知事の記者会見
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令和3年8月23日(月) 午前10時

1 知事発言
 皆様、おはようございます。8月23日月曜日、午前10時をちょっと過ぎました。会見を始めさせていただきます。
 
(1)自殺予防啓発にかかる県民の皆様への知事メッセージについて
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/imu/tijimessage.html)

 まず、「自殺予防啓発にかかる県民の皆様への知事メッセージ」についてであります。
 今年7月の警察庁の自殺統計の速報値が8月10日に公表されました。統計によりますと、今年1月から7月までの間、全国で1万2,452人、愛知県では708人の方が亡くなっておられます。これは、本県の昨年同期間と比較すると90人、14.6パーセントの増加でありました。
 お亡くなりになられた方には御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の皆様には、心からお悔やみを申し上げます。
 自殺の背景には、失業、倒産、多重債務、過労、いじめ、孤立などの社会的要因が複雑に絡み合っているといわれておりまして、また、長引く新型コロナウイルス感染症の影響などにより、自殺のリスクが高まることもあり得る状況と認識しております。
 本年の自殺の状況及び、間もなく多くの学校において新学期が始まることを踏まえ、かけがえのない命を守るために、本日、県民の皆様に向けて、私からメッセージを発出することといたしました。
 記者発表資料の資料1、「知事メッセージ『県民の皆様へ』」を御覧をいただきたいと思います。ということで、資料は今私が申し上げたとおりでございます。
 そしてメッセージ、資料の1でございます。
 まずはですね、「子どもたちへ」ということで、多くの学校で9月1日から新学期が始まります。いろいろな悩みをお持ちの子供さんにはですね、信頼できる人に話していただきたいということ、それから相談窓口もあるということ、悩みを打ち明けることは恥ずかしいことではないと、必ず思いを受け止めて味方になってくれる人がいるということを、まずしっかりとメッセージで申し上げたいと思います。
 そして二つ目、「つらく苦しい思いをされている方へ」ということで、一人で思いを抱え込まずに、御家族、御友人、職場の仲間など、あなたが信頼できる方に気持ちを伝えていただきたいということです。また、相談窓口もSNSなどでも作っております。是非、打ち明けていただければというふうに思います。
 そして、「全ての県民の皆様へ」は、そのいろんなサインがあると思いますので、そういったことに気を使っていただいて、周りの方に気を掛けていただければというふうに思っております。
 こういうメッセージを出させていただきます。
 そして、資料の2ページですが、知事メッセージの周知ということで、公式Webサイト、関係局等の窓口、それから市町村、関係機関、また、学校ですね、各教育委員会を通じての学校への周知。それから相談窓口の周知・啓発。こころの相談体制といったものを作ってまいりますので、よろしくお願いをいたします。
 あとは、4ページ以降は資料でございまして、データでございます。
 資料の3が「こころの相談体制」ということで、子ども対象、そして全県民対象のこういった窓口の用意をさせていただいております。
 何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 今年のですね、1月から7月までの自殺者数は愛知県は、東京が一番図抜けて多いんですが、ちょうどその半分ぐらいが、大阪、愛知、神奈川、埼玉というところがほぼほぼ並んでいるということでありますが、愛知県は大阪に次いで3番目という状況でございます。
 今年の2月以降は毎月ですね、月ごとに、やはり去年よりも増えているという状況でございまして。このコロナ禍ですから余計にそういったものがありますので、是非、こういった相談窓口を充実させて作っておりますので、相談をしていただけるようにお願いをしたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(2)「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/shogai/art2021buryutto.html)

 続きまして二つ目でございます。「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」の開催についてであります。
