知事の記者会見
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令和3年12月13日(月) 午前10時

1 知事発言
皆様、おはようございます。12月13日月曜日午前10時のですね、定例会見を始めさせていただきます。

(1)愛知県知事の「今年の漢字」について
 まずはですね、1点目、「今年の漢字」を一文字ということで、資料を作らせていただきました。
 今日午後ですね、日本漢字検定協会から「今年の漢字」一文字が発表、午後2時と聞いておりますが、清水寺の貫主様が書くんだね。ということでございますけれども、毎年私もそれに合わせて発表させていただいておりまして、「今年の漢字」一文字は「金」という形にさせていただきます。
 これは、オリンピックのときにですね、いつも日本漢字検定協会は、これまでリオもロンドンも「金」ということでありましたが、私はそのときはですね、「祭」だとか「活」というかね、そういったものにさせていただきました。今回はですね、1年延期もありました、いろいろ御意見もありましたが、やはり57年ぶりにですね、日本で開かれた東京オリンピック・パラリンピックにおきまして、先日もこの場所でですね、先週も、メダルを取られた皆様にですね、顕彰・表彰させていただきましたが、本当に愛知県ゆかりの選手も大いに頑張っていただきましたのでね、そういう意味では何といっても、この東京オリンピック・パラリンピックで金メダルを取った多くのアスリートの皆様、夢と感動を与えてくれた皆様に、この「金」という文字を贈りたいというふうに思っております。
 もちろん、こちらにありますように、新型コロナウイルス感染症を克服し、日常と社会経済活動を取り戻す「不壊金剛(ふえこんごう)」という、ちょっと難しい言葉ですが、その決意の下、固い決意の下でね、取り組んできたということもあります。
 それから、ジブリパーク、Station Ai(ステーションエーアイ)、(Aichi)Smart Arena(アイチスマートアリーナ)、スーパーシティ、カーボンニュートラルなど、今後の愛知のね、未来への試金石となる1年であったというふうにも思います。
 また、「ロボカップ(アジアパシフィック2021あいち)」などを行いまして、金の卵である若者・子供たちの施策も充実をさせました。
 また、瀬戸市出身のね、藤井聡太(ふじいそうた)四冠が、最年少での四冠という金字塔も立てられたということでございます。
 また、不変の輝きを放つ黄金のような愛知の未来を創っていきたいということも含めて、「金」ということにさせていただきました。
 オリンピック・パラリンピックで活躍されたアスリートのみならず、多くの県民の皆様にも、今年はね、コロナを乗り越えて今日まで来れたということに、私からも金メダルをですね、贈りたいというふうに思っております。

(2)外国人児童生徒の支援等を行う「日本語学習支援基金」(第3次)造成について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/tabunka/kikinzousei2021.html)

 まずはですね、外国人児童生徒の支援等を行う「日本語学習支援基金」(第3次)の造成について申し上げたいというふうに思っております。
 愛知県では、この度、外国人児童生徒の支援等を行う「日本語学習支援基金」(第3次)を造成することといたしました。
 県内の小・中・高等学校には、2020年5月1日現在、全国で最も多い1万6,186人の外国人児童生徒が在籍をしており、日本語指導が必要な児童生徒も、2018年5月1日(現在)の、これは文科省の調査ですが、9,100人と全国最多で、全国の約22.3パーセントを占めております。
 こうした子供たちを支援するため、本県におきまして、2008年度と2016年度の2回にわたり、「日本語学習支援基金」を造成し、地域の日本語教室等を支援することにより、地域社会全体で外国人の子供たちの日本語習得促進と、地域での居場所づくりを進めてまいりました。
 現在の基金は2021年度末(まで)となっておりますが、本県の外国人の子供たちを取り巻く状況等に鑑み、2022年度に改めて、地元経済界、企業等と連携・協力して「日本語学習支援基金」(第3次)を造成し、引き続き外国人の子供たちの日本語学習を支える体制づくりを継続していくこととしておりますので、皆様の御理解と御協力をお願いをいたします。
 具体的な、「第3次造成の必要性について」でありますが、まず、外国人の子供が学年相当の語学力を身に付けるためには、学校はもとより、地域においても継続的に学習を支援する取組が不可欠であります。
 こうした中で、愛知県では、地域のNPO等による日本語学習支援が重要な役割を果たしております。
 さらに、未来への投資として、外国人の子供たちへの日本語学習支援により、子供たちの進路の選択の幅が広がり、自分の将来に希望を持つことで、地域の担い手が育ち、豊かで活力ある地域づくりにつながってまいります。
 こうしたことから、「日本語学習支援基金」(第3次)では、外国人児童生徒の日本語学習支援等を目的に、1億円を基金目標額とし、2022年度から2026年度までの5年間、事業を実施をいたします。
 基金造成に当たりましては、県と、一般社団法人中部経済連合会、愛知県商工会議所連合会、愛知県経営者協会を始めとした地元経済界、そして企業等が連携・協力して造成をしてまいります。
 今回の基金による主な事業としては、NPO等が主催する日本語教室に対して、教室運営に必要な経費の一部を助成する「日本語教室学習支援事業」や、日本語教室が実施する就職・進学等に向けた取組に必要な経費の一部を助成する「キャリア支援事業」などを実施してまいります。
 御寄附の方法は、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行からの振り込みとなり、御寄附には、税法上の優遇措置が適用されます。
 多くの企業・県民の皆様の御協力をいただけますように、よろしくお願いをいたします。
 ということで、今申し上げましたことが、お手元の資料に書かれておりますので、御覧をいただければと思います。
 参考の資料がこれまでの実績でございますので、御覧をいただきたいというふうに思っておりますが、まずですね、現基金の概要です。これは2008年7月に造成して、140(を越える)企業・団体、個人、民間の企業さんからの寄附で、要は、当時の経済界の皆様からね、とにかく外国人材の日本語教育、子供たちの日本語教育をやってほしいということで御寄附を頂きました。これで8年をやり、そして2016年4月に続いて1.5億円。これは半分を県が出して、100を超える企業さん等からの寄附でやりました。これが2021年度末(まで)ということでありますので、更に今度5年ですね、8年・6年・5年ということで、第3次を造成をいたします。これまでの実績で4億円ですね、もう事業をやってきたということでございます。
 ということでございまして、4ページがですね、その実績ですね。延べ1万6,416人の外国人児童生徒が日本語学習をしたと。子供向けの日本語教室92教室に対して支援を行っている。いわゆるNPO等の、本当に地域でボランティアの皆様が中心にやっているところに、会場費とか運営費をね、補助をして、きめ細かくやっていくということでございますし、子供の居場所にもつながっていくということで、5ページにもね、その居場所づくり、キャリア形成支援などですね、地域ぐるみで子供たちやその家族を支援をしていくという実際でございます。
 参考としてね、助成団体からの声の例として、「子供たちに仲間意識が芽生え、勉強を教え合ったりするようになった」と。「どの子も自分の将来について考えられるようになってきた」と。「中学1年生で来日した直後からずっと支援をしてきた生徒が今春大学に合格した」という例もあると。中学1年生から来て覚えるというのは本当に大変だと思いますけれどね、6年間でマスターして大学まで受かるというところまで来た。そういうのを見るとですね、刺激になって、子供たちがやはり将来のこととして「大学に行きたい」ということも言うようになったと。7年前の教室の1期生が愛知県教員採用試験に合格をして、小学校の教員になったといったこともね、そういった報告も頂いておりますし、大変有り難いことだなというふうに思っておりますので、引き続きですね、第3次も造成をし、第3次も、2分の1は県が負担をして、残りをですね、お願いをしたいというふうに思っておりまして、その上で事業をですね、進めていければというふうに思っております。
 今後、協賛のお願い書をですね、知事名と、そして地元経済界の中経連さんとか名商さんとかのね、会長さんのお名前も頂いて、それを各企業さんに回していきながら、御寄附をお願いをしたいということでございます。
 その5年後についてはですね、国の方で新たな「特定技能」といったような(在留)資格を創ったりですね、また、2019年6月に「日本語教育の推進に関する法律」が施行されて、日本語教育の推進について国や地方公共団体の責務が明記されたり、外国人等を雇用する事業主においても、そうした施策への協力といったことが言われておりますので、今はこういった事業について国の補助・支援は一切ありませんが、是非、それは検討をしてもらいたいというふうに思っております。
 なので、私どもとしては、これを8年・6年・5年ということで、これで19年やってきますので、さすがにですね、同じようなやり方で更にというのは、これが一応最後かなと思っておりますが、次なるやり方について、有識者や市町村の皆様ともですね、検討会を設けていきたい、新年度にね、と思っておりますし、また、こうした日本語教室をやっておられる実態の調査もしていきたいというふうに考えております。
 何にせよ、次なる第3次の5年間、しっかりとやっていきますので、よろしくお願いをいたします。

