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家畜飼料用の県内産子実トウモロコシが酪農家向けに初めて出荷されます。
家畜飼料用の県内産子実トウモロコシが酪農家向けに初めて出荷されます。
愛知県では、国際的な港があり、物流コストが抑えられるため、輸入飼料を安価に調達できる利点を生かして畜産業が発展してきました。しかしながら、近年、輸入飼料価格が高止まりしており、畜産農家の経営を圧迫しています。
このため、本県では、飼料自給率の向上を図り、海外の飼料作物の作況や為替相場の影響を受けない安定した酪農・畜産経営の確立を目指すため、令和4年度から耕畜連携の取組を進めています。
この度、本取組で連携している酪農関係団体を通じて、豊田市で生産された子実(しじつ)トウモロコシが県内酪農家向けに初めて出荷されますので、お知らせします。
1 日時
2025年2月17日(月曜日) 午前11時から正午まで
2 出荷場所
愛知県酪農農業協同組合 豊橋支所
(兼 全国酪農業協同組合連合会名古屋支所豊橋SP)
住所:〒441-8132 愛知県豊橋市南大清水町元町464
電話:0532-25-2326
※国土地理院ウェブサイトをもとに作成
3 取材について
駐車場の確保や取材上の注意事項がありますので、取材いただける場合は、2月13日(木曜日)までに畜産課(052-954-6425)まで御連絡ください。
なお、出荷先である酪農家への取材を希望される場合も御連絡ください。
4 その他
(1) 家畜飼料について
家畜の飼料には、大きく分けて濃厚飼料と粗飼料の2つがあります。
濃厚飼料は、牛、豚、鶏の飼料となり、子実トウモロコシをはじめとした穀物が主体です。
粗飼料は、主に牛の飼料となり、青刈りトウモロコシや稲わらといった作物の茎葉が主体です。
現在、国内の飼料自給率は、濃厚飼料で13%、粗飼料で80%にとどまっています。
(2) 本県での子実トウモロコシの生産
本県での飼料用子実トウモロコシは、湿害、雑草害及び虫害などの課題が多く、栽培が難しいため、これまで生産されていませんでした。
(3) 耕畜連携の取組について
稲作農家(耕種農家)等が、飼料作物を栽培し、畜産農家に供給する取組で、本県は、耕種農家と畜産農家の仲介を進めるとともに、飼料生産する上での課題を明らかにして様々な対策を進め、飼料自給率の向上を目指しています。
〈対策例〉
・子実トウモロコシ(濃厚飼料)の生産と流通における課題の抽出
・青刈りトウモロコシ(粗飼料)の生産拡大と酪農家への安定供給
・稲わらサイレージ(粗飼料)の飼料としての価値の評価
参考資料
〈参考1〉輸入トウモロコシの価格と為替相場の推移
〈参考2〉県内の酪農家戸数と飼養頭数
このページに関する問合せ先
愛知県農業水産局畜産課
畜政環境・飼料グループ
担当:湯浅、丹後
電話:052-954-6425
内線:3724、3707
メール:chikusan@pref.aichi.lg.jp