 愛知県では、毎年、障害のある方のアートのイベントを開催しております。詳細が決まりましたので、お知らせをいたします。
 記者発表資料の1ページを御覧をいただきたいと思います。「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展」であります。作品展は、9月の16日から20日まで、名古屋市東区の名古屋市民ギャラリー矢田で開催し、舞台企画は10月27日から29日まで、名古屋市昭和区の名古屋市昭和文化小劇場で開催をいたします。
 まず、作品展でございますが、記者発表資料の裏面を御覧ください。
 今年で8回目の開催となります作品展、「あいちアール・ブリュット展」では、公募作品展として747点の作品を展示するとともに、「あいちアール・ブリュット美術館」と称しまして、これまでの「あいちアール・ブリュット展」で複数回入選された方や、「絵を描くこと」を仕事として企業に就職をして活躍されている方など、愛知を代表する作家45名の作品を展示をいたします。
 あわせて、障害のある方の芸術的な才能の発掘に御協力いただいております一般社団法人アティックアートと連携をし、「あいちアール・ブリュット展」の展示作品から原画を選定して、タオルやボックスティッシュなどの企業のノベルティグッズを制作いたします。
 舞台企画です。舞台企画は、障害のある方の社会参加と障害への理解促進を図るため、様々なプログラムを実施をいたします。
 10月27日水曜日は、ハローワークと共催で「2021障害者雇用促進セミナー&障害者理解促進シンポジウム」を開催し、障害者雇用の現状や民間企業の取組を紹介します。
 10月28日木曜日は、「あいちアール・ブリュット障害者アーツ展舞台発表」と題しまして、障害のある方を交えた即興演奏、バンドパフォーマンスなどを行います。
 続いて、10月29日金曜日は、愛知県立芸術大学のフレッシュアーティストによる木管五重奏のコンサートを開催します。普段は、コンサートに行くことを遠慮してしまう障害のある方や御家族、支援者の方にも、気兼ねなく本格的なクラシック音楽をお楽しみいただける特別なプログラムをお届けします。
 なお、作品展、舞台企画とも無料でお楽しみをいただけますが、舞台企画には事前申込みが必要で、申込期限は9月の30日の木曜日までとしております。
 御来場に当たっては、入場前の検温、マスクの着用、手指消毒をお願いするほか、作品展につきましては、10名以上の団体でお越しになる場合は、日時の事前調整を行い、混雑を防ぎます。また、舞台企画については、収容定員300名のところ150名に入場制限をし、身体的距離の確保を図るなど、新型コロナウイルス感染防止策を徹底してまいります。
 私も毎年、「あいちアール・ブリュット展」で、個性豊かな多くの作品に出会い、感銘を受けてまいりました。今年も、たくさんの力あふれる作品を拝見することを楽しみにしております。是非、多くの皆様に御来場いただいて、障害のある方の「芸術のチカラ」を直(じか)に感じていただきたいというふうに思っております。
 ということでございまして、もうこれで早いもので8回目。2014年からだね。ということでございます。積み重ねてくると、素晴らしいことだなというふうに思っております。
 盛りだくさんの企画がございますので、1ページにある「アール・ブリュット障害者アーツ展」も御覧をいただきたいと思いますし、裏面、2ページのですね、舞台企画、これもですね、見応えがあるものになるのではないかと思って、期待をいたしております。
 これがその内容のパンフレットですね。また多くの方にお越しをいただければというふうに思います。もちろん、感染防止対策は徹底をしてやってまいりますので、よろしくお願いをいたします。
 今年の作品募集のテーマは、毎年テーマをね、作っておりまして、今年は「私の大切な人、大切なこと」。「私の大切な人、大切なこと」といたしまして、皆様の「大好きな人」や「大切にしているこだわり」などを表現した作品を募集いたしました。テーマ部門には63点、全体では747点の応募がありました。大変多くの応募をいただいたということで、感謝を申し上げたいというふうに思っております。
 そしてですね、応募いただいた作品の中から優秀作品30点を選考して、来年3月に「あいちアール・ブリュット優秀作品特別展」、これは芸文センターで開催いたします。
 三河地区では、2019年度からですね、2019年度から豊川市の桜ヶ丘ミュージアムで「あいちアール・ブリュット・サテライト展」を開催しておりまして、いつも2月にですね、そちらでも優秀作品を展示をいたしますので、御覧をいただければというふうに思っております。
