知事の記者会見
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令和3年4月26日(月) 午前10時
1 知事発言

 それでは、おはようございます。4月26日月曜日ですね、午前10時、定例会見を始めます。
 さて、それではですね、お手元の資料に基づきまして、まず今日は1点、御報告をいたします。

(1)「あいちテレワークサポートセンター」の開設について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/rodofukushi/04-teleworksupportcenter.html)

 「あいちテレワークサポートセンター」の開設についてであります。
 愛知県では、ワーク・ライフ・バランスの推進とともに、ウィズコロナ、アフターコロナにおける新しい生活様式としての柔軟な働き方となるテレワークの導入を推進しております。
 県内企業におけるテレワーク導入は増加しているものの、中小企業においては、まだまだ導入率が低いことから、積極的な支援を行うことで、導入を促進していきたいと考えております。
 そこで、4月28日に、「あいちテレワークサポートセンター」を開設をし、中小企業等のテレワークの導入から定着までをワンストップで支援をしてまいります。
 本センターは、交通の便の良い名古屋駅近くに開設をし、相談員2名を配置をして、テレワークに適したシステムやツール、セキュリティ対策、労務管理など、導入に向けた課題への対応について相談に応じるとともに、専門家の派遣を行います。
 また、ポータルサイトを活用した取組事例の紹介など、各種情報提供を始め、個々の企業に寄り添った支援を行ってまいります。
 さらに、在宅では仕事の環境が確保しづらい場合に有効なサテライトオフィスについて、活用事例の紹介や見学・体験会を実施をいたします。
 なお、開設日である4月28日には、午後1時20分から、私も参加して開所式を開催をいたします。
 本センターの取組を通じまして、中小企業のテレワークの導入と定着の一層の促進を図ってまいります。
 ということで、今私が申し上げたことがこの資料の方に書いてありますので、御覧をいただきたいと思います。
 名古屋駅桜通口からですね、ずっとまっすぐ東に行ったところということで、まあまあ良い場所でございますね。名古屋三交ビルで、パソナさんに運営委託ということでございます。
 これがちらしですね。こういった形で、(こういった)場所に設置をいたします。「テレワークに関する各種相談」、「情報収集」、「テレワーク体験」ということで、相談員2名を配置をして対面相談、電話やメールでの相談対応。また、システム、ツール、セキュリティ対策に関する相談は、ITコーディネーター、(労務管理に関する相談は)社会保険労務士さんが対応するということでございます。実演コーナーもありましてね、テレワーク機器の操作体験といったこともやっていただきます。
 ちなみに、県内のテレワークはですね、昨年10~12月期の中小企業景況調査、県が実施した調査では、「既に導入済み」とした企業が14.9パーセント。その1年前から11.9ポイント上昇ということでございます。1年前は3パーセントだったのが、14.9パーセントということになりました。
 シンクタンクが全国2万人規模で実施した調査、2020年11月だと、愛知県の実施率は21.7パーセント。全国の全体(実施率)が24.7パーセントなので、ちょっと低いということかもしれません。
 そして、中小企業へのテレワークについては、2021年3月に策定をした「あいちテレワーク推進アクションプラン」に基づいて、2023年度までの3か年で、中小企業等に対するテレワークの導入支援を集中的に行うということでやってまいります。
 そして、このセンターではですね、テレワークの専門家であるITコーディネーターや社会保険労務士さんのアドバイザーを、県内の40社以上に実際に派遣をしてね、テレワークの相談に応じるという形もしていきたいというふうに思っております。
 また、ポータルサイトでは、テレワークの導入に必要な情報を順次発信をしていきます。
 また、テレワークに有効なサテライトオフィスの利用を促すために、見学・体験会を3回開催するとともに、その活用事例を紹介をいたします。
 ということで、多様な働き方の改革、その実現ということで、テレワークをしっかりと進めていきたいと。いろんな課題がありますのは事実なので、それを一つ一つ、こうした形でですね、サポートをして進めていければというふうに思っております。