(3)「トヨタヴェルブリッツ」及び「豊田自動織機シャトルズ愛知」との連携・協力に関する包括協定の締結について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/sports/rugby211220.html)

 続きましてですね、二つ目でございます。「トヨタヴェルブリッツ」及び「豊田自動織機シャトルズ愛知」との連携・協力に関する包括協定の締結についてです。
 年明けの1月7日金曜日に、いよいよラグビーの新リーグ、「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパン ラグビー リーグ ワン)」が開幕をいたします。愛知県では、この度、リーグワンに参入する「トヨタヴェルブリッツ」及び「豊田自動織機シャトルズ愛知」と連携・協力に関する包括協定を締結することになりました。本県がスポーツチームと包括協定を締結するのは初めてとなります。
 今回の包括協定は、両チームから御提案をいただきまして、ラグビーを通じたスポーツ振興及び地域振興を始め、持続可能な地域づくり、安全・安心な地域づくり、教育支援などの幅広い分野での連携・協力を進めていくこととなりました。こうした取組は、リーグワンの理念に沿ったものと伺っております。
 協定の締結式は、12月20日月曜日に愛知県公館で行います。当日は、「トヨタヴェルブリッツ」部長の宮市達也(みやいちたつや)様、「豊田自動織機シャトルズ愛知」部長の大武憲生(おおたけのりお)様始め、「トヨタヴェルブリッツ」の共同キャプテンで日本代表の姫野和樹(ひめのかずき)選手、髙橋汰地(たかはしたいち)選手、「豊田自動織機シャトルズ愛知」の山口知貴(やまぐちともき)キャプテン、中村大志(なかむらたいし)副キャプテンなどが出席されます。
 「ラグビーワールドカップ2019」での日本代表の活躍は、記憶に新しく、多くのラグビーファンに夢や希望を与えてくれました。日本を代表するラグビーチームとの連携・協力は、本県の様々な取組において、大変有意義なものになると期待をいたしております。
 本県といたしましても、ラグビーを大いに盛り上げるとともに、愛知の更なる発展に向けた取組を、両チームとしっかりと進めてまいります。
 ということで資料がございますが、12月20日月曜日午後5時からですね、「(トヨタ)ヴェルブリッツ」、「(豊田自動織機)シャトルズ(愛知)」のそれぞれこうした皆様にお越しをいただき、署名をして、御挨拶を頂きたいというふうに思っております。
 2ページにありますように、連携・協力事項はこの5項目ね。「スポーツ振興・地域振興」、「持続可能な地域(づくり)」、「安全・安心な地域(づくり)」、「教育支援」などということでございます。具体的にはね、アジア(競技)大会始めスポーツイベントのPRだとか、タグラグビー教室の開催、またSDGsの推進、また交通安全の啓発活動などにね、御協力をいただければというふうに思っております。
 今回、「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」ではですね、チームの本拠地となるホストエリアを決めるということになっておりまして、「トヨタヴェルブリッツ」は愛知県のほかに、ホストエリアとして、名古屋市、豊田市、みよし市を位置づけております。「豊田自動織機(シャトルズ愛知)」は愛知県のみをホストエリアとしているということでございます。他のチームもね、そういった形でホストエリアをどんどん作って、それがあれですね、サッカーのJリーグに倣ってということかもしれませんけどね、そういう形でなっておりますので、よろしくお願いをいたします。
 ちなみに、DIVISION1に「トヨタヴェルブリッツ」(が所属)で、DIVISION1は12チーム、DIVISION2が6チーム、DIVISION3が6チームで、「(豊田自動織機)シャトルズ(愛知)」はDIVISION3ということですね。とにかく、更に上を目指して頑張っていただければというふうに思っております。

(4)2021年度「大村知事と語る会」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/koho/20211223katarukai.html)

