知事の記者会見
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令和3年12月20日(月) 午前10時

1 知事発言
 皆様おはようございます。12月20日月曜日のですね、定例会見を始めさせていただきます。
 それではですね、発表資料をまず2点申し上げます。

(1)愛知県立大学の教養教育における「演劇学」の導入について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/gakuji/kendaiengeki.html)

 まずはですね、1点目、愛知県立大学の教養教育に「演劇学」の導入をいたします。
 愛知県立大学では、5学部全ての学生を対象に、特定のテーマについて、各学部の教員と専門の外部講師とが連携・協力して実施する、教養特別科目「県大エッセンシャル」を開講しております。
 この科目の2022年度前期のテーマとして、「演劇学」を導入をいたします。
 この講義には特別講師として、劇作家、演出家で、兵庫県立の芸術文化観光専門職大学の学長でもあります、平田オリザさんをお招きをいたします。
 教養教育への「演劇学」の導入が目指すものとして、県立大学では、専門分野を越えた総合的な視点や考えを深め、コミュニケーション能力を有した、実社会において真に必要とされる優秀な人材を育成してまいります。
 授業は、「演劇、コミュニケーション、他者理解」をテーマとして、2022年4月から7月まで、全15回の講義を行います。
 講義の内容といたしましては、教養教育科目の他のコミュニケーション関連科目を補完をして、「コミュニケーション」の在り方と様態そのものを取り上げ、演劇的手法を用いることで「伝えること」と「他者理解」の困難さを根本的に理解をして、コミュニケーションの本質を問い直していきます。
 また、平田さんには、特別講義として、2022年4月17日の日曜日に、ワークショップ及び講演会を行っていただきます。この講演会は、一般の方も聴講いただけるよう予定をしております。後日、改めて聴講者を募集いたしますので、多くの方に御参加をいただければと思います。
 さらに、平田さんの特別講義と連動したワークショップを、平田さんが主宰する劇団青年団の俳優である村井まどか氏に3回連続で行っていただくなど、この科目をより効果的なプログラム構成としていきます。
 県としても、県立大学のこうした取組をしっかりと支援をしていきたいと考えております。
 ということで、以上、私が申し上げたところが資料になっておりますが、平田オリザさんですね、日本を代表する劇作家、演出家ということで、城崎(きのさき)にずっとね、お住まいといいますかね、拠点を移して、そこで兵庫県立のこの芸術文化観光専門職大学を開校して、その学長さんもやっておられるということでございます。
 ということで、平田オリザさんに、私が直接お会いをする機会がありまして、ちょうど1年ぐらい前かな、その後いろいろ御意見をお聞きする中でですね、是非こうした形で「演劇学」もですね、大学のそうした、何といいますかね、教養科目の中に入れていきたいということをお話をさせていただきつつ、御協力もお願いをして、快くお受けをいただいたということでございます。
 別紙の資料にありますように、県大はですね、外国語、日本文化、教育福祉、看護学部、情報科学部と5学部ありますが、そこの教養のところでですね、この「演劇学」をですね、皆様に学んでいただくということでございまして。その別紙の2ページ、裏面にですね、1回から15回までの授業計画があるということでございまして、こういう形で構成をしていければというふうに思っているところでございます。
 ということで、「演劇学」はですね、これは特に、今年、6月議会の質問の中で、「総合芸術である演劇を学問として学ぶことに、取り組んだらどうか」という質問がありまして、私から、「自己表現を学ぶことは、大変重要であり、県として、大学としっかりと意見交換をして、検討していく」ということを答弁をいたしたところでございます。
 演劇的手法を取り入れ、身体表現を用いることは、コミュニケーション力、自己表現力を向上させることに有効だということで、言葉による表現に加えることで更なる能力の向上を図ることができる、ということで「演劇学」を導入をすると。「コミュニケーション」の大きな柱として「演劇学」を教養として学んでいただくということで、進めていければというふうに思っております。
 愛知県内には五つの大学で、演劇関係を専攻科目の中で学ぶところがありますが、こうした専攻ではなく、教養科目として「演劇学」を導入をするということでございますので、そうした形で多くの学生さんにね、学んでいただきたいと思いますし、一般の方が見ていただけることもですね、やってまいりますので、この平田オリザさんのワークショップとかね、村井まどかさんのワークショップとか、こういったところは是非御参加をいただければ有り難いなと。
 これはあれか、ワークショップはあれ(一般の方の聴講はできない)、だから、(平田オリザ氏の)講演会が、一般の方が聴講ができるんだね。そこは是非、御参加いただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

