知事の記者会見
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令和3年11月29日(月) 午後3時50分

1 知事発言
 本日は月曜日でございますが、午前中は本会議等、11月議会初日でありましたので、定例会見と今日の感染症の会見を合わせてさせていただきます。
 
(1)東京2020オリンピック・パラリンピックで活躍した愛知県ゆかりの選手等に対する「愛知県スポーツ顕彰」の授与について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kyougi-shisetsu/sportskensyo202102.html)

 一つ目ですが、東京2020オリンピック・パラリンピックで活躍した愛知県ゆかりの選手等に対する「愛知県スポーツ顕彰」の授与について申し上げます。
 今年7月から9月にかけて開催されました東京2020オリンピック・パラリンピックでは、多くの愛知県ゆかりの選手等が素晴らしい活躍をされました。
 大会に出場された選手にはですね、「愛知県スポーツ顕彰」を授与することといたしておりまして、授与式を、来週12月8日水曜日午後1時30分から、本庁舎2階講堂、この場所で実施をいたします。ちょっと人数が多いもんですから、ここでしか入らないということでございます。
 今回は、過去最多となるオリンピックで80名、パラリンピックで15名の計95名の選手等を表彰いたします。賞ごとの受賞者及び授与式当日の出席者は、別添の1のとおりということでございます。それを御覧いただきながらお聞きをいただきたいと思います。
 オリンピックではですね、まず、大会2連覇を果たした選手に授与する「スポーツ栄誉大賞」。これまで、吉田沙保里(よしださおり)さんとかね、伊調(馨)(いちょうかおり)さんとか、谷本(歩実)(たにもとあゆみ)さんとかいろいろおられましたが、2連覇ということで「スポーツ栄誉大賞」を贈らせていただきます。レスリング女子の川井梨紗子(かわいりさこ)選手でございます。
 川井選手は、御都合により、授与式は欠席をされますが、先週金曜日に、妹の友香子(ゆかこ)選手と一緒に大会結果の御報告におみえになられまして、私からお祝いを申し上げさせていただきました。改めてお祝いを申し上げたいと思います。
 続いて、金メダリストに授与する「スポーツ栄誉賞」が13名。チームゲームになりますとね、やはり多くなるということでありますが。授与式には、野球の大野雄大(おおのゆうだい)選手、ソフトボールの後藤希友(ごとうみう)選手、峰幸代(みねゆきよ)選手、渥美万奈(あつみまな)選手、山崎早紀(やまざきさき)選手が御出席の予定でございます。そうそうたる顔ぶれですね。ということです。
 また、野球でチームを金メダルに導いた稲葉篤紀(いなばあつのり)監督を、特別表彰させていただきます。
 そして次に、銀メダリスト、銅メダリスト、入賞者に授与する「スポーツ功労賞」が25名。別添の資料の4ページですね。授与式には、バスケットボール女子の髙田真希(たかだまき)選手、赤穂(あかほ)ひまわり選手、東藤なな子(とうどうななこ)選手、陸上競技・男子20キロメートル競歩の山西利和(やまにしとしかず)選手、アーチェリー・男子団体の武藤弘樹(むとうひろき)選手、水泳・アーティスティックスイミングの吉田萌(よしだめぐむ)選手、テコンドー女子の山田美諭(やまだみゆ)選手が御出席の予定です。
 次に、出場者に授与する「スポーツ奨励賞」が40名。授与式には、陸上競技・男子50キロメートル競歩の丸尾知司(まるおさとし)選手、ホッケー男子の永井祐真(ながいゆうま)選手、女子の真野由佳梨(まのゆかり)選手、バスケットボール男子の張本天傑(はりもとてんけつ)選手、ハンドボール男子の渡部仁(わたなべじん)選手、吉野樹(よしのたつき)選手、杉岡尚樹(すぎおかなおき)選手が御出席の予定です。
 続いて、パラリンピックでございます。
 銀メダリスト、銅メダリスト、入賞者に授与する「スポーツ功労賞」が12名でございます。7ページですね。授与式には、ボッチャ混合ペアの河本圭亮(かわもとけいすけ)選手、陸上競技・ユニバーサルリレーの大島健吾(おおしまけんご)選手、バドミントン女子ダブルスの伊藤則子(いとうのりこ)選手、陸上競技・男子100メートルの石田駆(いしだかける)選手、パワーリフティング・男子72キログラム級の宇城元(うじろはじめ)選手、陸上競技・女子1500メートルの山本萌恵子(やまもともえこ)選手、ボッチャ混合ペアの江崎駿(えさきしゅん)選手が御出席の予定であります。
 次に、出場者に授与する「スポーツ奨励賞」が3名。授与式にはですね、カヌー女子の加治良美(かじよしみ)選手と、ボート女子の市川友美(いちかわともみ)選手が御出席の予定です。
 以上、受賞者95名、オリンピック80名・パラリンピック15名のうち、授与式当日の出席者は28名、オリンピック19名・パラリンピック9名の予定であります。
 授与式では、私から、出席者お一人お一人に、表彰楯(たて)を授与いたします。また、別添2の記念品も、別途郵送にはなりますが、お贈りをいたします。
 今後も、3年後に迫ったパリオリンピック・パラリンピックや、2026年に愛知・名古屋で開催するアジア競技大会などの国際大会で、本県ゆかりの選手が大いに活躍されるよう、しっかりと支援をしてまいります。ということでございます。
 本当にそうそうたる方々・メンバーでございまして、これだけの方々が一堂に会する、一遍に来ていただくのは、何かもったいないような気がいたしますけれどもね。何回かに分けた方がいいんではないかという気がしないでもありませんが、皆様、やはりお忙しい方々ばかりなんで。それと、やはり一堂に会するのもね、良い機会ではないかというふうに思っておりますので、大いに楽しみにいたしております。
 資料は1ページのところ、こういう形での授与ということでございます。御覧をいただければというふうに思っております。
 ちなみに、前回のリオ大会の受賞者は46名。いわゆるオリンピック出場者の方全員に授与しますので、それが46名で、今回が95名なので、倍増ということでございますね。やはり地元大会ということで倍増ということです。ということでございますね。
 リオ大会では、「スポーツ功労栄誉大賞」を、2連覇より更に(優れた功績を残)したということで、レスリング女子の吉田沙保里選手と伊調馨選手にも授与しておりますし、また、指導者にはですね、レスリング女子では栄和人(さかえかずひと)氏、そして体操女子でチームを入賞に導いた坂本周次(さかもとしゅうじ)氏もですね、特別賞を贈らせていただいているということでございます。
 まずは、これがオリンピック・パラリンピック関係ということでございました。