 最後にですね、2021年度「大村知事と語る会」を12月23日の木曜日、来週開催いたします。場所は、この本庁舎の講堂であります。
 今回のテーマは、「『SDGs未来都市』の推進~県民みんなで未来へつなぐ『環境首都あいち』~」であります。
 今回は6名の皆様にお集まりをいただきます。
 順に御紹介いたしますと、まずですね、資料に全部、別紙も含めて付けておりますが、まずお一人目、別紙の方を見ていただきますと、新城市の湯谷(ゆや)温泉において、地域の未利用材を活用し、木質バイオマス熱利用に関する事業を実施・運営されている、合同会社フォレストエネルギー新城代表社員CEOの大西康史(おおにしやすし)さんでございます。
 お二人目が、命をつなぐPROJECT(プロジェクト)学生実行委員会のメンバーとして、知多半島臨海部を中心に、生物多様性の向上や普及活動に取り組まれている、2020年度学生実行委員長の久留宮小春(くるみやちはる)さんであります。
 そして三人目が清水潤子(しみずじゅんこ)さん。ハンター、「山里カフェMui(ムイ)」店主ということですが、猟師さんとして有害鳥獣を駆除し、農業や山里を鳥獣被害から守りつつ、その駆除した鳥獣をジビエ料理として提供するお店を経営されておられます。
 四人目が原田さとみさんです。フェアトレードやエシカル消費などの推進に御尽力されているエシカル・ペネロープ(株式会社)の代表であります。この間、11月7日にね、私が「エシカルあいち宣言」をしたときにも、発表イベントにもお越しをいただきました。これまでフェアトレードをね、一生懸命頑張ってきていただいております。
 続いてですね、五人目は藤江昌代(ふじえまさよ)さんでございます。渥美半島の自然の魅力を伝えるネイチャーガイドとして活動されております。「渥美半島☆自然感察ガイド」の代表であります。
 それから、6人目が渡会一仁(わたらいかずひと)さんです。量り売りやリユース容器の導入により、ごみを出さずに買物ができるゼロ・ウェイストのスーパーマーケットを運営されている(株式会社)渥美フーズの社長さんであります。
 本県は、2019年7月に国の「SDGs未来都市」に選定されたことを受けまして、同年8月に「SDGs未来都市計画」を策定し、これまで、自動運転・ロボットの社会実装の推進や、環境に配慮した都市・交通政策、生物多様性保全など、SDGsの達成に向けて、全庁を挙げて様々な取組を進めております。
 今回、現場で活躍されている皆様から、SDGsに資する日々の活動内容や、活動の成果・課題、今後の展望など、生の声を聞かせていただけることを期待をいたしております。
 なお、当日御参加いただく傍聴者10名を本日から募集いたします。密を避けるという観点から人数はね、ちょっと絞らせていただいておりますが、あわせまして、この会はいつもでございますが、ユーチューブライブで生配信を行いますので、是非そちらも御覧をいただければというふうに思っております。
 ということで、また資料なども御覧をいただければというふうに思っております。
 これまで毎年、私が知事になりましてからずっとやっておりますが、今回はこのSDGsですね、「『SDGs未来都市』の推進」、「環境首都あいち」というのをテーマにやっていきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。

(5)「第2回中部国際空港将来構想推進調整会議」の開催について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kouku/syoraikososuisinchoseikaigi20211214.html)

 続きましてですね、今日は、発表事項は以上でありますが、もう1点ですね、コロナの状況の前に御報告をさせていただきます。
 「第2回中部国際空港将来構想推進調整会議」の開催について申し上げます。
 明日14日火曜日ですね、私が会長を務めるこの会議の2回目を開催をいたします。明日の午前10時からアイリス愛知で開催をいたします。構成員はここにありますとおり、3県1市、そして名商、中経連、中部国際空港の代表ということでございます。もちろん、こういう時期でありますので代理はあり得るということでございますが、よろしくお願いいたします。
 中部国際空港につきましては、現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、大変厳しい状況にありますが、引き続き、この地域だけでなく、我が国のグローバルな交流・産業のサプライチェーンを支える存在として、重要な役割を期待をされております。
 今後、空港の西側隣接地等に新たな埋立地を整備する「中部国際空港沖公有水面埋立事業」により、今年度中にも護岸工事が始まるなど、空港を取り巻く環境は変化をしてまいります。
 順調にですね、段取りは進んでいるというふうにお聞きをいたしております。汚染防止のフェンスなどなども張りですね、現地のボーリング調査もね、行われていると。護岸工事も、段取りを進められている。護岸工事は、最初にね、こうやって捨て石を置くわけですけどね、それも進んでいるというふうに聞いております。
 こうした中で、地域の関係者が情報を共有し、空港の将来について具体的な検討・調整を進めるため、この7月、今年のですね、これは第1回が7月の29日にですね、開催されました、この将来構想推進調整会議ということでございまして、これを設置をし、このメンバーでですね、開いてまいりましたが、その中で、事務方と学識経験者が参画した検討部会で、様々な観点から実務的な議論をしてまいりました。
 明日の推進会議では、これまでの検討内容を踏まえて、推進会議のメンバーでしっかりと議論し、将来構想を取りまとめたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。ということでございます。
 7月29日に第1回(を開催)。これも記者会見をさせていただいておりますね。
 今年の1月末に、名古屋港浚渫(しゅんせつ)土砂の埋立事業のですね、漁業補償交渉が妥結をし、去る5月25日に、中部地方整備局から出ておりました埋立承認申請について、私が県知事として埋立ての承認を行い、今年度中にも護岸工事がスタートするという段取りでございます。ということでございますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

(6)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 続きましてですね、コロナの関係の資料がございます。
 今の状況ですが、(年代別内訳の)70歳以上の方3.5パーセント、(感染)経路不明48.8パーセント、重症・中等症の方5.0パーセント。ほぼ変わっておりません。
 それから、検査件数も12月4・5(日)の土日まで入りました。平日は大体3,000件ぐらい、土日でやっぱり1,000件台ということで、大体同じような状況でございます。
 それから、最後のですね、入院状況等でございますが、土日2日間ありまして、発表が3日ぶりということでありますので、金土日の3日間を通しての変化を申し上げます。
 入院者が、金土日3日間でですね、2人増えて9人、2人増えて9人となっております。それから名古屋市内もですね、1人増えて5人、1人増えて5人となっております。
 それから、一番下の表のクラスターでありますが、金曜日にも申し上げましたが、刈谷市内の保育園でこの11I、11人のクラスターが発生をいたしておりますので、申し上げます。11Hも、刈谷の職場のクラスターですが、これはもう、多分明日ぐらいで解除かなというふうに思っております。もう今月に入って(11Hの新規陽性者は)発生しておりません。
 それからあと、コロナの入院ですが、愛知病院の入院者が1人増えて2人。施設入所・ホテル入所が1人減って11人でございます。このうち二つのホテルの400室をですね、国の方の検疫に提供をさせていただいておりますが、まだ入ってきてないね。まだ入ってきてはおりません。
 それから、自宅療養が6人増えて27人ということでございます。
 それから、オミクロン株でのですね、濃厚接触者の状況の追加を申し上げます。現時点でですね、これまで8人のオミクロン株陽性者の方の濃厚接触者ということで(厚労省から)連絡があって、基本的には、特段の事情があればやむを得ずではありますが、それ以外の方は、ほとんどの方はホテルに入所していただいております。その方が16人、16人ということになりました。8人の陽性者の濃厚接触者が16人で、愛知県内在住者は、ホテル入所若しくは自宅療養ということになっております。
 うちですね、最初の1例目と2例目の方で8人、8人の方が濃厚接触者で入所しておりましたが、この方々は12月11日で7人解除、12日、昨日で1人解除で、8人退所をいたしております。要は、今のところ全て検査をして、全部陰性で、症状もありませんということでございます。
 なので、今、入院されているのが8人だな。ということでございます。御報告をいたします。
 なおですね、この週末の新聞報道でですね、名城大学さんがオミクロン株とデルタ株と従来株を、PCR検査装置を使って3時間で判別するといった判別方法を開発したという報道がありまして。
 これは、私どもの方にもですね、かねてから報告があり、名城大学さんには、要望がありましたら患者検体を提供するということで申し上げてきておりますが、今のところ、その具体的な例はまだありませんが、そういう体制は取っております。名城大学さんからは、そうした面でのスクリーニング検査などなどについての提案というか、報告があったということであります。
 ただ、今現在は、これをやろうとすると新たに試薬が必要でありますし、それを解析するソフトウェアも必要だということでありますので、現段階では、まだそこまでは至っておりません。
 今は、前に申し上げましたように、厚労省から(通知の)ありましたように、全国統一でですね、8月でやめておりましたデルタ株のですね、検査をやり、PCRでね、デルタ株でなかったものが出てきたら、それをゲノム解析をやるという形でやっておりますが、今後、名城大学さんのこういうやり方がですね、広がっていくといいますかね、そういう形で、やっぱり全国統一的にやられていかないとなかなかでありますので、そういった点で国の方にもね、働き掛けをしていただきたいと思いますし、私どももそこの点はね、厚労省には伝えていきたいというふうに思っております。