(2)2021年を振り返って~愛知県政10大ニュース~について
 続きまして二つ目が、「2021年を振り返って~愛知県政10大ニュース~」ということでございまして。項目としてね、毎年項目をどれとどれ、という形にすると、ちょっと絞り切れませんので、大きな項目としてですね、10の柱・項目として絞らせていただいて、その中に幾つか内容があるということで整理をさせていただいておりますので、また御覧をいただければと思います。
 まずはですね、「新型コロナウイルス感染症対策への対応」であります。
 とにかくですね、県民の皆様の生命と健康を最優先に、あらゆる対策を実施をしてきた1年であったと。2020年もそうでありましたが、今年もですね、まずは県民の皆様の命と健康を最優先にしたということでございます。医療提供体制の充実、それから何といっても、今年はワクチン接種が春から始まりました。春、夏、秋とですね、もうとにかく打って打って打ちまくるという形でやらせていただき、効果が大いに出てきたというふうに考えております。そのことで、今年は1月、5月、8月と、第3波、4波、5波と大きな山場がやってまいりましたが、何とかですね、医療体制(を確保し)、入院ができないといったことはなく、何とか乗り越えることができ、収束をしてきているということだと思っております。
 ただ、後ほど申し上げますが、オミクロン株のまん延などで、イギリスでは昨日辺りとか、もう1日9万人という患者さんが出ているということであります。9万って、(イギリスの人口は)日本の人口の半分ですから、それ掛ける2となると、どえらい話になりますので、これはですね、本当に脅威だというふうに思っております。とにかく、次なる第6波に備えてですね、引き続き緊張感を持って、警戒をしていきたいというふうに考えております。
 それから二つ目が、「ジブリパーク構想がさらに前進」ということで、来年秋の開業を目指してですね、第1期工事の3エリアは、もう建築工事はほぼほぼ終盤に近づいてきておりまして。それが終わりましたら、というか、2月までは建築工事なんで、その後は内装、展示・演示ですね、中身を作っていくということで、それが夏ぐらいまでかかるということでございます。第1期がどんどん進んでおりますが、第2期の「もののけの里エリア」、「魔女の谷エリア」の整備工事にも着工いたしました。どんどん進めてまいります。
 それから三つ目が、「スタートアップ・エコシステムの推進」ということで、何といっても、今年の7月にですね、事業コンペをやりまして、鶴舞のですね、県の土地を対象に「STATION Ai(ステーション エーアイ)」の建設をですね、発表いたしました。事業者はソフトバンクということで、2024年の10月にオープンするということでございます。そして、9月には基本協定を結び、10月にもですね、「STATION Ai株式会社」との事業契約を締結をしたということでございます。さらにですね、「Bpi france(ビーピーアイ フランス)」との(覚書の)締結だとか、東三河スタートアップ(推進)協議会との覚書締結、それからまた健康長寿、農業イノベーションと、こういった事業もスタートアップで立ち上げております。
 四つ目が「産業首都あいちの更なる強化」。
 ロボット産業で、「ワールドロボットサミット(2020愛知大会)」や「ロボカップアジアパシフィック(2021あいち)」、それから伝統(的)工芸品、それから自動運転の実証実験といったことも進めてまいりました。
 そして五つ目がですね、「愛知県新体育館整備の着実な推進」ということで、これは今年の2月にですね、今の愛知県現体育館も57年がたちますので、あれを、今の二の丸のところから坂を下りた名城公園に移築・新築するということで、名古屋市さんの協力を得てですね、事業コンペをやりまして、NTTグループ、NTTドコモを幹事社とする事業者と契約を締結をいたしました。2025年夏(オープン)を目指します。NTTドコモ、それからAnschutz Sports Holdings(アンシュッツ スポーツ ホールディングス)、アメリカ最大のスポーツ企業であるAEG(Anschuts Entertainment Group(アンシュッツ エンターテインメント グループ))が事業パートナーとして入ってくるということでございまして、延べ床5万8,400平米、有明アリーナの24パーセント増しの、しばらくというか、当面というか、何十年かはですね、アジア最大のアリーナであることは間違いありません。そして、名城公園の森の中で、名古屋城天守閣と対をなすシンボル的な建築物になろうかと思います。設計は隈研吾(くまけんご)さんということでございます。大いに期待をしたいというふうに思っております。
 それから、「国内外から注目されるスポーツ大会の開催」というのが6番目。
 アジア(競技)大会はどんどん進めました。そして、今年の1月ですが、国体の冬季大会のですね、スケート競技大会をですね、開かせていただきました。1月といえば、緊急事態宣言下の厳しい状況でありましたが、お一人の感染者も出すことなく、無事終わることができ、大変喜んでおります。「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知2021」も3月に行いました。東京オリ・パラもですね、先日12月8日には、(愛知県ゆかりの)メダリストの皆様をですね、この場所で表彰させていただきました。御本人が28人出席していただいて、壮観だったかなというふうに思っております。95人の選手の出場というのも過去最多ということで、本当に素晴らしいことだったというふうに思っております。
 それから7番目、「国際芸術祭『あいち2022』開催に向けた取組」ということで、「STILL ALIVE(スティル アライブ)」をですね、テーマに、今どんどん進めております。
 それから八つ目が、「環境首都あいちの更なる推進」。
 カーボンニュートラルへの取組を進めております。それからSDGsの国際会議なども行わせていただきました。
 九つ目が、「『すべての人が輝くあいち』の実現に向けた施策の推進」であります。
 人権条例の推進に向けてのですね、取組でありますとか、インターネットのモニタリングなども始めさせていただきました。また、認知症対策の「オレンジタウン構想第2期(アクション)プラン」もスタートいたしました。「ヤングケアラー」の実態調査も行っております。産業人材の育成・確保ということも進めているところであります。
 それから最後が、「交通ネットワークの整備促進」ということで、道路でございまして、5月には名古屋環状2号線の南西部分が全通(全線開通)をいたしました。実に、着工といいますか、計画から50年かかって全通ということであります。それから、西知多道路の一番難工事であるですね、名鉄さんを越えていく「長浦~日長」のところも事業化ということでスタートいたしました。
 そして、先週でありますが、中部国際空港のですね、将来構想を作らせていただきました。今の滑走路の内側、東側に、210メートル離して、暫定的な形での2本目の滑走路を整備をし、そして将来的にはですね、名古屋港の浚渫(しゅんせつ)土砂処分場で、今、沖の方、西側の方の埋立ての工事が始まっておりますが、そちらの方に760メートル離し、1.5倍のですね、発着回数を確保するということで、将来構想を作らせていただきました。進めてまいります。
 ということで、以上10項目でございましたが、その他としてはですね、「安心・安全なあいちの実現に向けた取組」、防災・安全・健康。それから「農林水産業の魅力向上」。「DXの推進」。それから「あいち観光戦略」ということで、特にコロナ関係でもですね、「LOVEあいちキャンペーン」とか「あいち旅eマネーキャンペーン」とか、そういったものでも、いち早く取組を進めさせていただいております。それから、「豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業」も、3月にトヨタ自動車さんに(用地の)引渡しをいたしました。
 そして、来年はですね、県政150周年ということでありますので、県政150周年の様々な記念事業の準備を進め、こうした「いこまいまい」と「あいちゅん」という二つのですね、ロゴマークも作らせていただきました。これは、スタジオジブリのですね、鈴木敏夫(すずきとしお)プロデューサーのデザインということでお願いをさせていただき、作っていただいたということでございます。
 というのが、10大ニュースということでございました。何とぞよろしくお願いをいたします。

