名古屋桐箪笥

nagoya kiridansu

名古屋桐箪笥について

沿革

約420年前、名古屋城の築城に携わった職人たちが城下町に定着し、箪笥や長持を製造したのが始まりといわれています。材料となる飛騨桐(岐阜県)の産地に近く、良材が容易に入手できたことも、その発展を大きく促しました。他産地のものと比べて幅が広く、くぎはヒバ製あるいはこれと同等の材質のものを用いるところに特徴があります。湿気を防ぎ、熱を通さない、狂いが少ない高級品として有名です。

製造工程

大まかに造材・木取り・狂い直し・加工・加飾・金具付けなどに分けられ、130余の工程を一人の職人で作ります。桐無垢板(きりむくいた)を使用し、各部材の接合は伝統的な組み接ぎ法を用い、仕上げにかるかやの根を束ねたうずくりを用いて磨き、やしゃぶし液に砥粉(とのこ)を混ぜた液で着色した後、ろうで磨きます。
<撮影協力:名古屋桐たんす工房 出雲屋>

木取り

本体加工

本体加工

完成品

ご案内

伝統的工芸品指定第15次指定
指定年月日昭和56年6月22日
組合名名古屋桐箪笥工業協同組合
組合員数3社(平成29年5月現在)
所在地486-0903 愛知県春日井市前並町前並8-4(有)出雲屋家具製作所 内
連絡先TEL 0568-34-0081 FAX 0568-34-0081