 747点で、毎年少しずつ増えているんですね。去年は666、その前は673、その前は670、670でしたから、今年はちょっと増えたということで、大変結構なことではないかというふうに思いますね。
 愛知県の特徴は、あれですね、絵画も多いんですが、やはり最近は陶芸が増えてきましてね。やっぱり焼き物で、非常にそういう素地もあるということなので、それは有り難いことだなと思います。
 それから、こういう障害者の方が「絵を描くこと」を仕事として、一般企業に広報担当として就職する「アート雇用」を、2016年度にですね、初めて、この「アール・ブリュット展」での入選をきっかけとして2名の方が就職できたことを機会として、その後増えまして、現在ではですね、合計8社で14名の方が就職をしていただいております。8社で14名。その方々の絵をですね、原画なんかを使ってのノベルティグッズですね、ティッシュボックスだとか封筒だとかクリアファイルとかね、そういったものを使って企業イメージのアップを図っていただくということでございまして、そういった輪を更に広げていきたいというふうに思っております。
 また、今年のですね、舞台発表でございますが、今年は、即興演奏が1組、バンドパフォーマンスが2組、ピアノ演奏が1組、公募ダンス動画が3組で、計7組でございまして、大いに期待をしたいというふうに思っております。
 なお、コロナ対策でありますが、当然のことでありますが、検温、手指消毒、そして入場制限ということで、舞台企画は、名古屋市昭和文化小劇場の定員300名を150名という制限で実施をいたします。ただ、この舞台企画は、どうしても人が会場に集まるということになりますので、10月の感染状況によりましては、無観客での録画配信に変更することも想定をして、準備を進めているところでございます。
 そうならないようにね、我々はしっかりとコロナ対策をやっていきたいというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 それでは続きまして、今日の感染状況はまた今日午後に発表いたしますが、昨日までの状況でございます。お手元の資料で申し上げたいと思います。
 それではですね、まずはですね、お手元の資料のこちらからですが、年代別ではですね、7月21日以降の第5波は、70歳以上の方の割合が2.6パーセント。昨日のですね、1,197人で70歳以上は1.8パーセント、65歳以上にしても3.2パーセントということでございます。大体7割ぐらいがですね、7割から7割近くが30歳代以下ということでございます。
 経路不明は54.6パーセント。
 それから、重症・中等症の方の割合が4.9パーセント。若い方が多く、軽症・無症状の方が95パーセントという状況であります。
 それから、次が検査件数でありますが、8月15日日曜日まで入りました。日曜日でありますが、ここのところ、もうお盆時でありましたけれども、相当増えておりますので、土日でも4,500とか3,000件という状況であります。
 それから、入院状況でございます。入院状況でございますが、補足をいたしまして、 ちょうど前回の発表が金曜日の夕方ですから、金曜日の分ですね、入院状況と、それから金土日ですから3日分。3日分のものをですね、合わせて御報告をいたします。ですから、金曜日発表ということは、19日の木曜日の、いつも夕方6時に締めておりますので、19日木曜日の18時ですね、それを発表しておりますが、その段階ではですね、661人でありました入院者が698人と、37人増えました。
 ただ、一方でですね、コロナ病床以外の入院者が、30人が26人。6病院の26人で4人減りましたので、その下ですね、コロナ確保病床の入院者が631から672と、41人増えました。3日間でね、41人増えて672で、コロナ病床使用率は42.8パーセント、42.8パーセント。入院の昨日の18時現在は、それは今朝でも変わっておりませんね。朝一番で退院し、出ていく人はいませんので。ということで、42.8パーセント。
 そして、重症の方は35人が38人ということで、これは3人増えました。重症病床の使用率は22.4パーセント、22.4パーセントということでございます。
 一方で、名古屋市内の入院者は、全体で201人が9人増えて210人。210人ということで、201人が210人ということになっております。
 そして、愛知病院の入院者が、43人が5人増えて48人。中等症の方ね、48人。5人増えて48人。
