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愛知県の市町村民経済計算(2021年度)
2024年3月15日(金曜日)発表
あいちの市町村民経済計算(2021年度)
愛知県では、2021年度における市町村民経済計算の推計結果を取りまとめましたので、
お知らせします。
この市町村民経済計算は、地域ごとの経済規模や産業構造などを示す指標で、国勢調査や経済センサス等の各種統計資料に基づき、毎年、県と市町村が共同で推計しています。
1 本県経済の概況
2021年度の本県経済は、緊急事態宣言等が断続的に発出される状況でしたが、ワクチン接種が進展
し、経済社会活動の制限が段階的に緩和される中、持ち直しの動きが続きました。ただし、製造業では、
年度当初は主力の輸送用機械の生産が持ち直しの動きを示したものの、その後は世界的なサプライ
チェーンの混乱による半導体部品等の供給制約の影響を受け、回復ペースは一進一退となりました。
こうした中で、経済成長率(名目)は2.6%(2020年度△2.9%)となり、3年ぶりのプラスとなりまし
た。(2024年1月31日発表済み)
2 市町村内総生産
総生産は、各市町村の経済規模や産業構造を示します。総生産の対前年度増加率が経済成長率です。
(1) 地域別
経済成長率(名目)は、尾張地域が3.9%、西三河地域が△1.9%、東三河地域が9.2%となりました。
(2) 市町村別
総生産の1位は名古屋市の13兆9,363億円で、全体の35.1%を占め、2位は豊田市の4兆1,639億
円(構成比10.5%)、3位は豊橋市の1兆6,454億円(同4.1%)の順となりました。
総生産の増加額が最も大きかった市町村は、名古屋市が5,539億円、小牧市3,019億円、田原市
1,957億円の順となりました。経済成長率を市町村別にみると、田原市が33.9%と最も高く、次い
で小牧市29.1%、犬山市16.3%の順となり、製造業が高い伸びを示した市町村が上位の多数を占め
ました。プラス成長だった市町村数は、全体の約7割の36市町村でした。
3 人口一人当たり市町村民所得
市町村民所得を市町村人口で割った経済指標で、地域の経済水準を表します。なお、市町村民所得は、
雇用者報酬のほかに法人企業の所得などを含むため、個人の給与や収入の水準を示す指標ではありませ
ん。
(1) 地域別
西三河地域が374万2千円と最も高く、次いで尾張地域355万円2千円、東三河地域323万5千円の
順となりました。
(2) 市町村別
飛島村が737万6千円で最も高く、次いで、豊田市431万2千円、みよし市426万6千円と続き、輸送
用機械関連の大規模な製造事業所が集積している市町村が上位を占めました。
愛知県の市町村民経済計算(2021年度)の詳細は、以下のとおりです。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toukei/shichosonminkeizai-1.html