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麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起について

ページID:0467502 掲載日:2025年2月23日更新 印刷ページ表示

 2025年2月21日(金曜日)、大阪府泉佐野保健所管内の医療機関から大阪府泉佐野保健所に麻しんの発生届(検査診断例)が提出され、2月22日(土曜日)、大阪府で遺伝子検査を実施したところ、麻しん陽性であることが判明しました。

 患者の所在地管轄である、春日井保健所が患者の疫学調査を実施したところ、他人に感染させるおそれがある時期に下記のとおり不特定多数の人が利用する施設等を利用していたことが分かりました。

 本公表は、当該施設等を利用した方が麻しんに感染している可能性があるために、広く情報提供するものです。

1 患者概要

 患者:20代 女性(春日井市在住)麻しん予防接種歴有り(2回)

 主な症状:発熱、咳、鼻汁、発疹、腸炎(入院中)

 渡航歴:2月4日から2月8日まで ベトナムに滞在

     2月14日から2月21日まで イタリア・フランスに滞在

2 発生までの経緯

 2月14日(金曜日) 発症(発熱、2月20日発疹出現)

    21日(金曜日) 医療機関※1(大阪府泉佐野保健所管内)を受診

          医療機関から発生届の提出

      22日(土曜日) 大阪府による遺伝子検査の結果、麻しんと確定

 ※1 受診の際は自家用車を利用しており、患者と接触した可能性のある方については、注意喚起を行っています。

3 患者の主な滞在先

 2月13日(木曜日) JR中央本線(神領駅15時30分頃発~千種駅)、
        地下鉄東山線(千種駅~栄駅)
        名古屋市内の美容室※2を利用
        地下鉄東山線(栄駅~千種駅)、JR中央本線(千種駅~神領駅)
        19時頃帰宅
   14日(金曜日)   JR中央本線(神領駅10時28分発~名古屋駅)
        高速バス(名古屋駅12時頃発~関西国際空港)
        関西国際空港17時30分頃発
   21日(金曜日)   関西国際空港16時頃着
        ハタゴイン関西空港(大阪府泉佐野市内のホテル※2)を利用(23時頃)
※2 施設については、注意喚起を行っています。


2月13日(木曜日)、14日(金曜日)及び21日(金曜日)に上記公共交通機関等を利用された皆様へ(注意喚起)​

〇 麻しん患者と接触した場合は、発病までの期間を考慮し、接触後最大21日間の健康観察が必要です。

〇 発熱、発疹等の症状から「麻しん」が疑われる場合は、必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡の上、速やかに受診してください。また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。心配なことなどがありましたら、最寄りの保健所に御連絡ください。

4 参考(全国及び本県における麻しんの発生状況)

 
年次 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
全国 279 746 10 6 6 28 45 3(※3)
愛知県 37 41 2 2 0 2 2 1(※4)

※3 2025年2月18日時点 国立感染症研究所 速報値

※4 2025年2月22日時点 暫定値(全国の3件に含まれない。)

本県における発生状況の詳細については、県衛生研究所のWebページ「本県における麻しん・風しん
患者発生報告状況」に掲載しています。(URL:http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/2f/msl/msl_2024.html

※本情報提供は、感染症予防啓発のために行うものですので、報道機関各位におかれましては、患者等の個人に係る情報について、プライバシー保護等の観点から、提供資料の範囲内での報道に、格段の御配慮をお願いします。

○麻しん(はしか)について

主な症状

38℃前後の発熱が2~4日間続き、咳や鼻水といった風邪のような症状が出ます。その後、高熱(多くは39℃以上)が出るとともに、発疹が出現します。その後、多くは7~10日で症状が回復します。

肺炎や中耳炎を合併することがあり、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発生すると言われています。

感染経路

空気感染※、飛沫感染、接触感染によりヒトからヒトに感染が伝播します。その感染力は非常に強いと言われており、感染する期間は、発症の1日前から解熱後3日頃までとされています

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

※麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下と言われています。

潜伏期間

約10日~12日間

治療法

特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。

予防方法

・麻しんは感染力が強く、手洗い、マスクのみで予防はできないため、麻しんの予防接種が最も有効です。海外渡航を計画している方、麻しんのワクチンを2回接種していない方等は、予防接種を検討することをお勧めします。

・麻しん患者と接触した場合、接触後72時間以内であれば緊急ワクチン接種により発病を予防できる可能性があります。

このページに関する問合せ先

愛知県保健医療局感染症対策課感染症・体制整備グループ
担当:濵島、森谷
電話:052-954-7490
内線:5193、5853
メール:kansen-taisaku@pref.aichi.lg.jp