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ポンポン咲きギクの新品種「ポンポン愛知秋1号」を開発しました~新品種で産地の更なる発展を目指します~

ページID:0673082 掲載日:2026年11月5日更新 印刷ページ表示
13 気候変動に具体的な対策を

写真1_ポンポン愛知秋1号

写真1 ポンポン愛知秋1号

 

 愛知県農業総合試験場は、花弁が球状に密集して咲くポンポン咲きギクの新品種「ポンポン愛知秋1号」を開発しました。

 「ポンポン愛知秋1号」は、花色が純白で、花型がきれいな球状に整い、花持ちが優れていることが特徴です。11~5月の出荷に適した秋系(あきけい)品種※ですが、寒い時期だけでなく、暑い時期でも安定して開花します。

 ポンポン咲きギクは、フラワーアレジメントやイベント装飾にも適しており、白色の主力品種として普及することが期待されます。

 ※秋から翌春(11~5月)の出荷に適した品種を秋系品種と称します。他に、夏(6~10月)の出荷に適した夏秋系(かしゅうけい)品種があります。

 

1 新品種の特徴

・花色は純白で、花型はきれいな球状に整います。

・花弁は硬くて散りにくいため、花持ちが優れています。

・暑い時期でも寒い時期でも安定して開花するため、年間を通じて計画的な生産・出荷が可能です。

 

2 開発の経緯

 日本のキク栽培では、夏季出荷(6月~10月)と秋~翌春出荷(11月~5月)にそれぞれ適した品種を栽培することにより、一年中出荷されています。

 現在流通しているポンポン咲きギクは、ほとんどが秋から翌春出荷用の品種であるため、夏季出荷向けに栽培すると、夏の高温により(1)開花の遅れ、(2)花の品質低下、(3)生育異常による出荷ロスなどが発生します。生産者からは、「高温期でも開花遅延しない」、「年間を通じて安定した品質で出荷できる」、「生育異常が少なく、出荷ロスがない」といった特性を有する品種が求められています。

 愛知県農業総合試験場では、こうした要望に対応するためポンポン咲きギクの品種開発に取り組んできました。2021年12月に「花型が丸く整う系統」と「暑い時期でも開花が早い系統」を交配しました。得られた種子を2022年に播種(はしゅ)し、発芽した147系統から選抜を開始しました。その後、愛知県花き温室園芸組合連合会スプレーマム部会の協力を得て選抜を継続し、実際の生産現場において収量・品質などを確認する現地適応性試験を経て、2026年2月に開発を完了しました。

 

3 品種登録出願状況

​ 2026年6月3日に品種登録出願を行い、11月2日に出願公表されました。

 

4 今後の予定

​ 愛知県内のキク生産者団体等と利用許諾契約を締結し、生産・出荷を開始していく予定です。初出荷は2027年3月からの見込みです。2031年度に50万本の出荷を目標としています。

 

5 参考資料

キクの生産状況

 本県のキク生産は延作付面積、出荷量、産出額とも全国1位となっており、県内1,026戸の農家により生産されています(出典:愛知県2024年産花き生産実績)。2024年における本県のキク生産は、産出額 210億円で全国1位です(出典:令和6年生産農業所得統計)。

 ポンポン咲きギクの主要産地は田原市、豊川市です。

 

表1 2024年産全国のキク出荷量上位県
順位 県 延作付面積 出荷量 産出額
1位 愛知県 1,243ha 39,000万本 210億円(37.8%)
2位 沖縄県 561ha 17,730万本 51億円(9.2%)
3位 福岡県 176ha 6,230万本 38億円(6.8%)
全国 3,821ha 111,100万本 556億円(100.0%)

(延作付面積と出荷量:農林水産省 令和6年産花き生産出荷統計、出荷量産出額:令和6年生産農業所得統計)

 

 

 

このページに関する問合せ先

愛知県農業水産局農政部農業経営課
農業イノベーション推進室 技術調整グループ
担当:大野、濱頭
電話:052-954-6410
内線:3666
メール:nogyo-innovation@pref.aichi.lg.jp