(2)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 今日の状況は今日の午後また申し上げますが、今日までの状況ということで申し上げます。お手元の資料を紹介いたします。
 まず、年代別の新型コロナウイルス感染者の状況でございますが、第4波は、70歳以上(の方の割合)が9パーセントということでございます。経路不明の方の割合は44.4パーセントであります。70歳以上(の方の割合)が、第3波が18.5パーセントですから、9パーセントというのはちょうど半分ということですね。若い方が多い。
 そして、重症・中等症の方の割合はですね、これも7.0パーセントということ。第3波の11.9パーセントに比べて軽症の方が多いという、若くて軽症の方が多いというのが、今の愛知の状況ということであります。
 そして、検査件数も4月18日の日曜日まで入ってきました。陽性率が6パーセント、7パーセントということで、やはり上がってきております。それはそうですね。陽性者が増えておりますので、その分上がるということでございます。
 それから、経路不明の方の割合。
 そして最後にですね、入院状況でありますが、この週末ですね、土曜日の朝の時点で418人でありましたのが、418が454、そして460という形でですね、週末2日間で、土日で、42人増えているということですか。なかなか厳しい状況かなということであります。やはり毎日200人、300人規模のですね、陽性者が出てくると、そういう形で入院者も増えてくるということであります。中等症の方は163人。重症の方が、昨日より1人増えて21人ということでございます。愛知病院も1人増えて24人。
 施設入所はですね、内訳を申し上げますと、名古屋の東横INNが191人、豊川が38人、三河安城101人、合わせて330人ということでございます。
 そして、この入院患者さんのうち、豊橋の医療機関のクラスターで21人。大分減りましたね。一時50何人おりましたから大分減りましたが、この方々はコロナ病床は使っておりません。そして、変異株での入院者は53人ということでございます。退院者も多いということでございます。
 そしてその下、クラスターでありますが、新たなクラスターが一つ出ております。6Vのクラスターで、職場ですね。一番上6V、15人のクラスター、これは名古屋市内の職場ということでございます。企業さんですね。そのクラスターが、新たに発生をいたしております。
 それから、名古屋市内の入院者はですね、現時点で市内の方で市内病院入院が153人、市外の方で市内病院入院が9人ですので、今162人。162人が入院をしております。そして、市内の方の市外病院への入院が19人、これはちょっと大分増えたかなと思いますが。ということでございまして、全体が増えておりますので、市内の方も増えてきているという実態でございます。今すぐ入らないということではありませんが、やはりこれは警戒をしていかなければならない状況だということでございます。
 そして、前も申し上げましたが、今日は午後1時15分から東海3県知事会議を開催をいたしまして、大型連休前にですね、3県知事としての共同メッセージをですね、発するべく、今、調整をしているということでございまして。大体整いましたので、それはまた東海3県の県民の皆様にしっかりとお伝えをしていきたいというふうに思っております。
 内容はですね、口頭でも先週申し上げましたが、何といっても県をまたぐ移動のですね、自粛、不要不急の移動の自粛というのをですね、お願いをしたいということと、特にですね、「緊急事態宣言」、「緊急事態措置」や「まん延防止重点措置」の対象となっているところへの不要不急の移動は、自粛をしていただきたいということ。それからまた、県内での行動もやはり注意をしていただく。行動の変容・自粛、それから、基本的な感染防止対策の徹底、マスクの着用、手洗い、手指消毒、「密」にならないようにしていくということをお願いをしたいということでございます。そうしたことを、今日、また確認をして、メッセージを発出をさせていただければというふうに思っております。
 なお、岐阜県さんは4月23日に「非常事態宣言」、三重県では4月19日に「緊急警戒宣言」というのを出されておりますし、両県とも「まん延防止等重点措置」を国に要請するということでですね、国とも事務的に調整を始めているというふうにもお聞きをいたしております。
 ということで、大型連休に向けてですね、感染防止対策(の徹底)。昨日から東京、大阪といった4都府県が「緊急事態宣言」発出ということでありますので、引き続き、私どももですね、しっかりと注視をしていきたいと、そして感染防止対策の徹底を図っていきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(3)東京2020オリンピックの日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 そして最後にですね、1点これは報告。もう既に発表は出ておりますが、昨日、4月25日に、オリンピックですね、日本フェンシング協会が東京オリンピックの日本代表候補選手を発表をし、愛知ゆかりのですね、愛知出身の加納虹輝(かのうこうき)選手が内定をしたということで、これで東京オリンピックの出場選手は愛知県22人、愛知県ゆかりの人がね、22人ということになっております。大いに頑張っていただきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)名古屋市長選挙の結果について
【質問】 昨日の名古屋市長選挙の結果、現職が勝ちましたけど、差はかなり縮まったと思います。知事としては、対抗馬を支援されていたということで、所感を伺いたいと思います。
【知事】 昨夜ですね、私のコメントは文書で出させていただきました。あのとおりでありますけれども。
 昨夜、投票のある程度の確定といいますかね、(午後)11時過ぎでしたよね、確かね。ということでありましたので、やっぱり票を見てからでないと、やっぱりそのコメントはね、申し上げられないということもありましたので、その時間なので文書でさせていただきましたが、改めて申し上げたいと思います。
 昨日、申し上げたものと同じでありますが、この選挙の結果というのは、率直に受け止めたいというふうに考えております。そして、河村氏には、選挙に際し、公約したこと、訴えた政策を実現できるように努力することを望みたいと思います。そして、横井氏本人、そしてまた支援した全ての政党、各政党始め、そしてまた支持された皆様の御尽力には敬意を表したいと。みんな頑張っておられたというふうに思っております。
 ただ、選挙の結果は出たわけでありますが、先ほども質問でも言われましたが、両者の得票がかつてなく拮抗(きっこう)したということなどを考えればですね、鑑みれば、多様な意見に耳を傾け、市議会とも熟議の上で市政を運営していくという、二元代表制の民主主義の基本を踏まえた適切な対応を期待したいということでございます。
 私のコメントは以上でございます。

