知事の記者会見
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令和2年11月30日(月) 午前10時
1 知事発言
 それでは、おはようございます。11月30日月曜日のですね、11月最後の日ということでございますが、月曜日の定例記者会見を始めさせていただきます。

(1)令和2年11月定例県議会追加提出議案について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/zaisei/r2-11gatsuhoseitsuika.html)

 まず発表事項の一つ目ということでありますが、今日、この金曜日に開会いたしました11月定例県議会に、補正予算の追加を提出をさせていただきますのでですね、御報告をいたします。
 お手元に資料がありますように、追加の補正予算、コロナ対策10億5,100万円ということで、これは新型コロナウイルス感染症拡大防止のために県の営業時間短縮要請に応じて営業時間短縮を実施した事業者に対しまして、協力金を交付するものでございます。対象期間としては、11月の29日、昨日の日曜日から18日金曜日、20日間ということで、1事業者1日当たり2万円で40万円ということで、2万円掛ける日数分ということでございます。
 ということで、対象事業者が、このエリアは栄・錦の一部ということでありますが、2,500者ほどが想定されますので、40万掛ける2,500で10億円。事務費で5,100万円と、こういうことでございまして、お手元にその予算関連の資料がございます。
 最初にこの説明資料であります。これはもう先週発表したとおりであります。そして、この緊急対策という、このコロナ対策の全体の予算についての資料でありますが、これにこの10億5,100万円を追加をいたしております。
 1ページ目、御覧をいただきますと、総事業費が今回、四捨五入で11億円追加をして217億円となります。 ということと、最後のページがトータルということで、今回この新型コロナウイルス感染症対策予算額ということで、今回の追加補正10億5,100万円を入れまして合計で2,813億円。そして債務負担行為が1,201億円ありますので、合わせまして今回の追加補正で4,014億円の予算化をしたということでございます。しっかりとこれはですね、執行をしていきたいということであります。
 あとはですね、議会に提出するこの資料でございます。議案の提出資料ということでございますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 本日議会に追加提出をさせていただきまして、明日、代表質問の本会議がありますので、午前中のその冒頭で私の方から追加提案に関します提案理由説明を申し上げ、追加をしたいということでございますので、よろしくお願いを申し上げます。

(2)一般職非常勤職員の募集について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinjika/saiyou-hijoukin.html)

 続きましてですね、これも新型コロナウイルス関連と言ってもよろしいかと思いますが、一般職非常勤職員の募集について申し上げます。
 例年この時期に一般職非常勤職員の募集をしております。これは来年4月からの1年間ということでございますが、今回の募集では、新型コロナウイルス感染症の影響により、職を失った方や採用内定を取消しされた方などを対象とした募集区分「一般事務(臨時雇用対策)」を新設し、約30人を募集することといたしました。
 この募集区分は、雇い止めになったり、採用内定を取り消されたことにより求職活動中の方に対し、一定期間継続的に働ける場を提供することを目的としたものであります。
 公募試験に合格し、採用された方に、2021年4月から1年間勤務していただきます。勤務成績が良好であれば、合計3年間まで継続しての勤務が可能です。勤務地は県庁又は県内地方機関で、採用後に決定されます。
 次の働き口がなかなか見つからず、安心して継続的に働ける場をお探しの方々で、県の仕事に関心のある方に、是非応募していただければと思います。
 また、これまでも募集してきた通常の「一般事務」の区分についても例年どおり約130人募集いたします。あわせて、司書事務や学芸業務事務等も募集をいたします。
 受験案内は本日から愛知県県民相談・情報センターや県内ハローワーク等で配布をし、愛知県のWebページでも情報提供いたします。
 是非多くの方に、積極的に応募をしていただければというふうに思っております。
 ということで、あとはですね、このカラーのものはその資料ということでございますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 その2枚目のところに資料が付いておりますが、一般職非常勤職員の募集についてということでありまして、募集区分としては、「一般事務」が130人、今回の「一般事務(臨時雇用対策)」が約30人、「資料管理事務」若干人、「司書事務」約15人、「学芸業務事務」若干人と、こういうことでございまして。試験の日程等々は、第1次試験が1月10日ということで、その後順次やって、4月1日から1年間働いていただくということで、通常の一般職の非常勤職員募集に、今回の臨時雇用対策ということで30人を追加をしたということでございます。これは、給与等は通常の一般職の非常勤の方と一緒ということでございます。
 是非ですね、これで全てということではありませんが、何らかの一助になればということで、対応をさせていただくということでございますので、よろしくお願いをいたします。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/