(2)県政150周年記念Webサイト等の開設及びPRポスターの作成について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kikaku/150shunenweb.html)

 続きましてですね、2点目でございます。「県政150周年記念事業」でございます。県政150周年記念Webサイト等の開設及びPRポスターの作成について申し上げます。
 愛知県では、2022年の県政150周年を県民の皆様に知っていただくため、PR事業を展開しております。
 8月には、県政150周年記念のシンボルとなるロゴマークキャラクターの名称を決定するとともに、愛知の将来の発展をけん引する「県政150周年記念事業」を選定をいたしました。また、9月下旬からは、この県政150周年の盛り上げに御協力いただける企業・団体の募集を開始をし、お陰様で、11月26日現在、228の企業・団体の皆様に御登録をいただいております。
 この度、12月1日に、「愛知県政150周年記念Webサイト」を開設をいたします。このWebサイトでは、愛知の150年のあゆみ、愛知の文化・歴史・産業などの多彩な魅力、33名の愛知ゆかりの著名人の応援メッセージのほか、PRに協力いただく企業・団体などを掲載します。あわせて、県政150周年に関する情報を発信するツイッターアカウントも開設をします。
 また、30種類のPRポスターも作成をし、12月から順次、ショッピングセンターや県内主要駅に張り出します。
 なお、Webサイトやポスターに使用しているキャッチフレーズ「愛つなぐ。知ひらく。」。「愛つなぐ。知ひらく。」ということでございますが、これはですね、何かどっかで見たような、見慣れたような字でありますけれども、県政150周年記念ロゴマークを制作いただいた、スタジオジブリの鈴木敏夫(すずきとしお)プロデューサーに揮毫(きごう)をしていただいたものでございます。
 今後、WebサイトやPRポスター等を活用して、県政150周年をPRし、大いに機運を盛り上げてまいります。
 ということで、今私が申し上げた資料がこちらの資料でございます。ということで、またWebサイトを御覧をいただければというふうに思っております。
 それから、別添1が、こういう内容のものでね、ございますので、触りということで御覧いただければと思いますが、この鈴木敏夫さんに作っていただいた(県政150周年記念ロゴマークキャラクターの)「いこまいまい」と「あいちゅん」の真ん中に、「愛つなぐ。知ひらく。」ということで、「150周年。歩みを知って未来に羽ばたこう。」ということでございまして、その下に「愛知県150年の歩み」、「愛知の多彩な魅力」、「応援Message(メッセージ)」ということでございます。150年の歩みでございます。
 それから、(別添1)右の「Message」は、別添の2でございますが、こういう「LOVEあいちサポーターズ」の皆様のほかですね、様々にお声掛けさせていただいて、この33名の方からそれぞれにですね、メッセージを頂きました。主な応援メッセージの例はね、裏に出ておりますが、こうした形でね、メッセージを頂いておりますので、また多くの皆様に御覧いただければと思っております。趣旨に賛同していただける方に応援メッセージを頂いたということでございます。
 それから、別添の3がそれぞれのポスターですね。こういうポスターを作ってですね、張り出すということでございまして、ポスターデザイン一覧でございます。
 周知ポスターは、「歩み」と「羽ばたき」の2種類で、シリーズポスターは全28種類ですね。「伝統」、「歴史」、「自然・風土」、それから「産業」、「先進性」、「文化」、「観光」ということで。
