知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


令和2年10月5日(月) 午前10時
1 知事発言
 それでは、皆さん、おはようございます。本日はですね、10月5日月曜日、定例会見を始めさせていただきます。

(1)交通死亡事故多発警報の解除について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenmin-anzen/202001005koutu-keihou.html

 さて、発表事項の前に1点、お手元に資料がありますが、交通死亡事故多発警報の解除について申し上げます。
 愛知県では、9月24日に、10日間の死者数が11人となりましたので、9月25日から10月4日までの10日間、2年ぶりとなる「交通死亡事故多発警報」を発令をし、県民の皆様に交通安全を呼び掛けてまいりました。
 この結果、警報発令期間中の交通事故死者数は3人に減少し、解除の基準「発令期間中の死者数7人以下」に基づき、昨日をもって解除することといたしました。この結果、警報発令期間中の交通事故死者数は3人に減少しまして、昨日をもって解除することといたしました。御協力をいただきました県民の皆様、関係機関の皆様に感謝を申し上げます。
 しかしながら、本県の交通事故死者数は昨日現在114人でありまして、8月の上旬以降全国ワースト1位が続いており、ワースト2位の北海道を8人上回っております。前年同時期と比較すると7人の増加ということで、今後、死亡事故が多発し、いずれもですね、10人以上に達しますと、再びこの多発警報を発令することとなります。
 特に、これからの時期は日没が早くなり、交通死亡事故が多発する季節を迎えるということでありまして、県民の皆様には、明るい服装や反射材の着用、早めのライト点灯、ハイビームの活用など、引き続き、交通事故対策に御協力をいただきますようにお願いをいたします。
 9月の24日に死者数11人になりましたので、9月25日から10月4日、昨日まで交通死亡事故多発警報を発令をしてまいりましたが、この間3人ということになりましたのでですね、解除いたしました。早めのライト点灯、反射材の着用、歩行者の保護、飲酒運転の根絶ということで、交通安全対策をよろしくお願いを申し上げます。

 それではですね、発表事項二つまいります。

(2)夢!きらリンク愛知国体まであと100日!カウントダウンボードの除幕式について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/yume-kirarink-countdownboard.html)

 一つは、まずですね、夢!きらリンク愛知国体まであと100日!カウントダウンボードの除幕式についてです。
 愛知県では、2021年の1月27日の水曜日から1月31日の日曜日までの5日間で、第76回国民体育大会冬季大会スケート競技会、ショートトラック、フィギュア、そしてアイスホッケー競技会「夢!きらリンク愛知国体」を開催をいたします。
 この度、大会開催への機運醸成のため、県庁西庁舎1階ロビーに大会までの日数を表示するカウントダウンボードを設置し、開催100日前となる10月19日の月曜日に除幕式を行います。
 カウントダウンボードは、県立愛知総合工科高等学校の生徒の皆さんにデザイン・設計・制作を行っていただきました。コロナ禍で制作時間が限られる中、授業時間も活用して集中して制作に当たっていただきました。除幕式には同校の生徒の皆さんにも参加をいただき、私から感謝状を贈呈したいと思います。
 また、開催地となる豊橋市及び長久手市に協力をいただき、豊橋駅及び長久手市役所にカウントダウンボードを設置します。こちらはそれぞれ県立豊橋工業高等学校と県立瀬戸窯業高等学校の生徒の皆さんに制作していただきました。いずれも生徒の皆さんに参加をいただき、同日に除幕式を行います。
 大会の成功に向け、会場となる名古屋市、豊橋市、長久手市と力を合わせて、新型コロナウイルス感染症対策を万全に行いながら、出場する選手の皆さんがしっかりと実力を発揮できるよう準備を加速して進めてまいります。
 ということでございまして、資料の方に除幕式、19日月曜日午前11時半からですね、西庁舎1階ロビーでやるということで説明が書いてあります。豊橋は豊橋駅のコンコース、それから長久手市役所正面玄関ということでございます。
 裏面がですね、参考として大会概要があります。
 スケート競技はですね、フィギュアとショートトラックは名古屋市の日本ガイシアリーナアイスリンク、スピードスケートは岐阜の恵那スケート場、アイスホッケーが豊橋と、長久手のモリコロパークと、こういうことでございます。よろしくお願いをいたします。
 なお、この2021年は、本大会は9月に三重県で開催するということで、冬季大会はやはり、特にスケートは競技会場が要りますので、愛知県をメインに、スピードスケートは岐阜の恵那でと、こういうことでございます。
 冬の大会はですね、やはり北日本の県が強いわけでありますが、愛知県は、今年1月の青森での冬季国体は、男女総合で、いわゆる天皇杯ですね、男女総合10位、女子総合5位ということで健闘をいたしておりますので。大体この秋というか、夏の大会となるとうちが大体3位、4位、5位という形でね、上位をやりますけども、冬の大会も今年は健闘しているということでございます。