2 質疑応答
(1)「第2回中部国際空港将来構想推進調整会議」の開催について
【質問】 中部国際空港の将来構想推進調整会議についてお尋ねします。一部の報道で、現在の滑走路の東西に新滑走路を整備する形での第二滑走路の整備構想が調整されているという報道がありましたが、この点について具体的に教えてください。
【知事】 明日ですね、この調整会議を行いまして、そこでですね、将来構想の考え方を取りまとめていきたいというふうに思っておりますが、私どもといたしましてはですね、まずは今、現滑走路が3,500メートルで幅60メートルでありますが、内側にですね、距離が210メートル離れたところに、予備の滑走路というのがございます。これは誘導路っていうのか。
【都市・交通局長】 誘導路です。
【知事】 誘導路か。誘導路がありますので。滑走路じゃないんだな。
【都市・交通局長】 滑走路ではないです。
【知事】 滑走路は1本なんですけど、この手前210メートルのところにですね、ターミナルに近い方にですね、誘導路がございますので、それをですね、改めて3,290メートル、幅45メートルの滑走路という形で整備をしたいというふうに思っております。
 そして、これをですね、210メートル離れておりますとですね、発着回数を、離発着でそれぞれ分けますと(約)1.2倍、1.2倍まで活用ができるということでございますので、まずそれをしたいということが1点。
 そして、この中部国際空港の沖、西側にですね、先ほど申し上げましたように、5月25日に公有水面埋立免許(承認願書)をですね、私ども県として承認をさせていただきましたので、もう工事・事業が始まっておりますが、そこを埋め立て、今は名古屋港の浚渫土砂処分場としての埋立てが行われます。そこが陸地になったということになりますと、そこの段階で、その手前に作る新滑走路から、この間を760メートル離したところに、3,500メートル掛ける45メートルのですね、新滑走路を作り、そして、この760メートルを離しますと、元々の回数の(約)1.5倍、1.5倍(の発着)が可能だということで、これは国の基準でありますので、そうした形で整備をしていきたいという方向を、明日の調整会議で取りまとめをしたいというふうに思っております。
 基本的な発着回数は、今の空港を作るときに環境アセスメント調査でやりましたのが(年間)13万回でありますので、今の誘導路を新滑走路にいたしますと、13万回掛ける1.2倍。そして、その後ですね、沖を埋め立てて、760メートル離したところに新滑走路を作った場合、今の滑走路はもちろん廃止ということでございますが、そうした場合は1.5倍。ですから、13万回掛ける1.2倍又は1.5倍、将来的にはね、という形で進めていきたいというふうに思っております。
 そして、誘導路を新たな滑走路として建設する際の規模ですが、これは内側に少しレーダー等がありますので、それに抵触しないということになりますと、長さが3,290メートル掛ける(幅)45メートルで、総工費は約140億円ということで聞いております。
 ということで、まずはその空港会社さんで、ここは整備をしていただくということになろうかと思いますが、そういう方向で取り組み、進めていきたいというふうに思っております。
 まずはですね、そういう形で、今の滑走路から210メートル離したところで暫定的な2本の滑走路ということになりますが、これを完成しますとね、すぐに2本で運用するというよりも、一日も早く現滑走路の大規模補修事業をですね、大規模補修工事をやりたいということでございます。
 もうできて、これで明年の2月でですね、まるっと17年。2005年の2月ですからね、今の空港が供用されたのは。まるっと17年になりますので。普通は10年か10年そこそこで大規模修繕はやるということであります。要は、365日、基本的には24時間空港と言っておりますので、ぼんぼんぼんぼん飛んでおりますので、維持修繕のね、メンテはいつもやっておりますが、やはり少し集中的にですね、この滑走路を休めて、そして大規模修繕をですね、やらなきゃいけないと。もし変なことで不測の事故等が起きたら取り返しがつきませんので、やらなきゃいけませんので。やはりこの新滑走路を整備した暁には、直ちにその大規模修繕工事に掛かっていきたいというふうに思っております。
 その上で、それが完成しましたら、この210メートル離れた今の滑走路と新滑走路で暫定運用し、そして将来的にはですね、中部国際空港の西側に埋め立てる土地ができましたら、そちらの方に、760メートル離して3,500メートルの滑走路をですね、整備をし、そして1.5倍の運用をしていくということにしたいというふうに思っております。
 発着回数につきましては、13万回をベースにしておりますが、なおですね、ちょっとコロナで、2019年度の最後の2か月、まあ3か月かな、1月・2月・3月大分減りましたが、そこでも過去最高で11.3万回の発着ということになりました。コロナさえなければ11.6から11.7万はいったんだろうなと思っておりますが。コロナ禍が明ければ、次は13万回で、最終的には15万回が一番アッパーなのでということは言っておりましたが、これまで基準としているのは、13万回をベースにしての1.2倍、1.5倍。ですから、15万回ができないかというと、そんなことはないんですけどね、ベースは13万回掛ける1.2倍、1.5倍という形で、この空港の二本目滑走路に向けて、取組を進めていきたいというふうに考えております。
 そのことを明日のですね、中部国際空港将来構想推進調整会議におきまして、そうした将来の絵姿を取りまとめていきたいというふうに思っております。

