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知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期成果普及セミナー「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」の参加者を募集します
愛知県では、知の拠点あいち重点研究プロジェクト※1で生まれた様々な技術や試作品等の開発成果(以下「成果」という)の普及や技術移転、成果を活用した企業の製品開発支援などを行っています。
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIII期(2019年度~2021年度)」の研究テーマのうち、「革新的マルチマテリアル※2接合による軽量・高性能モビリティの実現※3」では、自動車などの輸送機器の軽量・高性能モビリティ実現を目指し、革新的マルチマテリアル接合技術の開発に取り組みました。
この度、本研究テーマにおける成果や最新の研究開発動向などを紹介するセミナー「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」を開催します。
参加費は無料です。多くの皆様の参加をお待ちしています。
1 日時
2024年12月23日(月曜日) 午後2時から午後3時40分まで
(受付開始:午後1時45分)
2 会場
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 1階 講堂
(愛知県刈谷市恩田町一丁目157番地1 電話:0566-45-5644)
3 内容(詳細は案内チラシを御覧ください) [PDFファイル/193KB]
時間 |
内容 |
14時00分~ 15時00分 |
講演1 「金属基板上での隆起微細構造の制御とそれに基づく高強度金属/樹脂接合」 名古屋大学大学院工学研究科 准教授 鈴木 飛鳥(すずき あすか) 氏 本講演では、隆起微細構造(PMS※4)層を介した金属/樹脂接合について紹介します。PMS層形成プロセス、重点研究プロジェクトIII期の成果であるAl/CFRTP※5の高強度接合、適用材料の拡大としてFe基板上でのPMS構造制御について詳しく紹介します。 |
15時00分~ 15時10分 |
休憩 |
15時10分~ 15時40分 |
講演2 「BEV車両に向けたマルチマテリアル接合」 株式会社アイシン EV第1生技開発部 山口 修平(やまぐち しゅうへい) 氏 車両・部品の軽量化・高性能化を実現するために鉄やアルミ等様々な材料が使用されており、その接合は重要なキー技術の一つです。そこで今回は、BEV※6車両のマルチマテリアル接合の最近の事例や接合技術について紹介します。 |
4 対象
接合技術及び複合材料関連技術に取り組む企業の方々を始め、どなたでも参加できます。
5 定員
50名(申込先着順)
6 参加費
無料
7 申込方法
次のいずれかの方法により、お申込みください。
※申込時点で定員に達していた場合は、電話又はメールにてお知らせします。
(1)Webページ
以下のURL又は二次元コードから産業技術センターのWebページにアクセスし、「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現」の申込フォームに従って御記入ください。
申込後に自動返信メールにて確認メールを送信します。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
二次元コード
(2)メール
件名を「革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現参加希望」とし、企業名、所在地、所属、氏名、電話番号、メールアドレスを御記入の上、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
(3)FAX
参加申込書に必要事項を記入し、「10 申込み・問合せ先」までお送りください。
参加申込書は産業技術センター(刈谷市)で配布するほか、産業技術センターのWebページからダウンロードできます。
URL:https://www.aichi-inst.jp/sangyou/other/seminar/
8 申込期限
2024年12月17日(火曜日) 午後5時
※申込期限前でも定員になり次第締め切ります。その際はセンターのWebページでお知らせします。
9 主催等
主催:愛知県
後援:公益財団法人科学技術交流財団、愛知工研協会
10 申込み・問合せ先
あいち産業科学技術総合センター産業技術センター 金属材料室
担当:広沢、花井、藤波、吉元
電話:0566-45-5644
FAX:0566-22-8033
メール:2024kinzoku_m7@aichi-inst.jp
【用語説明】
※1 知の拠点あいち重点研究プロジェクト
高付加価値のモノづくりを支援する研究開発拠点「知の拠点あいち」を中核に実施している産学行政の共同研究プロジェクト。2011年度から2015年度までの「I期」、2016年度から2018年度までの「II期」、2019年度から2021年度までの「III期」を実施。2022年度からは「IV期」を実施中。
目的 |
大学等の研究シーズを活用したオープンイノベーションにより、県内主要産業が有する課題を解決し、新技術の開発・実用化や新たなサービスの提供を目指す。プロジェクト終了時には、県内企業において、成果の実用化や製品化、社会での活用を見込むことができる研究開発を実施する。 |
実施期間 |
2019年度から2021年度まで |
参画機関 |
19大学 12研究開発機関等 106社(うち中小企業68社) |
プロジェクト名 |
・近未来自動車技術開発プロジェクト ・先進的AI・IoT・ビックデータ活用技術開発プロジェクト ・革新的モノづくり技術開発プロジェクト |
目的 | 重点研究プロジェクトIII期と同様 |
実施期間 |
2022年度から2024年度まで |
参画機関 |
16大学 7研究開発機関等 88社(うち中小企業59社)(2024 年10月時点) |
プロジェクト名 |
・プロジェクトCore Industry ・プロジェクトDX ・プロジェクトSDGs |
※2 マルチマテリアル
単一素材ではなく複数の素材を組み合わせること。特性の異なる複数の素材を組み合わせることにより高強度化や軽量化が実現可能となる。
※3 革新的マルチマテリアル接合による軽量・高性能モビリティの実現
研究リーダー |
豊橋技術科学大学 准教授 安井 利明(やすい としあき) 氏 |
事業化リーダー |
株式会社アイシン 山口 修平 氏 輝創株式会社 前田 知宏(まえだ ともひろ) 氏 エヌティーツール株式会社 森 達也(もり たつや) 氏 |
内容 |
マルチマテリアル化を実現する3つの接合技術(PMS処理、FSW※7、塑性締結)による革新的マルチマテリアル接合技術を確立し、自動車などの輸送機器の軽量・高性能モビリティ実現を目指す。 |
参画機関 |
[企業] 株式会社アイシン(刈谷市)、輝創株式会社(名古屋市守山区)、エヌティーツール株式会社(高浜市)、オーエスジー株式会社(豊川市) [大学] 豊橋技術科学大学(豊橋市)、名古屋大学(名古屋市千種区) [公的研究機関]あいち産業科学技術総合センター(豊田市) |
※4 PMS
PMSとは、Prominent Micro Structureの略で、隆起微細構造のこと。金属粉末を金属基材上に乗せレーザ照射し、隆起微細構造を生成する。
※5 Al/CFRTP
Al(アルミニウム)と樹脂の接合。CFRTPは、Carbon Fiber Reinforced Thermo Plasticsの略で、炭素繊維強化熱可塑性樹脂のこと。
※6 BEV
BEVとは、Battery Electric Vehicleの略で、バッテリー式電動自動車のこと。エンジンがなく、ガソリンを使わずにバッテリーの電気を使って走行する自動車を指す。
※7 FSW
FSWとは、Friction Stir Weldingの略で、摩擦攪拌接合(まさつかくはんせつごう)のこと。接合手法の一種で、接合部材と接合ツールとの間の摩擦発熱とそれに伴う固相状態での塑性流動を利用した固相接合。
このページに関する問合せ先
あいち産業科学技術総合センター 産業技術センター 金属材料室
担当:広沢、花井、藤波、吉元
電話:0566-45-5644
メール:2024kinzoku_m7@aichi-inst.jp