知事の記者会見
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令和3年12月27日(月) 午前10時

1 知事発言
 それではですね、12月27日月曜日の定例会見を始めさせていただきます。

(1)大雪に関する愛知県の状況について
 気象状況でございますが、大雪でありまして、まだ愛知県(尾張)西部地域と知多地域に大雪警報が出ております。その他のところでは大雪注意報ということになっており、三河地方は注意報ということであります。まだまだ降ると思いますので、お気を付けをいただきたいというふうに思っております。
 また、今聞きましたら、道路もですね、伊勢湾岸道路、それから名古屋高速東海線、それから知多半島道路等は通行止めということでございまして。中部国際空港の連絡橋は通っているということ、それから名古屋高速一宮線、それから名神(高速道路)の一宮から西方面なども通行止めということでございますので、お気を付けをいただきたいと思います。

(2)国家公務員総合職などの行政実務経験者を対象とした採用選考について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jinji-syokuin/gyouseikeiken.html)

 まず1点目でございます。国家公務員総合職などの行政実務経験者を対象とした採用選考についてであります。
 愛知県では来年度から、国家公務員総合職などの行政実務経験者を対象とした採用選考を新たに実施をいたします。
 この選考は、困難な行政課題に対し、迅速かつ的確に対応できる即戦力となる人材を採用するため、国や他県等において行政実務を経験し、高度な専門能力を有する方を対象として実施するものであります。
 選考区分といたしましては、課長級以下を職級ごとに四つの区分に分けて募集をし、採用予定人員は、各職級、事務・技術それぞれ若干名としております。
 即戦力として業務に従事をしていただくため、本県と同等以上の職級での業務経験のある方を求めておりますので、受験資格は、国家公務員の総合職、一般職、あるいは都道府県、政令市の職員としての一定の行政実務経験を有する方といたします。
 応募に必要な経験年数は、発表資料の2ページに記載のとおりであります。
 選考内容は、第1次選考で経歴等の書類審査、第2次選考で面接とし、筆記試験は行いません。
 なお、このような募集対象を行政実務経験者に限定し、筆記試験を行わない採用選考は、全国初の取組となります。
 日程につきましては、申込期間は4月初旬から中旬までとし、第1次選考、第2次選考を経て、5月下旬に最終の合格発表を行います。そして7月以降、それぞれ合格者の希望や配属先などの条件が整い次第、翌年4月を待たずに随時採用、随時採用をいたします。
 今年から社会人の経験者を毎月随時採用するということに変えましたが、そのようにいたしてまいります。役所がね、杓子(しゃくし)定規に、4月に年度(ごとの採用)と言っていたんですが、別にこれに意味はありませんので。民間企業の多くは、定年退職の場合は月ごとに退職されますので、もう月ごとに採用ということに今年度からしておりまして、そういうふうにいたします。
 国、都道府県、政令市での行政実務経験をお持ちの方で、愛知県政発展のために力を発揮したいと考えている方は、是非御応募いただきたいと思います。
 なお、選考の詳細につきましては、3月下旬に人事委員会から受験案内を公表し、お知らせをさせていただくということにいたします。