(3)冊子「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」の発行及び選定団体の表彰について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shizen/bestpractice.html)

 それでは、続きまして2点目でございます。「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」の発行及び選定団体の表彰についてということでございます。
 今月は、2010年10月に愛知県で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)からちょうど10年の節目でありまして、そのCOP10で採択された生物多様性に関する世界の目標である「愛知目標」の目標年であります。
 先般、条約事務局が公表した報告書では、残念ながら、「愛知目標」の20の目標のうち完全に達成されたものはなかったとされておりますが、同報告書では、島しょ部での侵略的外来種の根絶に関する成功事例の増加、締約国の約85パーセント、170か国で生物多様性国家戦略の更新など、世界各地で生物多様性を守るための多くの効果的な取組が始まり、進展が見られると述べられておりまして、「愛知目標」の成果は大きなものであったと考えております。
 生物多様性の保全には地域での行動が重要であり、本県では、NPOや企業、大学、行政など地域の様々な主体を構成員とする「生態系ネットワーク協議会」を立ち上げ、各地で地域本来の自然を保全・再生するための取組を精力的に進めてまいりました。
 また、協議会の活動以外にも、県内各地で様々な主体による多くの素晴らしい取組が行われてきましたので、こうした取組成果を取りまとめ、更なる継続・発展・普及につなげるため、この度、冊子「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」を発行いたしました。
 この冊子では、名古屋市と協力して選定をした「ベストプラクティス」20件、「グッドプラクティス」123件を分かりやすく紹介をしております。
 また、「ベストプラクティス」に選定された20団体に対しまして、その功績と努力をたたえるため、表彰式を10月15日の木曜日に行います。
 今後もこうした取組の成果を踏まえつつ、県民の皆様と共に、「人と自然が共生するあいち」の実現を目指し、取り組んでまいります。
 ということで資料を御覧いただければ、その内容が書いてあります。
 10月15日の午後4時からということでございまして、別紙にこの「ベストプラクティス」20の事例と、別紙の2が、「グッドプラクティス」。「グッドプラクティス」が123件ですね、その一覧表があります。御覧をいただければと思いますし、その冊子が、「ベストプラクティス」、「グッドプラクティス」の、全体版、概要版ということでこういう冊子を作りました。また、ここに紹介しておりますので、是非多くの皆さんに御覧をいただいて、こうした事例をですね、やはり皆さんでですね、また大いに盛り上げていただければ有り難いというふうに思っております。
 この点について特に申し上げることはですね、今年はCOP10からちょうど10年ということで、本当はこの10月に中国の昆明でですね、COP15があって、そこで「愛知ターゲット」2010から2020の総括をし、締めくくりをし、そして次なる目標をということでありましたが、これはまた来年まで延期ということでございます。致し方ないことだと思いますが、それを盛り上げていくために、今年の1月には愛知県と名古屋市、環境省とでですね、「あいち・なごや生物多様性EXPO」も開催をさせていただき、2020年の年をですね、締めくくろうということでやってまいりました。また、私ども愛知県から声を掛けて、海外の先進自治体と立ち上げた「国際先進広域自治体連合」でも繰り返し発信をしてまいりました。
 歩みを止めることなく、次の10年で更にですね、こうした動きを拡大をしていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 それが、この発表事項でありました。