(3)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/covid19-aichi.html)

 それではですね、続いてコロナの状況について、今日の感染者はまた夕方ですね、午後にも会見をいたしますが、その前に、本日の、今日までのですね、状況を申し上げます。
 お手元の資料は、(年代別内訳で)70歳以上3.5パーセント、(感染)経路不明48.8パーセント、そして、重症・中等症の方5パーセント。これは変わっておりません。
 それから検査件数も、1週間前、12月11・12(日)の土日も入りまして、2,000件をちょっと切れるところですが、平日はやはり3,000件近くをやっているということでございます。
 そして入院状況ですが、金曜日の発表から、ですから金土日と3日たっておりますので3日分を申し上げますと、入院者はこの3日で、金土日で1人減って11人、1人減って11人です。名古屋市内の入院も、1人減って1人でございます。そして愛知病院の入院が、1人増えて7人、7人。ホテルの入所がですね、1人減って9人、9人。自宅療養が3人増えて27人、3人増えて27人。この金土日3日間でね。ということでございます。
 そして、亡くなっておられる方はおられませんので、変わりません。1,161人で変わりませんということでございます。
 これがまずですね、入院状況などでございました。

(4)新型コロナワクチン3回目接種における高齢者・障害者の入所施設等への巡回接種に対する財政支援について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/vaccine-hojo.html)

 続きましてですね、新型コロナワクチン3回目接種における高齢者・障害者の入所施設等への巡回接種に対する財政支援について申し上げます。
 新型コロナワクチンの1・2回目の接種におきましては、高齢者施設及び障害者施設におけるクラスター発生の抑制を図るため、また、在宅療養をしている重度の要介護高齢者や障害者への接種を推進するため、高齢者・障害者の入所施設及び在宅の巡回接種を行う医療機関に対して、県独自の財政支援を行ってまいりました。
 これはですね、この夏の段階で早いところ、とにかく打ってほしい。これは6月からだったかな、確か。6月からね、もう一気に打ってほしいということで、入所施設、それから巡回接種について補助をして、一気に進めさせていただいたということでございますが、これを今回も改めてさせていただきます。
 3回目接種につきましても、施設のクラスター発生の抑制を図るとともに、高齢者・障害者に接種の機会を提供し、接種促進を図る必要があることから、引き続き、同様の財政支援を行います。
 本県では、この高齢者・障害者の入所(施設)、通所(事業所)の利用者・従事者を対象に、接種間隔を6か月に前倒しをして接種を実施することといたします。これを受けて、3回目接種では、入所施設に加えて、通所事業所の利用者・従事者への巡回接種を支援の対象といたします。
 ということで、(支援対象を)増やします。増やします。前回、夏のときはですね、入所の利用者と従事者ですね、それと訪問接種(が対象)ということでありましたが、今回、通所、通いのところもですね、利用者も従事者も対象とすることで増やします。
 支援の内容は、施設への巡回接種を行った場合は、1人について1,000円、それから在宅への巡回接種の場合は、1回当たり1万円という支援金を支払います。
 施設の場合はね、通常、小っちゃいところでも、従業員さんまで入れたら50人はいますし、普通は100人以上いますからね。そうすると、100人いて1,000円だと、それで10万円になりますから、まあまあ交通費には十分なるということと、在宅もですね、1回1万円でございますし、そこに家族とかね、いろんな方に来ていただいて打てば、1回打てばやはりその接種料が乗りますので、まあまあそれでも足しにはなるだろうということでございます。
 今回、通所もですね、対象にするということで、対象期間は、本日から、3回目接種の終了時期である令和4年9月末までといたします。本日から3回目接種で、一部、今はまだ医療従事者(が対象)ですけれども、年内にも始まるかもしれませんので、そういったものを対象にしたいということでございます。
 予算規模は、施設への巡回接種で約4億6,000万円、46万回分。在宅への巡回接種で0.7億円、7,000回分ということで、総額5.3億円を見込んでおります。このうち、本年度分は約3.7億円を見込んでおりますが、これについては既決予算で対応できます。夏に作った予算がまだ全部消化できておりませんので、その枠がありますので、それでやってまいります。
 この取組により、高齢者・障害者への接種機会を確保するとともに、高齢者施設等における前倒し接種を促進を図ってまいります。
 ということで、お手元の資料を御覧をいただきますとね、今私が申し上げたとおりということで、12月20日から9月30日まで、3回目接種が行われているのをちょっと長めに取って、補助をするということでございます。