 それでは続きまして、新型コロナウイルス感染症についてですね、昨日までの状況を御説明をさせていただければというふうに思っております。
 お手元の資料を御覧いただければと思いますが、まずはですね、この最初の資料でございますが、この年代別につきましては、70歳代以上の高齢者の方の割合が11.6パーセントということで、傾向は変わっておりません。若干、第2波の12.6パーセントよりも下がっているということでございまして、若い層というか、20代、30代、40代、50代という形の、その中間層という方が多いということでございます。それから、感染経路不明の割合が45.5パーセント。だんだん増えてきております。それでも第2波より低いということです。
 そして二つ目の資料が、中等症以上の方の割合が11.2パーセントで、これは第2波とほとんど変わっておりません。
 それからですね、入院等の状況でございますが、週末を挟んでおりますので、昨日からの比較というのは、土、日ということでありますが、その週末、途中間は空いておりますが、昨日からの比較でいえば、入院が昨日から13人増えて393人で、今までで一番多い状況でございます。そして、中等症の方が4人増えて123人。また、これは一旦150~160人までいきましたので、ピークより大分減っているということであります。重症の方は26人、変わりません。
 愛知病院の方が週末増えまして、今21人。21人でございます。愛知病院への入院が21人ということでございます。これは三河方面だけでなく、名古屋の方も尾張部の方も入っていただいております。そういう趣旨で開設をいたしておりますので、そういう形で受け入れさせていただいております。
 それから、施設入所が215人。健康プラザが58人で、これはほぼマックスですね。マックスですと63室ですから、やはり宿直といいますかね、その方の部屋も要りますので、ほぼマックスでございます。ということなので、豊川にですね、豊川グランドホテルを開設をするということでございます。今、三河方面、東三河の方も名古屋の東横INNにも入っていただいている状況がありますので、そういった形で開設をし、入っていただくということでございます。東横INNは157人。157人ということでありまして、全部で805室ありますので、そういう意味では、まだキャパは十分あるということでございます。
 自宅療養の方は989人。大分増えてまいりました。夏の8月で一番多かったときは1,300~1,400近くまでいったかと思いますが、大分増えてきております。毎日200人ぐらいのですね、感染者が出ますとそうなってくるということかなというふうに思っておりますが、そういう状況であります。
 一方でクラスターの方はですね、この間の週末からの関係では、2Rのクラスターが終息をしたと。会食ですね、これ。豊橋市内の飲食店での職場の会食で。11月4日から出ておりました職場の会食ということで、2Rのクラスターは11月27日に、最後の発生から2週間過ぎて終息ということでございます。
 次がですね、感染経路不明の方の割合ということでございます。御覧をいただければと思います。
 なおですね、検査件数についてこれまで毎日資料を出しておりまして、できるだけ資料は早い方がいいということで出しておりましたが、特に夏以降、前から申し上げておりますように民間検査、特に名古屋市内では早い段階から民間の診療所、クリニック、民間の検査機関の割合が大分増えてきておりまして、1週間はその部分の報告が入らないということなので、実質半分ぐらいの検査。1週間たつと倍ぐらいになるというのがここのところでありましたので。陽性者が少ない間はですね、それでもよかったんですが、陽性者が増えてきて、それで検査件数が実際の半分しかないとですね、陽性率が実態とかけ離れた数字が出てくるのでですね、これはですね、もう1週間ぐらい、1週間で大体ある程度乗ってくるんですが、実際はですね、2週間ぐらい、それでもあと1週間で、また1割ぐらいは乗っかってくるので、徐々に徐々に陽性率は下がっていくんですね。なのでちょっと前から、陽性率はもう1週間たってある程度検査件数が確認されてから、ということにしておりましたが、それでも検査件数を出すと、何か誤った数字がですね、全く違った数字が流れていくのは、これはミスリードをする、実態を表さないということになりますので、検査件数はですね、週末はちょっと出すのを控えさせていただきました。
 今日もですね、これからはある程度検査件数がまとまった段階で。陽性者は毎日出しますけど、検査件数はある程度まとまった段階で出させていただきます。そういたしませんと、陽性率が、東京とか大阪とかの比較のときにですね、全く誤った数字が出されるというのは、我々本意でありませんしですね、全くこれは、県民の皆様への情報提供という点では全く逆の効果になってしまいますので、検査件数は1週間たってある程度まとまった段階で出させていただくということにさせていただきます。それでないとですね、やはり何というか、むしろ間違った数字を出して、それが世の中に流れていくというのは、これは全く逆効果になりますので。ということにさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 私からは以上であります。

