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2024年版「水産業の動き」を作成しました
2024版「水産業の動き」を作成しました
愛知県ではこの度、水産業の動向資料である「水産業の動き」の2024年版を作成しました。
この資料は、1961年から毎年作成しているもので、本県の水産業の状況を把握するとともに、今後の施策へ活用するため、農林水産省の統計や県独自資料の分析などから最近の水産業の動きを主要な項目ごとに取りまとめたものです。
各項目の中で、特徴のある動きについては解説を入れたほか、最近話題となっている事柄については「時の話題」として掲げています。
この資料は、以下の県農政課Webページでご覧いただくことができます。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/nousei/ugoki-rekinenn.html
水産業の動き2024 [PDFファイル/3.96MB]←クリックで閲覧できます
「水産業の動き」の概要
1 愛知県水産業の動向
(1) 2022年の漁業・養殖業総生産量は50,963tで、くるまえび、がざみ類、あさり類、あゆ養殖が全国第1位(p.1、3、12、15)
2022年の漁業・養殖業総生産量は対前年比24.9%減の50,963tとなりました。海面漁業・養殖業生産量は全国第22位、内水面養殖業の収獲量は全国第2位となりました。
本県では、生産量で全国上位を占める魚種も多く(下表)、沿岸漁業や養殖業を中心とした特色ある水産業が営まれています。
全国順位 | 2022年 | 2021年 |
---|---|---|
第1位 |
くるまえび、がざみ類、 あさり類、あゆ養殖 |
くるまえび、がざみ類、 あさり類、あゆ養殖 |
第2位 |
しらす、くろだい、 うなぎ養殖、きんぎょ養殖 |
しらす、くろだい、 うなぎ養殖、きんぎょ養殖 |
第3位 |
ー |
にぎす類 |
第4位 | にぎす類、すずき類 | ー |
(2) 2022年の海面漁業漁獲量は37,581tで、うち船びき網が50.3%(p.1、13)
2022年の海面漁業漁獲量は対前年比28.9%減の37,581tとなりました。漁獲量の内訳は、漁業種類別では船びき網が50.3%、小型底びき網が13.6%を占めており、魚種別では、かたくちいわしが27.9%、しらすが11.3%、あさり類が8.0%、まいわしが7.2%を占めています。
2022年の海面漁業産出額は、対前年比13.1%減の117.1億円となっています。
(3) 2022年の内水面養殖業収獲量は5,434tで前年比19.0%減(p.1、15)
2022年の内水面養殖業収獲量は対前年比19.0%減の5,434tで全国第2位でした。うなぎ養殖の収獲量は県内水面養殖業の約8割を占めており、2022年は前年比20.5%減の4,205tとなりました。また、あゆ養殖収獲量が10年連続の全国1位となりました。
2 時の話題
(1) 「水質の保全と『豊かな海』の両立に向けた社会実験」について(p.20~21)
三河湾沿岸2か所の浄化センターの放流水中の窒素とリンの濃度を増加させる、『水質の保全と「豊かな海」の両立に向けた社会実験』を2022~2023年度に実施した結果、ノリやアサリへの良い効果が確認されました。
(2) 篠島漁協の製氷・貯氷施設が完成しました(p.22~23)
南知多町の篠島漁協において、2023年6月にシラスなど水産物の鮮度を保持するための新しい製氷・貯氷施設が完成しました。
(3) 内水面における新しい漁業制度(p.24~25)
国は内水面漁業の振興に関する法律施行令を改正し、2023年4月から陸上養殖を行う事業者に実績報告等の提出を義務付けました。また、改正漁業法に基づき、県は2023年10月にうなぎ稚魚漁業を新たに漁業許可制度の対象としました。
このページに関する問合せ先
愛知県農業水産局水産課
企画・環境グループ
担当:堀木・影山
電話:052-954-6458
内線:3783・3795
メール:suisan@pref.aichi.lg.jp