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愛知県三河青い鳥医療療育センターで発生した虐待案件について
愛知県三河青い鳥医療療育センターで発生した虐待案件について
愛知県三河青い鳥医療療育センター(岡崎市)で、指定管理者である社会福祉法人恩賜(おんし)財団済生(さいせい)会支部愛知県済生会の職員による施設利用者への虐待事案が発生しました。
その後、指定管理者において外部委員を含めた虐待認定事例証委員会を設置し調査が行われ、2023年12月4日に当該委員会において虐待認定事例検証委員会報告書がまとまりました。この報告書に基づき、指定管理者において虐待防止改善計画書を策定しました。
1 経緯
年 月 日 | 内 容 |
---|---|
2022年5月頃 ~11月頃まで |
看護師1名(指定管理者:社会福祉法人恩賜財団済生会支部愛知県済生会の職員)による虐待案件が発生 |
2022年11月 | 施設における内部調査において、事案の発生を確認 |
2022年12月 | 施設から岡崎市へ虐待が疑われる事案の発生を報告 |
2023年1月~ | 岡崎市が施設に調査を実施 |
2023年6月13日 | 岡崎市が施設に虐待認定の通知 |
2023年7月4日 | 施設から県に虐待認定についての報告書の提出 指定管理者は検証委員会の設置を決定 |
2023年8月10日 | 第1回検証委員会の開催(以降、5回開催) |
2023年12月4日 | 第5回検証委員会の開催 委員会から虐待認定事例検証委員会報告書の提出 |
2023年12月15日 | 施設から岡崎市へ虐待防止改善計画書の提出 |
2023年12月20日 | 施設から県に虐待防止改善計画書の提出 |
2024年1月15日 | 施設ホームページに虐待防止改善計画書を掲載 |
2 事例の概要
該当職員:看護師1名
発生時期:2022年5月頃から同年11月頃
内 容:重症心身障害者病棟の入所者A、B、Cの3名に対し、それぞれ以下の行為を行った。
(1)口からの食事摂取が難しい入所者Aに対して鼻から食事を与えた。
(2)意思疎通が難しく、脈が遅くなる不整脈の入所者Bに対して覚醒を促すためとして、胸部をつねった、顔を平手で叩いた。
(3)排尿障害がある入所者Cに対して排尿を促すためとして、腹部を強く叩いた。
3 虐待認定事例検証委員会の概要
本件事案を機に、幅広く施設運営を見直し改善計画を立てることが必要と判断し、第三者による検証を受けるため本委員会を設置した。
本委員会は、2023年8月から12月まで5回の会合を持ち、本件事案に関連するセンターの現状分析及び改善に向けた提言をとりまとめた。
4 虐待防止改善計画書の概要
(1)職員教育
虐待に関する職員の知識・意識レベル、施設のコンプライアンス意識、利用者の権利擁護意識を上げるため、職員教育の充実を図る。
(2)虐待行為を防止する仕組み作り
身体拘束適正化・虐待防止委員会において、職員が判断に迷ったときの対処方法を明確にし、全職員に共有する。
(3)開かれた施設・職場環境作り
家族、相談支援専門員等との情報交換など、外部との接触を積極的に行う。
5 今後の対応
今回の改善計画にある職員教育、虐待行為を防止する仕組み作り、開かれた施設・職場環境作りを実行し、虐待の再発防止に施設全体で取り組んでいく。
このページに関する問合せ先
愛知県福祉局福祉部障害福祉課医療療育支援室
重症心身障害児者支援グループ
担当:小河、都
電話:052-954-6629
内線:3238、3501
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