 ということで、資料にありますように、課長級、課長補佐級、主査級、主任(・主事・技師)級ということで、それぞれ事務・技術が若干名ということでございます。
 それから、資料の裏面にありますように、大体、愛知県庁でのですね、昇級に合わせて、受験資格として、課長級であればですね、(国家公務員総合職相当)17年・(国家公務員一般職相当・地方公務員大卒程度)25年以上ということで、課長補佐級であれば8年・15年(以上)、主査級は4年・10年(以上)という形で実務経験がある方に、筆記試験なしでですね、書類審査と面接などで受けていただくということにいたします。
 行政課題が非常に複雑・困難化しておりますし、とにかく即戦力を求めるということで、国、他の都道府県、政令市においてですね、そうした行政実務を積んでいる方(が対象)。そしてですね、そういう方々は、それぞれに国家公務員試験なり都道府県や政令市の試験をもうパスしておりますので、そういった方が改めてまた筆記試験を受けるとなると、やはりそこでハードルが高くなりますので、とにかくそういった形で、一旦試験で通っている方につきましては、その書類審査、それから経歴、そして面接などでですね、本人の適性と能力を見て、採用できればというふうに思っております。
 中にはね、例えば県外で公務員などで働いている方も、それぞれの事情でですね、愛知県にUターン・Iターンといったものを検討されている方も、そこそこおられるのではないかと思いますので、そういった方々の受皿になるということもあるのかなというふうに思っております。
 他県の状況で、大卒相当の職員採用試験につきましては、これまでですね、一部、東京、大阪、北海道を除いて、今年までは6月20日に統一試験日を設けて、全国の44の府県と政令市は同じ試験で同じ日にやっておりました。私ども愛知県も、来年からですね、(試験日を)1か月前倒しをするということにいたしておりますが、そういった形で同じ試験でやっておりますので、そこを一回通っていればですね、改めて(筆記)試験をまたやるということも必要もないのではないかということでございます。
 こういう筆記試験なしのですね、採用につきましては、霞が関の各省庁でも既にやられておりまして。経産省、農水省、国交省、防衛省などでは、筆記試験なしで、書類選考と面接で随時採用しているということでありますので。これは、公務員試験でなくて、民間の方でも筆記試験(なし)で随時採用していると。逆に言うと、そうしないと霞が関は、もう大体若い方の3~4割が辞められるということを聞いておりますので、そうなると、もう、何といいますかね、そういう形で採用していかないと間に合わないということもあるかと思いますが。
 私どもは、ほぼほぼ退職いたしませんけどね、県庁の職員は。なんですが、とにかく、特に技術系の職員がなかなか今は採りづらいという状況もありますので、そういった形で採用をですね、いろんなチャンネルで採用していきたいというふうに考えております。
 こういう筆記試験を課さずに書類審査と面接のみで合否を決定する採用試験は、全国の都道府県で初めてということでございます。そう珍しい、そう別に不思議なことでもないのかなという気はいたしますね。ということでございます。
 ですから、県庁の、ある程度昇進のですね、スピードと合わせて採用させていただく。ですから、一からということではないということでございます。それぞれの経験に応じての役職で働いていただくということでございます。最初はですね、やはりそれぞれ、年相応のところでスタッフ職でやっていただいて、そしてラインに入っていただくという形にしたいというふうに考えております。
 それが、まず第1点でございます。