【質問】 以前、知事は河村氏に関して、市長の重責にこれまでの言動からしてふさわしくない方だ、との認識を示されていました。今もその考えにお変わりはないでしょうか。
【知事】 はい。それは変わっておりません。時間を経て変わるということではありませんね。政治家としての資質には欠けるというふうに考えております。
 ただ、選挙は選挙でありますからね、そういう形で、選挙の結果は、やはり我々は民主主義の国に生きておりますから、率直に受け止めていくということではないかというふうに思っております。
 ただ、支援した自民、公明、立憲、国民、それからまた連合愛知さん始め各団体、様々な自民党の支援団体を含めてですね、横井さんを支援したということ、全力で支援したということでありますから、議会の構成は変わるわけではありませんので、そこはやはりしっかりと、今申し上げたように二元代表制の民主主義ということでありますから、そうした多様な意見にも耳を傾けて熟議の上で運営していかないと、一つも進んでいかないということにはなりますね。ということなので、そのことは申し上げておきたいというふうに思っております。
 それからまた、市長選において様々な公約、訴えられたことを、政治家というのはそうした選挙で訴えたことを実現をしていくように努力するということが、これは課せられるわけでありますが。一方で、名古屋市の財政というのは、今年度ですね、公債償還基金ですね。いわゆるいろんな基金が積み立ててありますけれども、特に公債を発行する場合は、満期一括償還分のですね、これだけの割合のものを基金として積み立てなさいということで、これ法律で決まっておりますね。地方財政法で決まっているんですが。それは本来、そこに置いておかなきゃいけないんですけれども、それから70億円を借り入れるということで、17年振りの措置をね、されておられるわけでありまして。もちろん一方で、財政調整基金が100億円積んでありますので、それを維持したいということで、そちらの方からということなんですが、これは本来、なかなかやってはいけないと言われている措置でありますから、そういう意味では、このコロナ禍の中でですね、名古屋市の財政も大変厳しいという状況がね、見て取れるのでですね、そういう意味では、これに財政状況も含めてですね、こうした施策をいろいろやっていくということになれば、議会とは、相当、これは協議をしていかないと進んでいかないと思いますね。
 そこのところは、先ほど申し上げましたように、やはり多様な意見に耳を傾け、市議会としっかり熟議の上でですね、進んでいくという民主主義の基本、二元代表制という民主主義の基本をね、しっかり踏まえて適切に対応していただきたい、そのように考えております。

