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愛知県公文書館の歴史資料を出張展示します
愛知県では、県公文書館が所蔵する「新城市榊原淳一郎(さかきばらじゅんいちろう)氏収集資料」を地元の新城市で出張展示します。
この資料は、新城市の郷土史家であった故榊原淳一郎氏が、江戸時代に旧設楽郡西杉山(にしすぎやま)村(現新城市)の庄屋(しょうや)(江戸時代の村の長)に伝わった古文書などを中心に収集したもので、新城市域の歴史を知る上で、大変貴重な資料です。
この歴史的価値の高い資料を、故榊原淳一郎氏の御長男である榊原洋史(さかきばらひろし)氏が、学術や文化の発展に広く活用していただけるようにと県公文書館に寄贈してくださり、現在、県公文書館の所蔵資料として保存・公開しています。
この度、この貴重な資料を、地元の新城市の皆さんにも御覧いただけるよう、資料の一部を写真パネルにして、下記のとおり出張展示することとしましたので、この機会に是非、貴重な歴史資料を御覧ください。
なお、展示期間中に、資料の寄贈者である榊原洋史氏に感謝状の贈呈を行いますので、併せてお知らせします。
記
1 展示の名称
愛知県公文書館出張展示
「探検しよう!新城の江戸時代~地域の古文書「榊原淳一郎氏収集資料」の魅力紹介~」
2 展示期間
2024年7月20日 土曜日から9月1日 日曜日まで(44日間)
3 場所
新城市設楽原(しんしろししたらがはら)歴史資料館 入口横無料展示スペース
(参考)新城市設楽原歴史資料館
- 織田・徳川連合軍と武田軍が戦った「長篠・設楽原の戦い」の決戦場にある資料館
- 「長篠・設楽原の戦い」に関する資料や火縄銃などを展示しているほか、新城市ゆかりの人物で日本を開国に導いた幕末の外交官 岩瀬(いわせ)忠震(ただなり)について紹介
〔入館料〕一般330円、小・中学生100円 〔休館日〕火曜日(※夏休み期間中は開館)
所在地:新城市竹広字信玄原552 電話番号: 0536-22-0673
4 主な展示資料 ※資料の写真をパネルにしたものを展示
(1)御触書写(おふれがきうつし)
- 江戸時代の村の役人たちは、領主からの触れが回ってくると、帳面に書き写して記録しました。これが御触留(おふれどめ)・御触書写(おふれがきうつし)と呼ばれるものです。
- この資料は、1829(文政12)年に西杉山村の庄屋が書き留めた御触書の記録です。
(2)三河国設楽郡杉山村検地帳(みかわのくにしたらぐんすぎやまむらけんちちょう)
- 検地帳とは、領主が支配する村から納めてもらう年貢高を決めるため、一年間にどれだけ米が生産できるのか調査したものをまとめた帳面です。
- この資料は、1604(慶長9)年に徳川家康の検地奉行である青木勘右衛門(あおきかんえもん)が調査した際に作成されたものです。
(3)山論裁許絵図(さんろんさいきょえず)
- 江戸時代には、林野の境界や所有権、入会用益権(いりあいようえきけん)をめぐり、しばしば村々のあいだで争い(山論(さんろん))が起こりました。
- この資料は、杉山村始め五か村(原告)と杉平(すぎだいら)村(被告)との間で起こった山論に対し、1698(元禄11)年に幕府が下した裁許(さいきょ)(=判決)を記録した絵図です。
5 資料寄贈者への感謝状の贈呈式
資料寄贈者である榊原洋史氏に、愛知県公文書館長から感謝状を贈呈します。
(1)日時
2024年8月1日 木曜日 午後1時30分から
(2)場所
新城市設楽原歴史資料館
(3)出席者
榊原 洋史 氏
愛知県公文書館長
【新城市榊原淳一郎氏収集資料】(12,292点)
- 新城市の郷土史家であった故榊原淳一郎氏が収集した歴史資料
- 主に、江戸時代に設楽郡西杉山村(現新城市)の庄屋を代々務めた今泉忠左衛門(いまいずみちゅうざえもん)家に伝わった資料
- 故榊原淳一郎氏の長男である榊原洋史氏が2023年度に愛知県公文書館に寄贈
このページに関する問合せ先
愛知県総務局総務部法務文書課
公文書館グループ
担当:山下・加藤
電話:052-954-6025
内線:5101、5130
メール:kobunshokan@pref.aichi.lg.jp