2 質疑応答
(1)一般職非常勤職員の募集について
【質問】 一般職非常勤職員の募集のことです。これは、コロナによってお仕事をなくされたりとか、内定を取消しされた方が対象ということですけれども、対象となる年代ですとか、例えば大卒・高卒で内定予定だった方だとか、そういった具体的な決まりはあるのでしょうか。
【知事】 これは、年齢はないんだな。ありません。
【質問】 もう年代等は関係なく、コロナでお仕事をなくされた方であればということでしょうか。
【知事】 そうです。ですから、職を失った方、あと、採用内定を取り消された方に応募していただければ、年齢関係なしということです。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナの関係で、昨日の新規感染者の数で、愛知県内では累計1万人を超えるということになりました。単なる数字かもしれませんけれども、この1万人を超えたということに対して、知事の受け止めをお願いします。
【知事】 大変な数だな、というふうに思っておりますので、引き続きですね、緊張感を持って、日々、このコロナウイルスのですね、感染症対策に取り組んでいきたいというふうに思っております。我々としては、とにかく検査をしっかりやって、そして、陽性が確認された方はしっかりと医療に結びつけていく、ということをですね、これはやっていきたいというふうに思っております。これまでもやってきましたし、これからもやっていきます。
 そして、確かに1万人というのが、一つの、何ていいますかね、区切りのような数字ということではあるかもしれませんが、我々はですね、もう毎日毎日、日々のオペレーション、日々の対応をやっておりますので、9,000人であろうが、9,500人であろうが、1万人であろうがですね、そこはあんまり意識が、実はあまりありませんでね。毎日毎日、今日は何人だった、今日は100人超えたのかとか、今日は200人超えたのかとかいう、そういうことをですね、やはり日々追っかけてやっておりますので、特に「1万人だから」という、そういう感慨といいますか、はあんまりないというのが実感でございます。
 というのは、もう毎日、日々の感染者の方、それから入院者の方、それからまた軽症の方、中等症の方、重症の方、そしてまたちゃんと病院に入れているだろうかとか、そういったことを含めてですね、日々日々、こう対応しておりますので。そうした形でこれまでもやってきましたし、これからもしっかりとやっていきたいというふうに思っております。
 そしてまた、昨日からですね、栄・錦のエリアを限定して、一部の地域でですね、営業時間短縮要請を行わせていただいております。大変心苦しい限りでありますが、今のこの感染の状況を考えますとね、やはりそうした自粛もお願いをし、事業者の皆様には御負担を掛けますが自粛をお願いし、また利用者の方もですね、やはり自粛をお願いをし、そしてまたこれから冬に向かってね、更に更にこの感染症がはやりやすい季節・状況になってきますので、感染防止対策を引き続きですね、しっかり取っていただくようにお願いをしたいというふうに思っております。
 そして併せて申し上げますとですね、追加で申し上げますと、豊川グランドホテルの宿泊療養施設に係る住民説明会が、昨日午後、豊川の地元で行われました。御地元のですね、町内会、小中学校PTA、保育園、関係団体の代表者、地元の県議・市議の皆様の22名がお越しをいただき、衛生面・安全面での対策などについて御説明をさせていただき、御理解をいただいたということでございます。ということで、今週金曜日、4日の開設に向けてですね、粛々と準備を進めていきたいというふうに思っております。
 ということで、いつもいつも申し上げておりますが、引き続きですね、愛知県は新型コロナウイルス感染症「厳重警戒」でございます。4段階あるうちのですね、第3ステージ、オレンジゾーンということでございます。そして感染防止対策の徹底等、何とぞよろしくお願いを申し上げます。