 PRポスターについては、12月1日水曜日から県内イオン30店舗で掲示、12月27日月曜日から名鉄の名古屋駅、金山、栄町、神宮前、東岡崎、太田川の6駅で掲示、1月3日月曜日からはリニモ、愛知環状鉄道の車内などで一定期間掲示と。デジタルサイネージ広告は、1月1日元旦からJR豊橋駅コンコースで、1月3日からはJR名古屋駅コンコースのほか、地下鉄の名古屋駅、栄駅、金山駅で一定期間行わせていただきます。ということでございます。
 この「愛つなぐ。知ひらく。」は、ロゴマークと一緒にこういうふうに使うことが多いので、鈴木敏夫さんにお願いをして、快く受けていただいたということでございます。
 それから、冒頭に申し上げた228者の協力企業・団体というのは、これはトヨタ自動車さんや中部経済連合会、名古屋商工会議所さんを始め、様々な企業・団体の皆様に登録をいただきました。この私どもの「愛知県政150周年記念Webサイト」のリンク用バナーを付けていただくことなどでPRしていただくとか、また、今回作成したPRポスターをお送りさせていただきますので、事務所やイベントなどで活用をしていただくということ、また、多くのお取引先とかいろんなところ、会員さんにね、150周年を盛り上げるような取組を一緒に検討していただければということでございますし、また、この協力企業・団体は、随時受け付けておりますので、引き続き御応募をお待ちをいたしております。ということでございます。
 県政150周年記念のWebサイトの開設ということでございました。
 また、こういった形で来年のね、式典は11月27日ということに決まっておりますので、またそれに向けてしっかりとやっていければ、盛り上げていければというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 続きまして、新型コロナウイルス関連で申し上げさせていただきます。
 愛知県の、本日11月29日月曜日の新規陽性者数は6人、6人です。県(所管分)3人、名古屋市1人、豊田2人で、6人です。豊橋、岡崎、一宮はゼロということでございます。
 月曜日はやはり少ない曜日でありますので1桁で、ここのところずっと1桁ですね。先週、1週間前は5人、その前が2人、4人、4人ということでございまして、10月25日も7人ですね。ですから、10月に入って、10月4日が22人、11日が15人、10人、7人。10月25日で7人、そして11月1日が4人、4人、2人、5人、6人と、こういうことで落ち着いているということでございます。
 この間、刈谷市の職場で二十何人になるクラスターが起きておりますので、それがあってもこれだけということですから、もしそれがなければもっと下がった、もっと低いということではないかなというふうに思っております。
 そしてですね、裏面の2ページ、資料で3の②、過去7日間平均で、新規陽性者は5.7人、入院患者10.1人、陽性率0.2パーセント、重症の方0.7人。
 年代別は、(70歳代以上)3.4パーセント、(感染)経路不明48.8パーセント、重症・中等症の方5.0パーセントは、もう新規の患者さんがほとんどおられませんので、変わっておりません。
 検査件数も、11月20日・21日の土日まで入ってきております。
 そして、入院患者等でございますが、土日を挟んでおりますので、その分を申し上げます。金曜日発表は木曜日の数字なので、金土日の分の変化を申し上げます。
 入院患者は、7人から6人増えて13人、13人です。それから、重症の方は、ゼロは変わりません。それから、名古屋市内の入院は、1人増えて3人、1人増えて3人ということでございます。それから、愛知病院の入院者はですね、3人増えて7人、3人増えて7人です。それから、ホテル入所は、4人減って11人、4人減って11人。それから、自宅療養の方が、1人減って26人、26人。亡くなっておられる方はおられませんので、死亡者は変わりません。
 それから、下のところ、刈谷市内の職場のクラスターは22人というところまで増えているということでございます。
 以上がですね、入院状況等でございました。