【質問】 現在の新型コロナウイルス感染拡大対策などで、県・市(名古屋市。以下同じ)の連携が求められていると思うのですけれども、県として、今後の市との連携の在り方についての考えを、改めてお願いします。
【知事】 コロナ対策については、前から申し上げておりますように、河村さんは関わっておりませんので、そういう意味では、これまでどおりですね、しっかりとやっていくということだと考えております。
 感染者(への対策)は、全県的に私のところで方針を出して、体系を作りですね、施策を作って、それで名古屋市の部局としっかりと連携をして、これまでもやってきました。これからもそういうふうにやってまいります。ということでございます。別に河村さんがいてもいなくても一緒だということは、申し上げたいと思います。

【質問】 喫緊の対策がコロナ対策というのは分かるんですが、県と市の連携というのはコロナだけではないはずですので、それ以外の点に関しては、今後どういうふうにされていくんでしょうか。
【知事】 いや、変わりません。ああいう方でありますから、それはまともに話はできませんのでですね。
 ということなので、私どもはね、私なり県と、こういう形でやっていくということを、順々と、名古屋市だけじゃなくて各県内のね、関係者とはしっかりと議論をして、協議をして、これまでも進めてきたし、これからも進めていくということであります。
 河村さんが何かにこだわって、それが整わないということであれば、それは進まないということなので、それはそれで構わないと思いますね。だから、我々は我々として、しっかりやっていくことはしっかりやっていって、これまでも進めてきたし、これからも進めていく。県でやってきたことは、もう大体、ほとんど進んできているんではないでしょうか。順調にね、順調に。ということなので、引き続き、粛々とですね、やっていくということだと思っております。
 要は、この選挙は、昨日結果は出ましたから、それは私は率直に受け止めますけれども、そのことで、じゃあ我々との関係が、それから主要政党といいますかね、国勢政党は全て横井さんを支援したわけでありますから、その関係が変わるわけではありませんのでね。そこはやはりしっかりと、ですから、民主主義の基本を踏まえて、熟議をしていただく中でなければ、何も進んでいかないということになるのではないかというふうに思っております。
 我々としては、これまでもそれで粛々と順調に進んできましたので、これからも粛々とやって順調に進めていくということだと思っております。

【質問】 選挙の結果に関してですけれども、知事も一生懸命(横井氏を)推されている中で、結果としては敗れたということで、敗因について、どういうふうに見てらっしゃいますか。
【知事】 各マスコミ報道の皆様がね、今日も(新聞で)書いておられるし、テレビなんかも、昨日も今日も、報道されておられるとおりだと思いますよ。
 やっぱり私も選挙戦を長いことやってきましたからあれですけれども、要は、やはり選挙は、有権者の皆様に投票所へ足を運んでもらって書いてもらうということでありますので、やはりまず大前提として、やはり顔と名前とですね、どういうことを言っているかということを知っているか知っていないかという、いわゆる知名度ですね、これがやはり一番大きなポイントになるんだと思うんですね。
 ですから、横井さん及び横井さんを支援された各政党、そしてまた支援団体、様々な皆様ですね、支持された皆様は、本当によく頑張っていただいたというふうに思いますが、いかんせん、やはり名乗りを上げる時期が3月半ばであったということ。それから、よく追っかけたということだと思いますが、やはり知名度という点でですね、一歩及ばなかったということではないかなというふうに思っております。
 そういう意味では、大変残念な結果ではありましたけれども、選挙というのは、民主主義というのはそういう公正な手段で行われた選挙という、直接投票という制度でね、裏打ちされておりますので、その点はやはり率直に受け止めるということだと思っております。

【質問】 知事は、この定例会見とか夕方の会見でも、度々、今回の名古屋市長選挙で、横井さんの支持を表明されていました。選挙が終わったので改めて確認なんですけども、選挙期間中、どのような応援活動や支持をされていたのか、改めて教えてください。
【知事】 いや、それは取材されていたら分かりませんか。
【記者】 御自身から(お伺いしたい)。
【知事】 取材されてましたよね。取材されていたとおりですね。
 私は、様々な私を応援していただいている皆様ね、各政党もそうですし、その政党を応援する支持層、支持団体、様々なそうした組織の皆様に、私どもの方からですね、支持依頼ですね、お願いをずっとさせていただいて、そういう集会も度々とやりました。度々とやりました。集会の性格上ね、公開でやるということにはなりませんけどもね、そういう会合も度々とやりました。そういう意味では、相当、横井さんを応援させていただいたというふうに自分で考えております。
 その点は、一緒に応援した各政党、また多くはね、やっぱり自民党を支援する団体の皆様だと思いますが、そうした支援団体、それから連合さんを含めてですね、一緒に、一体となって、いろんな会合とか取組をやりましたので、そういう意味では、それはよく分かっていただいているのではないかなというふうに思っております。

