どのようなレベルの話ですか。 |
【知事】 |
北陸圏との高速鉄道ネットワークですが、この要請事項は、ここにあるように高速鉄道ネットワークの確保と充実を図ることということなんで、いろいろ幅は広いのですけれども、まあはっきり言って、高速鉄道ネットワークというわけですから、やはり在来線の拡充ということでどこまでできるかということはあるかと思います。
ですから、それは当面あれなのは、名古屋―金沢のしらさぎをもっと高速化してくれとか、本数をきちっと維持してくれということなのでしょうけど、名古屋―金沢のしらさぎで2時間50分ですから、リニアが来たときに、東京―名古屋40分ですから、ちょっとそれは、それが高速ということなのかということだと思います。
で、現実に敦賀まで新幹線を延伸するのは決まっているわけですので、敦賀まで来たらまああと一息ということなので、私の気持ちとしては、今の流れからすれば、北陸新幹線の延伸は、敦賀以西はあちらの小浜ルートに行くほうが有力なのかもしれませんが、あわせてやはり経済効果を考えれば、敦賀―米原をつくり、私は、金沢とか福井の方はぐるっと、やはり東京に行くのであれば、北陸新幹線でぐるっと東京のほうに行くこともあれでしょうけれども、リニアができた場合は、むしろ名古屋のほうにどんと来て、でリニアに乗りかえて一気に行くというほうがはるかに経済効果は高いのではないかと思いますし、私はやはり、国民経済的な観点から見ても、やはり敦賀と米原というのは、距離的にはやはり敦賀はずっと小浜ルートから京都に行くよりも短いわけですから、そういう意味で、私は、そこはあわせてやってもらうということは、国民経済的にはやはり強くそのことも要請をしていきたいなと思っています。
ですから、心としてはそういった形のことも。文章的にはいろいろ、そこまではっきり書くとちょっといろいろ話が出てくるので、こういう形で、いろいろな幅で要請できるようにしてありますが、気持ち的には、やはりそこは強く、敦賀―米原というのは強く要請をしていければと思っています。 |
【記者】 |
高速鉄道ネットワークに関しては、今度の要請の相手は国土交通省となっていますが、北陸側の県に会いに行くなり、何か伝えるといったことはありますか。 |
【知事】 |
実は、これは6月の8日に中部圏知事会議を、今年は長野でやりましたが、そのときに私から愛知県提案ということで、北陸新幹線の全線整備に関連して、今日と同じ資料を出して、人的交流は確かに関西圏と北陸圏のほうが中京圏よりも、鉄道でいえば4対1ぐらいの規模があるけれども、物流はもう1対1だと。むしろ北陸発の荷を内容を見ると、北陸圏、経済的には関西圏よりもむしろ中京圏との結びつきのほうが強いのではないかと。要は、こちらの名古屋経済圏、中京圏のほうがビジネスがあると、北陸圏は。ということの資料を出して申し上げながら、やはり北陸圏と中京圏の高速鉄道ネットワークが必要だということを中部圏知事会議に申し上げておりまして、そのときにこれ、要請にも入れてあるのだな、中部圏知事会議の。 |
【振興部長】 |
はい。 |
【知事】 |
中部圏知事会議でいつも国に対する要請事項をまとめるのですが、大体インフラ整備が多いのですけど、その中にもこれはもう入れて、この項目は入れてあります。ですから、我々としては、北陸新幹線の敦賀以西の延伸ルートについては、これは北陸と関西とJR西日本で議論していただくという話で、我々がとやかく言う話ではありませんが、それはそれとして、やはり北陸圏と中京圏との鉄道ネットワークの結びつきは、やはり北陸地域の経済の発展にとって不可欠ではないのですかということは申し上げておりますし、是非そういった形の結びつきを我々としても強く要請していきたいということは申し上げております。
ですから、そういうことは申し上げているので、そういった機会を通じながら、また話をしていくということではないかと思います。
ですから、当面は国交省と、あとは事業主体であるJR西日本、そして東海に要請をしていくということではないかと思います。 |
【記者】 |
敦賀以西のルートはあくまで北陸が考えることで、こちらから何か言う話ではないけれども、敦賀から米原、名古屋につながるところも、新幹線も含めた高速鉄道がほしいというのが知事のお考えですか。 |
【知事】 |
そうです。やはり我々がそこのところを、敦賀以西をとやかく。今までもそういうふうに言ってきていませんから、突如としてそういうふうに言い出すというのもちょっと、手順といいますかね、筋論としてちょっとどうかとも思いますので、そこはちょっと一歩控えますが、それはそれとして、やはり北陸圏の特に経済の結びつきを考えますと、それはあれではないですか。
だって、それはこの物流の荷の動きを見れば、北陸と関西、北陸と中京だって、荷が1対1ということであれば、それだけビジネスのつながりが非常に太い、強いということだと思いますから、それが北陸圏と中京圏のネットワークが非常に細くなると相対的に。ということは、北陸圏にとっても中京圏にとっても、日本の国民経済的にもマイナスではないかということを思います。ですから、それをそういうふうにならないように、きちっとパイプをつくってくれということはやっぱり要請をしていく必要があるということです。
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