【質問】 先ほど、陽性率の関係で、1週間前の数字をまとめて出すということなんですけれども、国の方ではまだ直近の数字を陽性率で出しているようです。我々としても、その数字で全国的な比較をしてしまうんですけれども、その「陽性率は1週間前のもので出す」ということを、国の方にも求めるということは今後あるんでしょうか。
【知事】 我々からですか。
【記者】 はい。
【知事】 いや、我々はその数字しか出しませんので、そういうふうになります。
 というのは、全く違いますのでね。だって、皆さんに御案内のように、その直近の数字だと検査件数の半分ぐらいで、その1週間の間にぼんと、1週間後にどんっと倍ぐらいになるので。
 私もいろんな新聞とかテレビを見てて、何か愛知県が17(パーセント)とか18(パーセント)と出ていると、何か違和感があるんですよ。そんな数字かと思ったら、どうも直近のやつで割って出していると。そうすると、それは事実と違って、うその数字なんだよ、はっきり言って。うその数字で比較されるというのは、それはいけませんよね、やっぱり。
 なので、うちからはそういう、1週間たって検査件数がある程度、それでもまだ増えていくんですよ、あれ。そういうものしか出しません。だからそうなります。

【質問】 愛知病院についてなんですけれども、愛知病院の受入れが今21人となっています。もともと大学病院の負担軽減のために設置されたと思いますが、中等症の患者が今123人で、そのうちの6分の1程度の対応となっています。愛知病院は最大で今50人まで受入れとなっているんですが、その限界まで受け入れて、大学病院の負担軽減を図るということは、現状はないんでしょうか。
【知事】 どういう意味ですか。
【質問】 つまり、中等症の方が123人出ていますので、大学病院の負担も増えてきていると思うんです。そして、愛知病院は、もともと大学病院の負担軽減のために設置されたと思いますが。
【知事】 愛知病院は、大学病院始め、いわゆる病院のですね、病院の負担軽減を図るという趣旨で、コロナの専門病院を開設するということです。おっしゃるとおりです。
【質問】 愛知病院は、キャパが50名となっています。
【知事】 当面のがですね。
【質問】 はい。で、まだ今21人しか受け入れていないという状況なんですが、なるべく愛知病院で中等症の人を受け入れた方が、他の医療機関の負担軽減にもなると思うんですが、現状はまだそういうふうにしないということなんでしょうか。
【知事】 いや、これは毎日毎日の運営・オペレーションでですね、それぞれの病院なり医師の判断で、この方は是非愛知病院とか、段々そこの病院のある地域でね、いわゆる陽性者・患者さんが増えてきて、今入っているけれども、中等症ではあるけれども容体が安定しているので、ちょっと愛知病院へ行ってほしいということ、そうするとまたベッドが空くので、また入れる、受け入れることができるという形でのオペレーションを想定しておりますが。あと、最初から愛知病院に入られる方もおられるし、あと、高齢者の方でちょっとリスクがあるなという方は最初から愛知病院に入られる方もおられますが、それは我々がこういうふうに、こうしろああしろということじゃなくて、そこは現場の医師の判断でね。その受皿を用意をして、そしてそれぞれの病院の医師の判断で、愛知病院で受け入れていただいた方がいいのではないかという方を送っていただく、という形で対応しておりますので。
 そういう方が徐々に増えてきているというのは、やはりそういう中等症の方がですね、一時は150何人、160人ぐらいいったんですかね。ちょっと今は、123人なので、若干というか、そこそこ減ってはいますけれども、やはりそういった方を受けていただいて、またその地域の新たな患者さんを受け入れるという形で回していければということでやっておりますので。そういう我々は受皿を作って、あとは現場の病院、そして医師の判断でね、対応していただければというふうに思っております。