【質問】 結果としては、今回、(横井氏は)惜しくも敗れたということですけれども、知事の支援の仕方で、もう少しこうしておけばよかったなとか、知事なりに反省するところはあったりするんでしょうか。
【知事】 いろいろこうすればよかったというのは、いろんな見方、私だけじゃなくて、他のメンバー、支援された方々もね、やっぱりいろいろな見方があるんじゃないかというふうに思いますけれども、それは、終わってから言ってもね、あんまり意味がないといいますかね、ということだと思いますので。
 それはやはり、それぞれの応援した各政党なり支援団体の皆様は、それぞれにやはりそこは検証してですね、また次の機会に生かしていくということではないかなというふうに思っておりますし、その点は、私も自分なりに見た意見はありますので、そういったことはそういうね、各政党やいろんな支援団体の皆様には、ここはこうだったかなとかいうようなことはね、そういう機会があれば申し上げていきたいなというふうに思っております。もう既にいろいろ話はしておりますけどね、またそういう機会を捉まえて、お話ししていければというふうに思います。
 というのは、特に、各政党の皆様は、選挙はこれからというか、今年は衆議院選挙がありますからね。そういう意味では、そういった点で、いろいろやっぱり、自分の支持層とか支持団体とか、そういったところを点検をしていくということは、彼らは彼らなりに必要になるんではないかなと思いますね。そのときに、私も、それぞれにですね、適切にアドバイスをしていければというふうには思っております。
 ですから、総じて言えば、やはり時間が短かったというところの中で、どういうふうに横井さんの知名度を上げていくかということについて、結果としてはね、更に取組が必要だったんではないかということではないかと思いますね。

【質問】 コロナ関連の関係でお伺いします。知事は、横井さんがもし市長になられた場合は、コロナ対策で連携して、定期的に話合いの場を持っていくとおっしゃっていました。先ほど、河村さんはコロナ対策に関わっていないというふうにおっしゃっていましたけれども、そういうような場を設けようという意思はありますか。あるいは、河村さんがそういうような形で提案あるいは要望があれば、そういう場を設けるかどうか、お考えはいかがでしょうか。
【知事】 そういう話にはならないんじゃないですか。そういうふうには、河村さんは言われないでしょう。そういうふうに思ってないと思いますよ、ということではないかと思います。私の方からは、いかようにでも対応しますけどね。
 基本的には、このコロナ対策は、この県の方で、それから私の方針の下でね、しっかり決めさせていただいて、指示させていただきますので。それに至る過程の中でね、いろんな人の御意見を聞いていくということは、あってもいいかというふうに思いますけど、そうは言われないでしょう。多分、あまりそういうふうに、こうしたらどうかというようなことを言われるだけ、あれじゃないでしょうか、頭の中に入っていないんじゃないでしょうか。これまではそうでしたからね、少なくとも。
 それと、やはり感染症の話なので、やはり専門家の意見をね、特に医療の専門家、保健福祉の専門家、そしてまた中小企業始め経済産業の専門家、様々な専門家の御意見をね、聞いていく中で、この政策を練り上げていくと、方針を作っていくということが必要だというふうに思いますので、そのようにしっかりとやっていきたいと。これまでもやってきましたし、これからもやっていきたいというふうに思っております。

【質問】 河村さんに望まれるコロナ対策の姿勢は、どういうものと考えますか。
【知事】 いや、私からは特に申し上げることはありません。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 コロナに戻るんですけど、昨日現在の過去7日間平均の新規感染者を計算すると、多分、251.9人という数字になります。これが、県指標のステージ3が260人未満なので、レッドゾーンが見えてきているということだと思うんですけど、ここに対する認識を改めてお願いします。
【知事】 数値としてはそういうことだというふうに考えますね。
 やはり傾向として、今日は月曜日なので、多分ですね、水準的にはそんなに多くないのかなという想定はされますけれども、その分、また火曜日、明日以降は、先週と同じぐらいの水準かなという感じはいたしますが。いずれにしてもですね、大変厳しい状況だということは事実なので、そこは、日々、そういった数値をしっかり見ながら、対応していきたいというふうに思っております。大変厳しい状況だということはですね、県民の皆様にはしっかりと申し上げていきたいというふうに思っております。