 そして、入所施設。このホテルですね、ホテル入所はですね、468人が351人、117人減っております。要は、ちょうど退院の方が多かったんだな、これ。この週末に。退院された後は、掃除やって消毒しますから、やっぱり2日はかかるんだな、やっぱり。ちょうど入替えになりますので。ですから、ちょっと今、1日2日は待ってもらうという方が出ておられますが、別に入れないことはありませんよ。今現在、名古屋がですね、名古屋の東横INNが、289が68人減って221、221。豊川が、40人が7人減って33、33。三河安城は、139が97、42人減って97ということでありますので、特に名古屋が人数が多いので、回転させるのが大変ですけど、1日ぐらい待っていただければ入れるということであります。が、そういう状況でありますので、この後も、相当やはり自宅療養者が増えておりますので、この宿泊施設は増やしていきたいということで、今準備を進めております。
 そして、自宅療養者が8,000人を超えました。この3日間で5,510人が2,837人増えて8,347人、8,347人ということでございます。という状況でございます。
 これが変更点ということですね、主な変更点。
 亡くなっておられる方が、1,020人が、9人増えて1,029人ということでございます。
 この3日間の感染者が、ほぼ3日間で3,977人、4,000人でありましたが、30歳代以下が72.3パーセント、70歳以上が2.1パーセントということでありますので、やっぱり圧倒的に若い方が多いという傾向が更に出ているということでございます。
 それから、その下のですね、38人、重症者の方の年代別の内訳は御覧のとおりでございます。
 それからクラスターが一つ新たに確認、発生をいたしておりまして。一番下、その他の左下、9U、9U、田原市の飲食店、田原市の飲食店のクラスターでございます。
 これが感染状況でございます。
 それと幾つか申し上げますが、一部新聞にですね、これ20日付けだから金曜日か。「入院・宿泊療養 制限へ基準」ということで、スコア制をですね、各自治体で導入しているということで、「名古屋市は1月から、愛知県も今春の第4波からスコア制を導入している」という記述がありましたが、私ども愛知県は、このスコア制は導入しておりません。おりません。参考にはしておりますけれども、使っておりません。使っておりません。あくまでも医師の判断。
 だから、1月は相当、第3波で名古屋市の入院状況が非常にひっ迫をしたということなので、このスコア制を他の県もやっているのでということで、やられたのかもしれませんが、愛知県全体で入れないということはなかったのでですね。現場の医師の判断で入院が必要だという方は全て入院できましたので、このスコア制は参考にはして。名古屋市さんが使っているので参考にはしておりますが、導入はしておりません。ということでございます。

(4)妊婦に対する新型コロナウイルスワクチン接種について
 先週、千葉県の方でですね、妊婦さんが救急搬送が受けられなくてですね、9か所行って、結局、受けられなくて自宅へ戻ってこられ、早産でその子供さんが亡くなられたという大変痛ましい事案がありました。救急医療が確保できていないということが、一番の大きな問題ということでありますが、一方で、やはりそういう妊婦さんへの対応ということがですね、改めて問われることになるのではないかというふうに思っております。
 私どもは、この妊婦さんに対する対応ということにつきましては、かねてからこのコロナ病床をですね、受けていただいている医療機関78病院・1,570床ということを申し上げておりましたが、うちですね、妊産婦さんでコロナにかかられた方、患者さんへの対応をしていただける、そういう病院は21病院を確保をさせていただいております。21病院を確保しておりますので、それぞれの医療圏ごとにそうしたところにですね、御相談をいただいて、そして対応していくということで、医療体制はしっかりと確保させていただいております。ちなみに、病床数はそれぞれの21病院の中で割り振っていくということでありますので、必要数は十分確保できているというふうに考えております。
 でありますけれども、そういう中で、今回、改めてワクチン接種を推奨ということになりました。これは、8月の11日にアメリカの疾病対策センター・CDCが、8月11日に妊婦の接種に関する見解を、個人の判断から推奨に切り換えたということ。これを受けて、日本産科婦人科学会も14日付けで、妊娠時期を問わず接種を勧める声明を発表したということもあります。
 ということもありますので、私どもとしては、妊婦さんに対する新型コロナワクチン接種に対する対応を、お手元のお配りをした資料のように決めまして、本日付けでこれを県内市町村、それから医師会・病院協会等医療機関にですね、通知をして、周知を図っていきたいというふうに考えております。