【質問】 今の発言の確認ですが、つまり、今の現有滑走路の東側にまず滑走路を作る。それができた後に、今の滑走路の大規模補修を行い、その間は東側に作った滑走路での1本での運用をされる。その後、大規模補修が終わると、今の滑走路と東側の滑走路の2本体制になる。さらに、埋立てが終わった後に、西側に滑走路を作り、今の滑走路を廃止することで、最終的には2本の滑走路に落ち着くということですか。
【知事】 そういうことです。
 要は、国の空港の基準でですね、やはり飛行機の離発着ですから、(滑走路と滑走路の)間が空きませんとね、やっぱり非常に危険なので、その基準が決まっておりまして。それが210メートルから760メートルまでは2割増し、1.2倍だと。760メートルから1,310メートルまでは5割増しと。1,310メートル以上離れると2倍。要は、お互いに干渉しないということで、どうぞということなので。210メートルと760メートルが、ちょうどその2割増し・5割増しのちょうどぎりぎりのところで、こういう形で設計というか構想を考えているということでございます。

【質問】 一つ目の東側の滑走路と、それともう一つ、西側の滑走路は、それぞれスケジュールとしては、いつ頃の完成や工程などを検討していますか。
【知事】 ですから、今の誘導路を新滑走路にしていくということについては、もう今、物はありますので、先ほど申し上げましたように、3,290メートル、いろいろな装置があるので、3,500メートルよりもちょっと短くなりますが、レーダーとかをちょっと避けるという意味でね。ただ一切、全然運用には影響ありませんので、これはすぐ掛かれるということでございます。
 なので、空港会社が、その事業の中で、もう新年度からすぐにやろうと思えばできるということでございまして、これは事業費が大体140億円ぐらいというふうに聞いております。なので状況が許せば、すぐ取り掛かっていくということになるのではないかというふうに思っております。
 まずは、設計からやらないといかんのでしょうからね、実際の工事が始まるのはもうちょっと後かもしれませんが、それは新年度からでも取り組んでいけるということにはなろうかと思っております。これは、我々がゴーサインを出せば、明日の会議で決めてゴーサインを出せば、新年度から取り組んでいけるということになろうかと思います。
 さらに、760メートル離れる西側を埋め立てた上でのものについては、これはですね、中部国際空港については、国の空港基本計画において(滑走路が)2本ということになっておりませんので、これはですね、やはりコロナが収まって航空需要が回復をしてぐっと伸びていくと、コロナ前のように一気にですね、13万回なり15万回まで到達していくということにならないと、そこのところが、港湾事業から空港事業に切り替わるといいますかね、この二本目滑走路の整備がスタートするということには、なかなかならないということだと考えております。
 なので、まずは、今ある施設の中で整備を進めて、それでもこの2本でやれば2割増しということになりますし、その前に、整備をした暁には、まず、本当にかねてからの懸案事項でありました大規模修繕工事に掛かれるということでありますので、そういう手順で進めていきたいというふうに思っております。

【質問】 つまり、新しく作る2本の滑走路のそれぞれの完成時期については、現時点ではまだ未定ということですか。
【知事】 そこはちょっとまだ分かりませんね。

【質問】 最終的に2本の新滑走路を実現することによって、中部国際空港の発着数の更なる増加が期待されますが、改めて、知事として期待されることを教えてください。
【知事】 もちろん、このコロナ禍が収まればですね、また当然、航空需要は回復をしていくと。これは国際航空(運送)協会のですね、IATA(イアタ)の試算でもですね、リーマンショックのときも、もうすぐ回復をしたと。今回もですね、コロナなかりせばの当初の見込みではありませんが、またすぐ回復していくだろうという予測・見込みが立っております。立っておりますので、私は、そうなればですね、どんどんグローバル化が進んでいくこの時代でありますから、早晩ですね、コロナが収まれば、中部国際空港が1本の滑走路であるということは、非常に足かせ・ネックになることは必定だというふうに思っております。
 ということなので、コロナが収まった後、コロナ後にですね、グローバル化の中でこの愛知及び中部地区がですね、それに対応していくためには、世界の窓であるこの中部国際空港で二本目滑走路は不可欠だというふうに思っております。この地域及びこの地域の産業のグローバル化を進めていく上でも、中部国際空港の滑走路が2本になるということは、もう大変大きな役割を果たすということにつながるというふうに確信をいたしております。
 なので、早くコロナを収め、そして様々な事業活動をどんどん再開をさせて、そして航空需要を回復をさせて、そして一日も早く、この二本目滑走路、特にですね、沖合の埋立事業を加速をさせて、(発着回数を)5割増しにできる760メートル離れた本格的な二本目滑走路にですね、結び付けていきたい。そういうふうに考えております。

【質問】 滑走路の件で確認ですが、明日の調整会議で計画案を決めて、後日、国にその計画案を提出するということですか。
【知事】 これは調整会議ということでございます。調整会議としては、このメンバーでですね、3県1市、名商、中経連、経済界、そしてですね、中部国際空港で合意をした案だと、プランだということでありますから、それをやはりベースにしてですね、今後、更に国や関係方面に働き掛けをですね、強化をしていくということになろうかというふうに思っております。
 もちろん、これは私どもだけで勝手にやっているわけではありませんで、この検討部会にはですね、この三者以外にも、学識経験者さんにも入っていただいておりますし、オブザーバーとしてはですね、国交省さん、国交省の大阪航空局の空港部長とか、中部空港事務所の所長さんとかにも入っていただいておりますので、協議・相談しながらやっておりますので、我々としては、これを明日取りまとめて、これをベースとしてですね、今後更に働き掛けを強めていきたい。そのように考えております。
 ただ、先ほど申し上げましたが、今、手前といいますかね、東側のところ、210メートル離れた誘導路を新滑走路にしていくということは、これはすぐできるというふうに考えております。とにかく大規模修繕をやらないといけませんのでね。ということでありますが、沖のですね、西側を埋め立てていく、この事業をですね、加速していく、そして空港事業として二本目滑走路に結び付けていくということについては、やはりこの航空需要がですね、また復活しませんと、これはなかなかそう簡単にはいきませんのでね。ですから、まずはこの2本を、210メートル(離れた)やつ、今、既存の空港島でできる2本を整備をして大規模修繕をした上で、その間で航空需要の回復を待って、その西側のですね、760メートル離れて(発着回数が)5割増しになる2本目の滑走路のね、整備に結び付けていきたい、そういうふうに考えております。