(3)アメリカ合衆国のテキサス大学オースティン校への愛知県職員の派遣について
(https://www.pref.aichi.jp/soshiki/startup/aichiuta2112.html)

 続きましてですね、二つ目です。アメリカのテキサス大学オースティン校への愛知県職員の派遣についてであります。
 愛知県は、アメリカ合衆国テキサス州と、民間分野での交流の促進などを目的として、相互協力に関する覚書を結んでおります。その州都であるオースティンは、この数十年の間に急速に成長した世界を代表するスタートアップ・エコシステムの先進地であります。
 愛知県では、産学官連携で次々とイノベーションが創出された、テキサス大学オースティン校の「オースティン・モデル」を参考として、愛知におけるスタートアップ・エコシステムの形成・充実を進めるため、2019年2月から、同校と連携をして、グローバルに活躍するスタートアップの創出・育成やスタートアップ支援機関の連携強化等を図る「A2(Aichi-Austin) Innovation Kick-start Program(あいち・オースティン・イノベーション・キックスタート・プログラム)」を実施をいたしております。
 この度、このテキサス大学オースティン校との連携を更に深めるとともに、同校が持つスタートアップ支援のノウハウを学ぶことを目的として、同校へ愛知県職員1名を派遣することといたしました。
 研修期間は、来年1月3日から10月31日まで約10か月間でありまして、派遣先は、40か国以上においてスタートアップ等の企業支援を行っている、同校のGlobal innovation lab(グローバル イノベーション ラボ)であります。
 研修期間中は、テキサス大学が実施するスタートアップ支援プログラムへの参画やスタートアップ支援の戦略立案の場への参画、現地のスタートアップ・エコシステムについての研究報告執筆に従事し、各種のスタートアップ施策について学ぶ予定であります。
 この職員派遣によりまして、テキサス大学オースティン校の先進的なスタートアップ支援ノウハウをしっかりと学んで、愛知のスタートアップ支援施策に生かしてまいりたいと考えております。
 愛知県では、今後ともテキサス大学オースティン校を始め先進的な取組を行う海外の支援機関・大学との連携を通じて、グローバルなスタートアップ・エコシステムの充実・発展を図ってまいります。
 ということで、資料は、今私が申し上げたとおりでございまして。2018年度からテキサス大学オースティン校と共同事業を実施しておりますが、そこに人も派遣しようということで、かねてから申入れをしておりましたが、この度、こういう形でですね、派遣を受け入れるという形で合意をいたしまして、1月から職員を派遣をいたします。
 愛知県とテキサス州は2016年の4月の22日、5年半前ですね、相互協力に関する覚書を結んでおります。このオースティンはテキサス州の州都でありますけれども、このテキサス大学オースティン校は、正にですね、シリコンバレーに続く、内陸の森の都市ですので「シリコンヒルズ」と呼ばれておりまして、IBM、モトローラ、テキサス・インスツルメンツなどの企業が進出。それから、このテキサス大学の学生でありましたマイケル・デルが創業したデル・コンピュータも、オースティンが本拠地でありますし、IBMオースティンから複数の、いろんなスピンオフの企業がどんどん出ていると。最近ではですね、テスラモーターズが本社をこのオースティンに移転をしたということも話題になっております。「オースティン・モデル」ということで、世界で最も起業しやすいスタートアップ・エコシステムが作られているということでございます。
 そこに、経済産業局のスタートアップ推進課に所属をしている主任の職員ですね、2020年4月から所属をして、もうこれで1年9か月ですかね、スタートアップ支援やイノベーション創出の業務に従事しているという職員を派遣をいたします。
 ちなみに、この職員はTOEICのスコアが950点ということなので、ほぼほぼ(英語が)しゃべれるということなんでしょうね。ということでございますので、大いに期待をしたいと。
 やる仕事は、テキサス大学によるスタートアップ支援プログラムへの参画、スタートアップ支援の戦略立案の場への参画、スタートアップ・エコシステムについての研究報告のレポートを作るなどなどということでございます。
 テキサス大学オースティン校のGlobal innovation labに派遣をするというものでございます。「スタートアップ支援施設のマネージメントの支援」、「大学の技術の産業界への転用」、「スタートアップの市場分析、製品開発、商談実施の支援」、「世界各国のスタートアップ・エコシステムの充実に向けた支援」といったものに取り組んでいただくということでございます。

(4)新型コロナウイルス感染症について
(https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/)

 続きましてですね、今日の感染状況はまた午後に申し上げますが、入院状況等については、今申し上げたいと思います。
 ここにありますようにですね、(年代別内訳の)70歳以上・高齢者の方の割合は3.5パーセント、(感染)経路不明48.8パーセント、そして、重症・中等症の方は5.0パーセント。基本的にはほとんど、新規の陽性者が1桁なので、数字は変わっていきません。
 そして、検査件数は、土日はですね、2,000件をちょっと切れるぐらいということでございますが、平日は大体3,000件を平均でやっているということであります。
 それから入院状況ですが、入院者はですね、この金土日3日間で4人増えて10人、4人増えて10人であります。名古屋市も、ゼロでありましたが、3人入院者が増えて、3人ということです。それから、愛知病院の入院は5人で変わりません。
 ホテル入所は1人減って6人。自宅療養が3人減って15人。
 そして、オミクロン株の関係の方は、昨日申し上げたように確定が2人、そして今、ゲノム解析(をしている方)が5人ということで、7人ということでございます。確定が2人で、ゲノム解析が5人という状況でございます。
 クラスターは、刈谷の保育園のクラスターも金曜日に終息をいたしました。ということでございます。