(4)あいち旅eマネーキャンペーン及びLOVEあいちキャンペーンの利用状況について
 そしてですね、次の資料は、いつも月曜日に、県民の県内旅行割引でございます、あいち旅eマネーキャンペーンとLOVEあいちキャンペーンの利用状況について、1週間の変化を報告をいたしております。
 11月29日、本日午前9時時点での利用状況ですが、あいち旅eマネーキャンペーンは、1週間で、この表の真ん中で、旅行者数・登録件数が、2万5,821人増えて22万1,535人。この方々が7,000円を使いますと、ここにありますように、15億5,074万5,000円ということで、(割引)原資が51億ありますので、まだ3割ということですかね。まだ残っておりますので、是非御活用いただきたいと思います。ということでございますね。
 それから、対象の加盟店舗数はその下にあるとおりでございます。
 そして、裏面の2ページ、LOVEあいちキャンペーンは、1期申請、2期申請で、もうこれは(受付期間が)終わったということでございまして、今どんどん旅行商品が売り出されているということで、御活用いただければというふうに思っております。

(5)新型コロナウイルス感染症について
 私から何点か申し上げますと、一つはですね、新型コロナウイルスの新規変異株のオミクロン株でございます。
 オミクロン株につきましてはですね、これはですね、私どものところに、まだ愛知県で(感染した)という方はおられませんが、是非これは水際対策での検査体制をしっかりとね、早く作っていただきたいということでございます。
 今日の午後のニュース配信で、アフリカ南部のナミビアから入国した1人が、検査で陽性となったということで、これは今、ゲノム解析を行って、オミクロン株かどうかを調べているということでございますが、検査ということでありましても、現段階ではオミクロン株かどうかは、陽性者の方の検体のゲノム解析をしなければならないということで、ゲノム解析だと数日、4日か5日ぐらいかかるんですね。なので、すぐ分からない。そうこうしている間に(オミクロン株が)入ってきてしまうということもありますので。なので、普通のPCR検査だと二、三時間でありますから、それが分かるような試薬をね、早く開発をして、こっちへ配ってもらわないとやりようがないということで。
 県の衛生研究所でもゲノム解析はできますよ。名古屋市の研究所もできるんだな、衛生研究所。県・市はできるんですけれども、しかし、ゲノム解析だと、今言ったように四、五日かかりますので、人数にやっぱり限りがありますのでね。そういう意味では、早く試薬を開発といいますかね、あるはずなんで、それを開発・調達して送っていただきたい。そういう意味での検査体制をですね、やはりこれは国立感染症研究所を中心にですね、もう速やかに、速やかにやっていただいて、その検査体制をしっかりと作っていただくように、これは強く要請をいたしたいというふうに思っております。そこが基本だろうというふうに思いますのでね、是非よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 そしてですね、もう一つ、高齢者等における面会実施に係る取扱いの変更ということでありまして、これはまた、月初めのですね、月例のときに申し上げますが、11月24日付け(国からの通知)で、「面会実施等高齢者施設については、可能な限り安全に実施できる方法を検討すること」ということで、今まではこれは控えるべしということでありましたが、そういうふうに段々緩和されておりますので、そういった形のことで、私どもの対応もですね、少しずつ緩和をしていきたいというふうに思っております。