(5)新型コロナワクチン3回目接種の接種間隔前倒しに関する対象者数について
 そしてですね、3回目接種でございます。その対象者ということでございますが、高齢者の入所施設の利用者・従事者で18万8,000人、障害者の入所利用者・従事者で約2万4,000人、そして、高齢者の通所の利用者・従事者で18万6,000人。これは、いつも申し上げておりますように、1人の方が2か所、3か所のですね、デイサービスとかそういった施設を使うのは普通でありますので、ダブり(重複)が相当入っておりますので、多分、10万人ちょっとじゃないかなという感じがしますね、実際はね。実際、10万人ちょっとかなと。障害者の通所の利用・従事者が9万5,000人。これはあんまりダブってないかなという気がいたします。
 ですから、これ全部足すとですね、三つ目の段落の(病院及び有床診療所の入院患者)7万人を除きますと、49万3,000人、49万3,000人ということで。
 この財政支援は、さっき言った施設での巡回接種で46万回分と在宅で7,000回分というのは、これで数字が合うのか。
【ワクチン接種体制整備室長】 接種率を掛けています。
【知事】 接種率を掛けている。接種率は9掛けか。
【ワクチン接種体制整備室長】 そうです。
【知事】 49万人に9を掛けているんだ。ということですね。
 確かに、(接種率)92パーセントだったもんな、高齢者はね。ということで、掛けてということでございます。これが財政支援ということでございます。
 そしてもう一つはですね、市町村への通知ということでございますが、金曜日の17日の夕方というか、(午後)6時ぐらいだな。6時ぐらいに国から、報道されている内容のですね、通知が正式に来ました。これは、当初の想定より、私どもが準備しているのとほとんどどんぴしゃでありましたけれども、高齢者施設の入所・従事者、それから通所の利用者・従事者、それから病院・有床診療所の入院患者さんを、8か月ではなく6か月に前倒しをするということ。それから、全高齢者については2月以降、7か月に前倒しをするという通知が来ましたので、私どもといたしましては、(対象者数が)この数字のある一覧表のですね、数。1段目と2段目が高齢者・障害者の入所(施設)の利用者・従事者の数字、それから、4段目、5段目が高齢者・障害者の通所(事業所)の利用者・従事者ということでございまして、これを足して49万5,000人でいいんだな。
【ワクチン接種体制整備室長】 49万3,000人です。
【知事】 49万3,000人。49万3,000人。
 真ん中の入院患者さんは、どのくらいの入院率というのはありますが、愛知県内の全病床、病院のベッドが6万6,000(床)。それから有床診療所。有床診療所というのはね、病院というのは、医療法で20ベッド以上が病院ですから、19ベッドまでは診療所・クリニックの扱いになります。ですから、診療所にはね、無床診と有床診、いわゆるベッドがある診療所とない診療所という区分けがありますが、この場合、20床未満の診療所で4,000床ありますので、いわゆる入院ベッドということでいきますと、足すと7万ベッドが愛知県内にはあると。うち、精神病床が1万2,000、療養病床が1万4,000ということで。ですから、7万のうち、この2万6,000を除いた4万4,000が一般病床ということになります。一般病床ですね、通常の急性期も含めた普通の病床ということでございます。それを全部足して56万3,000人が対象になりまして、この国の通知文書に私どもの県の通知文書を添えてですね、本当は今日午前中にも発出しようかと思っておりましたが、ちょっと文書の精査を今やっておりますので、午後にはまたその文書もお渡しをさせていただきますが、いずれにしても、この対象人数について、本日付けで国の通知を添えてですね、市町村の方に私ども県の通知も出して、この人数を対象に6か月で打ってくださいということをですね、通知をさせていただきます。
 なお、あわせて、65歳以上の高齢者については、2月からですね、7か月、間を空ければですね、打っていただけますと、打っていただいて結構ですということで、そういう通知を出させていただきます。
 あわせて、市町村さんに接種券を出していただかないとですね、うまく整理ができませんので、この56万3,000人の対象の方には、できるだけ早く接種券を出していただきたいということ。それから、高齢者には2月から打ち始められるように接種券を発行していただきたいという旨の通知をですね、今日出したいというふうに思っております。
 なお、この高齢者・障害者の施設利用者・従事者、入所も通所も、そして病院・有床診の入院患者さんにつきましては、併せて接種券がなくても打って結構ですという通知を本日出させていただきます。これは、今年の5月24日からですね、県の大規模接種会場で行ったとおりでありまして、接種券がなくても打ってくださいということで一生懸命打ったところですね、7月の20日過ぎに、国の方がVRS(ワクチン接種記録システム)の登録をやめて、我々が一生懸命打った数字が載らないと、(ワクチン接種人数が)不当に低く出されているというけったいなことがですね、起きているのは極めて不愉快だし、遺憾だということは、毎回申し上げてきたとおりでございますが、そんなことはどうでもいいのでですね、とにかく接種券がなくても打ってくださいというのを、やっぱり通知で明示しないと、やらない方が出てくるのでですね、もう明示して打っていただきたいというふうに思っております。
 今、文書を作っておりますので、今日の午後にでも、またお示しいたしますので、よろしくお願いをいたします。