【質問】 埋立地の滑走路建設についてですが、三重県の漁業関係者などからは、埋立てには合意したけれども、滑走路の建設というところの説明はなかったというような声もありますが、そこら辺の説明というのは、どのようにされていくのでしょうか。
【知事】 関係方面から丁寧にさせていただいているということだと認識をいたしております。これからも丁寧に説明していきたいというふうに思っております。
 ただ、私はもう何年も前から、これを2本目の滑走路にするんだって言いまくってますけどね。五、六年前どころか、もっと前からずっと、毎回毎回言いまくっていますけどね。全部新聞報道になってますけどね。私(の言ったこと)はね。
 愛知県漁連は、むしろ、空港の滑走路じゃなかったら私らは判をつかんぞというふうにずっと言ってきたところをですね、県としてはそういう滑走路にするんだということなんだと言ってですね、御理解を賜っているということでございます。
 いずれにしても、これまでも丁寧に説明してきましたし、これからも丁寧に説明していきたいというふうに考えております。

【質問】 空港に関してですが、東側の滑走路を新設した後、現滑走路の大規模改修が終われば、離発着を分けて使うということですけれども、これは滑走路が2本になったという認識ですか、それとも1本のままなのでしょうか。
 国の基本計画だと、中部国際空港は滑走路が今現在1本だと思いますが、本来、2本にするのであれば、この計画を変える必要があるかと思いますが、どうなのでしょうか。
【知事】 それは変えないといかんでしょうね。それは変えるということになると思います。

【質問】 整備費用については、空港会社が基本的に賄うといいますか、負担するということになるのでしょうか。
【知事】 この建設のあれ(費用)ですか。そうです。これは、まずは空港会社がやるということですね。
 ただ、御案内のように、コロナで去年・今年とですね、空港会社の収入は激減しておりますので、これに対して、国、それから県、これは他の3県1市全部、愛知県が一番大きいわけですが。空港会社さんには無利子貸付をしておりましてね。それがこう順次、償還がきておりますが、そういうことも含めてですね、そこは空港会社がやっていけるように財政支援はしておりますので、そういう中で、この事業費・工事費はね、工面をしていただければと思っておりますから、間接的には私どもがやはりしっかり支援をしてということになります。ただ、直接的な事業費は空港会社の方が出すということになろうかと思います。

【質問】 今の質問とも関連しますが、現滑走路の東側の誘導路に1本新しい滑走路を作って、現滑走路の大規模補修をする段階では、まだ滑走路の数としては1本なので、空港計画の変更は必要ないという理解でよろしいでしょうか。
【知事】 いや、2本に(変更に)なるんだろ。
【都市・交通局長】 変更して、2本にしてやります。
【知事】 (計画を2本に変更)して(大規模補修を)やるんだよな。だって、2本にしなかったら作れないじゃん。そうでしょ。

【質問】 誘導路に新しい滑走路を作るのも空港計画の変更が必要ということですか。
【知事】 それはそうだよね。だって、滑走路なんだもん。
 だって、今の滑走路をやめてこっち(誘導路に作る新滑走路)にするというなら別だけど、それは2本にして、大規模修繕をやって、この修繕が1年もかからんだろうな。
【都市・交通局長】 今、2年を想定しています。冬の期間に工事をやりますので。
【知事】 ああ、そうか。だから、1年丸々じゃなくて、季節ごとにやるということか。
【都市・交通局長】 はい。大規模修繕中も日中は使います。
【知事】 使いながら(修繕を)やるというんだな。
【都市・交通局長】 はい。夜間だけです。
【知事】 だから、そうすると(計画を)2本にしないとできない。だから、昼間は着陸と出発と、両方に使い分けていくんだね。
【都市・交通局長】 はい、使い分けていきます。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 オミクロン株について、徐々に感染者が確認されていて、11日には、岐阜県で、一度自宅に戻ったオミクロン株の濃厚接触者が陽性になったということもありました。現在の知事のオミクロン株に対する所見と、今後の対策について何かあれば、お話しいただけますか。
【知事】 先ほど申し上げましたように、累計で16人が濃厚接触者で、ホテル療養、それから自宅療養ということで(対応)しておりますが、最初の8人はもう解除ということに、この土日でなりました。今、8人の方がですね、ホテル療養、それから自宅療養という形で入ってきていただいております。なので、そうした方々につきましては、空港での検査も全部陰性だと、症状もないということで、その後はですね、基本的には1日おきにPCR検査をやっていただいておりますが、今のところ、全員が陰性だということでございます。のでですね、私どもとしては、やはりこのオミクロン株がいずれですね、学者さん・専門家の方々の見立てで言えば、いずれこれはもうほぼほぼ、今のデルタ株よりも感染力が倍とか4倍とか言う人もいますね、学者さんでね。ということは、必ずここに置き換わってくるだろうということだろうと思っております。
 ただ、非常に毒性というか、その重症化の率は低いんではないか、その代わり感染力が強いと言われていますので、であれば、必ず置き換わってくると思いますので、私どもとしては、まずはですね、オミクロン株の濃厚接触者を、丹念に丹念にですね、こういう形で、ホテル、自宅等でですね、療養といいますか、隔離をさせていただいて、そして経過観察をし、追っかけていきながら、できるだけオミクロン株が広がっていくのを抑えよう、そしてまたこれを遅らせたい。広がっていくのは不可避であっても、一日でもですね、それが広がるのを先送り、延ばしていきたいという形でですね、やっていきたいと思います。
 水際対策ということで、国の方が全力で空港等でやっておりますから、我々としてもそれをしっかり協力をしてですね。なので、国の検疫がね、確保しているホテルが足らないということでありますので、私どもとしては、まず400室はですね、提供させていただくということにさせていただいております。
 引き続きですね、厚労省ともしっかり連携しながら、情報を共有してですね、迅速に対応していきたいと思っております。

【質問】 今の400室というのは、軽症者が入るホテルの中から400室を提供されているということですか。
【知事】 そうです。6棟で1,628室を確保しておりますが、今現段階での入所者が11人、11人ですので、そういう意味ではですね、1,600強空いているわけでありますから、可能なところでですね、今のところ(検疫からは)まだ入ってきておりませんので、まずは2棟で、正確に足すと405室になりますけどね、2棟405室は提供させていただくということで国の方には報告をさせていただき、その段取りももうしてあります。してありますので、いつでも、お越しいただければ入っていただけるということになろうかと思っております。