(6)弥富市の中学校で発生した事案について
 最後に、弥富市の中学校の事案でございますが、経過報告を申し上げますと、先週金曜日に申し上げましたように、県教育委員会からはスクールカウンセラーをですね、金曜日に4人、今日・明日も4人を派遣をいたします。スーパーバイザーを1人、スクールカウンセラー3人で、4人ということでございます。そして12月に入りまして、1・2・3(日)、水・木・金につきましても、今度はスクールカウンセラー4人を引き続き配置をしていきたいということでございます。これは弥富市教育委員会からの要望を受けてのことということでございます。
 それで、カウンセリングにつきましては、25日木曜日に3年生の生徒全員のカウンセリングを行ったと。26日金曜日に2年生の生徒全員のカウンセリングを行ったと。29日月曜日、今日は1年生の生徒全員のカウンセリングを行ったということで報告を受けております。今後、気になる生徒や希望する生徒への面談も実施をすると。希望する保護者・教員にも実施をするということにしたいということでございます。
 そして、授業につきましては、本日は午前中3時間授業、給食なしで下校しているということで、期末テストが予定されていたのを延期したのは、来週ですね、12月7・8日で実施予定と。明日からはですね、6時間の通常授業に戻るということで報告を受けております。ということでございます。

2 質疑応答
(1)あいち旅eマネーキャンペーン及びLOVEあいちキャンペーンの利用状況について
【質問】 先ほど、あいち旅eマネーキャンペーン及びLOVEあいちキャンペーンの利用状況の報告がありました。先日の国の経済対策で、この「県民割」について、隣県にも拡大することができるというものが盛り込まれました。知事は、このあいち旅eマネーキャンペーンとLOVEあいちキャンペーンの隣県への拡大について、現時点でどのようなお考えをお持ちでしょうか。 
【知事】 隣県への拡大というのは、隣県の方がこっちに来てもっていうことか。こちらが払うわけだからね。
 それはまだ方針が示されただけだよな。具体的にどうするかって、何かあるか。
【観光振興課担当課長】 今日まで国の説明会がありましたので、これから方針をお伺いします。
【知事】 ということだそうで、今日まであったんだね、説明会が、こういうふうなことですよと。ということなので、これからですね。
 基本的には、広げていくということは間違いないですね。基本的にはね。
 ですから、それぞれの各県さんがそういう形で、あれじゃないですか、一斉にえいやのせいでやるということじゃないでしょうかね。なので、基本的には広げていくということだと思いますが、具体的には、今日まで説明会だったんで、これから組み立てていくということになるかと思います。
 ですから、それを隣県まで広げて、そこから更に、全国規模のGo Toトラベルということなんでしょうね。もちろん感染状況次第ですから、こういう形で、今回のオミクロン株なんていう話が出てくるとですね、ちょっと話がまた別になってしまいますのでね、そこは本当に気を付けないかんことだというふうに思います。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 先ほど、オミクロン株の話が出ましたが、今日、岸田首相が全世界からの外国人の入国を原則禁止するという発表をしました。愛知県は、技能実習生など往来が多いところですが、受け止めや影響の懸念などを教えてください。
【知事】 まあ確かにあれですね、うちだけがということではなくて、日本全国、オールジャパンでの影響が大変大きいことだというふうに思いますが、感染症の専門家・学者さんのそうしたね、意見・提言を受けてということだと思いますけれども、先ほど申し上げたように、オミクロン株、新たな変異株の解析については、ゲノム解析をやらざるを得ないということになるとですね、やっぱり水際でずっと留め置くということになりにくいので、そうなるとですね、やむを得ないということなのかなとは思いますけどね。
 ただ、やはり相当大きな、経済的・ビジネス的には、大変影響がありますので、なので余計にですね、先ほど申し上げたように、やはり検査がですね、PCR検査ですぐ分かるような形のものをですね、これは開発するのか、あるんでしょうけれども、早くそれをですね、組み立てて、全国一斉にやれるようにしていただきたいというふうに思っております。