【質問】 知事は、いつもデータが大事だ、エビデンスが大事だとおっしゃってますけども、数値が上がってきたということで、緊急事態宣言に対する認識が、ちょっとずつ変わってきたということはあるんでしょうか。
【知事】 緊急事態宣言という、ああいう厳しい措置はですね、基本的に、我々のスタンスとしては、緊急事態宣言という厳しい規制措置は取らないように、何とか回避して、そして感染拡大を抑えていきたいというのは、我々行政・政治のですね、全員がそう思っていることではないでしょうか。
 なので、基本的には、そういうふうに対応していきたいというふうには思っておりますが、一方で、この新規陽性者がじわじわとですね、そのステージ4に近づいているというのも事実であります。
 一方で、入院患者さんが、まだそこまでいっていないということも事実でありますし、愛知県の場合は、重症者の方の数が、まだ大阪とか東京といったところ、東京というよりも大阪、兵庫なんですかね、というところに比べれば、まだ低いということでありますから、そういう意味ではですね、そうした状況や数値をしっかりと見てですね、これは対応していきたいというふうに思っております。
 そういう基本的なスタンスではありますけれども、緊急事態宣言やむなしというような状況ですね、もう入院状況がひっ迫して、通常の救急医療も滞るというようなことになればもちろんなんですが、なると見込まれるというような場合にはですね、それはもう緊急事態宣言の要請は、これは躊躇(ちゅうちょ)することなしにやっていきたいというふうに思っております。
 それから、コロナ対策で先ほどの話に、更に付言をいたしますとね、愛知県と名古屋市はですね、去年3月4日に県と市のクラスタープロジェクトチームを作りましたね。作って、私と河村さんの共同で記者会見をやりました。ほとんど私がしゃべりましたけども。
 それから日々、保健部局とは、しっかり情報交換、意見交換しておりますし、結局、第1波、第2波、第3波と来てですね、入院調整が非常に厳しい、難渋した折もですね、我々の方もね、県としても、全力で名古屋市内の方を市外の病院に入院していただけるように入院調整をやってきたということなんですね。
 感染症ですから、もちろんその検査をやって、できるだけ早く、軽いうちに捕まえて、そしてまた、医療・治療を受けていただいて、軽いうちに治っていただいて、抑えていくというのが基本なんですが、それがやはり感染がぐっと広がってきた場合には、やはり医療の体制をどこまで確保できるかというのが、一番大きなポイントなんですね。
 なので、そうしたことはですね、これまでもやってきて、特に1月にDMATのですね、入院調整の機能ですね、緊急確保チームを北川先生をヘッドとして作らせていただいたのも、それが一番のポイントだと考えております。そういったことをですね、引き続き、これは全体的な、統括的な県全体の私どもの方針の中で、しっかりやっておりますし、これからもやっていくということだと思っております。
 ということで、そういう状況をですね、河村氏がどこまで勉強しておられるか分かりませんが、そうしたことをやはりしっかりと頭の中に入れていただいて、そしてですね、名古屋市の関係部局をしっかりとですね、叱咤(しった)激励してやっていただければいいのではないかというふうに思っております。これまでの方針、これまでの方策、対応で、何ら問題はないというふうに考えております。
 なので、特に、河村氏に、これをやってくれ、あれをやってくれということを、私から申し上げることはないと、こういうふうに申し上げているわけでございます。
 名古屋市のね、保健部局がしっかり、保健部局もそうだし、今、飲食店の見回り隊をね、一緒に行っていますので、そういった各部局がね、それぞれ一生懸命しっかりやっていただければ、それで回っていくということだなというふうに思っております。