(3)「第2回中部国際空港将来構想推進調整会議」の開催について
【質問】 空港に関することですが、現在の年間の発着能力が13万回で、現滑走路の東側と西側に滑走路を作った場合に発着能力が1.5倍になるということは、単純に計算して19.5万回になる見通し、それを見込むという考え方でよいでしょうか。
【知事】 だから、国の基準でね、滑走路の間をこれだけ、平行的な滑走路の場合は、210メートルから760メートルまでを離すと(発着能力は)2割増しですね。基本的な回数は2割増しで、760メートルから1,310メートルを離すと5割増し。1,310メートル以上離すともう干渉なしで、2本だから2倍。本来、2本だから2倍でいいんでしょうけど、近づいているとやはりそこは干渉をするから、2本分という(回数に)はなりませんよという、むしろ規制の面というんですかね、ということだと思います。そういう基準ができているので、そのことを申し上げたということでございます。
 我々が検討しているベースとしては、13万回をベースにいたしております。これは、この今の空港の1本目滑走路を作るときに、環境アセスメントが13万回ということなので、それをベースにしておりますが、じゃあ実際にどう使っているかというと、13万回が一つの目標ベースにはなりますけれども、私どもの2年半前ぐらいの資料かな、やはり二本目滑走路が必要だという資料の中で、今からぐっぐっとやっていくと、15万回がもう限度だと、どれだけやり繰りをやってであってもですね、年間で。
 という資料を出させていただいておりますので、そこで(一部報道では)15万回という数字が出てきているのかと思いますが、我々としては、やはりどのくらいの回数だということになると、あくまでもオフィシャルにある数字は、環境アセスメント調査をやった13万回というのが、今の空港を造り、1本目の滑走路を作ったときのベースなので、13万回掛ける、今回、東側の滑走路をやれば2割増しで、沖側のね、西側のところが作れれば5割増しということになるということであります。ですから、それに13万をベースに掛ければ、その数字が出てきますね。

(4)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 今現在、県内でオミクロン株の濃厚接触者で隔離対象になっているのは8人ということだと思いますが、このうち自宅療養の方は何人おられるのか、また、その方の御事情がもしお話しできるものであれば、教えてください。
【知事】 今現在、8人でありますが、自宅療養の方はお二人ですね。
 これはあくまでも要請して本人の協力が得られなきゃいけませんので、お一人は本人の協力が得られないということで、自宅療養と。もう一人の方は、この方はちょっと事情があってちょっとなかなか入所ができないと、こういうことでございます。それ以上のことはちょっと申し上げられません。

(5)子育て世帯への臨時特別給付について
【質問】 18歳以下の方への10万円相当分の給付の話ですが、先週の半ば締めで、市町村に給付方法をお聞きしたということを知事の方から御説明いただきました。確か6割ぐらいが現金で、2割がクーポンでという希望でしたが、その後、週末を挟んで新しい取りまとめが、もし各市町村から上がってきていれば教えてください。また、先週、愛知県の市長会が、会長名で、各自治体にクーポンでの給付なのか現金の給付なのかを自由に選択させてほしいという要望書を国の方に出しています。会見の中で何度も知事がおっしゃっているので恐縮ですが、今回、クーポンで給付すべきなのか、それとも現金がいいのか、改めて知事の御見解をお聞かせください。
【知事】 まずはですね、今回の18歳以下の方、それも所得のね、960万以下の方で、9割(が対象になる)ということでありますが、その方々への5万円給付、それから春での5万円のクーポン給付ということについてでありますけれども、私は、これは先々週から、もう最初からずっと申し上げておりますよね。
 一つはまず、5万円は予備費でこの年内に給付されるということで、それは速やかにね、年末を控えて速やかに給付されるということは、これは大変結構なことだというふうに考えております。
 その一方で、春にですね、入学・卒業時等にですね、子供さんに費用がかかるということで、そのクーポンでですね、5万円を給付する。それも消費に結び付けたいということで、クーポンにしていく。昨年の定額給付金10万円がですね、7割ぐらいが貯金に回ったというようなデータもあるようでありますので、そういう形で消費に結び付けたいということでクーポンにする。
 二つともですね、それは理由・理屈も分かりますしね、理解できる。そういうふうに予算なり制度を組み立てるというのも、理解はできるということは申し上げました。
 ただ、その一方で、事業をやるには、物事にはやっぱりコストがありますからね。費用がかかるということになりますと、現金給付で300億円、そしてクーポン給付でですね、967億円ですか、予算で計上されているということになるとですね、それはやはり、費用対効果ということを考えますとね、ちょっと費用対効果としてはよろしくないんじゃないか。これは全部税金ですからね、税金ですから。
 そういうことであればですね、当然、一本で現金給付すれば、それは300億で10万円をどんと配れるじゃないかと、967億円は要らないじゃないかと、それはまた別の施策に使えるじゃないかという声が出てくるのは、これは当然のことだと思いますし、私も最初から、ちょっとこれは費用対効果・コスパ(コストパフォーマンス)が悪過ぎるのではないかと。でもって、急ぐんであればですね、もう現金一本にしてですね、その一本で10万円でどんとお配りしてもいいのではないかということは、当初から申し上げておりました。
 なので、この給付はですね、住民基本台帳を持っておられる市町村さんしかできませんのでね。だから、私も大分前に、7年ぐらい前だったかな、子育て支援の減税給付金という形でお配りしたときがございました。あれは100億円ぐらいの事業でありましたが、お配りしたときがございましたが、そのときも市町村の皆様にね、お願いをし、そのときの事務費は3億円だったかと思います。3億円だったかと思いますが、子ども手当に上乗せする形でね、お配りしたことがございますが、やはり常にそういう実行・執行のことを考えてやらないとですね、それは実行面・執行面で幾らかかってもいいということに、それはなりませんのでね、そこのところをやはりよく考えていただく必要があるんじゃないかというふうに思います。
 なので、これはあくまでも配られるのが市町村の皆様ということでありますから、そういった市町村の皆様がやりやすい方向でですね、やっていただくということで、それは選択できるようにね、していただければいいのではないかということを申し上げてまいりました。
 ただ、先々週の全国の(都道府)県に対する国からの説明会というか、説明ではですね、年内の5万円はそのまま(現金)給付だと。春のクーポンを現金にする場合はですね、条件が付いておりましてね、6月までにその商品券・クーポンが配れない場合だけ現金給付を認めると。そのときは理由書を出せという説明というか、そういう通知がですね、文書で来ているんだっけ。確か、当然、そういうことで回答が来ておりますから、そういうことであると。それでなかったら財源措置をしないということだったら、これはできませんのでね。だから、それを今度、変えるのか変えないのか知りませんけれども、そこが一番ポイントになるんじゃないでしょうかね。
 私は、前から申し上げているように、やっぱり実行経費・執行経費、費用対効果というのがあるので、それだったら現金(5万円)・現金(5万円)か、若しくは現金一本(10万円)の方が、より費用対効果の面では適切ではないかということは申し上げておりました。
 それは、市町村さんの中には、やはりクーポンでやるべきだというふうに言われる方もおられますので、それは選択にされたらいいんではないでしょうか。
 現に、先週の前半に、(県の)事務方で愛知県内の54市町村の皆様にね、向こうの市町村の皆様も担当ですよ、市長さんとか町長さんに聞いたわけじゃありませんが、6割強の市町村さんが現金給付がいいというふうに言っておられ、2割ぐらいはクーポンを配りますと言っておられたんですかね。というふうに聞いております。その後どうなったかは、特に聞いておりません。
 先週の金曜日でしたかね、そういう報道があったので、私もそれに対して、実際こうですということをお答えをさせていただいたということでございますね。
 名古屋市さんはクーポンでやるということで言っておられる、というふうには聞いておりますけど。ということでございます。
 それと、市長会からそういう(国への)意見書が出ているのも承知しておりますが、それは、早いところどういうふうにするかを示してほしいということと、現金でやる場合でも財源措置をしてほしいって、そういうことだったかなと思いますが、それは至極当然な意見書ということではないでしょうか。私も全く、その考え方に同感をいたします。