(6)新型コロナウイルス感染症について
 オミクロン株について申し上げます。
 オミクロン株でございますが、まず一つはですね、17日金曜日に更新されて、いわゆる海外から帰ってきた日本人というか、日本に滞在できる方ですね、帰ってこられた方で、いわゆる検疫で、検疫所長が指定するホテルに待機してくれという方が、10日・6日・3日(間)とありますけども、それが67の国・地域で、一つ増えたんだな。一つ増えて67の国・地域から帰ってきた方は、ホテルに10日・6日・3日(間)、国・地域別に入ってくれということに変わりましたが、その方々で、飛行機の中でオミクロン(株)で陽性になった方が1人いたら、その飛行機に乗っていた方全員が14日間の待機ということになります。これは、飛行機に乗っていた濃厚接触者だな。
 濃厚接触者がどんどん増えておりまして。金曜日に発表した時は67人が濃厚接触者で、その時に(既に待機を)解除(された方)が9人だったので、58人が何らかの形で隔離中、若しくは調整中ということを金曜日に発表しましたね。67人で、9人解除だったんで、58人。ホテルには、その時、37人が入っていたと。あとは調整中が16人、自宅(待機)が5人というのを金曜日に発表させていただきましたが、やはりこの土日で、相当、帰国されておられましてね、土曜日だけで33人、ホテル(待機)といいますか、いわゆる隔離という方が増えました。日曜日は、昨日42人増えまして、土日で合わせて75人増えて、累計で、昨日、日曜日までで、いわゆるオミクロン(株)で陽性になった方の濃厚接触者で、ホテル・自宅待機等の方が愛知県内で累計142人、142人でございます。
 内訳で、(待機)解除になった方が12人、隔離の方が130人。(130人の内訳は)ホテルに入所が73人、それから自宅での隔離が18人、調整中が39人ということでございます。どんどん増えております。
 それから、これとは別に、先ほど申し上げました検疫でですね、67の国・地域から帰ってきた方は 10日・6日・3日(間)の(検疫が確保したホテルでの)待機ですが、14日間の自宅待機も掛かりますのでですね、その差は、検疫・国の方が確保したホテルで10日・6日・3日たったらですね、その方々は、自宅に帰れる人は帰っていいけども、愛知県内のホテル(での待機)を希望する人は(県内のホテルに)入っていいよという、引き受けてくれということで、国から、検疫経由で(お願いが)来て、今、愛知県の確保したホテルに入っている方が24人。ですから、142の他に24人ですね、まだ愛知県内のホテルで隔離という方がおられます。
 なので、先ほど申し上げたようにですね、現段階で、愛知県内で(新型コロナウイルス感染症の)陽性となってホテルに入所している方は、今、9人でありますけれども、その他にですね、130人と、24人がホテルに入っているということでございます。
 もちろん、全体でまだ1,628(床)ありますので、そう今すぐひっ迫する、そんなことはありませんけどね。ありませんけれども、ただ、今週が大きな山だと聞いておりますので、相当、増えるかなということですね。国が検疫で1万3,000人分ホテルを用意したけども、もうひっ迫していると報道がありますので。多分、羽田と成田でしょう。首都圏に入ってくる方が多いはずなので、成田の検疫で濃厚接触者になっても、成田の周辺の空港ではもうホテルがいっぱいになっているので、中部国際空港にその方々を飛行機に乗せて送ってきて、中部国際空港の検疫が確保したホテルに入っている方が結構おられますのでね。その方々が10日・6日・3日たつと解除になるので、それを受けてくれと。迎えが来て自宅に帰る方はいいんですけど、そうでなけりゃ(愛知県で)受けてくれということなので、これは多分増えてくると思いますが、受けていきたいというふうに思っております。
 いずれにしてもですね、海外でいけば、イギリスでは1日9万人(が感染)。あれだけワクチンを打って、3回目もどんどん打ったにもかかわらずですね、3回目がもう5割を超えたのかな、イギリスは。にもかかわらず、1日9万人ということは、日本の人口に直すと倍ですもんね。1日18万人っていったら、完全にパンデミックということだと思いますので、なかなか相当、厳しいと。ロンドンもオランダもですね、どんどんロックダウンに入っているという報道でございます。ということでありますので、大変これは、なかなか容易ではないなといいますかね、何かひたひたと厳しい状況がまた迫っているのではないかという感がございます。
 そして、首都圏で少しまた増え出しているかなという感じがちょっと気にはなりますけれども、また私どももしっかりと対策を組んでいきたいというふうに思っております。
 ちなみに、愛知県は、昨日の日曜日は感染者1人、1人ということでございました。落ち着いている。今日も、まあ月曜日ですから、そんなに多くないんだろうなというふうには思っておりますが、しっかりと緊張感を持って対応していきたいというふうに思っております。