(4)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 そして、さらにですね、お手元に資料がありますので御覧をいただければと思いますが、新型コロナウイルス感染症の状況についての資料ということで、いつもの5枚の資料がございます。
 一つはですね、一番上がこの年代別の状況ということで、30歳代以下が55パーセントというものでございます。
 それから、重症・中等症の方の割合が12パーセントということでございます。
 それから、3枚目が入退院の状況ということでございまして、週末に更にですね、感染者が減ってきておりますので、入院者は130人、そして中等症の方が44人、重症の方も12人。施設入所39人の内訳は、健康プラザが8人、名古屋の東横INNが31人ということです。自宅療養の方も127人ということで、大分落ち着いてきたということでございます。クラスターはですね、週末は新たには発生はしておりません。また御覧をいただければと思います。
 個々の数字は若干、金、土、日とこうありますので、もし個々の数字のあれがというか、資料は全部お届けしておりますので、またそれを御覧いただければと思いますし、また部局にもお問合せをいただければと思います。
 4枚目はこの検査の件数、5枚目は感染経路の不明の割合のデータということでございます。御覧をいただければというふうに思っております。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)夢!きらリンク愛知国体まであと100日!カウントダウンボードの除幕式について
【質問】 冬季国体に関してですけれども、新型コロナウイルス感染症対策を万全に行うということですが、例えば試合は無観客試合にするですとか、そういった対策を取っていくということでしょうか。
【知事】 無観客ということではなくて、感染の状況にもよりますけどね。よりますけど、今の状況ではですね、こういうイベント等々については、基本的には定員の50パーセントというのを目安にしてということでありますので。
 一つはですね、選手等の大会関係者については、大会期間中の検温と健康チェックを必ず行うと。この現地入り14日前からね、14日前から大会期間中の検温と健康チェックを行うと。それから、式典会場は、参加予定人数の2倍以上の座席数にする。要は座席数の半分しか入れないと。それから、入場者は座席数の半分以下。選手等が宿泊するホテルは1人1部屋。これまでそういった国体等々はですね、大体相部屋という形で、人数たくさん来ますからね、ということでありましたが、1人1部屋ということで。あとは定員の半分以下ということでやっていくということで予定をいたしております。今、様々な競技というか、イベント、行事と同じ扱いであります。
 ただ、もちろんこれは来年1月ですので、その段階でもし大きな事情の変更がある、いわゆる感染拡大がまたあるということであれば、それはやはり見直さなければいけない。そこは機動的にやっていこうというふうに思っております。

(2)県の行政手続における押印の廃止について
【質問】 福岡市など、「ハンコレス化」が進んでいる行政も出てきていますが、愛知県としてはその「ハンコレス化」についてどのように進めていくお考えなのか教えてください。
【知事】 先ほども局長会議で少し申し上げましたが、これは8月ですね、だから8月なのでまだ安倍政権のときにですね、内閣府の方からこのハンコの、押印のですね、何といいますか、簡素化といいますかね、現状の把握と簡素化といったような通知が来たんですね。
 要は、このコロナウイルスの感染症対策で、いわゆる行政のオンライン化とかリモート化ということがなかなか進んでいないというようなことも言われたので、そういったものを一度全体を把握をして、合理化、簡素化したらどうかというようなことでありまして。
 ですから、8月末か9月頭だったかな、全庁の調査を開始しておりますが、ちょっとゆっくり目にやっているので、そんなものすぐ把握できるはずなのでですね、それはスピードアップして把握すべしということは、先週改めてまた指示をいたしました。
 その上でですね、私は先ほどの局長会議でも申し上げましたが、行政のこの手続等の押印についてはですね、基本的には押印、ハンコはなくてもやれるというふうに思っておりますので、そういう方向にしたいというふうに思っております。基本的には例外も要らないのではないかというふうに思います。
 むしろですね、いわゆるお金の貸し借りといったような銀行のですね、そういう契約書でありますとか、あと不動産のね、売買のときの実印が要るだとか、あとは自動車をあれした場合に実印が要る、そういう何というか、民間のですね、取引の、明治以来続いてきたそういう商慣習、商慣行といったようなもの、そういう契約に関するもの、それからその契約に関するもので所有権が移転した場合にそれを登記したような場合とか、こういうものはなかなかそう簡単ではないのかなというふうに思いますが、それ以外の書類手続はですね、基本は、押印、ハンコが無くて困るということはないと私は思います。
 ということなので、基本的には省いていくということでいいかなと。例外も認める必要はないというふうに思っています。