(3)名古屋市長選挙の結果について
【質問】 ちょっと意地悪な質問になってしまうかもしれないですが、大村知事が(名古屋市長が)河村さんであろうが、コロナ対応は変わりないとおっしゃるのであれば、逆に言えば、横井さんが当選されたとして、その連携会議が設置された場合、名古屋市内のコロナ対策はどういうふうに変わっていたんでしょうか。
【知事】 仮定の話でありますからね、仮定の話は言っても詮ないことだと思いますね。
 ただ、私は、選挙期間中も申し上げましたが、横井さんは非常に政策実務に詳しい方でありますから。もう30年市議会でやられ、名古屋市政の隅から隅まで本当によく勉強されて、その政策実務に非常に精通されておられますので、そういう意味ではですね、こちらが方針を出して、部局で協議してやっていくということで、これまでもやってきたし、これからもやっていきますが、横井さんが市長になって、トップになって、私としょっちゅう連絡を取ってやっていけば、よりより更にスピード感が高まるといいますかね、より機動的にやっていけるんじゃないかという、そういう期待はありましたね。それと、やはり職員の気持ちも彼はよく分かっていただいておりますから、現場の士気も上がったんではないかなと、そういう期待はありました。
 ただ、選挙の結果、そういうふうにならなかったわけですから、これはそれ以上言っても、全て仮定の話になりますのでね、とは思います。

【質問】 今回の市長選では、知事に対するリコール運動に河村氏が関与した経緯も争点の一つになりました。河村氏が再選を果たしたわけですけれども、この間の河村さんのこの問題に関する説明責任というのは、十分果たされているとお考えでしょうか。
【知事】 もういろんな報道がされておられますので、それがということだと思いますが、ただ、あれですね、やはり捜査は、これからまた更に進んでいくということだろうというふうに考えております。
 選挙期間中であっても、常滑の市議さんが辞められて、また、独占インタビューのような形のね、そうした記事も出るというので、この時期にかと、いささか私も驚きましたが、あれだけ生々しく証言されておられるわけでありますから、それが何もなかったということにはならないだろうというふうには思いますね。それから相当な広がりを見せていくだろうというふうには思いますね。
 ただ、そういうことではありますけれども、外部というか、一般の市民の人から見るとですね、まだ、例えば、具体的に逮捕者が出たわけでもないので、一体何が問題なのかということが分かりにくかったというのはあるんじゃないですか。それはなかなか分からないですよ。別にこのことについて、普通、一般有権者、県民市民の皆様は、日々自分で仕事をやって、自分の生活をしていますから、それは別に、どこかで何かあったことを、いちいち全部頭に入れているわけじゃありませんのでね。ですから、非常に分かりやすい形で見てとれないとですね、それはすっと別の話題に行きますよね。
 だから、そういう点では、この現段階では、これから事件がですね、やはり捜査が進展していくと、事件は更に深まっていくということになるんだろうとは思いますけれども、現段階では、なかなかまだ分かりにくかったということはあるのではないかとは思います。
 というのが一つと、そういう中でありますから、私は前から申し上げておりますけれども、文藝春秋の手記にも書きまして、それはそういうふうに言う人がいるし、誰か書いているものも見て、そういう話を聞いたから言ったんですけれども、それは昨年の5月の15日ですね、高須氏の家でみんなが集まって、いや、これ(トリエンナーレの)実行委員会から裁判に訴えられたと、負けちゃうと、大変だと。だから(リコール運動を)やっちゃうんだということを河村さんが言って、頼んでやってもらったと、始まったということなので、正に河村氏が首謀して、主導してやられたということなので、応援団でも何でもないですよね。彼が首謀して、主導してやられたということなので、それをそういう形で逃げを打ってですね、ずっと言い通してきたということなので、それは事実と違うのでですね。そういう意味では、説明責任どころか、全く説明をすり替えて、説明していないということではないかと思います。現に、昨日の夜ですか、高須氏から、もう河村氏は嘘(うそ)をついているから絶交だというふうに言われているわけですね。
 ですから、これから事件の捜査がどんどん進んでいくんだろうと思いますけれども、河村氏はやはり真実をしっかりと語っていただかなければいけない。現段階では真実を語っていないというふうに見てとれるというか、私はそう思いますね。
 ですから、説明責任どころか、きちっと真実を説明していただかなければいけないと申し上げたいと思います。