【質問】 オミクロン株についてですが、単純に率直な知事の受け止めといいますか、オミクロン株は感染力が強いと言われている中で、日本全国ですが、愛知県でまた経済活動を進めていくという中でのオミクロン株の脅威、その辺りの懸念についてどう受け止めていらっしゃいますか。
【知事】 というか、まだオミクロン株自身、報道ベースでしか私も知り得ようがありませんので。感染力が強いということ、今のデルタ株の倍ですか、というふうにも言われておりますし、もう既にヨーロッパまで広がっている、そして香港まで来ているということでありますから、いずれ時間の問題かなという感じはしないでもありませんけれども。
 やはり早くですね、この変異ウイルスであるオミクロン株というのは何物なんだということをしっかり解析をしていただいた上でですね、まずは検査で、PCR(検査)ですぐ分かる、判明するようなですね、試薬等を作っていただく。それからまた、当然この新たなオミクロン株に対応するワクチンの開発、そうしたものをですね、速やかに行っていただくように関係方面にはお願いをしたいというふうに思っております。
 ただ、今日も先ほど(午後)3時から、県の大規模接種会場への御協力をいただいた関係機関、医療機関や大学・企業の皆様に感謝状を差し上げましたが、そのときに国立病院機構の長谷川センター長とも話をしましたが、全てがですね、オミクロン株だからといって、今まで打ったワクチンが全部無力になるか、そんなことはありませんので、そんなことは絶対ないのでですね、そういう意味で、効果が弱まるのか、ブレークスルー感染が起きやすくなるのかということなんだろうと思いますので。そういう場合は、やはり3回目のブースター接種をすれば、またそれはよく効くということは、これは間違いありませんのでね。
 そうなると、その状況次第によって、我々の県の大規模(接種)会場は2月以降の開設というのを予定しておりましたが、そういったことも含めて、3回目の接種を市町村、それから県の大規模会場ともにですね、やはり少し前倒しというのも必要になってくる場面もあるかもしれませんね。
 ただ、いずれにしても、早くこのオミクロン株というのは何なのかというやつをしっかり解明していただいて、それに対する対応、検査での試薬なり組立てといいますかね、検査手法の確立とそしてワクチンの開発、これを急いでいただきたいというふうに思っております。
 それはそれとして、私どもは、やはり今、足元としてはぐっと落ち着いておりますのでね、併せて社会経済活動を回していくということを両立していくということではないかというふうに思っております。