(5)北京冬季オリンピックの日本代表として内定した愛知県ゆかりの選手について
 最後に、昨日ですね、フィギュアスケートの全日本選手権が行われて、その後、北京冬季オリンピックの代表選手の内定が発表されました。
 フィギュアでは、男子の宇野昌磨(うのしょうま)選手、それからフィギュア女子の河辺愛菜(かわべまな)選手が愛知県ゆかりの選手ね、このお二人。それからペアに内定をしている三浦璃来(みうらりく)選手も中京大学在学中ということでありますので、3人。それから、フィギュアスケート・ペアの木原龍一(きはらりゅういち)選手も愛知県ゆかりということで、愛知県出身ですね。それから、スケートのショートトラックの吉永一貴(よしながかずき)選手で、これで5人。それからもう1人、(パラリンピックでは、)スキーのですね、クロスカントリーの佐藤圭一(さとうけいいち)選手も(愛知県)出身ということで、6人ということでございまして、大いに活躍を期待したいというふうに思っております。
 私からは以上です。

2 質疑応答
(1)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 昨日のオミクロン株の感染発表の会見でお話しいただいたので恐縮ですが、一夜明けまして、改めて現状と受け止めについて教えてください。
【知事】 オミクロン株の感染者が、昨日確認をされました。
 現時点でですね、市中感染という形での感染者は全国で20人と聞いております。大阪が10人、京都が6人、愛知が2人、東京と福岡がそれぞれ1人ということで聞いておりますが、大阪と京都で複数確認をされ、東京でも確認をされましたので、いずれですね、愛知にもやってくるということは覚悟いたしておりましたが、それが昨日確認をされたということでありますので、いよいよ来るべきものが来たというふうに受け止めております。
 そして、全体の新規陽性者は、愛知県は、東京、神奈川や大阪に比べれば、まだ1桁ということでありますので、落ち着いた状況ではありますが、このオミクロン株は感染力がこれまでのデルタ株などに比べて3倍から4倍高いと言われておりますので、これがこれからですね、年末年始、人が動く時季にですね、確認をされたということは、それも市中感染だということになりますと、これはもう相当、濃厚接触者がおられる。もう既に感染者がですね、街中におられるということでありますので、これは大変厳しい状況だというふうに思わざるを得ないというふうに思っております。
 なので、引き続きですね、まずは何といっても基本的な感染防止対策の徹底をですね、お願いを申し上げたいと思います。マスクの着用、それから手洗い、手指消毒、そして密にならないといったこと、そうした意味での基本的な感染防止対策の徹底を、この年末年始、また何とぞよろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。