【質問】 昨日から営業時間短縮要請が始まって、今日、追加の補正予算として10億5,100万円を上程しますということですが。今の予定では、来月の18日までという期限ですけれども、昨日から始まって、事業者の方も、これが延長とか拡大すると更に厳しいという声も聞かれます。また、その追加の予算も10億では済まないということもあり得ますので、知事の、改めてですけれども、来月の18日までにこうしたいという話や、意気込みを、またお示しいただきたいんですが。
【知事】 先週も申し上げましたが、この営業時間短縮、また休業要請についてはですね、大変心苦しい限りでありますが、やはり今、感染症が増えているこの現下の状況に鑑みてですね、やむを得ない措置だということでお願いをしているところであります。というところなので、やはりエリアを限って、期間を限って、お願いをさせていただきました。ということなので、この間ですね、県民・事業者の皆様にはやはり様々な行動の自粛、抑制を行っていただいて、この感染症を抑え込んでいきたい、減らしていきたいというふうに思っております。
 ただですね、やはり気候条件等々は段々段々厳しくなってくるのは必定でございます。ということでありますので、この20日間でやはり減っていただきたい、とにかく減らしていきたいというふうには思いますが、なかなか状況は厳しいということは念頭に置いていかなければならないというふうに思います。なので、期間の延長なり、エリアの対象の拡大というのは、やはりそれはいろんなシミュレーションをしながらですね、対応していかなければならないのではないかというふうに思っております。事態は大変厳しいということは申し上げていきたいと思います。
 ちなみにですね、現段階でのこの各都道府県のですね、陽性者というのは、入院者の状況を見ますと、東京が昨日現在ですが1,510人、北海道が885人、大阪743人、次、埼玉県が601人で、神奈川県が444人、で、愛知県が393人と、こういう状況でございまして。東京、大阪、北海道に比べれば、明らかに水準はその半分ぐらい、大阪のちょうど半分ぐらいということではありますが、やはり、季節はやはり段々段々厳しくなっていくということでありますので、我々としてはですね、日々、緊張感を持ってこのコロナ感染症にですね、対峙(たいじ)していきたいというふうに思っております。

【質問】 コロナに関連してなんですけども、東京都の方でも引き続き「Go Toトラベル」について国とのやり取りを進めているということです。愛知県の方では、時短要請・休業要請が始まりましたが、この「Go Toトラベル」の扱いについて、現時点でのお考えを改めて聞かせてもらえますか。
【知事】 先週申し上げたことと特に変わってはおりません。現段階では、北海道、札幌市と大阪市が、着・発も含めてですね、「Go Toトラベル」除外ということになっております。東京がどうされるかは、国と協議をするというふうにお聞きをいたしております。私どもはですね、先ほど申し上げたこの入院者等の状況でありますので、明らかに水準が違うということも念頭に置きながらですね、一方で、確かに感染者は増えてきているということも念頭に置きながら、引き続き検討していくということではないかと思います。
 ただ一方で、「Go Toトラベル事業」によってですね、愛知県内のですね、観光地、名古屋市内のですね、このホテル・旅館の稼働率が大分上がってきているということです。一時はですね、ほとんどもう10パーセントもいかなかったと、90何パーセントのお客さんがもう消えてしまった、というのが今年の春、4月、5月のね、状況でありました。それが7月以降ですね、8月が2割ぐらい、そして、名古屋市のホテルだと9月が4割、10月が6割、11月がもうちょっと上がってきているという稼働状況でありました。明らかに「Go Toトラベル」がしっかり後押しをしているということだと思います。ただ、そういう中で、愛知県内のホテル・旅館で、「Go Toトラベル」の関係でですね、ホテル・旅館で感染者が出たという報告は受けておりません。ということも考えればですね、やはりどういうふうに対応していくかは、今しばらく、やはり慎重に状況を見極めるということが必要ではないかというふうに思っております。