【質問】 先週末、厚労省が6か月接種の基準を示しました。これは全国知事会でも示すよう求めていたものですが、内容としてはものすごく限定的なものになったというのが私の印象です。この基準について、知事は妥当な基準だとお考えかどうか、まずお聞かせください。
【知事】 私は感染症の専門家ではありませんので、それが妥当かどうかということをですね、判断する、判定する知見は持ち合わせておりませんが、ただですね、やはり政府のいわゆる専門家会合・分科会の感染症なり医療のですね、専門家の皆様が、8か月ではなくて6か月で抗体量が半分ぐらいになるということなので、6か月を過ぎたら打つべきだということを、ずっと多くの方が言われているという事実がありますので。ということであればね、クラスターが起きたような医療機関とか地域とか、そういったところだけが6か月を過ぎて打ってもいいですよと、その代わり新たなワクチンは送りませんよということはですね、私はちょっと違うんではないかというふうに思いますね。
 むしろ、そういうことの意見が相当出たから、ああいう形で、元々厚労省はファイザーのワクチンの供給量から考えて、8か月空けないと足らなくなるから8か月だ、ということなんだろうと思いますので。しかし、医療の専門家から詰められて、6か月でもいいですよと、自治体の判断ですとか言って、一旦逃げてですね、もう一回また、それだと足らなくなるから、基準を示せと言われて、やっぱり8か月が原則で6か月はこういう例外なんです、というのが事の経過ですよね。
 その事の経過からするとですね、私はむしろもう、それなら6か月でいいじゃないかと。ファイザーはその分、6か月(だと)足らなくなりますけれども、モデルナがあるわけですから。それと、3回目を全員希望するっていうことはまあまずないんじゃないかという感じからするとですよ、私は6か月で打ってもらっていいんじゃないかというふうに思いますね。
 そうすると次はですね、現場で接種する地方自治体がですね、特に市町村の皆様が、接種券が8か月で準備していたのを前倒しせないかんので、それが大変だということはあるかもしれませんが、それはやったらいいですよね。やれますよ、そのぐらい。
 だから、厚労省の方がそういう方針で説明会までやってそうだと、(原則)8か月だと、例外はこれだけだと言った以上ですね、それはやれんことはありませんけどね、うちはね。だから、さっき県議会で午前中も申し上げましたが、ファイザーとモデルナとですね、11月末のファイザーの県内在庫は58万回分ありますのでね。全部足すと271万数千回分あるんです、3月まで。実際に打つ人が、211万人なんです、全員3回目に手を挙げたとして。なので、それでも3月末でまだ(余分が)60万回分ありますので、今の計画どおり来てもね。それなら、やっぱり前倒しをしても打てないことはないですね。国の方が、モデルナがあるんだったらモデルナを送ればいいんですよね、ファイザーは足らないということであればですよ。私はそう思いますけどね。
 ただ、先週、そういうふうにもう決めたと言ってですね、厚労省の方が。説明会までやっていますから、今更はなかなか変えれんのかもしれませんけどもね。
 何か一連のこの経過からすると、別にそう一回言っちゃったからメンツがあるなんていうことでなくてですね、6か月でやったっていいんじゃないかと思いますけども。ただ、そういうふうな通知が来ちゃっていますからね。まあ致し方ないのかなという気がしますね。
 ただ、このオミクロン株が仮にもし入ってきたなんていう話になったら、多分、事情は変わってくると思いますよ。早く打った方がいいということになるんじゃないかという感じはしますけどね。そこは、私はですね、臨機応変に、弾力的にやったらいいんじゃないかと思いますけどね。

【質問】 では、特にワクチンがあるからといって、国がそういう方針なら、愛知県だけでも早くやりましょうということまで踏み込むつもりはないということでしょうか。
【知事】 そりゃ、厚労省から通知まで来て、説明会までやられていますから、愛知県だけ無視して、こう(6か月)だということになると、やっぱり接種券を出すのは市町村なんで、県と市町村の共同作業なんですね、これね。ですから、それはなかなか、その合意を取るだけで結構あれですよ、またぐちゃぐちゃしますから。そういうことであれば、私はもう致し方ないんじゃないかというふうに思いますね。
 ただ、6か月たって抗体がぐんと半減するから打った方がいいと専門家の皆様が口をそろえて言っておられるんだから、本当はそれでやったらいいんじゃないかという気はしますけどね。ただ、そういうふうに通知が来ちゃった以上、しょうがないですね、これはね。
 ただ、何度も申し上げたように、オミクロン株がわっと来て、早く打とうという話になったら、多分、全然話は違ってくると思いますけど。そうならないことを祈っていますがね。
 だから、場合によってですね、医療従事者の方から、早く打ちたいと、8か月じゃなくて、もうこの12月1日、明後日からですけど、もう8か月を待たずに早く打ちたいという相談があった場合は、そりゃちょっと御相談したいかなと思いますけどね。ただその場合は、市町村からの接種券がないんですが、もう2回打ったっていう証明書がありますのでね、どうせ多分それにぺたっとまたシールを貼るだけでしょうから、そりゃ後でまたやっとけばいいので。その医療従事者の方がですよ、もう早く打ちたいんだということであれば、それは相談に応じたいと思います。それは、そのときはいいのかなという気がしますけどね。医療従事者ならね、どこで打つか分かっていますもんね。じゃあ、ワクチンがないかって、ありますからね、今。医療従事者は早く打った方がいいですよと、私は思いますけど、そういう話はまだ来ておりませんから、これから仮に相談があれば、そこはもう相談には応じたらいいのかなというふうに思いますがね。