【質問】 愛知県では、あいち旅eマネーキャンペーンですとか、感染が落ち着いている状況だということでやられている施策もあると思います。今後、それも含めてですが、引締めも含めて現時点でどのようにお考えになられているか教えてください。
【知事】 あいち旅eマネーキャンペーンやLOVEあいちキャンペーンといったですね、県民の県内旅行への支援を、年明け1月11日からは、隣接県ですね、岐阜・長野・静岡といった隣接県にも広げるということで段取りをさせていただいておりますが、これは先週の発表でも申し上げましたが、感染が落ち着いているということをですね、前提としております。ということでありますので、仮にですね、感染が急拡大していくということになり、またステージの3相当ということになりますとね、それはやはり、その段階でこれは打ち切るということは申し上げさせていただいておりますが、ただ、オミクロン株が確認されたということではありますが、まだ現段階で愛知県の感染状況は、ずっと1桁、1週間当たりの1日平均では4人台ということでもありますので、そういう意味からいたしますとですね、今直ちに規制を強化する、規制を強めるということにはならないというふうに考えております。
 なので、引き続きですね、緊張感を持って警戒をしていくわけでありますし、県民・事業者の皆様には、引き続きですね、この基本的な感染防止対策で十分警戒をしていただいて、感染防止対策の徹底をしていただくということをお願いをさせていただきますが、県民の県内旅行などへの支援については、当面はですね、引き続きやっていきたいと思っております。感染防止対策の徹底と、社会経済活動を回していくということを、やっぱり両立をしていくということが必要だと思っております。
 ただですね、このオミクロン株の感染力が非常に強いということは、世界中で報告されておりますし、ヨーロッパなどではですね、大変な猛威を振るっておりますので、これは十二分にですね、警戒をしていかなければならないというふうに思っております。
 そしてまた、先ほど申し上げたように、去年の年末年始は、県をまたぐ移動はやめてほしいと、帰省は控えてほしいということを申し上げてまいりましたが、今の感染状況からしてですね、今年はですね、そういうことまでは申し上げない。感染防止対策を徹底していただいた上で、適切に行動していただきたいということでやっておりますので、そうなりますと、やはり人が動くこの季節、人が動く時季、その前に、このオミクロン株の感染が確認をされたというのは、大変厳しい事態だというふうに考えております。
 なので、より警戒をしていただいて、感染防止対策の徹底をね、お願いをしたいというふうに思っております。

(2)国家公務員総合職などの行政実務経験者を対象とした採用選考について
【質問】 国家公務員総合職の採用の件でお伺いします。先ほど、知事の御発言の中で、技術系の職員が特に採りにくいというお話がありましたが、これは何か背景があるのでしょうか。
【知事】 基本的には、民間の部門のですね、非常に景気がいいと、好調だということですね。特に土木関係のね、土木・建築、そうした方々がまず非常に採りにくいと。建設業界が非常に好調だということが一つと、それとやはり今年度からの(試験区分で)ICT職種といいますかね、これは前からだったっけ。社会人採用は今年からだっけ。
【人事委員会事務局長】 今年度から新しく作りました。
【知事】 (新しく)作ったんだな。ICT職種というのも作らせていただきましたが、これはやはり当然のことながら、ICT関係の技術者というのは、非常に、どこの業態でも不足しているということでありますので。そういった方々は、我々がやっぱりデジタル化を進めていく上においても、県庁・行政でも必要でもありますので、どの業態でも足らないと。そういった職種の方々は、当然足らないということだというふうに思っております。