 お手元の資料にありますように、今私が申し上げたように8月14日で、この2枚目の参考ですね、この日本産科婦人科学会、産婦人科医会、それから産婦人科感染症学会の3団体連名でですね、コロナウイルスワクチンについてということで、ここにあるように、①CDCにおいても、接種を推奨する声明を出している。我が国においても、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします。②妊婦さんが感染する場合の約8割は、夫やパートナーからの感染であります。そこで、妊婦の夫又はパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いをいたします。ということでありまして、妊娠中、特に妊娠後期にこの新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいとされているというふうにありますので、できるだけですね、こうならないように、ワクチン接種をお願いをしたいということでございます。
 ということで、そういった動きを踏まえまして、愛知県ではこのようにですね、取組を実施するということで、「記」ということでございます。
 まず1、妊婦さん及び医療機関からの相談に対する総合窓口を開設をいたします。平日、土日・祝日を含む毎日ですね、相談窓口を県で開設しますので、御相談をいただきたいということ。
 それから、県の大規模集団接種会場での優先的接種機会の提供ということで、妊婦さん、夫、パートナーを含むということで、ワクチン接種を希望する場合は、県の大規模集団接種会場におきまして、予約の有無に関わらず、ワクチン接種を受けられる機会を提供いたします。予約なしでもお越しをいただければ、その場で打たせていただくということにさせていただきます。
 なおですね、接種に当たりましては、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をしていただくことを前提といたします。この場合、医師の承諾文書の提出までは不要でありますが、予診時の確認のために、母子手帳やお薬手帳等の持参をお願いをいたします。もちろん予約なしで来られますので、そこで予診を受けられるお医者さんにとってはですね、それは初めて診る方なので、やはりこういう状況ですということを説明をするものを、何かしらお持ちをいただきたいということでございます。一番いいのは、それは当然ね、妊婦さんですから、かかりつけといいますかね、診ていただいている医療機関があられると思いますので、そこでまず相談をしていただいて、それは打ってもらったらいいね、と言うので一筆書いてもらってというのが一番いいですけどね。でも、そうでなくても、母子手帳とかそういったものを持っていただければ予約なしで、旦那さんとか、御主人又は夫、そのパートナーの方も含めて打たせていただきます。打たせていただきます。これは愛知県7会場ありますしね、平日・土日、夜までやっておりますから、これは相当効果はあるんではないかなというふうに思っております。それが2でございます。
 そして3、市町村等に対する協力要請ということで、市町村、そして愛知県医師会、愛知県病院協会に対しまして、以下のとおり協力要請をいたします。
 妊婦さんに対しましては、ワクチン接種を推奨・勧奨していただきたいということ。それから、市町村の個別接種及び集団接種会場においても、妊婦さんが優先的にワクチン接種を受けられる機会を提供していただきたい。要は、県もやりますので、市町村も予約なしでやってほしいと、優先的に打ってほしいと。個別接種も市町村の集団接種もね、ということでお願いをいたしたいということでございます。
 我々県の大規模会場でやりますので、それにならってやっていただきたいという意味でございます。ですので、我々県の方の大規模会場は、これはワクチンはモデルナでありますので、1回打ったら4週間後にまた来てね、とこういうことでございますが、市町村ではファイザーなので、1回打ったら3週間後と、こういうことになるわけでございます。
 いずれにいたしましても、私ども県の総合窓口を開設をいたしますので、御相談をいただきたいと思いますし、それぞれの妊婦さんのかかりつけのですね、お医者さんがおられると思いますので、そちらの方で御相談いただいて、まだだということであれば、はよ打った方がいいよと言って、一番いいのは一筆書いてもらって、それを母子手帳と一緒に持って、集団(接種)会場へ来れば、はいはいどうぞということで、予約も何も要りません。どんどん来ていただければ打たせていただくと。もちろん接種券を持ってきていただいてですけどね。接種券は持ってきていただきたいですけどね、登録せないけませんので、ということでございます。