(7)大阪市北区で発生した火災を受けた緊急点検について
 最後に、この(大阪市北区で発生した火災を受けた緊急点検についての)通知をですね、もう発出をさせていただきました。今日午前中に発出をいたしました。
 昨日付けでですね、国の消防庁の方からですね、私どもの方に、今一度ですね、緊急点検をしてほしいという通知が来ました。「大阪市北区で発生した火災を受けた緊急点検について」ということでございます。
 これは、今から20年ぐらい前ですかね、新宿で起きた雑居ビルでの火災などなどのときにも同じような通知が来ましたし、京都アニメーションの(火災の)ときにもそういった、もう一回点検をしてほしいという通知が来ましたので、今回私どもも準備はしておりましたし、金曜日に、名古屋市始めですね、県内消防本部とも話をしてまいりましたが、19日日曜日にですね、この通知が来ましたので、早速ですね、本日付けで、表紙にあるような、こうした通知があったということで、「ついては、今回の火災の重大性を踏まえ、特定一階段等防火対象物の避難管理等について早急に立入検査を実施し、防火対策の徹底を図られますようにお願いをいたします」ということで、この特定一階段等防火対象物については全部ですね、速やかに立入検査を実施をしてほしいという通知を出させていただきました。
 ちなみにですね、この特定一階段等防火対象物というのはですね、これは、消防庁からの通知の「記」の「1」にありますように、「消防法施行令第4条の2の2第2号に該当する防火対象物」ということでございまして、政令に規定がございます。これはですね、何かといいますと、「地階若しくは3階以上に不特定多数の人が利用する特定用途部分があって、かつ、避難に使用する階段が屋内に一つしかない建物」。ですから、この間の大阪の建物は、正にそういうことなんでしょうね。(階段が)二つはないと。一つの階段で、不特定多数の方が利用するものが、地下若しくは3階以上にあるということで。その特定用途とはですね、劇場、映画館、キャバレー、ナイトクラブ、飲食店、旅館、ホテル、病院などということでございます。この建物は、もう特定されておりまして、全国で大体3万件程度。愛知県内にはですね、県内の特定一階段等防火対象物の数は、2020年3月31日現在で1,919棟、1,919棟ございます。
 したがって、こうした特定一階段等防火対象物につきまして、本日、もうこの通知を発出いたしましたので、市の消防本部や広域事務組合の消防本部等におきまして、一斉点検をしていただくということでございます。これは、それぞれの消防で全部登録してありますので、一斉にですね、速やかに立入検査をしていただくということで。
 留意事項といたしましてはですね、防火管理の実施状況や消防用設備等の設置状況に係る法令違反の確認を行い、違反がある場合は重点的に改善指導を行うと。それから、避難経路となる階段等に避難の支障や、防火戸の閉鎖の支障となる物が置かれていないか。確か、20年前の新宿ではそういうことだったんですね、確かね。防火扉のところにどんと荷物を置いていて、それで一気に燃え移っちゃったということでありました。そういう物がないかどうかということを確認し、そういう物があれば、直ちに除去させるということでございますので、そういったことをですね、しっかりと申し上げたい。
 市町村の消防及び消防本部としっかりと連携をして、1,919棟の一斉立入検査をしたいということでございますので、よろしくお願いいたします。
 
2 質疑応答
(1)新型コロナワクチン3回目接種の接種間隔前倒しに関する対象者数について
【質問】 新型コロナワクチンの3回目接種について幾つか確認します。接種券なしでの3回目接種を認める対象者は、56万3,000人全てになるのでしょうか。
【知事】 そうです。(対象は)56万3,000人。
 ですから、申し上げましたように、この三つ目の枠の入院患者さんは、もちろん、ベッド数が7万なんで、7万人が入院しているわけがありませんのでね。ですから、それはその内数になりますし、あと、さっきも言った、高齢者の通所事業所の利用者のところで、18万6,000人は、多分10万人ちょっとぐらいだろうと。要は、一人が二つ・三つを、普通は利用しますからね、デイサービスは。なので、一人がどのくらい(利用している)というんじゃなくて、これはそれぞれの施設から(聞き)取った利用者(数)なんで、ダブってますので、もちろんこれより少なくはなりますが、マックスで対象が56万3,000人。さらに、これは全員、100パーセントが(3回目接種に)手を挙げたという場合というのがこれということなので、そうはなりませんので、もうちょっと少なくなるということで、最大こうだと。
 この方々には、接種券なしでも、もう準備ができたところからどんどん打ってほしいという通知を、今日、出します。今、作っているところでございます。
 ワクチンにつきましては、もう12月にもですね、ファイザーのワクチンが医療従事者・高齢者用にどんどん来ております。
 12月は60何万回だったっけ。
【感染症対策局長】 65万回です。
【知事】 65万回(来る)。今日が20日だから、もう今週に全部来ちゃうんだろうと思いますが、更に11月末までにですね、58万4,000回分のね、在庫がありますから、十二分に対応できるということでございます。
 もちろん、そこの市町村さんのところに、医療機関に(ワクチンが)ない場合がありますので、それは我々が調整・融通します。融通しますので、どんどん打っていただきたいということでございます。

【質問】 つまり、この56万3,000人というのは、考えられる最大数というか、これよりは確実に少ないということでしょうか。
【知事】 もうこれがマックスです。今の、単純に、高齢者の入所・通所、それから障害者の入所・通所、それから従事者の数をそのまま書きました。それから、病院のですね、ベッド数なので、もう最大ですね。ですから、さっき言いましたように、高齢者の通所の場合はもっと少ないはずですし、病院に全員が入院しているわけがあるわけないので、もっと少ない。
 入院率ってどのぐらいなんだ。分かるかい。入院率って。100パーセントのわけがない。90(パーセント)ってこともない、80(パーセント)っていうこともないね、普通はね。普通、回していかないかんから。半分ってこともないだろう。まあいいや。後で、入院の稼働率はまた午後に言いますわ。
 ですから、その内数と、あとは接種率がね、100パーセントということはないと思いますので、最大56万(3,000人)だということでございます。