【質問】 今の質問の関連ですが、今おっしゃっているハンコが要らないというのは、県庁内のやり取りに関してはということですか。
【知事】 いやいや。基本的には、だから県庁の中のやり取りじゃなくて、県庁のいわゆる許認可のものがどのくらいあるかというのは、今、各部局でね、あれしてますけど、それはその行政の手続ですから、民間の方が許認可等々で申請するものについても必要ないのではないかと思います。
 ただ、中にですね、法律の文章で、字面で書き込んであるやつがあるというんですね。あるんですわ、現実問題。これは「押印の上何とかで申請しろ」とか書いてあるやつは、それは国の方で変えてもらわんとですね、それはやれませんわね。それは今の規制改革会議で河野氏が言っているのと一緒じゃないでしょうかね。やっぱり法律改正が要るやつがあると思いますよ、当然のことながら。
 なので、それはできませんわね。それをやると法律違反になっちゃうんでね。あと各法律があって、手続が各省のガイドラインで「これは押印が」というふうに書いてあるやつが結構あるようでありますけれど、それは基本はなくたっていいんじゃないかというふうに思いますけどね。
 ですから、今、それはもう1か月以上やっているわけですから、もう集計して、早くさっさとまとめて持ってこいというふうに言ってあります。

【質問】 それがどれぐらいの規模感なのでしょうか。
【知事】 いや、それは分かりません。

【質問】 それを今調べさせているということでしょうか。
【知事】 そうそう。今、手元に何の資料もデータもありませんから、それは分かりません。
 それは、基本的には、膨大な数の、やはり民間ベースの契約に係るものが一番多いんじゃないでしょうかね。それはそう簡単にはいかないような気がしますけどね。
 だから、そこが、どこでどういうふうにこう踏み切るのかということになるんじゃないでしょうかね。だから、一番考えられるのは契約。民間、民民の契約、それから銀行でのお金の貸し借りとかそういったもの、金融関係のもの。それからあれですかね、今、医療の現場でもいろんな同意書が要りますよね。そこはやはり押印が必要だというところはあるんじゃないでしょうか。いろんな承諾書とかね。例えば手術にまとわって、こういうことがあってこういうことですよということで承諾書をみんな取るというのは、昔に比べてわーっと増えてますからね。そういうのをどうするかというのはやはり一つ一つ、そこはやっぱり丁寧に議論をしていかなきゃいけないかなと思いますが。行政の許認可手続等々は、別にその本人とか企業さんがちゃんと、なりすましとかじゃなくて、本人、企業が申請してきたもんだよということが確認されればですね、そこは別にそう意味があるものではないのではないかというふうに思いますので、それはできるだけ、できるだけというか、基本的には外していいんではないかというふうに思います。
 ただ、どのぐらいの分量があるかというのは、私にまだ報告が来ているわけじゃありません。一切、資料、データが来ておりませんので、それを早く整理して持ってくるようにと、こういうふうに言ってあります。

【質問】 まだ規模感は分からないということですが。
【知事】 分かりません。

【質問】 時期的なものはどれぐらいに。例えば今年度中には無くしていきたいとか。
【知事】 いやだから、今まだデータもないので、その量にもよりますわね。少なきゃすぐやりゃいいしね。
 ただ、切りがいいとこというのはあるんじゃないでしょうかね、やっぱり。あと、周知期間というのも要るかもしれませんしね。

(3)日本学術会議の会員候補の任命について
【質問】 先週の会見の中で、ちらっと知事がおっしゃいましたけど、改めて、今回の学術会議の委員というんですかね、6人の方が任命されなかったということについて、御所見を頂けたらと思います。
【知事】 というか、あのとき申し上げたとおりでありますから、同じことを申し上げますけども。
 政府の学術会議というのは、学者さんのいろんな各ジャンル、分野のですね、領域の代表のような方がですね、代表とされるような方が、各学術会議、それからその領域部門から推薦されて、それを自動的にですね、任命するという形でできて、そして様々な学会だとか、あと、政策提言をやるんですよね。なので、それは私は政策提言はいろんな観点からね、していただければいいのではないのかなということだと思いますし、今までそういうふうに運用されてきたわけですから。
 ですから、もしそういう違うやり方をするということであれば、やはりそこは丁寧に説明を、求められればしっかりと説明しなければいけないのではないでしょうかね、ということを申し上げました。
 ですから、それは良い悪いということを私は申し上げる立場ではないのであれですが、やっぱり説明責任は問われるというかね、説明はしてちょうだいね、ということではないでしょうか。ということを先週申し上げたと思います。同じことです。