【質問】 オミクロン株への対応という部分ですが、先ほどおっしゃったように、例えば大規模接種会場の開設時期の前倒しを含めて、今後、感染が仮に拡大してしまった場合に、どういうふうに県として、対応していく方針なのかと、県民への呼び掛けをお願いします。
【知事】 というか、これは私ども愛知県だけの話ではない。愛知県だけが入ってくるわけじゃありませんのでね、これはね。
 海外便が開いている(国際空港で)、基本的にうちの中部空港は、(今は海外便を)あんまり開いておりませんのでね。やはり広域的にヨーロッパ便、アメリカ便、それからそれ以外の便でも、長距離便が、数は少ないにしても開いているのは、基本的には成田、羽田、関空というところになりますから、そういったところからまず入ってこられるんでしょう。
 なので、そこのまず水際対策をね、しっかりやっていただいて、そこでPCR検査ですぐ分かるような体制を組んでおいて、それでどういうふうに対応するかということではないでしょうか。ただ、変異株といったところで、基本的にはコロナウイルスなんで、もし仮に陽性だということが分かれば、その方は、当然、入院治療をしていただくということになりますよね。
 ですから、我々としては、やはりこれはオールジャパンで対応する話でありますが、やはりまずは検査体制をしっかり確保しておいて、そしてまた医療、そして宿泊療養の体制をまたしっかり確保しておいて、その上でですね、県民・事業者の皆様には、そういったことになればですね、やはり感染防止対策の徹底を呼び掛けていくということになるんだろうと思いますし、それがもし広がっていくということがあれば、やはり今のこの規制のステージをね、強めていくと、上げていくということになりますね。
 それとあわせて、先ほど申し上げたように、それならやはり3回目接種をね、3回目のブースター接種を、これは早くやった方がいいんじゃないかという声になるかと思いますので、そのときにはやはり、8か月と言わず6か月でですね、打っていってもいいんじゃないかと。そういう対応をしていくということになるんではないかというふうには思いますね。

3 知事発言
(1)新型コロナワクチン大規模集団接種会場におけるワクチン接種について
 愛知県の大規模(接種)会場について、今日の午前中にも(議会で)申し上げましたが、11月25日、先週ですね、豊橋中央会場を最後にして、2回目接種も終了ということで、延べ91万回、愛知県の8会場で打ちました。
 国の大規模(接種)会場は、東京・大阪で自衛隊の皆様が頑張って196万回だったということで聞いておりますので、そういうことからいたしますと、愛知県の8会場91万回というのは、大変機能を発揮したということではないかというふうに思っております。
 ということもあり、先ほど3時から、感謝状を21の医療機関、企業・団体、関係の皆様に差し上げましたが、引き続き、また2月以降に6か所でやりますので、よろしくお願いしますということを申し上げたということでございます。

(2)県内自治体での業務へのAI(人工知能)の導入状況について
 それから一昨日のですね、新聞記事で、愛知県が、愛知県内の市町村47団体でAIを導入しているということで、導入率87パーセントで全国1位だったと、54団体中47団体ということで報道がありました。
 私どもは、「あいちAI・ロボティクス連携共同研究会」というのを2019年1月から設置をしておりまして、これは名古屋市さんも入れてですね、共同で、とにかくできるだけ利用していこうということでですね、言っておりまして。2020年の11月からAIを活用した総合案内サービス「チャットボット」には41団体が参加、共同のやつね。それから、AI-OCRについては、46団体が参加をして、共同利用でやっている。これにプラス、名古屋市さんは独自でやっているということなので、(AI導入自治体は)非常に多いと、47団体でやっているということでありました。
 これは、全国の自治体共通の課題だと思いますので、このAI・ロボティクスのですね、対応というのは、今後ともですね、これはやはり着実にやっていきたい。そのことでですね、行政事務が合理化・効率化すれば、またその部分のマンパワーなりサービスは住民サービスに振り向けられますので、これは大いに活用してやっていくということではないかというふうに思っております。
 特に、共同でこういったシステムを導入してやっていくということは非常に効果があるというふうに思っておりますので、引き続きですね、こういう形でAI・ロボティクスのですね、導入をですね、更に進めていきたいというふうに思っております。
 私からは以上です。