(2)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 オミクロン株の濃厚接触者についてですが、県内の142人というのは、県内在住で濃厚接触者になった方の累計が142人で、その他に24人が国からの要請で愛知の方に回されてきて、今、ホテルに入所されているということでしょうか。
【知事】 そうそうそう。だから、外国から帰ってきて、その飛行機に陽性者が乗ってたので濃厚接触者となった愛知県内の在住者が142人。こういう人たちが固有名詞でね、厚労省の方から、こういう人たちが濃厚接触者ですよといって連絡が来たのが142人なんで、その人たちには、順次、ホテルに入ってもらって、隔離をしていただいていると。帰国から14日間が過ぎて、ずっと陰性だったら解除ということで、今、やっております。なので、142人のうちの12人が解除で、130人がまだ隔離中ということであります。
 先ほど申し上げた24人というのは、検疫で、いわゆる国の指定した67の国・地域から帰ってきた人で、陰性の方は、10日・6日・3日(間)ですね、ホテルで待っとってちょうだいよということで。ところが、その10日・6日・3日(間)とですね、14日間の差があるので。それで何の症状もなく陰性だったら、公共交通機関は使えませんけど、迎えに来たら自宅に帰ってもいいですよと。要は、濃厚接触でも何でもなくてね。なんですけれども、遠くだと、迎えにいけないというような方は、14日過ぎるまでは、その地元の国際空港のある県及びその近くのところでね、ホテルに入ってくれと。それは、県が確保したところに入れてくれという国からの依頼があるので、それが、もう昨日の時点で(県が確保しているホテルに)入ったのが24人ということでございます。
 これは相当増えるだろうなということかなと思っておりますし、今週が帰国の山だと聞いておりますので、多分、結構な数が、またホテルに入ってくるということかなというふうに思っております。

【質問】 そうすると、この24人には、愛知県内の在住者は含まれていないということになるんでしょうか。
【知事】 24人には含まれてないんだな。県内(在住者)ではないんだな。
【感染症対策局長】 全て県外の人です。

【質問】 142人と24人に関して、感染が確認されたり、症状が出たりしている方は、金曜日の時点ではいらっしゃらなかったと思いますが、その状況は変わりないでしょうか。
【知事】 142人はそうです。症状もなく、2日に1回は検査をやってますけど、全て陰性です。なので、14日間が来たら解除できていくということかなというふうに思っております。
 それはそうですね。陰性というか、症状が出て陽性だったら、すぐ発表しますよ。すぐ発表しますよ。

【質問】 24人の方も陰性ですか。
【知事】 陰性です。
 だって、もう家に帰っていいよっていう話ですからね。濃厚接触でもなくて、ただ単に、その国から帰ってきたから隔離してくれと。なので、それが終われば、自宅に帰っていいよということなので。

【質問】 愛知病院に7人が入院されているということですが、今の状況を見ると、軽症・無症状の方が12人で中等症が1人ということです。愛知病院は中等症以上が入院するという記憶があるのですが、今は軽症者も入れているということでいいのでしょうか。
【知事】 愛知病院は、そういうことでいいのか。
【感染症対策局長】 はい。愛知病院は、今、軽症・無症状の方も入っています。
【知事】 軽症も入れているのね。
【感染症対策局長】 はい。カクテル療法をやっています。
【知事】 ああ、そっか。抗体カクテル療法をあそこでやっているのか。
【感染症対策局長】 愛知病院の入院患者ですけれども、無症状の方でも、カクテル療法の対象者を入院させて対応しています。
【知事】 それは1泊だな。
【感染症対策局長】 そうですね。1泊2日ぐらいです。
【知事】 1泊2日で。だから、それで7人増えてるわけか。
【感染症対策局長】 はい。
【知事】 1泊2日のカクテル療法が終わったら、帰ってもらうと。
【感染症対策局長】 そういうことです。
【知事】 ということか。そうか、なるほど。
 確かこの間、カクテル療法(について)、藤田(医科大学病院)の副院長さんが言ってたけど、夏の第5波のときに、軽症の人でも、片っ端からカクテル療法をやるのに、藤田の本院に連れてきてくれというので、片っ端から連れていったんだな。片っ端から連れてって、カクテル療法をばんばんやったんです。
 ということもあって、(症状が)重くならなかったというのはありますね。藤田の副院長が、そのことをいろんなとこでしゃべって、私も、その副院長さんから聞いて初めて、最近知りましたけどね。そういうことをやってたんだと。確かそうだったかなという気がしましたけど、大変良いことだなというふうに思います。

(3)大阪市北区で発生した火災を受けた緊急点検について
【質問】 火災の緊急点検の話です。点検をされることはいいと思いますが、大阪のビルのように、階段が一つしかないけれども消防法には違反しないという場合、今できることはやる、要するに、避難の支障となるような物が置かれていないとか、そういうことを確認する以外にやりようがないと思います。大阪のビルのように、階段が一つしかなくて、出入口であのような想定外の火災を起こされてしまったら、この緊急点検をしようがしまいが、どうにも防ぎようがないということでいいのでしょうか。
【知事】 まああれですね、こういう、何ていいますか、悪意を持ってといいますか、故意でですね、そういった形でやられたら、防ぎようがないということは、そういうことなんだろうと思います。
 ただ、それはそういうことだと思いますが、まずは建築物について、そういった法令違反や運用違反・不備がないかというのをチェックするのと、そのビルのいわゆる管理者さんにですね、そこはしっかりと注意を促していくということは、やはり大事なことではないかというふうに思っております。
 それ以上のことになると、2年前のですね、一昨年の京都アニメーションの事件のときは、国の方から、いわゆる発火性の高いですね、ガソリンとかそういったものの販売などなどについては、それはもう気を付けてもらわないといかんという通知が来て、それは関係者にはですね、私ども県の方からも通知をさせていただきました。いただきましたが、そういうことと併せて、ということではないかと思います。
 ただ、今回のようなことについて、まずはやはり、建築物・ハードの安全性をね、しっかりと点検していくということと併せてですね、運用面でもね、やはり注意を払っていただきたいということで、そのビルのオーナー及び管理者さんに注意を促していくと、警告を発していくということは、改めてやらなければいけないのではないか、そういうふうに思っております。