 ということで、県の大規模会場は7か所ありますので、よっぽど受けられますが、ちょっと遠いという、近場にないという方は、やはり近場のね、御地元の市町村の会場又は個別接種で対応していただければというふうに思っております。
 ということで、このお配りさせていただきました各市町村長宛ての通知、別添でこの産科婦人科学会3団体のメッセージ、それから愛知県医師会、それから病院協会(宛ての通知)、このように本日付けで、この後すぐに通知を出させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 新型コロナのことについて幾つか質問します。
 昨日までの時点で、1日の感染者の数が1,000人を超えることが5日連続で続いております。今週も厳しい状況が続くと思いますが、この感染状況への現状の認識を教えてください。
【知事】 大変厳しい状況が続いているというふうに思っております。
 とにかくですね、私どもは金曜日ですね、20日の金曜日に、国の方には緊急事態宣言の要請をいたしました。その翌日土曜日に三重県さんが、そして、昨日日曜日に岐阜県さんが、それぞれ緊急事態宣言の要請をされたというふうに聞いております。ということでありますので、東海3県で連携をしてですね、この感染防止対策で、しっかりと抑え込んでいきたい、そのように思っております。
 なので、愛知県は今はまん延防止等重点措置でありますけれども、緊急事態宣言をですね、要請をさせていただきました。これは国の方で国会報告もしていただかなければいけませんので、速やかにその手続を行っていただいてですね、より厳しい規制、そしてより厳しい対応、そして厳しいメッセージをね、県民・市民の皆様に発していきたいというふうに考えております。その上で、県民・市民の皆様には行動の自粛・変容を何とぞよろしくお願いを申し上げます。
 そしてその上でですね、私どもとしては、とにかく若い方を中心にですね、どんどんワクチン接種を進めていきたい。進めていきたいと思っております。
 市町村の皆様には、先週通知を出させていただきましたが、とにかくワクチンはあります。今後も供給をいたします。相当あります。足らないというところはどこもありません。ということでありますので、とにかく打ってもらいたい。打ってもらいたい。お一人でも多くの方に打っていただきたい。
 それから若い方に対してのワクチン接種を更に進めていくということで、今、子供たち、特に高校生に対してはですね、もちろん希望者だけですけれども、まとめて、ある程度集団でですね、打っていただけるような形ができないかということで、今、検討を進めているところでございます。そういったことも含めですね、とにかくワクチン接種をどんどん進めて、もうある分だけ一気に打ち切るというところまでいかないとですね、この感染の拡大は止まっていかないというふうに思います。
 ましてや、今週からパラリンピックが始まるということで、オリンピックに比べて、規模は小さいよなと思いながらも、しかし、そうではなくて、やっぱり相当これは大規模なイベントですよね。もういろんなテレビ・新聞の報道なんかを拝見いたしますと、これは各報道機関の皆様も相当プレアップしておられるというのがよく分かりますのでですね。これはまた、人の流れ、人流がですね、減るどころか、また増える方向に行ってしまうんではないかということで、非常に懸念、危惧(きぐ)をされます。ということでありますので、とにかくこの厳しい状況をですね、脱するためにも、感染防止対策の徹底、行動の自粛・変容をお願いをいたします。
 その上で、ワクチン接種がまだという方はですね、これは是非早いところ打っていただきたい。打っていただきたいということをお願いをしたいというふうに思っております。
 各市町村にワクチンはあります。あります。相当量あります。相当量あります。必要な量は十二分にありますので、それぞれ県民・市民の皆様は地元の市町村の皆様とよく相談してもらったらいいと思いますけどね。(ワクチンは)あります。あります。我々もどんどん打っていただけるように、強く先週から申し上げておりますので、引き続き、それがどういうふうに具体的に進められるかを検討して、ワクチン接種を進めていきたい、そういうふうに思っております。

(2)妊婦に対する新型コロナウイルスワクチン接種について
【質問】 先ほど発表された妊婦さんへの接種について確認ですが、これは、妊婦の夫と、そのパートナーの方も予約なしで打てるということでしょうか。