(3)県内大学等の2021年3月卒業予定者の就職内定率について
【質問】 先ほど、10月末の時点の県内の大学生の内定率の発表がありました。68.9パーセントということで、5年ぶりに70パーセントを割り込んだということです。このことへの受け止めと、あわせて、そのための今回の非常勤職員の募集でもあると思いますので、そこで県としてどういうふうに取り組んでいきたいか。改めてその2点を聞かせてください。
【知事】 今回の県のこの非常勤職員の募集はですね、内定の取消しの方ももちろんですが、職を失った方も全般にということでありますので、それはそれでこのコロナ感染症対応ということでやっていければと思いますが、やはり大学生の新卒のですね、内定状況が大変厳しいというのは、これは憂慮すべき事態だというふうに思っております。
 なので、我々としては、引き続きですね、県内の企業さん、特に新卒のですね、大学生・高校生への就職のお願いを、県内企業さん数万社にですね、夏にはお呼び掛けをですね、させていただきました。この秋にもまた合わせて、この数万社の企業さんにもお呼び掛けをさせていただいておりますし、引き続きですね、愛知県の労働部局、それからまた国の愛知労働局と一緒になってですね、やはりこの新卒のですね、就職の確保についてですね、しっかりと後押しし、取り組んでいきたいというふうに思っております。
 確かに、業況が厳しくて採用を控えるという企業・業態もありますけれども、一方で、こういう状況だけれどもやはり人手不足感があるということで、採用意欲の旺盛な業態・企業さんもあるのは事実でありますので、そういった企業さんとのマッチングをですね、引き続きしっかりとやっていきたいと思っております。
 でもって、これはですね、関係者ともしっかり、経済界・産業界ともしっかり連携をしていきますが、第2の就職氷河期世代を作らないということをですね、念頭に置いてしっかり大学生の新卒のですね、就職マッチングをやっていきたいというふうに思っております。
 一方で、高校生の方はですね、今のところは、就職状況は、就職の希望よりも求人の希望の方が、求人希望が若干2割ぐらい減りましたけど、それでも、確か3倍ぐらいあるはずですので、そういう意味では、高校生の方は何とか済んでいるんではないかというふうに思っておりますが、大卒の方・新卒は、確かに厳しい状況だと思います。関係者、産業界・経済界、商工会議所始めですね、そういったところとしっかりと連携をして、就職マッチングに取り組んでいきたいというふうに思っています。

(4)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナ関係です。県内各自治体では、外国人の方で日本語がよく分からないという方もいらっしゃいます。今、感染状況がよく分からないとか、どういったことをすればいいのか、要するに情報がなかなかうまく伝わらないということが、各地で問題になっているようです。知事としては、外国人にコロナの今の県の状況を発信していくときに何か問題があるとかについて、県としてはこうしていきたいという何かお考えがあれば、教えていただきたいのですが。
【知事】 その点はですね、一つのポイントだというふうに認識をしておりまして。夏以降といいますか秋以降ですかね、外国人県民の方の、いわゆる陽性者、患者さんが増えてきているというのは事実でございます。その割合は、ちょっと申し上げるのは控えますが、そこそこの割合であることは事実でありますので。
私どもとしては、元来、県のホームページでの呼び掛けはですね、主立った言語についてはやっておりましたが、更にそれを広げて、今はですね、11か国語で私どももですね、11か国語でいいよな、確か。
【感染症対策局長】 11です。
【知事】 11か国語で県のホームページのこの注意の内容をですね、お呼び掛けをさせていただいております。
 これは他の県よりもといいますか、私どものところが非常に外国人県民が、東京に次いで二番目に多いのでですね、そういった形でお呼び掛けもさせていただいておりますし、医療関係でそういった通訳のあれが必要であればですね、通訳のお手伝いといいますかね、電話での通訳、医療の通訳・相談も、これももう全て段取りしてありますしですね、あと、外国語の自動翻訳機というのは医療現場にそこそこお配りをさせていただいておりますので、そういった形ではですね、対応させていただいております。
 ですから、県のホームページなり、そうした感染者が出た場合は、医療機関なり保健所へアクセスしていただければ、そういう情報を知ることができるということでありますが、それをせずにぐっとこう、外国人県民の方はやはり自分たちのコミュニティを作っておられるので、そういったところにこう閉じこもられますとですね、なかなか伝わらないので、我々としては、できるだけそのホームページなりそういったものを通じてですね、こう情報が行き渡るようにいろいろ取り組んでいきたいと思いますし、多くの方が、やはり技能実習も含めて企業さんで働いている方が多いと思いますので、そういったところにですね、やはり注意喚起をね、しっかりさせていきたいというふうに思っております。
 子供が学校に通っているような場合はね、学校を通じて、こう全部、必要な呼び掛けとかデータを配らせていただいておりますし、子供はみんな日本語が分かりますのでね、いいんですけれども、技能実習で来られた方はお一人で来られていますからね、やっぱりコミュニティで動かれているので、それは職場を通じてですね、そういった形で情報提供をね、できるように、引き続き取り組んでいきたいというふうに思ってます。