3 知事発言
(1)第13回リニア中央新幹線静岡工区有識者会議における「大井川水資源問題に関する中間報告」について
 今日の朝刊・報道にもずっと大きく取り上げられておりますが、リニア中央新幹線の静岡工区をめぐりまして、国土交通省の有識者会議が、19日、昨日、中間報告を取りまとめたということでございまして。このことについて、私どもの方にも報告はいただいておりますが、この中間報告では、トンネル工事で発生する湧水を大井川に戻せば、中下流の流量は維持され、地下水への影響も極めて小さいという指摘であり、湧水を戻す方法をJRと地元で協議するように促したということでありますし、また、JRはですね、不測の事態に備えて水量や水質の監視体制もしっかりと作るべきだということ、それからまた地元自治体と十分に意思疎通し、地域の不安や懸念が払拭されるよう真摯(しんし)な対応を継続すべきだということをですね、中間報告で求めているということでございます。
 これにつきましては、私の考え方といいますか、私の基本的なスタンスとしてはですね、まずは、リニア中央新幹線の静岡工区有識者会議において、こうした中間報告が取りまとめられたということは、これは、昨年4月以来、専門家の皆様が時間をかけて丁寧に検証していただいて、中間報告を取りまとめていただいたということで、私はリニア中央新幹線建設促進期成同盟会の会長として、こうした有識者会議の皆様には大いに敬意を表し、そして大いに評価をしたいというふうに考えております。
 そして、この報告にもありますように、今後、JR東海には、地元への説明を丁寧に行っていただき、一日も早く前進が図られることを期待をしたいということでございます。
 あわせて、これは国の有識者会議ということでございますので、事業主体であるJR東海さんがですね、静岡県及び大井川水系の市町村の皆様ですね、自治体の皆様と真摯に話合いを行っていただいて、前進をさせていただくことはもちろんでありますが、やはりこの新幹線はですね、国の事業でありますので、国が計画を作って、事業者に工事をやりなさいという指示をするという事業でありますので、国がですね、やはり国の事業なので、責任を持ってですね、地元静岡県とJR東海との間を取って調整をしていただきたいというふうに考えております。
 そして、静岡県さんにもですね、こういう我々の行政の仕事というのはですね、やはりファクトとエビデンス、事実とですね、科学的な論拠に基づいて仕事をしていかなければならないというふうに思っておりますので、事実と科学的な論拠、ファクトとエビデンスに基づいてですね、事業者であるJR東海さん、そして国とですね、しっかりとですね、協議をしていただいて、そして大井川の問題、水の問題、それからまた南アルプスの自然環境の問題を併せてですね、解決をしていただいて、そして全国民といいますかね、オールジャパンの皆様、まずはやはり東京から大阪にかけての沿線9都府県の皆様の大変な期待を担ったこのリニア中央新幹線事業でありますので、一日も早くですね、前に進んでいただけるように、大いに期待をしたいというふうに思っております。

4 質疑応答
(1)新型コロナワクチン3回目接種の接種間隔前倒しに関する対象者数について
【質問】 ワクチンの3回目接種の件で、今日、新しく、高齢者施設・障害者施設の細かい人数をお示しいただきました。3回目接種を年内にも始めたいというようなお考えを、先日、少し述べられていましたが、例えば、年明けになりそうとか、年内にしっかりできそうとか、スケジュール感の変更はありますか。
【知事】 先週ですね、木・金と申し上げてきましたが、今日、(市町村に)通知を出しますので。これまでも市町村の皆様とは連絡といいますかね、協議をやってきましたが、今日(通知を)出した上でですね、やれるところからやっていただくということだと考えております。なので、規模の小さなところはですね、年内にも始められるところはあると思います。
 要は、接種券はなくたっていいよということですから、そのワクチン、物さえあればですね、打ちたいという方はおられるかと思いますし、今、医療従事者の方を打っていますから。拠点病院といいますか、基幹病院さんみたいなところはですね、もうワクチンがありますので。ワクチンがあって、毎日毎日、打ってますから。医療従事者ね、医師、看護師、それから薬剤師さんとか臨床検査の方とか、いろんな方にぼんぼん打っていますから。そうなると当然、入院患者さんがおられますので、うち(県)が打っていいよというふうに言ったらですね、(2回目接種から)6か月空いた方でね、打っていいよと言ったら、多分、その病院は、入院患者さんに打つと思いますよ、希望を取って。それは早い方がいいですもんね。
 だから、そういう意味では、接種券は間に合わんかもしれませんし、間に合うかもしれませんが、なくてもいいという通知を出した途端に、多分病院は打つと思いますね。
 医療機関がやっている介護施設とか障害者施設って結構ありますのでね、そういったところは、打っていいなら打っちゃうぞと言って、もう年内にも始まると思いますよ。
 ワクチンはありますのでね。ワクチンは12月に76万6,000回分来ますから。76万6,000回分が、13日の週と、この20日の週に来ますので、76万回分あって、11月末で58万4,000回分あるので、そりゃ打ち出すでしょうね、きっとね。もう早く打ってもらいたいと思いますのでね。
 ですから、医療機関であれば、もうその接種券がなくても、2回打ったという接種券を見て、6か月空いたという日付を見てやっていただきますから。そこをチェックして、後でまた(システムに)登録してもらわないけませんけどね。最初の夏のときは、それがいまだに入っていない方もおられるかもしれませんけれども、是非、そこは後で(登録していただきたい)。手間が若干あるかもしれませんが、それよりは、まず打つことを優先してやっていただければというふうに思っています。