【知事】 そうです。来ていただければ、打ちます。打っていただけます。

【質問】 県の大規模会場での接種ということですが、日によって、名古屋市だったり、小牧市だったり、割り振りがあります。その割り振られた日に行くという考えでしょうか。それとも全く関係なく打ってもらえるのでしょうか。
【知事】 いや、関係ありません。予約なしですから、どこでお住まいであろうがなかろうがですね、県内にお住まいの方なら誰でも結構です。誰でも結構です。
 だから、ちょっと遠いという方はやはりあれですね、こういう通知を出しましたから、県内のやっぱりワクチン接種をやっていただいているようなところは、もう全部受けていただけるものと思っておりますので、近場のところへ行っていただいても結構ですけれども、県の会場に来ていただければ、いつでも打てるということにさせていただきます。

【質問】 それは今日からもう対応されるのでしょうか。
【知事】 もう今日からでいいよね。今日から。もう今日、通知を出しますから、今日から県はやりますよ。

【質問】 妊婦の方の接種について、接種券は基本的に必要だということでよろしいでしょうか。
【知事】 なくてもいいですよ。なくてもいいけど、接種券はみんな市町村から出ていますので、それはやっぱり持ってきていただくと、やっぱりVRS(ワクチン接種記録システム)に入れられますのでね。
 だから、当初5月24日は、接種券がない人も打って打って打ちまくっていたので、その人たちはVRSじゃなくてV-SYS(ワクチン接種円滑化システム)に入れてあるので、そこが何ていうか、互換性というかですね、あれがないので、一般接種のところに、大規模会場で打って接種券がない人のやつが入ってこないんですよね。国の方に何とかしてくれと言ってもですね、梨のつぶてなんで。それはできたらやっぱりあれですね、うちは丹念に県が会場のやつだと登録しますので、接種券を持ってきていただいた方が、市町村の方のVRSの方に登録されますので、その方が有り難いですね。
 でも、なくてもいいですよ。もちろん、なくても結構です。ですから、接種券がなくても結構ですし、住所は別に割当ての市じゃなくたって、どこでも結構です。だから、それをやると大分来ていただきやすくなるんじゃないかなと思いますけどね。

(3)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 先ほども話があったように、連日、1,000人超えが続いています。他府県の実情等々をニュース等で見ていると、もう積極的疫学調査とかが回らないということで、方針転換するような自治体も出てきています。
 現状、愛知県内の保健所の調査がうまくできているのかどうかと、今後、その調査を続けていくおつもりなのかどうかを確認させてください。
【知事】 それは今どんな状況なのか。
【感染症対策局長】 可能な範囲内でやっていただくようにしています。
【知事】 今はまだやれるんだな。
【感染症対策局長】 はい。他局の応援も頂いていますので。
【知事】 だから、現段階ではまだやれていると。ですから、(積極的)疫学調査というのは、いわゆる濃厚接触者に当たる人は全部追っかけていくということですね。だから、東京・神奈川・首都圏と大阪はもうそこはやめて、制限というか、限度の中でやっているというふうに聞いてますけど、今のところうちはまだ、他の部局から応援もしながらですね、名古屋市・中核市もね、他部局から応援をもらいながら、そこは今はまだ、濃厚接触者となる方は全部追っかけてやっております。
 ただ、分かりません、この後は。これだけ増えてくると、どこまで行けるかということでありますが、もうやれるところまでやる、ということでやっていくというふうに考えております。
 ですから、最近東京の感染者が、少し頭打ちといいますか、減り気味なのは、その積極的疫学調査をもうある一定のところでもうやめたということだというふうなことも聞きますけどね。まあ確かにそうなんでしょうけどね。実際もっと多いんだろうと。
 でも、それをやると、だからその検査の網にかからずに、軽症・無症状の方がまた活動されるので、またうつっていくということになりますのでね、それはやはり、極力、できる限り避けたい。とにかくやれるところまで濃厚接触者を追っかけていく。積極的に疫学調査を、これはやっていきたい。そういうふうに思っています。

【質問】 金曜日に国の方に緊急事態宣言を要請されて、週末に協議などを進めてらっしゃるのでしょうか。また、週末に岐阜県と三重県が緊急事態宣言の要請をされましたが、各県の知事から何か報告を受けたり、話し合われたりしたのでしょうか。東海3県で足並みをそろえて緊急事態宣言を出すことの意義なども教えてください。
