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【知事会見】愛知県重症外傷センター(仮称)の試行運用を開始します
愛知県重症外傷センター(仮称)の試行運用を開始します
愛知県では、救命救急センターの更なる機能強化、質の向上の取組として、救命救急センターの中から「重症外傷センター」を指定し、重症外傷患者を集約化することにより、外傷外科医のスキル及び外傷治療レベルの向上を図り、重症外傷患者の予後の改善、救命率の向上につなげることを目的に「愛知県重症外傷センター(仮称)」指定制度の創設を検討しています。
この度、制度の効果を検証するため、下記のとおり試行運用を開始しますので、お知らせします。
記
1 試行病院
- 名古屋掖済会(えきさいかい)病院(名古屋市中川区松年(しょうねん)町4-66)
- 愛知医科大学病院(長久手市岩作(やざこ)雁又(かりまた)1-1)
2 試行開始時期及び試行期間
2023年1月23日(月曜日)から1年間程度
(検証結果を踏まえ延長する場合もあります。)
3 搬送対象となる傷病者
重症度・緊急度が高く生命に危険がある重症外傷患者
4 試行を実施する地域
以下の消防機関が管轄する地域
- 名古屋市:名古屋市消防局
- 海部地区:津島市消防本部(津島市)、愛西市消防本部(愛西市)、
蟹江町消防本部(蟹江町)、海部東部消防組合消防本部(あま市、大治町)、
海部南部消防組合消防本部(弥富市、飛島村) - 尾張東部地区:瀬戸市消防本部(瀬戸市)、尾張旭市消防本部(尾張旭市)、
尾三消防本部(豊明市、日進市、みよし市、長久手市、東郷町)
※試行実施地域以外においても、搬送距離や搬送時間を考慮した上で試行病院に搬送する場合があります。
5 消防機関が傷病者を試行病院に搬送する手順
- まずは、搬送対象となる傷病者の受入れを、各消防機関が直近の救命救急センター等に要請します。
- 1.の医療機関が受入れ困難な場合、試行病院のいずれか近い方に搬送します。
6 その他
- 今回の試行は、消防機関が搬送対象となる傷病者を救急搬送するものであり、県民の皆様が試行病院を搬送先に指定したり、直接受診するものではありません。
- 同様の目的の指定制度は、現在、都道府県の指定制度としては他に例がなく、全国初の試みとなります。
- 試行病院、試行を実施する地域は、あくまで今回の試行によるものであり、検証結果を踏まえ、指定制度の創設の可否、指定の基準、指定病院、地域等を改めて判断します。
【参考1】愛知県の救急医療体制
- 救急医療とは、通常の診療時間外(休日、夜間)及び緊急的に医療を必要とする者に医療を提供するもので、第1次、第2次、第3次と機能分担された救急医療体制を構築しています。
- 第1次(初期)救急医療体制とは、休日、夜間において、外来の救急患者への医療を提供する体制であり、休日夜間診療所又は在宅当番医制による医療提供体制が、市町村の広報等により周知されています。
- 第2次救急医療体制とは、救急隊及び第1次救急医療を担う医療機関からの要請に応え、入院又は緊急手術を要する救急患者に医療を提供する体制であり、病院群輪番制病院(休日、夜間に当番で診療に当たる病院)が救急患者を受け入れています。
- 第3次救急医療体制とは、第2次救急医療体制では対応できない脳卒中、心筋梗塞、頭部損傷、熱傷、小児の特殊診療などの重篤な救急患者に、24時間体制で高度な医療を総合的に提供する体制であり、救命救急センター(参考2参照)が救急患者を受け入れています。
【参考2】愛知県内の救命救急センター一覧(24病院:2023年1月16日現在)
【参考2】愛知県内の救命救急センター一覧(24病院:2023年1月16日現在) [PDFファイル/125KB]
このページに関する問合せ先
愛知県保健医療局健康医務部医務課
救急・周産期・災害医療グループ
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電話:052-954-6628
内線:3178、3490
メール:imu@pref.aichi.lg.jp