(3)新型コロナウイルス感染症について
【質問】 再びオミクロン株の話に戻りますが、この時期に感染が確認されて年末年始を迎え、年明け以降、急速に拡大することが懸念されますが、愛知県の医療体制について、今後、増強したりですとか、どのようにお考えでしょうか。
【知事】 医療・検査ですね。検査体制は、PCR検査は2万2,000を超える能力がありますし、抗原定量検査も3万6,000の検査能力、1日当たりね、がありますので、二つ足せば5万8,000の検査能力がありますので、これはもう十二分にあるというふうに認識をいたしております。
 さらにですね、無料のPCR検査体制ですね。無料の検査体制も保健所単位でしっかりと作っていきたいというふうに考えております。
 先週からですね、愛知県内の薬局・医療機関を中心に、1,750のですね、無料PCR検査所を作ろうということで、公募の手続に入っておりますので。ちょっと今、手続中なので、これはしっかり急いでやりますが、こういう状況になりましたので、待っておられませんので、県内の保健所にはですね、抗原検査のキットを用意をして、希望の方にはお渡しをしようというふうに考えております。
 金曜日にこの抗原検査キットを発注をいたしまして、今日にも届くということだと思いますが、この雪でですね、ちょっと遅れるかもしれんという連絡が入っておりますが、今日中には、そこそこの数をね、確保したいというふうに考えております。
 というのが一つと、あと、医療体制でありますが、11月末に厚労省に報告をしたことによりまして、2,500強のですね、ベッドを、一番最悪の事態においては確保すると。即応病床は1,700ということで、確保をさせていただいております。
 ということで、今そういう中で、入院患者さんは10人。10人でありますので、十二分に(病床は)あるということでありますから、今すぐですね、これをぱたぱたと更に上乗せしていくということは、必要ないというふうに考えております。十二分に対応できるということだと考えております。でありますけれども、とにかく十分な警戒をもってですね、このオミクロン株には対処していきたい。そのように考えております。
 ですから、今日の、また午後にですね、御報告いたしますが、今、愛知県内で陽性になった方で、現段階でホテル入所している方は6人ということでありますが、一方で、帰国された方の濃厚接触者と、それから検疫の方から回ってくる方などなどを入れて、今、180人だったっけ。
【感染症対策局長】 180人です。
【知事】 180人がホテルに入っております。この方々がどんどんどんどん増えていくわけですね。無症状で陰性でも、濃厚接触者だったら入ってくれと、こういうことでありますから、これをそのまま続けていけばですね、当然のことながら、どんどん増えると。もう東京などではもういっぱいいっぱいというような話も聞いておりますし、あわせてですね、どんどん自宅待機、自宅で隔離されることを選択される方もどんどん増えるということになりますと、そういった方々に3日に1回、PCR検査をしなきゃいけませんので、その検査のキットを配り、また回収するということだけでもですね、それを全部保健所でやっていると、もういずれ、何百人になれば、東京は1,000人超えたのかな、そうすると保健所自体がそれでまたあっぷあっぷになるという可能性がありますので、そういった点ではですね、やはり今現在、入院体制やホテルの状況、宿泊施設の状況に不足があるかというと、そういうことは直ちにはありませんけれどもですね、この感染力の強いオミクロン株の確認というのは、やはり大変な脅威だというふうに考えておりますので、これについてはですね、私どもはやはり最大限の警戒を持って対応していく。そしてまた、県民の皆様には、この年末年始、特に人が動くこの時季にですね、感染防止対策の徹底をね、改めてお願いを申し上げたいというふうに思っております。
 そういう観点から、今日の午後5時、夕方ですね、年末年始を控えて東海3県知事会議を行って、共同のメッセージをですね、3県の県民の皆様に発していきたい、そのように考えております。

3 知事発言
(1)南知多町内海地内の太陽光発電事業について
 それでは最後にちょっと一言だけ。この週末のですね、土日の新聞報道などで、南知多町のですね、太陽光発電事業について記事がありまして。そこにおいて、私ども愛知県といたしましては、愛知県立自然公園条例での規制、それから砂防指定地内における行為の規制ということで、それぞれ1,000平米を超えるものなどについてですね、詳細な事業計画の提出を求めておりますが、この事業者さんは、そこは一つずつが小さいので当たらないと言われているようでありますけれども、計画全体を一つとみなせばですね、県への届出が必要な大規模開発に当たるので、この詳細な事業計画の提出をかねてから求めております。求めておりますが、この事業者の方は、新聞報道でいえば、県が詳細な事業計画を求めたことについて、大規模な一体開発で届けを出せと言われたら、一体開発で出すと、今まで言われなかったと言っておりますが、嘘(うそ)であります。詳細な事業計画を出してほしいと最初から言っておりますが、応じていただいていないということでありますので、出していただきたい。出していただきたい。出していただかなければ、私どもも、より強い措置を講じざるを得ないというふうに考えております。
 そういうふうに、行政としてはですね、事務的には、そうしたより強い措置をですね、準備をさせていただいておりますので、詳細な事業計画は出していただきたいということでございます。その場しのぎで違うことを言ってもらっては困るということは、強く申し上げたいと思っております。