【知事】 金曜日のですね、夕方に、私の方から岐阜の古田知事と三重の鈴木知事には電話させていただきました。でもって、緊急事態宣言を、実質的には水曜日にもう西村大臣には話をして、要請せざるを得ないということを申し上げて、時期としてはもう数日見て週末にということで、先ほど文書で出しましたよ、ということは報告をいたしました。ということなので、岐阜県、三重県さんはね、まん延防止等重点措置でありますけど、東海3県で連携をしてね、やっていきましょうということはお話をさせていただきました。
 ただその折に、確かにもう三重県の鈴木知事は、いや、うちも緊急事態宣言を要請せざるを得ないと思っていますと、明日それを決めてしたいと。岐阜県さんも、その方向かもしれませんね、ということで、いずれにしても関係者と相談したいと、こういうことでありましたので。
 いずれにしても、今日、東海3県2市の会議がですね、この後ありますので、そこでも一つ、これがテーマになっていますので、東海3県、それと2市も含めて、東海3県2市でしっかり足並みをそろえてですね、感染防止対策を連携をしてやっていきたいというふうに思っています。
 緊急事態宣言自体はですね、これは国の方でということになりますので。ですから、国の方がそんなに時間を置かずに対応してくれるとは思いますけれども、正式にこれが発出ということになればですね、これは改めて東海3県知事会議といいますかね、3県でまた連携して、3県同時に緊急事態宣言ということになればですね、やはり改めて3県共同でのメッセージを、これは作っていかなければならないのではないか、そういうふうに思っております。

【質問】 先週の会見で、知事は県立学校などに夏休みを弾力的に運用してほしいとか、部活動は土日は中止してほしいという通知を、これから出すとおっしゃったと思います。確認ですが、これはこれから出すということでよろしいでしょうか。
【知事】 先週申し上げたのはですね、金曜日でしたよね。要は、緊急事態宣言が発出された場合に、学校についてどうかということでありますので、緊急事態宣言が実際に国の方でですね、愛知は適用だということになったら、それを受けて発出したいというふうに思っています。なので、この間金曜日申し上げた内容はですね、今検討をさせていただいております。
 なので、一つは、時差登校とか分散登校をやっぱりやってほしいということ。それから、オンラインによる学習支援をしっかりやってほしいということ。それから、感染症対策を講じてもなおリスクの高い学習活動ですね、例えば音楽室での合唱だとか合奏だとかですね、あと体育での組み合う柔道だとかですね、そういうのはちょっとこの期間は自粛をすべきではないかということ。それから、修学旅行などの校外行事、宿泊を伴う行事はこの期間は中止又は延期にする。それから、一斉休校とはしませんが、その地域のね、感染状況に応じては、臨時休業の実施なども、それは適切に判断をするということで、それぞれの地域の教育委員会の判断で、夏休みの延長といったこともですね、これは検討していただいて結構ですよと。もちろん個別に御相談しますけどね。全てお任せ、判断を丸投げする、そんなことを言うつもりはありません。御相談をさせていただきますということですね。
 また、部活動もですね、練習は土日はやめていただく。平日も4日にしていただく。それから、練習試合や合宿はやめると。それから、公式試合は、これはもう感染防止対策を徹底していただいた上でね、慎重に対応するということなどなどの内容でですね、緊急事態宣言が発出されれば出していきたい、そういうふうに思っています。

【質問】 確認ですが、先週、教育委員会に確認したら、県としては、県立学校とか地域の教育事務所に対してそういう通知を出すだろうと。市町村に対しては、県がそういう通知を出したということで、その内容を連絡するというようなことをおっしゃいました。内容としては、各市町村に県と同じ内容で弾力的に考えてほしいということを県がお願いするということでいいのでしょうか。
【知事】 そういうことです。今までもずっとそうなんです。教育委員会の場合はですね。
 県所管の県立学校と私学にはこういう内容でということを出しますが、例えば名古屋市立の高校だとかですね、あと、小学校・中学校は市町村教育委員会の管轄なので、県の教育委員会としては、こういう通知を出しましたと、これを踏まえて適切に対応してもらいたいということで、基本的には、それは足並みをそろえてもらえますわね。ということだと思っております。今までと一緒のやり方です。