【質問】 10万円の給付に関しての関連の質問です。先ほど衆院予算委員会で、岸田首相が、年内に現金を一括給付することも選択肢の一つに加えるという発言をされました。これについて御所見を教えてください。
【知事】 10万円を年内に一括して給付することも選択肢にするということですか。
 それは、予算措置をされるのであれば、そういうふうに(したらよい)。要は、それは予算措置をしなきゃできませんよね。
 ということは、当初というか、今、提案している予算は、(現金)5万円は年内に予備費で、5万円はクーポンで春にという予算措置ですよね。であるとすれば、それは予算の組替えまでいくかどうかは分かりませんが、いずれにしても、予算の作り方をですね、変えるということになりますから、それはそのようにやっていただかなければいけませんね。それはやっていただければいいんじゃないでしょうか。
 ですから、私が先ほど申し上げたように、それぞれの自治体さんが、国がこういう制度を作ったと、年内(に現金)5万円で、春に5万円のクーポンだと、現金とクーポン(で給付)だということを作ったということなので、それにのっとれば財源措置がある、それにのっとらなければ財源措置はないということになると、それしかできないじゃないかということを、先週来申し上げてきております。
 実際に費用対効果等を考え、あと、実際に実務をやる市町村の皆様の手間(を考えると)、実務というのは、お金以上にやっぱり手間がかかるはずなんですね。印刷会社に出して、印刷して、配って何とかっていう話になると。現に我々も、コロナのワクチン打つときも、接種券をね、印刷会社さんに出して、配って何とかって、本当に市町村の方は大変でしたよ。だから、我々は県の大規模会場で、そんな接種券なんかなくたっていいよ、打つよと言って、片っ端から打ちまくったわけでありますけどもね。
 ですから今回も、そういう実務とかいろいろなことを考えた場合に、それぞれの市町村の皆様が、5万円・5万円の現金・現金でやりたいということであれば、それができるようにされたらいかがですかということと、それと、そもそも費用対効果・コスパを考えれば、やはり現金給付をしたいというのも分かりますので、それもありじゃないですかということを、ずっと私は申し上げてまいりました。
 なので、その中で2回に分けてやるというのも、これまた手間がかかりますから、それだったら、5万円支給するのも10万円支給するのも、それは(支給を)一緒にすればですね、コストは一緒ですから。1回で済みますのでね。
 ですから、そういうことを希望される方がね、出てこられるというのは当然分かりますので、そういうふうに岸田総理が言われるんであれば、そのような予算措置にですね、変えて、出し直すのか、もう出し直さなくてもいいのか、そこはちょっと予算の措置の内容が分かりませんのであれですが、そういう予算だという形でですね、要するに手順を踏まないといけませんね。
 それは是非、そういうふうに言われるなら、そういうふうにやっていただければいいんじゃないかというふうに思います。

(6)「第2回中部国際空港将来構想推進調整会議」の開催について
【質問】 空港の件で確認させてください。着工時期ですが、東側の滑走路は2027年頃を目指していて、西側の埋立てについては2037年頃で、大規模修繕は約2年間を見込んでいるということでよろしいですか。
【知事】 いや、時期はまだ何も言っていないよな。時期は全くありません。
 別に、こちら(東)側の210メートル(離して)あるやつは、2027年度なんて関係なしに、もっと早くできますわね。それは別に、もうあるわけですから。工事期間だけですよね。工事期間だけなので。
【都市・交通局長】 環境アセスメントをする必要があります。
【知事】 アセスをやらないかんのか。
【都市・交通局長】 アセスをやってから工事をやりますので、5年ぐらいかかります。
【知事】 5年ぐらいかかるんだな。そっか。アセスはそうだな。そのぐらいかかるな。

【質問】 早くて2027年ぐらいということですか。
【知事】 いや、まあ、それよりも早くやろうと思えばできますね。

【質問】 今、2021年で、もうすぐ2022年なので、環境アセスメントに5年かかるとすると、2027年ぐらいですか。
【知事】 2026年度にはできるわね。
【都市・交通局長】 2026か2027年度です。
【知事】 いずれにしても、西側の方はですね、何度も申し上げておりますが、これは、要は、航空需要が戻ってこないといいますかね、航空需要がわっと積み上がってこない限りは、そこにはいきませんのでね。それ次第ということなので。
 期限がということで、我々が2027年度と言ったのは、リニア中央新幹線が2027年度に完成するので、それを目指してということでありましたのでね。別に今でもそれは目指しておりますけどね。西側の部分もそれは目指しておりますよ。リニア中央新幹線(が開通する)2027年度に合わせるんだということでね。西知多道路は2027年度完成ということで、もうどんどん着々と工事をやっていますからね。ということでございます。

【質問】 東側滑走路の完成は最速で2026年度ということでよろしいですか。
【知事】 そういうことですね。今の話であればね。いや、分かりませんけどね、それは。

【質問】 大規模修繕は2年間かかるということでよろしいですか。
【知事】 今、(都市・交通局長は)そう言っていますね、私は一切、そんな話まで聞いてませんけども。
 だから大規模修繕を、僕は一遍にやるのかなと思ったら、冬場の需要が少ないときに集中してやって、後はもう使うんだとかいうことなんで、2年(かかる)。実際、もっと集中してやれば、もっと短いでしょうな。ただ、分けてやるんでしょ。いわゆる使いながら直していくということなんでしょうね。それはまだ組立てですから、本当にそうなるかどうかは分かりませんよ。

【質問】 まだ決定はしてないが、そういうふうに分けて使う想定ということですか。
【知事】 これからこれから。全部これから。
 いろいろな考え方があるということですよ。
 だからもう、極端な話、コロナが収まっても航空需要が全然戻ってこないんだったら、ずっとあれですね、なかなかそう簡単にはいきません。今のままかもしれませんしね。
 私は戻ってくると思いますけどね。戻ってくると思います。